椰月美智子のレビュー一覧

  • かっこうの親 もずの子ども

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    人の親となった者が感じる様々な、心の機微がとてもリアルで、共感しました。そして、親となった娘を未だ一人の大人と認められない母親への苛立ちも。

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    2014年10月15日
  • 恋愛小説

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    女性視点での恋愛小説。美緒って凄いなぁって正直思う。「好きになっちゃったんだからしょうがないじゃん」、「どっちかなんて選べない」、女性と男性の感じ方は違いがあるかもしれないけどこの言葉は分かるような気がする。自分で気持ちのコントロールが出来なくなるんだよね。それにしても健太郎と寄りを戻さなかったことは良かったかなぁ。結局、結婚したのは総務の人だったのだろうか…。 そういえば、気づいたか自分も足を4の字にして寝てた。

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    2014年10月08日
  • 十二歳

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    【本の内容】
    鈴木さえは小学6年生。

    ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。

    頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。

    こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?

    第42回講談社児童文学新人賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    大人でもなく、まるっきりの子どもでもない(と自分では思っている)12歳、小学校6年生の女の子が主人公。

    水泳もピアノも絵もポートボール(懐かしい!)も少しかじってある程度できるようになると興味を失ってやめてしまう、器用貧乏な私。

    「私もなにかに

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    2014年09月02日
  • ガミガミ女とスーダラ男

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    読んでるとクレヨンしんちゃんのみさえとひろしが浮かぶ。連載当時は典型的なサラリーマンだったのに二十数年経つと一軒家持ちで子供二人いて専業主婦の奥さん持ちの商社勤務って勝ち組になってるこの日本てと思ったのはまた別の話だが、「生きる」力が強そうな男と昔からずっと付き合っているガミガミ女さん、そうかそうなのか、「生きる」力か、僕にはそれあるのかな?

    僕も陽気に下ネタ歌いながら、いやでも殴られたくないしなあ、でも短気なもの同士のけっこう痛そうだぞみたいな日常とお子さんの子育て風景ってやっぱり素敵だ。ご本人からするとそんなたいしたもんじゃねえしみたいな気持ちでスーダラ男への不満爆発で書かれたにせよ、な

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    2014年05月08日
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

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    2年C組のとある月曜日の一日を、クラスメイトの視点から追っていく連作短編集。どんどん視点が変わっていくので、読んでいて面白かった。女の子同士の駆け引きのようなものだったり、一人ぼっちにならないように計画的に動いてる様子だったり、読んでいてなるほどと思ってしまいました。子供のころに読んでいたら、もうちょっと上手く回避することができたかも。大人の立場でも勉強になりました。

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    2014年04月24日
  • 十二歳

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    ネタバレ

    ざっくりと、わたしはこのように感じました。

    今を精いっぱい生きるのが大事というはなし。

    どんなにつらく、もどかしい人生だとしても、
    どんなにややこしく、厳しい世の中だとしても、
    どんなに昔が良くても、
    過去が過去であると実感しうる限りは、
    地に足をつけて、今を受け止め、前を向こうというはなし。

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    2014年04月07日
  • みきわめ検定

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    ネタバレ

    わけわからない今の気持ちを文にすると、

    少なからず共感したり、心をそそられたり、
    思わず反発したくなったりする自分に、
    自尊心とも、羞恥心とも、
    罪悪感とも、なんとも言えない
    何かしらのもやもやをかんじる。
    でも、一瞬あとには消えている。
    そんなもんなのかもしれないとか、そういうことってあるものだとか、
    なんだか感情が麻痺したみたいだ。

    なんだかこのことは、周りには秘密にしていたい。

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    2014年04月06日
  • フリン

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    カタカナで「フリン」と書いちゃってるくらいな、婚外恋愛を重たすぎず、人生を形づくるひとつの出来事として描いた短編集。

    倫ではないけれど、そこに感情があるからどうしようもないのが恋愛。

    構成がお上手でした。

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    2014年02月03日
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

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    とある中学校の、
    とあるクラスの生徒たち一人ひとりの、
    とある一日のとある時間を切り取った短編連作。

    一人ひとりに背景があり、生活があり、想いがあり、
    一人ひとりが他人と影響を及ぼし合いながら、
    一人ひとりが「自分の人生」を歩んでいる。

    ほんのわずかな「一日の断片」なのに、
    世間的にはまだ子供という感じの年代なのに、
    何かものすごいことが起こるわけではないのに、
    「人」一人ひとりの「生活」の濃密さをすごく感じる作品でした。

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    2014年01月02日
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

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    中学生のふつ~の一日。
    特にすごい事件は起こらないのに、読ませます。
    自分が中学生だった頃を思い出したり、
    前の道を歩く中学生を見て、あの子もこの本の中の一人なのかな?
    なんて思ったり。

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    2013年12月20日
  • どんまいっ!

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    ゲイリー、キャメル、マッハの男三人。青春物語。下ネタ多し(笑)。高校生から46歳になるまでの人生模様がおもしろい。男の友情って、イイナ!と思える一冊です。

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    2013年11月06日
  • 坂道の向こう

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    とても心にじんわりとくる作品だった。設定のわりにビックリするくらいドロドロしていないのが印象的。それぞれの心情を丁寧に描いていて良かった。個人的には卓也が良かったかな

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    2013年08月17日
  • 枝付き干し葡萄とワイングラス

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    ネタバレ

    味わいのある短編集。
    何とも言えない心のひだをうまく描いてある。
    人からすると、大したことじゃないのかもしれないけど、
    なんとも微妙に心をくすぐるような、そんな感じ。

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    2013年04月25日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    中学生活の3年間が一人の女の子の視線で描かれている。
    すごく多感で、自意識が強くて、自立心やいろんな面で心が形を変えていくこの大切な時間。
    どれだけの人と関わるかで(物理的に関わらなくても、ある人が同じクラスにいるというだけで、深い変化をもたらされることもある)いろんな深みがもたらされる時期。
    このヒリヒリとした時間を通り過ぎて、もうこの場所にいなくて済むというのは私にとってとても幸いなことだなーと思ってしまった。
    でも、あの時間も、かけがえのない宝物だった。

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    2013年04月09日
  • フリン

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    ネタバレ

    椰月美智子さんは、『しずかな日々』と『るり姉』と、3作目
    2作とも好きな小説だったので、迷わず買って読んでよかった
    「フリン」という「婚外恋愛」を描いているのだけど
    ドロドロしたところはなく、普通の恋愛と変わらないような
    色々な男女の関係が、静かに素直に、ちょっと辛辣に描かれている
    そして、ちょっと切ない気持ちになってしまう

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    2013年02月12日
  • 十二歳

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    ネタバレ

    椰月さんは大人になってからこの小説を書いたのだろうに、12歳の女の子の感覚よくかけていると思います。
    今娘が小6なので、なんとなくわかるけど、近くにいなかったらまったく忘れていた感覚だと思います。
    12歳の子では感じていても表現できない感情がうまく書かれているとおもいました。

    未来の自分に対するさえちゃんのやっていた落書き、早速まねしてみました。

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    2012年09月05日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    とりあえず、びっくりしました。
    描かれている主人公の中学生活がリアルでしょうがなくて。
    私とは違う世代だったので完璧にとはいかなかったけど、強く共感できました。
    中学時代の痛くて苦しいあの感覚がまざまざと蘇ってきて、寝る前に読むことを断念したほどでした。眠れなくなるので笑

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    2012年08月21日
  • 枝付き干し葡萄とワイングラス

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    『みきわめ検定』と同時刊行。
    こちらは結婚後の夫や妻が主人公となった短編集。

    唐突に離婚を告げられた女が姪っ子を連れて寂れた遊園地に行く『城址公園にて』、横暴な夫と家庭内別居状態になった『甘えび』がストーリー性がありよかった。

    風邪を引いた妻をひたすら描く『風邪』、第二子を妊娠して産婦人科へ訪れた女が待合室で遭遇した人々について書かれた『たんぽぽ産科婦人科クリニック』など、物語としてはなんてことはないけど丁寧に綴られた話は、たまにはこういう系統も悪くないなと思わせられる。

    やっぱりちょっと読者に解釈を委ねすぎだなあと思う節はあったものの、全体としてはよかった。

    『みきわめ検定

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    2012年06月24日
  • どんまいっ!

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    ネタバレ

    現在高校生の子にはちょっとわかりにくいかなぁ~。
    すでにオッサンになっている30代から40代が、胸を酸っぱくして(胸やけではないぞ)読んで、じんわりとほくそ笑んだらいいんじゃないかと思うような物語。

    そっか。

    あいつらの子供と呑める日が楽しみだ。

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    2012年05月24日
  • どんまいっ!

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    うん、最高(笑)
    レヴォリューションNo. 3みたいなお馬鹿な高校生たちが、大人になっていく過程です。

    それぞれの登場人物が主役の連作短編集。
    時代背景が、それぞれ移り変わってるのでなかなか楽しい◎

    椰月さんの作品はどれもよいですね(^-^)/ブランチでも過去に紹介されてましたー

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    2012年04月28日