百田尚樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の時にこの作品に出会って以来、何度読み返したか分からない。でも、読み返す度に「こんな人間になりたいなぁ」と思わせてくれる。自分が一番尊敬する国岡鐡造のポイントは「絶対に己の信念を貫く」こと。どんなに苦しい状況に陥っても、死に勝るほどの苦しみに直面しようとも、自分が信じた道をただひたすらに突き進むその姿勢が本当にカッコいい。それに鐵造の信念は、どんな場面でも人間尊重(=自己中心的でない)がなされているのがまたポイント高い。物語の主人公だから若干美化されてる部分はもちろんあるだろうけど、それでもここまで他人に目を向けられるのは凄いと思う。
またいい頃合いになったらこの世界に戻ってこようかな! -
Posted by ブクログ
小学生の頃、親に連れられて映画館で観た人生初の映画がこの作品。今でも忘れない大好きな物語を久しぶりに再読した。主人公の国岡鐡造は様々な哲学を保持・自分軸を形成しているが、中でも彼の根幹を成していると思うのが「人間尊重」である。神戸高商の水島校長や恩人日田重太郎など青年期に出会った人物から多大なる影響を受け、後の国岡商店の経営の基礎ともなるこの理念はいつの時代にも通ずる素晴らしいものだと感じる。この作品は、いつしか自分の中に「人は心」という信念を根付かせてくれた、自分にとっては人生のバイブル的存在でもある。これから読む後編も楽しみでしょうがない!
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の女性が解離性同一性障害の主人格ではなく副人格に恋をするお話。同一の肉体をもちながらある副人格にしか見初めらないのが興味深い。複数の人格は統合されるのがオチだが、そうなると主人公と副人格(卓也)との恋は実らない。様々な葛藤の末この恋はどうなるのか。解離性同一性障害についての理解も深まったし、なにより2人の悲恋物語が面白い。主人公が途中から卓也にわがままな要求をする場面は読者にはかりしれない卓也への愛情があることを示唆している。私も3人の人格があるかと思うくらい感情の起伏が激しいのだが、それは解離性同一性障害とほぼ変わらないものでは無いかとプリズムの話から思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ開いて1ページ目「この物語に登場する男たちは実在した」
この一言ですごく気持ちが引き締まった。一体どんな物語なんだ…と。
読み進めてみると第二次世界大戦の前後を生きる一人の男、国岡鐵造の生涯を描いたものだということが分かった。
もちろん時代柄、納得しかねる部分も無いわけではないがそれを差し置いても真っ直ぐな姿勢が私の目にはとてもカッコよくうつった。「黄金の奴隷たる勿れ」「生産者と消費者が共に得をするのが正しい商い」こういう部分が実社会で実施されづらいのは、時代のせいではなく人間の根本的な思考なのだろうと強く感じた。
下巻にも期待。 -
Posted by ブクログ
「出光興産」の創業者をモデルにしたお話
以下、公式のあらすじ
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この男の生き様は美しい。
本屋大賞の話題作。読まずに語るな。
愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。
この奇跡のような英雄たちは、実在した。
敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。
若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を -
Posted by ブクログ
下巻も面白かったです!
イランに親日家が多いと聞いたことがあり、その時は理由がよく分からなかったですが、もしかしたら日章丸事件と関係があるのかなと読みながら思いました。
今の中東問題にはいつもハラハラしますが、結局アメリカやイギリスの思惑に翻弄されていることから始まっているんだと思うとモヤモヤします。
この本を読むと国岡商店以外が悪者に思えてきますが、解説を読むとそれぞれがそれぞれの国を思う理論を持っていたのがわかりました。
色々な歴史的背景が学べて、物語としても仕事ができることの素晴らしさを体感できました。
私も明日からも仕事を頑張ろう!という気持ちになれました^_^