百田尚樹のレビュー一覧

  • 影法師

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    茅島藩の下士:戸田勘一(のちの名倉彰蔵)の半生を竹馬の友となる中士:磯貝彦四郎との出会いから別れまでを追いながら書き進める。長らく積読本となっていたが、読み始めるとあっという間に読み切ってしまった。もっと早く読めばよかった。いい作品だけど時代物なので映画化するとうまくいかないだろうな。小説として読めてよかった。久しぶりの☆5作品、読み終わったときに充実感のある書味は流石の一言。まだ読んでいない方には是非読んでいただきたい一冊。

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    2025年04月12日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    久しぶりに熱い小説を読んでいる。国岡鐡造のような人がいたら、一緒にがむしゃらに働きたいと思うほど、力が湧いてくる。
    上巻は終戦までの話。戦争に突入し悲惨な終戦を迎えるまでの経緯がよく分かる。

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    2025年03月30日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    良すぎた。
    国岡商店のどのメンバーも人間として尊敬できる素晴らしい人たちであり、その人たちの生涯を追体験できるのはなんて贅沢なんだろうか。

    ここまで破天荒に生きて一世代で日本に影響を及ぼす大企業を築き上げた鐵造は本当に素晴らしい。

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    2025年03月29日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    国岡さん最高、漢気があり根っからの親分肌。
    従業員と国のために利益度外視で働き続け、その心意気が出会う人々にも伝わっていき、皆が国岡さんを認めていく。人間こうあるべき、見習うべき見本のような人間。

    自分は親分肌のタイプでないため、このような自分を捧げても良いと思える人に出会うことが目標。

    下巻も楽しみ、報われてくれー。

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    2025年03月26日
  • 錨を上げよ <一> 出航篇

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    再度読ませていただきました。やはり面白いですが百田尚樹が人に読ませる気がなく書いた本なので所々読みにくいです。しかしそれでも面白い!

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    2025年03月21日
  • モンスター

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    ネタバレ

    読み始めは、昔醜かった少女が故郷に戻って復讐する話だろうと思っていたが、良い意味で期待を裏切られた。外見によって様々な生き辛さを感じていた主人公が、美を求めていく中で、初恋の相手に恋をする。
    ラストシーンも、想い人に殺された同僚と同じ死に方して終わるんちゃうかと勝手に予想してたけど、最後は真偽はどうであれ和子として愛されることを達成して亡くなるのが最高に良かった。

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    2025年03月18日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    ネタバレ

    小学生の時にこの作品に出会って以来、何度読み返したか分からない。でも、読み返す度に「こんな人間になりたいなぁ」と思わせてくれる。自分が一番尊敬する国岡鐡造のポイントは「絶対に己の信念を貫く」こと。どんなに苦しい状況に陥っても、死に勝るほどの苦しみに直面しようとも、自分が信じた道をただひたすらに突き進むその姿勢が本当にカッコいい。それに鐵造の信念は、どんな場面でも人間尊重(=自己中心的でない)がなされているのがまたポイント高い。物語の主人公だから若干美化されてる部分はもちろんあるだろうけど、それでもここまで他人に目を向けられるのは凄いと思う。
    またいい頃合いになったらこの世界に戻ってこようかな!

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    2025年03月12日
  • [新版]日本国紀<上>

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    歴史がちんぷんかんぷんな私にとって教科書的に歴史を学ぶための本は、正直頭に入ってこず、、
    歴史は苦手意識をもっていたのですが、歴史を知ってるのと知らないのとでは人生の楽しみ方ががらっと変わるのではと思い、覚悟を決めてこの本を手に取りました。めちゃ面白い。歴史ってこんなに面白いんだと思えたのは、初めて。

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    2025年03月11日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    ネタバレ

    上巻の勢いそのままに下巻も面白くて大満足。
    今の石油業界の中でどこが外資系、どこが民族系なのかを調べるくらいには興味が出るくらい面白い話だった。

    戦後間もなくの立場の弱い日本企業でありながら、イギリス植民地のイランへと石油を買い付けに行き、後に「日章丸事件」と呼ばれる騒動を起こしたり一本の芯の通った姿勢には学ぶところが多い。

    もちろん史実はもっとドロドロとしているのだろうが、リアリティを損なわない感じは『熱源』のようで面白かった。

    社員は家族、出来の悪い家族だからクビを切るのか?という問いかけが痛快。

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    2025年03月11日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    小学生の頃、親に連れられて映画館で観た人生初の映画がこの作品。今でも忘れない大好きな物語を久しぶりに再読した。主人公の国岡鐡造は様々な哲学を保持・自分軸を形成しているが、中でも彼の根幹を成していると思うのが「人間尊重」である。神戸高商の水島校長や恩人日田重太郎など青年期に出会った人物から多大なる影響を受け、後の国岡商店の経営の基礎ともなるこの理念はいつの時代にも通ずる素晴らしいものだと感じる。この作品は、いつしか自分の中に「人は心」という信念を根付かせてくれた、自分にとっては人生のバイブル的存在でもある。これから読む後編も楽しみでしょうがない!

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    2025年03月07日
  • 影法師

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    時代小説には苦手意識があったが、これはすごく読みやすい。2人の強く美しい絆に感動した。
    物語の後半にかけて明らかになる真実にページを捲る手が止まらず、ラストで無事号泣した
    「影法師」というタイトルも読後に響く素晴らしい一冊

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    2025年03月07日
  • プリズム

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    ネタバレ

    主人公の女性が解離性同一性障害の主人格ではなく副人格に恋をするお話。同一の肉体をもちながらある副人格にしか見初めらないのが興味深い。複数の人格は統合されるのがオチだが、そうなると主人公と副人格(卓也)との恋は実らない。様々な葛藤の末この恋はどうなるのか。解離性同一性障害についての理解も深まったし、なにより2人の悲恋物語が面白い。主人公が途中から卓也にわがままな要求をする場面は読者にはかりしれない卓也への愛情があることを示唆している。私も3人の人格があるかと思うくらい感情の起伏が激しいのだが、それは解離性同一性障害とほぼ変わらないものでは無いかとプリズムの話から思った。

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    2025年02月28日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    ネタバレ

    開いて1ページ目「この物語に登場する男たちは実在した」

    この一言ですごく気持ちが引き締まった。一体どんな物語なんだ…と。

    読み進めてみると第二次世界大戦の前後を生きる一人の男、国岡鐵造の生涯を描いたものだということが分かった。

    もちろん時代柄、納得しかねる部分も無いわけではないがそれを差し置いても真っ直ぐな姿勢が私の目にはとてもカッコよくうつった。「黄金の奴隷たる勿れ」「生産者と消費者が共に得をするのが正しい商い」こういう部分が実社会で実施されづらいのは、時代のせいではなく人間の根本的な思考なのだろうと強く感じた。

    下巻にも期待。

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    2025年02月28日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    真の誠と忠義に生きた一大傑物の物語。
    このような漢になりたいと心から願い、邁進する決意を持たされた。

    そして、石油が私たちの生活を根幹から支える資源であることを再認識させられた(車、灯油、貿易に必要な燃料等)

    印象に残った言葉
    ・國岡さんが乞食をするなら僕も一緒に乞食をする。
    ・國岡商店のためでは無い。日本全体のためである。
    ・いちばん大事なことは日本人の誇りと自信を失わないこと。それさえ失くさなければ、何も恐れることはない。
    ・しかし鐡造はその思いを打ち消した。人生は一度きりだ。二つの道はない。

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    2025年02月23日
  • 今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 【文庫版】

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    韓国のことをよく知らなかったので読んでみると、まあ面白く皮肉っぽく書かれている日本の功績と韓国の愚かさ。韓国が馬鹿にされ、嫌う日本人がいる理由はわかった。「教育」によって日本人を毛嫌いする韓国人が多いことも学んだ。現代人が韓国アイドルや整形に憧れるのは結構なことだが、一歩引いた目で同世代を見るようになってしまった。歴史から学ぶことのできる賢者となりたいと思う一冊だった。

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    2025年02月19日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    「出光興産」の創業者をモデルにしたお話

    以下、公式のあらすじ
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    この男の生き様は美しい。
    本屋大賞の話題作。読まずに語るな。

    愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。
    この奇跡のような英雄たちは、実在した。

    敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。

    若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を

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    2025年02月14日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    男の生き様や信念がハッキリと書かれている
    一言で言うと格好良い男の話し。

    事あるごとにに様々な妨害、トラブルに屈することなく一代でマンモス企業大にする、生半可ではない壮大な物語だった。

    これから起業する人、部下を持つ人なんかが読んだら良いかも。

    出光の創業者がモデルってなってるけど、なんとなくノンフィクションっぽくて、なんで本人にしなかったんだろう。

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    2025年02月13日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    あまりノンフィクションは見ないんですけど,
    面白かったです!!

    上下通して感じたことは,
    鐡造は生涯戦い抜いたんですね…!
    昔の人の価値観だなぁという部分はありながらも,
    今に通じる柔軟さ,強かさ、あとは頑固さ?(笑)
    心の底から頼りになるなぁと
    敬意を感じっぱなしでした
    だから最後あっさり亡くなってしまったときは
    なかなかに寂しさをおぼえました

    国岡商店の皆さんや同時期に世界を生きていた人々の想いや頑張りの上に,
    今我々は暮らしているんですね!

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    2025年02月09日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    ネタバレ

    儲けることではなく人のために行動することが大切なのだと感じさせられる。人を信頼することや日本人の誇りを重視する鍛造にはとても心動かされた。

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    2025年02月04日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    下巻も面白かったです!

    イランに親日家が多いと聞いたことがあり、その時は理由がよく分からなかったですが、もしかしたら日章丸事件と関係があるのかなと読みながら思いました。
    今の中東問題にはいつもハラハラしますが、結局アメリカやイギリスの思惑に翻弄されていることから始まっているんだと思うとモヤモヤします。

    この本を読むと国岡商店以外が悪者に思えてきますが、解説を読むとそれぞれがそれぞれの国を思う理論を持っていたのがわかりました。

    色々な歴史的背景が学べて、物語としても仕事ができることの素晴らしさを体感できました。
    私も明日からも仕事を頑張ろう!という気持ちになれました^_^

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    2025年01月26日