百田尚樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
再読本です。
時代小説は、長い・難しい・読みにくそう、と敬遠していたのですが。
一冊で終わる・百田尚樹・友情もの、と勧められたのがきっかけでした。
でもやっぱり、漢字も読み方も難しいんです。
なのにずっと、もう一回読み返したいと思っていた本。
生まれた家柄や、長男か次男かによっても、ある程度将来が決まってしまう時代の話。一発逆転なんて有り得ない。
少年ながら、賢く人間の出来た主人公に代わって、理不尽だな〜!と何度もこちらが怒りたくなるくらいです。(仕方ない事なんだけども)
終盤にようやく「影法師」と付けられた意味がわかるのですが、2度目でも目頭が熱くなってしまった。
あまりにやるせない。
-
Posted by ブクログ
20世紀以降極めて重要な資源となった石油を軸にして世界がどう動いていたのか、そして当時の人々が何を感じどう生きてきたのかを垣間見ることができた気がする。
時系列順にするために1章→2章→1章→3章→4章の順で読んだ。
面白かったポイント
・鐡造や店員たちの生き様。鐡造がすごいのはもちろんだが、東雲や武知、新田などの店員たちがとてつもないバイタリティを持っていて勇気をもらえる。店員たちが鐡造を尊敬している描写や徹造が店員たちを褒める描写はグッとくる。
・タンク底。周りから冷ややかに見られていても、利益が出ないとわかっても、日本のためとこれを遂行することでGHQの意識が変わっていったこと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の女性が解離性同一性障害の主人格ではなく副人格に恋をするお話。同一の肉体をもちながらある副人格にしか見初めらないのが興味深い。複数の人格は統合されるのがオチだが、そうなると主人公と副人格(卓也)との恋は実らない。様々な葛藤の末この恋はどうなるのか。解離性同一性障害についての理解も深まったし、なにより2人の悲恋物語が面白い。主人公が途中から卓也にわがままな要求をする場面は読者にはかりしれない卓也への愛情があることを示唆している。私も3人の人格があるかと思うくらい感情の起伏が激しいのだが、それは解離性同一性障害とほぼ変わらないものでは無いかとプリズムの話から思った。