百田尚樹のレビュー一覧

  • 戦争と平和(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    戦争と平和
    著:百田 尚樹
    出版社:新潮社
    新潮新書 731

    おもしろかった

    本書は、メーキング「永遠の0」というか、日本教のテキストというか、途中で、山本七平の名前が頭に浮かんできました。

    大東亜戦争を扱ったものであり、太平洋戦争ではありません。大東亜戦争とは、日本からみたものであり、名目は、東亜の民族を解放するための戦いであった。一方、太平洋戦争とは、GHQから与えられたものであり、連合国の視点からみたものです。

    まえがきは、日本は本当に平和なのかという疑問が提示される
    確かに、竹島を韓国に取られ、北朝鮮には、同胞を拉致され、今また、中国からは尖閣列島を狙われています。

    氏の提示する内容は、「日本人は戦争に向いていない民族である」ということと、「日本人は戦争を理解していなかったのではないか」ということです

    戦争という極限状態に置かれると、その民族の長所と短所が、極端な形で現れる

    ■戦闘機の比較

    ゼロ戦

    ・直線がほとんどない、カーブばかりからできた機体の戦闘機
    ・なによりも優れた戦闘機をつくる
    ・日本的モノづくりの精神
    ・防弾能力にほとんど配慮されていない    

    グラマン 

    ・直線ばかりの戦闘機
    ・なぜか、素人でも作れるように設計されている
    ・大量生産を前提としている
    ・機銃掃射をうけてもパイロットを守り抜く、頑丈な機体

    なぜなら、日本には、「盾の思想」がない
    わるいことを口にすると、そうした事態を引き寄せてしまう
    これを「言霊信仰」という
    だから、日本人にとって、撃たれても飛び続けるのではなく、撃たれないようにするが正しい

    ■パイロットの用兵

    ・日本では使い捨て、熟練者はこきつかわれて摩耗していくので、熟練パイロットがいなくなっていく
     墜落しても、落下傘の装備はなく、海に落ちても救助されることもない

    ・一方、米軍は、人を守る。育成するのは大変だし、帰還すればどこが悪かったのかが、分かり改善ができる
     落下傘は標準装備、展開エリアには、潜水艦を配備していて、回収を行う

    ■石油の確保について

    ・せっかく、油田を抑えたのに、日本本国には持ち帰ることはできなかった。
    ・それは、輸送船を軍艦でまもらなかったから、だから、米軍に撃沈されている

    ・現地で石油の精製もしなかった

    ・なぜなら、兵站という考えがなかったから、物資の確保や輸送は民間の仕事であり、軍人の職務ではない

    ■兵站の欠如

    ・2週間の作戦行動には、きっかりと2週間分の食料しか配布しなかった

    ・だから、ガダルカナルは、餓島になる、インパール作戦も死者の大半が餓死になる

    ・それもこれも、日本教には最悪を想定するという思想がないから

    ■永遠の0を書いたのはなぜ

    ・それは、昭和の「壬生義士伝」を書きたかったから

    ・滅んだもの、滅びゆくものへの、氏としての追悼だったからなのでしょうか。

    目次

    まえがき
    第1章 ゼロ戦とグラマン
    第2章 『永遠の0』は戦争賛美小説か
    第3章 護憲派に告ぐ

    ISBN:9784106107313
    判型:新書
    ページ数:224ページ
    定価:800円(本体)
    2017年08月20日発行
    2017年08月30日3刷

    0
    2026年01月17日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    百田尚樹さん著「カエルの楽園」
    我が党主、百田代表の近代日本を童話に落とし込んだ作品になる。

    これは作品として優秀で特に政治に興味の無い人こそ読んで貰いたい作品。
    作中出てくる「三戒」は非核三原則の比喩であろう事、スチームボードは米国の比喩であろう事…
    本当によくできた童話。
    この辺りの関連性を童話として作品に仕上げるセンス、やはり百田尚樹と感じさせられた。

    この物語は今現在の日本を揶揄している。核武装に抵抗を持ち、在日米軍にも異議を唱える。
    それは思想として理想的で素晴らしいが、実際に中国北朝鮮と会談にての交渉すら難しい国々相手に思想や理想で国民の命が守れる訳がない。「戦争」は断固否定だが、一方的にやられる事自体も断固否定だ。

    やられる前にやらせないようにする。
    それには対等か対等以上の優位性がないと抑止力にならないだろう。その抑止力がない限りは自国防衛は適わないのではないだろうか?

    その抑止力は資金力だったり軍事力だったり資源力だったり国民力だったりするだろうが、それらに何かしらの優位性がない限りは同等のそれらを身に纏わう絶対性を感じる。
    思想や理想、それは本当に素晴らしいが…
    いとも簡単に崩れてしまう偶像だと思う。
    それでは絶対に太刀打ちできない。
    そう思わされる作品だった。

    「カエルの楽園2020」もあるみたいなのでそちらも読んでいってみたい。

    0
    2026年01月06日
  • 鋼のメンタル(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    鋼のメンタル
    著:百田 尚樹
    出版社:新潮社
    新潮新書 679

    メンタルは鍛えれば強くなるという話です

    人がどう感じるかというのは、どこに原点を置くかということかとまず感じました。

    どんなに、叩かれても、悪口をいわれても、命まで取られることはない

    気になったのは以下です

    ・人間の精神力は、あなたが思っているよりもずっと強いのです
    ・精神力も使わないとどんどん弱くなるのです
    ・私にいわれれば、会社をクビになることすら、人生の最悪ではないと思っています。
    ・打たれ強さと、厚顔無恥は、似て非なるものだということです
    ・捨てる神あれば拾う神あり
    ・敵も味方もいない人生よりも、敵はいるが味方もいる人生の方が、何倍も楽しい
    ・人生で大事なものはたくさんありますが、その一つが、闘争心だとおもいます。
    ・受験勉強の効能の一つ、それは、「挫折を知る」です

    ・敗北が辛くて悔しいからこそ、勝利が楽しくて心地よい
     負けても悔しくない勝負は、勝っても楽しくない
    ・樫の木と葦
     葦は、いつものように風の前で頭を低くしましたが、
     樫の木は、びくともせず風に抵抗しました。
     樫の木は、根元から倒れたが、葦は倒れることはありませんでした
    ・失敗に後悔は、不要だが、反省は必要

    ・戦争だけでなく、飢餓、疫病、奴隷制、もちろん人権などはどこにもありません
    ・心を壊すのも、立て直すのも自分しだい
    ・左遷されても、そこで意味を見出して頑張るか、鬱々としてダメになるか、すべては心の持ちようです
    ・家族に惨めな暮らしをさせるくらいなら、少々のことは耐えるくらいの精神力をもってもらいたい
    ・人間の耐久力には限界がある。降りるときめたらベタ降りする

    ・自分なんかしょせんたいしたことのない人間だと割り切れば、何を言ってもどうってことないと思える
    ・言霊信仰、言葉というものは不思議な力がある。有言実行
    ・憎まれっ子世にはばかる、人の悪口は大いにいうべし
    ・自分の非を認めることができる、目下の者にでも謝ることができるのは
     自分に自信があるから、そのくらいでプライドが傷つかない本当のプライドをもっているから

    ・幸福の基準を、自分でもつ
    ・自分をわかってくれないと嘆くな
    ・他人はあなたをしっかりと見ている、あなたが見ている「あなた」よりも客観的にみている
    ・人は変わることができる、変わる意思さえあれば、確実に変われる
    ・他人と口論しても何も得るものはない

    ・泣きたいときには泣き、怒りたいときには怒る
    ・他人の声にまどわされない

    目次

    まえがき

    第1章 打たれ強さの鍛え方
    第2章 挫折との付き合い方
    第3章 心の立て直し方
    第4章 精神の解毒法
    第5章 鋼の処世訓
    第6章 「成功」の捉え方

    あとがき

    ISBN:9784106106798
    判型:新書
    ページ数:208ページ
    定価:880円(本体)
    2016年08月20日発行

    0
    2026年01月01日
  • 成功は時間が10割(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    激しく共感!!!!時間の使い方って人それぞれ価値観があるけど、私は無駄のないように生きたい。稼いだお金を、今この時しか経験できない旅行や人との出会い(=時間)に変えている自分、生きてる〜って実感湧くもん!
    腑に落ちた一冊でした。もう一度読み返そう!

    0
    2025年12月26日
  • 永遠の0

    Posted by ブクログ

    愛
    献身性?

    明確な悪役
    新聞記者
    行間を読み取れない男

    多くの遺書には、愛するものに対する限りない思いが綴られているから。喜んで死にい者に、あれほど愛のこもった手紙が書けるものか。


    宮部久蔵。
    愛の尊さ?言語化できない。心が洗われる感覚。芯を持った人間はここまで美しいのか。周りに影響を与えるのか。
    周りに流されず、自分の信念に生き、愛する人との約束を守るために。
    昔の人はこうだったのかな。
    今の人間は終わってるかもしれない。

    死と隣り合わせ。その環境だからこそ生み出せる思考や局地をきっとまだまだ浅いところだけど少し触れることができた気がする。
    全てに感謝。そりゃそうだよな。この世にプラスを残そうとするんだろうな、そういう思考?

    明らかな悪役の新聞記者
    こんな「行間を読み取れない男」にはなりたくない。最近考えている想像力が本質なのではないかという自分の理論をまた強固とするエピソードとなった。
    やっぱり想像力、事実を読み取って、背景を感じ取る。それが本当に大事であり大切にしたいと考える。

    P294
    「繕いものをしている妻
    自分のシャツの肘のところに繕いがしてありました。じっと見ると、一針一針丁寧に塗ってありました。
    私はそれを見た瞬間、言いようのない愛情を感じたんです。この女、身よりもなく、器量も良くないこの女、俺の見繕いをし、俺のために食事を作ってくれる、この女―」
    今見ると前時代的な発言かもしれないけど、この言語化できない愛にうわーってなった
    大好きだって思うときって波紋みたいに広がっていくというか、愛情表現したくてたまらなくなってしまうんだよな
    ただ可愛いとかでは全く思わない気がする。これで言うと献身性を感じたときなのかな。自分の中で、そういう気持ちになった時をメモして分析してみたいなって思う。

    宮部さんみたいに芯を持って、何を大切にすべきかを大事にしながらブレずに来ていきたい。

    0
    2025年12月23日
  • 鋼のメンタル(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    鋼のメンタル
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹の小説を一通り読んでみた後、小説以外の本ではどんな論を展開しているのか知りたくなった。

    【読後感】
    百田尚樹流の現実的な人生論。
    空気を読んで不幸になるな、人の目を気にして不幸になるな。
    自分が大事にするものを決めて、旗幟鮮明に味方もいるし敵もいる人生。
    わたしは社会的に成功しないと思うけど、このように考え行動して納得できたらええかと思う。
    好きなことを仕事に!系の本とは大きく異なり、30までプラプラしてから食うために仕事してきた著者ならではの視点と感じた。

    【印象に残ったポイント】

    ・人間関係の悩みは贅沢
    脳の仕組みからしょうがないが、群れの人間関係が悪くても今は生きていける。だから、贅沢な悩み。
    具体的な被害さえなければOK

    ・挫折の効用
    耐える、乗り越える、いつか勝つために。
    へこんでもいい、大いに反省してもよいが、後悔はだめ。

    ・命が何より大事
    よほどの不運か強い意志がない限り、いまの日本で死ぬような目には遭わない。
    100年前から見たら極楽、もはや何にも悩む必要なし。

    ・社員いびりを気にせぬ覚悟
    窓際でも、家族と自分の生活が守れればOK。やばいと思ったら即ベタ降り。
    責任感のせいで死んだり酷い目に会うくらいなら、逃げる一択。

    ・他人の目を気にしても
    宇宙から見たら全くわからん、何にも見えない。
    カッコ悪くても大言壮語した方が、恥はかくけど成果は出るし精神力も鍛えられる。

    ・謝罪と訂正は躊躇なく
    非を認めるときはすっぱり、そうでないときは毅然と対処。
    謝って流すと、相手は韓国の如くつけあがる。

    0
    2025年12月16日
  • 輝く夜

    購入済み

    面白かった

    面白かった心が暖まった。これはみんなクリスマスの時期には絶対に見るべき名作です。ハーピーエンドの短編の話が5つ

    #泣ける #感動する #切ない

    0
    2025年12月13日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    話題になっている尖閣諸島についてのことをメインの題材に、日本、アメリカ、中国、朝鮮の立場をわかりやすく物語にしています。
    カエルに置き換えることで、ストーリーがスッと頭に入ってくるので、歴史や社会情勢などが苦手な人でも楽しめる一冊です。
    今後の日本は一体どうなっていくのか?日本国内に満映している情報は、何が正しくて何が間違っているのか?
    ものすごく考えさせられました。

    0
    2025年12月12日
  • 幻庵 下

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    幻庵 下
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
    とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。
    名人碁所の争いは風雲急を告げ、幻庵はどこに至るのか気になる一冊。

    【読後感】
    とにかく、凄く厚みのある本を読んだ。百田尚樹作品の中で、ほかに三世代にわたる群像劇はない。作中で流れる時間と人生のままならなさと盛者必衰の理を感じた。
    幻庵の一生を走馬灯のように追体験した、ような気分になった。
    そして、碁打ちたちの生きたさまが夢幻かのような結末を迎え、儚くもスッキリする。

    【印象に残ったポイント】
    ・盤の外では何やってもダメ主人公
    弟子に勝たせて俺が名人や!と閃くも結果は悲惨なことに。
    ダメなところが妙に微笑ましく、こんなところから江戸のスターたちの中から、主人公に選ばれたのかも?と空想した。
    ・時流が大事、極論は巡り合わせなのか
    名人碁所、力だけではなれない。
    謀を巡らせても、人も謀を巡らせる。
    ・血を吐いてでも打つ
    わたしは自分の仕事に対して才もないし、ここまで打ち込めもしない。
    才能と環境に恵まれたとはいえ、命を賭けて打てることに敬意が持った。

    ・人生、どう生きたか
    盤の外ではいいとこなし、盤の中でも油断して見損じて、時流を得なかった。
    結果が伴わなくても、自分がどう生きたか納得できれば人生に悔いはないのだろうと思う。

    ・名人碁所とは何だったのか
    令和の世にはない名人碁所、この絶大な力と名声は当時の世にいないとわからないのだろうけれど、いまの名人とは明らかに異なる。

    ・時代が移り変わる儚さ
    名人碁所どころか、碁を推奨する幕府すらなくなった。
    かつて幻庵が見た開国はエポックメイキングな出来事だが、比べると平和の世は変化が早く激しいと感じる。

    0
    2025年12月09日
  • 海賊とよばれた男(上)

    Posted by ブクログ

    戦争が日々日常から遠ざっていく中で、敗戦の衝撃と悲しみ、そこから立ち上がった日本人の凄さを力強い文章から感じ取ることができた。現在の日本は高度経済成長を経て、戦後の成長期からすれば発展した文明ではあるが、少子高齢化が進行し、ゆるやかな衰退傾向である。そんな中、敗戦という絶望から脱するために弛まぬ努力を続けた先祖たちのことを思えば、今はなんてゆるい平和ボケした生活なのだろうと身が引き締まった。

    0
    2026年02月03日
  • 幻庵 中

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    幻庵 中
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
    とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。
    上巻で役者は揃ったのか?続きが気になる中巻へ。

    【読後感】
    ついに、前の世代が引退し主人公が主役に躍り出て物語は急展開。
    強いけどうっかりも目立つ主人公、今回は親子ともどものうっかりで、心配になる。肝心なとこで詰めの甘い親子、果たして念願の名人碁所を射止めるのか?
    百田尚樹の作品は大願成就しない傾向があるので、どうなるのだとハラハラして続きが気になる一冊。


    【印象に残ったポイント】
    ・歯痒い医療事情
    若くして散った才ある跡取りたち。もしもっと医療が進んだ世の中であったなら名人碁所を巡る家元の戦いは予想もしない結末を迎えただろうと思う。他と隔絶した打ち手が生まれなかった可能性もある。
    ・対立の作り込み?
    立徹と丈和の対立、どちらもしっかり描きつつ立徹に肩入れしたくなる。
    なんとなく、立徹は家と父への恩のために、丈和は自分の野望のためになりふり構わず、名人碁所を目指すような印象を受けた。

    ・うっかりで詰めの甘い主人公
    立徹、メンタルふわふわ油断しがちで、読み手が焦れるうっかりぶり。
    盤外で策を巡らせても、うっかり見落としがあるのはもはやご愛嬌感すらある。
    加えて囲碁以外はからきしダメなとこに、一種の愛らしさすら感じられる。
    ・囲碁の迫力をいかに描くか
    ボクシングのたとえ、剣戟のように一手一手のやりとりを紡ぐ。動きに乏しい囲碁に、如何に迫力を出すか考えた末にボックス!で描いたボクシングの迫力や影法師の剣戟を用いたのだと思うと、同じものは書かない、シリーズ化はしない、三刷りかからねば即引退とご自身に課した厳しいルールがあっても芸は蓄積されているのだなと感じた。

    0
    2025年12月06日
  • 幻庵 上

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    幻庵 上
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
    とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。

    【読後感】
    複数の世代に渡る囲碁サーガ群像劇。
    囲碁のルールをほぼ知らなくても(最初は辛いが)読めてしまう。
    ある意味、例えるなら小説版ヒカルの碁といってよい。
    他の百田尚樹の著作に比べると説明が難解かつ、コラム的に外出ししているのは囲碁を知らない人を楽しませる工夫なのかなと感じた。
    (一般に説明を会話で読ませる傾向あり)
    名人を諦めたものの碁界の壁として立ちはだかる義父の一代記、少年時代の幻庵とライバルたちとの切磋琢磨、各家元の関係や事情、これらが描かれて先が気になるところで上巻は終わりを迎える。

    【印象に残ったポイント】
    ・囲碁を家業とする家に縁が与えられる点
    プロゲーマー、しかも公務員。こんな制度は他国にあったのだろうか?
    ・名人碁所の権威
    囲碁や将棋のタイトルは、いまの感覚だとプロが大会に自由に出て取るもの。だが、江戸時代は家元に生まれて他と隔絶した打ち手でなければならないこと。一人で強くなるのは大変だし、好敵手がいたら他と隔絶することが難しい。
    ・囲碁の才能の見分け方、一流棋士の慧眼
    現代の採用面接は難しいけど、囲碁の内弟子を見抜く目は確実。なかなか不思議。
    ・文字で魅せる熱いバトル
    囲碁のことはわからなくても、盤面でどのような切った張ったが繰り広げられるかはなんとなく伝わる。
    時間制限なし、体力気力の続く限り考え抜いて打ち続ける。
    これを絵ではなく文章で魅せられることが素直にすごいと感じた。

    0
    2025年12月02日
  • 影法師

    Posted by ブクログ

    読み終わった後
    【はああああああああああ】と長い間余韻に浸り、この本に出会えたことに感謝しました。
    最後の伏線回収、タイトル名、すべて胸がちぎれる思いで読みきりました。
    本当におすすめです

    0
    2025年11月28日
  • プリズム

    Posted by ブクログ

    24人のビリー・ミリガンを彷彿とさせ、多重人格を、統合していこうという感じもビリーと酷似。
    物語としては全然違うのでビリーの話を知ってても楽しいし、なんなら知ってたほうが楽しめるかも。

    0
    2025年11月27日
  • 影法師

    Posted by ブクログ

    百田尚樹さん著「影法師」
    我が党首、百田代表の渾身の人情時代劇。
    素晴らしかった。
    こんな事を書くと変な感じになってしまうが、これ程までの物語と人間が描けるのにそれでも政治活動もしてくれていて嬉しいような寂しいような…
    作家百田尚樹の作品をもっと読みたいという実直な欲が凄く沸いてきてしまう。
    参議院議員として、党代表として政治活動が多忙だろうから、執筆の時間はほとんど無いだろう。正直に書いてしまえばもっとこういった物語も読みたいというのも本音で、そこに関してはだいぶ残念な気持ち。

    物語はというと素晴らしいの一言。
    友情譚でもあり、出世譚でもあり、ミステリーでもある。勘一と彦四郎の幼少時代からの物語が素晴らしく感動的だった。
    武士という地位の歴史観と時代観が見事に調和している作品で、その背景が二人の運命を大きく左右していく。素晴らしかった。

    特に秀逸だと感じたのがみねという存在。
    勘一の恋心が描かれていく事により、彦四郎の存在の意義もだいぶ変わっていく。友情、恋心、それらは約束というよりは誓いと言った方がしっくりくる。彦四郎はそれらを守りきるために自分の人生をそれに尽くした。
    タイトルでもある「影法師」、勘一とみねの未来があるのは明らかに影法師のおかげだ。

    そして最後に真相を知った時の勘一の流した涙。その涙は止める事ができない、言葉にはできないたくさんの感情がごちゃ混ぜになって流れ出した涙だったに違いない。
    幼少期に父親を殺された勘一に彦四郎が放った一言「泣くな」。それから数十年経ち、その言葉の意味が分かってしまえば、それこそ涙を流さずにはいられない。そんな重たい言葉だったとは…
    とんでもなく感動的だった。

    百田代表の書く物語、やっぱりこれからもいっぱい読んでいきたいと。とりあえず未読の作品を片っ端から読んでいきたい。

    0
    2025年10月28日
  • 地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    事実を並べるだけで、ここまでおもしろいとは。見事。

    ボクシングの歴史はもちろん、ボクシングというスポーツと、人種問題・宗教問題との繋がりも見えてくる。

    縦に別テーマの歴史を追っているはずなのに、要所要所で横串が通っていく感覚。よく準備された世界史の授業を受けているようだった。

    はやく試験受かって、ボクシングやるぞぉ。

    0
    2025年10月26日
  • 海賊とよばれた男(下)

    Posted by ブクログ

    出光興産を元に書かれたと知っても、実在したことが信じられないくらいの偉業に圧倒された。度重なる苦難と戦い続ける国岡商店の奮闘がどうにか報われるようにと縋るような思いで読んだ。
    アバダン航海は首の皮一枚で繋がった状況をどうにか乗り越える幾つもの場面に胸が熱くなった。徳山の石油精製工場の建設も人の団結力の真髄に利他的に一生懸命になる美しさを見た。国岡鐡造が生涯掲げた「人間尊重」の信念を忘れたくないと思う。
    永遠の0も然り、読んでいてこんなに心を動かされる小説は他にないと思った。

    0
    2025年10月10日
  • 今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 【文庫版】

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    今こそ、韓国に謝ろう そして、さらばと言おう
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹が韓国に謝るって、関わらん方が良いのは歴史から明らかと述べているのに。いったい何を?と思い手に取った。

    【読後感】
    さらば韓国、という想いが去来した。
    中国と同様に(そもそも小中華だった)、日本人と見た目は近いが理解不能なレベルで文化と価値観が異なる方々なんだなと、ある意味すっきり納得した。
    日本人にありがちな返報性の原理や、義理や恩義を重んじる人種ではないと思っておいた方が今後の人生でトラブル回避できそうだ。
    そういえば、今年は日韓請求権協定から60年。これまでいくら搾り取られたのだろうか。

    【印象に残ったポイント】
    ・余計なお節介は恨まれる
    余計なお節介で、半島を豊かにした(工業化、農業改革、教育改革など)見返りが恨まれ、金をせびられる。
    ・おぞましい伝統文化(個人の主観)
    わたしの感覚では衛生的にも道徳的にも全く理解できないと感じ背筋がぞわりとした。
    ・捏造カルチャー
    都合に合わせて事実があったりなかったりする。このような振る舞い方があるのだなと率直に驚いた。

    【ふりかえり・気づき】
    ・朝鮮半島との歴史
    関わると碌なことがない。白村江の戦い以来、そろそろ日本人は歴史に学ぶべき。
    ・価値観の尊重
    よかれと押し付けは後々恨みを買うのである。

    【要点】
    1.日本が踏み躙った朝鮮半島
    欧米だったら植民地には決してしないことをした。
    100年前の文盲率80-89%の国に小学校を作り教育を受けさせてしまった。
    漢文読めない人が多すぎたのでハングルを押し付け普及させてしまった。ついでに、日本で勝手に教科書も作ってしまった。
    自然破壊。荒れ放題の禿山に植林したことで緑の山を作り土壌を守ってしまった。だが禿山が大事なのか植林した側から盗まれてしまい大変時間がかかった。鉄道を作り、護岸工事をし、橋梁を作り、電気工事をして村村に電気を行き渡らせた。望まれてもないのに。
    農業改革により耕地面積を倍にして、生産性を引き上げたことで人口爆発させた。30年で約2倍)

    2.伝統文化を破壊して、ごめん
    伝統的な身分制度の破壊。貴族と両班(庶民から合法的に収奪する人々)が中人、常民、賎民を支配していた。
    同じ民族ながら、背筋が寒くなるような階級差別や奴隷制度があった。なんと、これが一千年以上も続く伝統。
    日本の過ちは戸籍制度を入れて、奴隷を解放し、伝統的な身分制度を壊してしまったこと。
    刑罰の破壊。陵遅刑のような中国の伝統的な少しずつ人間を切って苦しませながら殺す刑罰、こういう苦痛を与える文化を日本は奪ってしまった。
    乳出しチョゴリの禁止。長男を産んだ女性は乳房を露出する習慣があった。日本はこれを扇情的として禁止した。
    嘗糞の禁止。朝鮮伝統の民間療法、人の便を嘗めて体調診断(親にやったら親孝行)やら、糞を舐め合いだれのか当てっこする、など便を嘗める文化を、日本は不衛生という理由でやめさせてしまった。このほか、人肉、月経の血、少年のおしっこを飲む、犬と交わる等の民間療法も禁止してしまった。

    3.七奪の勘違い
    主権を奪った、のではなく清国への絶対服従から独立させた。その後に希望に基づいて併合した。

    王を奪った、のではなく併合したものの王を皇族並みに遇していた。
    欧州のスタンダードは幽閉や処刑、なので明らかに大切に扱っていた。
    人命を奪った(義兵運動、3・1独立運動)のではなく、事変やテロの鎮圧に伴い犠牲が出てしまった。なお、独立運動にしては刑罰が軽いので、本当にそうだったのかは疑う余地あり。
    (フランスは1962年にアルジェリア独立運動に対して虐殺を行った)
    言葉を奪った、のではなく識字率が低すぎたのでやむなくハングルを普及させた。その結果、もともと読めなかった漢字がさらに読めなくなりつつある。
    名前を奪ったのではなく、希望者に姓と名前を与えた。その結果、公正に勘違いが生まれ非難されることになった。現代の通名問題にも通じている。
    土地を奪ったのではなく、土地調査をして脱税防止をしただけ。このとき、耕作地を申告しなかった人の土地が所有者不明のため総督府所有となった。
    加えて朝鮮人が日本はまた戦争で負けるやろや、消費したいがために土地を手放し貧しくなった。勘違いを生み出すような余計なお節介を日本は謝るべき。

    資源を奪ったのではなく、勝手に莫大なインフラ投資をしただけ。

    4.ウリジナルの不思議
    日本文化のルーツは韓国発祥。
    茶道や華道や歌舞伎やら食文化やら日本庭園やら日本刀やら日本酒やら、、キリがない。きっと好きなあまり無邪気に自分で作ったと思い込んだに違いない。
    韓国が国際社会でこれら嘘を広めることに対してハッキリと誤りを指摘しなかったことが日本の誤り。
    このせいで、空手はテコンドーが源流という認識が定着してしまった。
    19世紀のソウルには何も見るべきものがないとイザベラバードは朝鮮紀行に書いていた。文化がない国に余計なものを持ち込んで嫌な気分にさせたことを日本は謝るべき

    どう見てもパクリの盗用商品たち、方概念に無知な故だとまずは理解すること。ただ、本物と誤認させて売ろうという意図を持ったものたちは韓国オリジナル。
    ただ、学ぶために真似ることを日本人が教えてしまった可能性はある。ただ、盗用を恥じる精神は教えられなかった。
    整形して韓国人の特徴をなくす手術をするのも日本に対するコンプレックスかも?それはさておき、整形カップル美男美女から似ても似つかぬ子供が生まれたら、家族写真を見てどんな気持ちになることやら。。

    5.日本は朝鮮人に何も教えなかった
    勝手にインフラを整え、学校作り、農地改革し技術を伝えたが。。モラルと良心を教えてなかった。
    点検不備で沈没し、我先にと船長が客のふりして逃げ出したセウォル号事件。行方不明者を待つ家族の待機場所で物資の窃盗や詐欺
    三豊百貨店、ずさんな工事で五階建てビルが完全崩落。従業員が異変に気づき報告するも上層部は放置、で翌日に大崩落。
    スポーツ大会でも勝てれば何しても良い。
    モラル、良心、法概念、嘘をつかないこと。三十五年も併合してて、これらを教えられなかった日本人は情けない。

    6.慰安婦問題
    韓国は日本が朝鮮人の女性を強制的に慰安婦にしたと言うが事実がなく証拠もない。
    軍の行動は記録をつける必要があるため、本当にあったなら何らかの痕跡があるはずだが、ない。
    1973年に千田夏光がいわゆる従軍慰安婦について事実無根の本を出した。
    1982年に朝日新聞が吉田清治なる人物が慰安婦狩りをしたと講演した旨を記事にした。
    これが韓国に飛び火し、なんと戦後約40年を経て謝罪と賠償を求めるようになった。
    つまり従軍慰安婦は日本人が作ったフィクションに韓国が騙されて乗ってしまったのである。
    慰安婦像を世界中に置く韓国がいつしか世界の笑い物になるとしたら、日本のせいである。
    なお、妓生という韓国独特の国営学校で娼婦を育成する文化があり、外交接待や中国へ貢いでいたことも忘れてはならない。2004年に韓国政府が売春禁止法を制定しても、売春婦は活躍の場を海外に広げていった。
    一方、国内では売春の合法化を求めるデモがたびたび起きていて多いと女性が数千人も集まる。これはつまり、伝統的な職業であり文化ということ。

    7.韓国人はなぜ日本に内政干渉するのか
    安保法制への反対、靖国参拝反対、教科書直せ、この異常な行動は内政干渉。だが、意識の根底に日本人というアイデンティティがあったならば?
    アンビバレンツな感情に苛まれ、日本へ憧れつつ消し去りたい気持ちになるかもしれない。
    日本人というアイデンティティをすり込んだ先人たちの過ちである。

    一方で、北朝鮮は韓国とは異なり異常な感情はない。アイデンティティの刷り込みは消え去り、日本を敵国と認識している。
    では拉致問題はいったい何なのか、少しでも日本へ嫌がらせをしたい気持ちから出たのではないか。
    実際、有益な情報を得られそうな人間を拉致していない。国策上どんな利益があったのか合理的に説明がつかないのである。

    0
    2025年10月08日
  • 風の中のマリア

    Posted by ブクログ

    ゲノム。社会性昆虫の生き甲斐とは。
    オオスズメバチのメスは産卵能力があるにも関わらず、女王バチのために働き続け人生を捧げる。
    (女王バチは生まれた時から特別感のある存在なのかと思っていたら、同じオオスズメバチとして生まれていた。ただ幼虫の時から餌を多く与えられ、部屋が広い場所で育つ等環境要因で女王バチになると知って驚いた)
    それでは普通のオオスズメバチにも女王バチとして生まれる権利があるのに。こんな不条理に何も批判することなく自分の存在意義を遺伝子の繁栄と捉え役割をこなす姿に儚さと遺伝子の繁栄こそがその昆虫にとって一番大事な事だったのだと改めて考えさせられる。

    昆虫に感情はあるのだろうか?
    感情より遺伝子による影響の方が大きくここまで行動規制が取れているのは昆虫のような弱い生き物故の宿命なのだろうか?

    人間は全て自由に選択でき、自分で決めることができるのに遺伝子の繁栄や自分の国の繁栄等考えていない人が多いのではないか。全て自分のため。自分の存在意義を問われた。長く生きること、自分のやりたいことをやるだけ生きること、その人生は果たしてそこまで意味があるのだろうか?オオスズメバチのように使命を考えて遺伝子の繁栄のために命を捧げる生き方の方が随分自分が生まれた意味があるのではないか。

    極論にはならないようにしないとですが、今自分の国が繁栄する方法、日本人の遺伝子が繁栄し人類に少しでもプラスになるような生き方をしたいと思いました。

    0
    2025年10月02日
  • 禁断の中国史

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    禁断の中国史
    百田尚樹

    【目的】
    中国の脅威が共産党独裁のもと国家情報法(指示されたらスパイになれ)や国防動員法(指示されたらテロリストになれ)といった法律が施行されている。
    こんな恐ろしい中国という国家について、改めてどんな国柄なのか知り正しく恐れたい。

    【読後感】
    わたしがサブタイトルをつけるなら、理解不能なおぞましい隣人。
    中国人にも当然いい人はいるとして、おおよそどんな集団なのかという意味で。
    平易な記述だが、グロい。本書は気になるけど読みたくない人のために役立つメモも記しておきたいと思った。

    易姓革命による王朝交代→内紛→粛清→殺戮。
    殺戮するにしても死刑ならまだマシで、最大限いたぶる上にこれがエンタメ化されている。
    飢饉になったら人を食う。人肉売るために人殺しも辞さない。
    これらの行動様式が複数回の王朝交代を経てもしっかり中国エリア4000年の歴史として今に引き継がれている点が本当に恐ろしい。

    そして、中国と交流を重ねながらも、悪い点を持ち帰らなかった日本の先人には感謝しかない。

    【印象に残ったポイント】
    ・中国エリアの残虐な文化、モラルを感じられない。
    ・誰が言い出したか中国4000年の歴史
    実際は同じ場所に違う国があっただけ。しかも、その時々で統治する民族も異なる。
    ・親子関係
    一般的に日本は親が子供を自身より大事にするが、中国ではその逆。生き残るためなら自分以外をいくらでも差し出す。
    ・人をいたぶることへの執念
    刑罰、科挙、纏足に見られる人間をいたぶるハードルが軽すぎる点とマニアックにいたぶる点は理解できないと感じた。


    【ふりかえり・気づき】
    ・後ろ暗いことをする組織ほど、外をを責める
    内向きに統治の正統性がないから、外敵を作って結集させる必要があるのか?
    ・死刑にこだわりを持つユーラシア大陸
    中国のマニアックなやつしかり、有名なフランスのギロチンしかり。



    【要点】
    中国は王朝交代(暴力革命)と殺戮が伝統的にセット。なかでも、最強がいまの中国共産党。

    残虐な刑罰。ただの斬首はまだラッキー。切り刻んだり等等(気分悪くて描きたくない)。公開処刑は庶民が集まるエンタメ。

    食人風習があった。ほかの国では極限状態のやむなき出来事だが、なんと嗜好品やら憎悪によるものやら医療目的やらとある。(デマだったら、まだしも嬉しい)
    しかも、食べる時には殺してすぐ食べるのだとか。家族の肉を貴人を差し出したり、仇敵を調理して自分だけでなく部下に振る舞ったり。
    また、唐代には人肉が市場に並んでたとか。
    いまはないと信じたいが、1930年台の中華民国政府広報によると北西部の大飢饉で家族を取り替えて食べていたという記録があったとか。以降は記録がないが、毛沢東の大躍進政策のもと発生した飢饉を乗り越えられたのは子供の多いおうちだったとか。

    宦官制度。後宮に男を入れ、何か間違うと異なる決闘の皇太子が生まれるリスクがある。なので、切除を求めていたのだとか。(女性を働かせればいい気もするが)
    一般的な家事、後宮建屋のメンテナンス、房事の段取り、スパイが業務。
    貧しい階級の出世手段は科挙か自発的に宦官になるか。なお、なるためのオペは麻酔がないだけでもキツいが、死ぬ可能性もあるのだとか。
    宦官になると飢えはしのげるが後宮暮らし。しかも、ちょっとしたことで刑罰に処される。
    こんな宦官が必要なのはいつ裏切られるかわからん男の部下に囲まれてる皇帝の相談役、後宮の女性とのとりもち役をする立ち位置になれるのが宦官しかいなかったから。

    世界一の難関試験、科挙。倍率は3000倍。(記念受験や体験受験はない)
    合格者平均年齢は36歳。
    四書五経おおよそ43万文字をまず暗記。
    童試(県試、府試、院試)を経て国立学校に入学。
    科試、郷試、会試、殿試。里里のトップを集めて異常なまでの厳しい試験を科す。で、平均通り36歳で合格したとして45歳前後が平均寿命。
    落ちたら社会の落伍者となる。壮大な無駄が潜んだ仕組み。

    纏足。女性の足組から下を小さく変形させたもの。走るはおろか歩くのも厳しい。千年以上続いてきた奇妙な風習。本来大きくなる足を小さく保つべく変な靴で成長を抑制したり、足を布と紐で縛り付けたりする。
    とても歩きにくいので柳のように揺れて歩く、この様をよしとする男性が大多数。
    男性の満足のために女性を痛めつける甚だしく人権を無視した風習。
    ユーラシア大陸において女性蔑視は大なり小なりあるが、纏足は中国ならではの極端な事例。

    策略・謀略・騙しの技法。
    日本は多分、原則として騙してはならない。一方で中国は騙される方が馬鹿という発想。
    則天武后に見られる我が子を捨てても人を騙し政敵をはめこみ、しっかりいたぶる。その他、謀略には枚挙にいとまなし。

    中国共産党について。もとはソ連の共産化ムーブメントをうけたコミンテルンにルーツを持つ。
    共産党は国共合作で国民党の内部に入り込み、寄生虫の如く体を大きくした。
    ここに危機感を覚え、国民党が共産党をパージ。そこから、両者の戦いがあり共産党がこれを制した。
    共産党が勝てた秘訣のひとつに兵隊が多いこと。
    狙った村のごろつきを仲間にして、地主一家を略奪&虐殺し農地を小作農へ分配し、ごろつきに村を委ねる。
    そこから、若者を連れ出して次の村へ。以降繰り返し。
    籠城する国民党軍に対して兵糧攻めにし33万人を餓死に追い込む。
    内戦の戦死者は800万人にも及ぶとか。
    1951年、毛沢東の思いつきで反革命分子をノルマ的に虐殺。人工の千分の一程度を粛清。
    官僚主義と汚職と浪費へ抗議する三反五反運動において200万人を粛清。
    1958年に始めた大躍進政策の農業政策で大飢饉。餓死者は約5500万人。
    1966年、文化大革命。毛沢東の息のかかった紅衛兵という若者が大人を人民裁判にかけて暴行したり処刑したり。被害者は不明ながら千万人単位と言われている。
    この、狂気のさなかで日本は1972年に国交正常化してしまった。親しげな顔をして、日本から金やノウハウを吸い上げられてしまった。
    1989年、天安門事件。
    民主化を訴える学生を政府が軍を使って殺害した。
    日本はこんな国に助け舟を出してしまい、2010年にはGDPで日本を抜くに至る。
    強い相手には低姿勢、弱い相手にはなんでもやる。仲間や義理や恩など関係なく、誰でも平気で虐殺する。
    こんな国が日本に手を伸ばしてきているのが今。

    今こそ歴史に学ぶとき。清の時代は3%しかいない女真族が中国全土を治めていた。いま、日本には中国人がどんどん入ってきている。
    そして、国家情報法と国防動員法がある。国家の指示のもとテロリストになれスパイをやれといつでも言われる人たちがいる。
    3%という数字は白人の植民地支配を見てもそう。歴史に学ぶべき時はまさに今。

    0
    2025年09月18日