百田尚樹のレビュー一覧
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上巻に続いて下巻を読み終えました。
明治維新以降が記載範囲ですが、開国以降の日本が世界の渦の中を生き抜いてきた激動の歴史を感慨深く振り返ることができました。
事実(歴史)は小説より奇なり。不謹慎ですが単純にも興味深いし、読者に訴えかけてくるものは圧倒的です。膨大な資料調査にもとづく説得力の成せる業です。
面白いエビソードも満載ですが、美談だけでなく、官民問わない誤った決断など負の面も記載され、公平性を維持しようとする作者の精神が伺えるところも良です。
こんな教科書が教育現場で採用されるようになれば、世界唯一の自虐史観教育からの脱却につながるはず。 -
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なぜ彦四郎ほどの優れた人が脱藩し、罪を犯し行方をくらましたのか、、
最後伏線回収の内容が深すぎて、涙が出そうになった。
自分の護りたい人のために命を懸けるなんて、、
江戸時代の価値観だとこうゆうものなのかもしれないけど、でも大切な人を護りぬくためにここまで自分を犠牲にできるものなのだろうか、、、
愛情も友情も、人の究極の愛とはこういうことなんだろうなぁ。
これは勘一が主人公ではあるけれど、影法師として生きた彦四郎という漢の物語なのかもしれない。
最後読み終わった後、感動と切なさの余韻がずっと残る物語。
百田さんの小説の中で1番好きかも。 -
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私はタイトルに「バカ」が付く本に強い愛着を持っています。
本書はすばらしいタイトルですね。
謹んで本書を「我がバカ本のリスト」に加えさせていただきます。
百田先生とは考え方が違っていても、そのお人柄のファンです。
百田先生も私も、「バカの国」の国民です。
それにしても、最近、「おい、おい、、百田先生、大丈夫か?」
我がバカ本のリスト:
ホルスト・ガイヤー『馬鹿について―人間-この愚かなるもの』(創元社、1958)
菅原通済『馬鹿と利巧』(明玄書房、1959)
大山倍達『空手バカ一代 闘魂 拳ひとすじの人生』(サンケイ ドラマ ブックス、1972)
葛西純一『中国のバカ―日本のバカ』(太陽社、1972)
山名正太郎『馬鹿の博物誌』(U books、住宅新報社、1976)
赤塚不二夫『赤塚不二夫の天才バカ本』(徳間書店、1977)
O.E.クラップ『英雄・悪漢・馬鹿:アメリカ的性格の変貌』(新泉社、1977)
呉智英『バカにつける薬』(双葉社、1988)
伊吹卓『「バカ」になれる人ほど「人の心」がわかる』(大和出版、1990)
松本修『全国アホ・バカ分布考: はるかなる言葉の旅路』(太田出版、1993)
清水修『アホバカOL生態図鑑: おじさんたちが知らない』(碩文社、1995)
酒井冬雪『バカゲット』(イーハトーヴフロンティア、1995)
ゲッツ板谷、坂本志保,、西原理恵子 (イラスト)『バカの瞬発力』(二見書房、1999)
田口ランディ『馬鹿な男ほど愛おしい』(晶文社、2000)
小谷野敦『バカのための読書術』(ちくま新書、2001)
立花隆『東大生はバカになったか』(文藝春秋、2001)
勝谷誠彦『バカとの闘い』(新潮社、2001)
勢古浩爾の『まれに見るバカ』(洋泉社、2002)
養老孟司『バカの壁』(新潮新書、2003)
和田秀樹『バカの人:その傾向と対策』(ぜんにちパブリッシング、2005)
天久聖一、タナカ カツキ『バカドリル (扶桑社サブカルPB)』(扶桑社、2006)
ジョン・テイラー・ガット 、高尾菜つこ(翻訳)『バカをつくる学校』(成甲書房、2006)
世拗亭黙公『バカ! 馬鹿!! 墓! 佐渡ごころの付く本』(文芸社、2008)
清野とおる『バカ男子』(イースト・プレス、2009)
中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書、2009)
アントニオ猪木『馬鹿になれ』(角川文庫、2010)
勢古浩爾『ビジネス書大バカ事典』(三五館、2010)
アルボムッレ・スマナサーラ『バカの理由(わけ)役立つ初期仏教法話12』(サンガ、2011)
北海道二十一世紀総合研究所(編集)『バカな大将、敵より怖い 武井正直講演録』(北海道新聞社、2013)
竹内薫『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』(河出書房新社、2013)
橋本治『バカになったか、日本人』(集英社、2014)
橘玲『バカが多いのには理由がある』(集英社、2014)
千田琢哉『バカなのにできるやつ、賢いのにできないやつ』(PHP研究所、2015)
円山嚆矢『早稲田出てもバカはバカ』(ぴあ、2015)
藤田紘一郎『女はバカ、男はもっとバカ』(三五館、2015)
谷本真由美『バカ格差』(ワニブックスPLUS新書、2018)
トーマス・エリクソン『世界にバカは4人いる』(フォレスト出版、2019)
高橋歩、山﨑拓巳『まず、バカになろう』(A-Works、2019)
安達裕哉『すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人』(日本実業出版社、2019)
百田尚樹『バカの国』(新潮新書、2020)
豊田有恒『東大出てもバカはバカ』(飛鳥新社、2020)
ダニエル・カーネマン、ダン・アリエリー他『「バカ」の研究』(亜紀書房、2020)
川田伸一郎、浅野文彦(イラスト)『標本バカ』(ブックマン社、2020)
大橋高広『バカはブラック企業に入りなさい』(徳間書店、2020)
バ林家木久扇『バカのすすめ』(ダイヤモンド社、2022)
橘玲『バカと無知』 (新潮新書、2022)
池田清彦『バカにつける薬はない』(角川新書、2022)
福永活也『バカと前向きに付き合う』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2023)
和田秀樹『前頭葉バカ社会 自分がバカだと気づかない人たち』(アチーブメント出版、2023)
竹内薫『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』(河出文庫、2024)
池田親生『バカになる勇気』(きずな出版、2024)
nabeobaka(ナベオバカ)『人は見た目は1割:問い力が9割 バカ啓発シリーズ』(Independently published、2025)
お終い -
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★4.5。
日本史を本当に簡潔にまとめた作品。
縄文から始まる日本の歩みにおいて、その道筋に特に大きく影響したイベントを中心に、一本の大きな物語として紡いでいます。
二分冊である文庫版の上巻は、明治維新まで。
膨大な資料に基づく事実確認と、作家らしい筆力によって、学校教科書とも他の歴史書とも趣の異なる一書に仕上がっています。
本書は、比較的中立的な立ち位置で、日本人目線から書かれている印象ですので、日本史を学習し始めた小中学生にとっても、つまらない教科書よりもよほどおススメです。面白いことは教育書にとっての一つの正義ですね。
また、ところどころに、これまで知らずにいた小ネタもあって、高校生以上が読んでも十分に楽しめます。
下巻も楽しみです。 -
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これほどまでに"カルチャーショック"をうけた"本"というのは、今まであっただろうか。
1000冊以上は読んできた本の中でも、そのショック感は群を抜いている。
これまで世界中の人と触れ合ってきたし、中国の人ともそうだが、やはり一部の中共と被支配者の中国人を明確に区別しても考えられるようでなければならない。
筆者の「日本人ほど中国を誤解している国民はいない」というのは、真実だ。
史記や韓非子には、言ってもそこまでの残虐性は読み取りにくいところがあった。
それは漫画キングダムや、日本作家の水滸伝、三国志を読んでも、それは日本人向けの物語に脚色されていたからだろうし、その憧れや尊敬がフィルターになっていたからなのだろうと氣づいた。
国家情報法や国防動員法という中共の法律は
一瞬にして日本でもクーデターが起き
侵略される可能性を持っている。
侵略後に
こうした日本とは全く違う倫理観、生命感で
日本国民が、子供が虐殺、陵辱、臓器販売などされてはたまったもんじゃない。
彼らは嘘をついて裏切らなければ、生き残れなかった。生き残るための最良の手段だったのだ。
明らかな"違い"として理解して
関わらなければならない。
著者の強い警告と
日本を想う心に感謝。 -
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【書名と著者】
永遠の0
百田尚樹
【目的】
百田尚樹への興味から。
小説家だと思っていた百田尚樹が60台後半にして政党を立ち上げて、2025年7月下旬をもって国政政党の要件をすべて達成するに至った。
いままで書名は聞くも読むに至らなかった著者の書籍を読んでみたいと思い、初めて読むなら気合が入ったデビュー作がよかろうと選んだ一冊。
【読後感】
心に曇天が広がるも、
戦争に臨む現場の悲痛、現場と人命を軽視する組織に振り回される悲惨さ、もしも戦争がなければ生きていたかもしれない方々、避けられたかも知れない戦争によりその後の人生が決定的に変わってしまった方々に思いを馳せるとともに、先人が命を懸けて残してくれた日本で安心して生活できることに心からの感謝をささげたいと感じた。(歴史小説、所詮は史実を扱ったフィクションではある のだが)
また、本書から17年を経て百田尚樹が国を憂いて立ち上がったことにも一定の納得感がある。
【印象に残ったポイント】
・永遠の0とは
作中に、大本営の指揮と現場の扱いは、まるで今の政治家と官僚が牛耳る政治ではないかとの旨の台詞があった。
読んでいて、いまの日本のようだと読み進めた矢先に出てきた台詞。日本が、歴史から学んでない、進歩が0ってことなのか?体制以外にも今の日本と重なる部分を感じ、わたしは日本の歴史からの学びが永遠の0なんじゃないか、と感じた。
それとも、零戦で散っていった同胞への思いを込めたものなのか。
それとも、永遠に戦争が0でありますように?
永遠の0→霊、永遠の霊=英霊への祈りか。
・人権意識とリアリズムのアメリカと、人命無視とリベラリズム(教条主義的)な日本
アメリカは兵あっての戦争、日本は兵を消費した戦争。武士道なんちゃらで撃墜した後のアメリカ兵には手出し無用→戦線復帰、一方日本は無茶な作戦で徒に兵(しかも熟練の)の命をすり減らす。勝つために手段があるのに、日本は手段が目的化していると感じた。
・雰囲気で人を動かす日本のマネージャー
特攻をせよとは言わず、志願するものは前に出よ。実質的に指示なのに、言いにくいことは言いたくない。ハッキリ言わずに相手を動かしたいマネジメント。これは今の日本にも通じると感じる。これは、日本特有なのか、海外でもあるのか、海外でもあるなら文化や言語や地域にどんな傾向があるのか、気になるところ。
・顔の見えない大本営と、顔の見える現場の個人
作中からは顔の見えない大本営。顔の見える現場の個人は紆余曲折あるが丁寧に描かれていた。一方で、大本営からは現場の個人の顔は見えず、人間性を捨象した数になってしまう。
数字でリソースを配分するエリートに対し、不十分なリソースで工夫が求められる辛い現場。
たとえば、今の日本でも工事はn人月、工期が危なくなると、いくらでn人月を追加!とか。
抽象的に数を見ている人たちは現場の具体が見えない構造がある。こいつらバカ、と言ってしまうのは簡単だが、今も数十年前もあまり変わっている気がしないので、いまの人間の認知能力の問題のような気もする。
組織という大きいウチのなかで、大本営~現場に至る各レイヤで顔を合わせる人間がウチ、そうでないとソト、だから想像することができず安易に抽象化して人間性を捨象してしまうのではないか。 -
Posted by ブクログ
新書だが、ネタ本でもあると思った。所々面白くて笑ってしまうところがある。今の世界は正論をいうと何故か批判されるよくわからない世界になっていると思う。百田先生はいつもこの日本の本当のことを言っているだけで国民の誰もが思っていることを道理を立てて丁寧に説明してくれているだけなのに、一部の反百田により批判されている。第二章であった愛読書を教えてくれという企業側の質問すら批判対象になるのは本当によく分からなかった。今の時代はいちゃもんをつけたもん勝ちになっている気がする。わけの分からない主張も結局は通ってしまうこともある。昔より生きやすい社会になったのか否か。そんな主張をしている人に是非読んでもらいたい一冊。
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Posted by ブクログ
再読本です。
時代小説は、長い・難しい・読みにくそう、と敬遠していたのですが。
一冊で終わる・百田尚樹・友情もの、と勧められたのがきっかけでした。
でもやっぱり、漢字も読み方も難しいんです。
なのにずっと、もう一回読み返したいと思っていた本。
生まれた家柄や、長男か次男かによっても、ある程度将来が決まってしまう時代の話。一発逆転なんて有り得ない。
少年ながら、賢く人間の出来た主人公に代わって、理不尽だな〜!と何度もこちらが怒りたくなるくらいです。(仕方ない事なんだけども)
終盤にようやく「影法師」と付けられた意味がわかるのですが、2度目でも目頭が熱くなってしまった。
あまりにやるせない。
世が世ならこうはならなかったと、思わずにはいられない。
人生をかけた大切な人への想いに、心を打たれます。