百田尚樹のレビュー一覧

  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    国を追われた2匹のアマガエルがナパージュという楽園に着き、その国の行く末をみるカエルの世界のお話。国家の意味を問う警世の書であり寓話。

    とてもメッセージ性の強い作品であり、日本について、政治について知ろうと思うきっかけとなりました。

    ナパージュは日本であり、『三戒』や『謝りソング』も現実の例えと知って、なるほどと思って読んでいました。

    作品を通じて学んだり、考えたりするものはとても多いと感じました。
    読んだ後の考えは1人1人違うものだと思いますが、私は多くの人が読んだ方がよいと思える作品でした。

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    2025年06月25日
  • モンスター

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    ルッキズムをいじりすぎると叱られるのではないかとヒヤヒヤしながらも、エンタメとして十二分に満足、純粋に面白く、全くストレス無く楽しく読むことが出来ました。
    わかりやすく読みやすい、トントン拍子に、主人公の変化とともにページをめくり、
    私としては、トンデモナイ結末が待ち受けているのではないか?・・・と心配で・・・、楽しみで・・・
    想像した結末では無かったけど・・・ホントにアッという間に読んでしまいました。

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    2025年06月25日
  • 幸福な生活

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    ショートショートである。330ページに19編の超短編が収められている。そして各話の最後1ページは、たった1行。この1行、どんでん返しである。楽しませてもらいました。『カエルの楽園』『永遠の0』『輝く夜』『風の中のマリア』、筆者の豊かな才能を感じます。

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    2025年06月25日
  • 狂った世界(新潮新書)

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    新書だが、ネタ本でもあると思った。所々面白くて笑ってしまうところがある。今の世界は正論をいうと何故か批判されるよくわからない世界になっていると思う。百田先生はいつもこの日本の本当のことを言っているだけで国民の誰もが思っていることを道理を立てて丁寧に説明してくれているだけなのに、一部の反百田により批判されている。第二章であった愛読書を教えてくれという企業側の質問すら批判対象になるのは本当によく分からなかった。今の時代はいちゃもんをつけたもん勝ちになっている気がする。わけの分からない主張も結局は通ってしまうこともある。昔より生きやすい社会になったのか否か。そんな主張をしている人に是非読んでもらいた

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    2025年06月20日
  • 影法師

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    自己犠牲の最たるもの。現代ではほとんどなくなりましたが、だからこそこういう小説を読むとやっぱり感動しますね。

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    2025年06月10日
  • 禁断の中国史

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    「ギロチンで首斬りとかかわいそう」
    「他国に占領されたら仕事どうなるんだろ?」
    「犬食なんてムリ!」
    こんな人が読んだら泡吹いて倒れそうなどぎつい内容

    これは日本人に対する警告 百田先生がこれ出したのが3年前 確実に悪い方にすすんでいる

    「今日の日本では、戦争に負けて他国に占領されることをそれほど恐怖に感じない日本人が数多くいますが、これは日本が長い歴史の中で他民族に征服されたことがなく、またたった一度の被占領が世界史的に見て稀なほど緩い占領であったことが明らかに影響しています」

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    2025年06月01日
  • 永遠の0

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    宮部久蔵の生き様を描いている。あんなにも生きたいと願った人々の命を奪った戦争が許せない。彼らが生きていれば彼らの育てた子ども達、孫たちが活躍していたであろう現代は今とは全くちがう日本になっていたのだと思うと悔しい。彼らに恥じない日本を作りたい。
    【再読済み】

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    2025年05月26日
  • 影法師

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    再読本です。
    時代小説は、長い・難しい・読みにくそう、と敬遠していたのですが。
    一冊で終わる・百田尚樹・友情もの、と勧められたのがきっかけでした。
    でもやっぱり、漢字も読み方も難しいんです。
    なのにずっと、もう一回読み返したいと思っていた本。

    生まれた家柄や、長男か次男かによっても、ある程度将来が決まってしまう時代の話。一発逆転なんて有り得ない。
    少年ながら、賢く人間の出来た主人公に代わって、理不尽だな〜!と何度もこちらが怒りたくなるくらいです。(仕方ない事なんだけども)

    終盤にようやく「影法師」と付けられた意味がわかるのですが、2度目でも目頭が熱くなってしまった。
    あまりにやるせない。

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    2025年05月26日
  • モンスター

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    ちょうど現代のSNS普及で外見至上主義みたいな風潮が広まってて、この本でいうようなモンスターは大量に生まれてるんだろうなと思った
    私自身そんなに容姿を考えたことなかったけど、大人になればなるほど都会にくれば来るほどやっぱ人と比較したりするよなあ
    主人公は生まれた時から悩んででもやっぱ恋心には抗えなくてなんかすごいほんと表現が上手で読んでて苦しくなった
    美人は美人で大変だろうけどそら醜いか美人かどっちかなれるなら絶対美人だよなあ

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    2025年05月25日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    20世紀以降極めて重要な資源となった石油を軸にして世界がどう動いていたのか、そして当時の人々が何を感じどう生きてきたのかを垣間見ることができた気がする。

    時系列順にするために1章→2章→1章→3章→4章の順で読んだ。

    面白かったポイント

    ・鐡造や店員たちの生き様。鐡造がすごいのはもちろんだが、東雲や武知、新田などの店員たちがとてつもないバイタリティを持っていて勇気をもらえる。店員たちが鐡造を尊敬している描写や徹造が店員たちを褒める描写はグッとくる。

    ・タンク底。周りから冷ややかに見られていても、利益が出ないとわかっても、日本のためとこれを遂行することでGHQの意識が変わっていったこと。

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    2025年05月23日
  • 幸福な生活

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    数年空けての再読。
    見開きの1行目で各編が締め括られること、その1行が物語を大きく覆しかねないこと、その双方を覚えていたにも関わらず最後の一編まで十二分に楽しむことができた。
    記憶を消して何度も読みたい作品。

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    2025年05月22日
  • モンスター

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    モンスターと呼ばれるほどの醜い女性が整形を繰り返し、別人になって故郷の街に戻ってくる。その目的は・・?!という話。整形の描写も細かくてリアリティがあった。続きが気になって夜更かしして読んじゃったo(^-^)o

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    2025年05月16日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    信念を持って貫き通す生き方の尊さ、美しさをつよく感じさせる作品。会社の利益ではなく社員の幸せ、国家にとっての利益、日本人の美徳、大きなことをなすには基本の繰り返しが必要。少しでも生き方を見習いたい。

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    2025年05月15日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    初めて評価5をつけます。
    端的に日本人として誇りが持てる素晴らしい本だと思いました。
    商売人なら誰しも、利益の事を考えるのが常だと思いますが、国岡さんは違いました。常に国民、そして、社員のこと、さらには海外の人たちにまでの生活まで考えています。自分の信念を貫き、時には政府にも反発する姿にライバル企業は不快感を覚えて見蹴落とそうとしていましたが、本心を知り手を取れば分かり合えたと思いました。
    これからの人生においてとても多くの学びがある本でした。

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    2025年05月09日
  • 狂った世界(新潮新書)

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    著者とタイトルを見てすぐ読むことを決めた。

    ここに書いてあることが、まるでフィクションかのように思えそうです。

    が、現実に起きたこと。それがおかしいと思えなくなったら、果たして日本人として人間として、道徳心が失われてきたのでは?と自問自答せざるを得ない、

    事実は小説よりも奇なり。まさにその言葉が当てはまる本です。向上心がなければただこの坂を転げ落ちるだけ。

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    2025年05月06日
  • 幸福な生活

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    最後の一文の破壊力、または説得力。
    どうしてもまた最初から読み返したくなるものや、声を上げて笑ってしまうもの、少しゾワッとするもの、どれを読んでも面白かった。
    落語に様々な種類のサゲがある様に、ひとつひとつのサゲの毛色が違って、現代版の落語を聴いているかの様なそんな気分になった。

    読み進めていくうちに、「今回はどんなオチが待っているんだろう」という期待と好奇心で、ページをめくる手をついつい早めてしまった。

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    2025年04月30日
  • 風の中のマリア

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    小学2年生でこの本を読んだことが、その後の人生に大きく影響していると感じる。オオスズメバチ視点の物語を読み進める中で、地球上の生物への興味と死生観の変化、俯瞰に似た拡張的な視点を獲得した。おそらく生物学にのめりこむ端緒となった作品で、読んでいなかったらと考えるとぞっとするくらい人生を豊かにするきっかけをくれた。

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    2025年04月30日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読みやすく、最後まで面白く読めたけど、これが日本の未来だと思うと、一気に恐ろしく背筋が凍る。
    最近ほんと暗いニュースばかりだし。土地は買われ技術も盗まれ、ウシガエルたちが少しずつナパージュに侵食していってる。
    解説で櫻井よしこさんが、百田さんも出てきますと書いてあって、もしや悪態つきながら死んでいったあのカエルかなと思ったら、やっぱりそうだった笑


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    2025年04月22日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    国岡鐡造は第一線で戦い続けた。敵は多かったが、慕い支える人も多かった。その心は常に人のため日本のため。東雲、武知、正明、新田船長、日田さん。
    私達が思い出し行動しなければいけない大切な事が書かれていた。本当に読んで良かった。

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    2025年04月18日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    「これぞ、生きざま。」
    そんな言葉が自然と浮かぶ一冊でした。

    明治から昭和という激動の時代、石油業界という未開の海原に乗り出した國岡鐵造。型破りで、不器用で、それでもまっすぐな生き方に、読んでいて胸が熱くなります。
    この本を読むと「志」とは何か、「会社」とは誰のためにあるのか、本質的な問いに向き合わざるを得ません。

    実は、私が経営する会社「日田商会合同会社」は、物語に登場する“日田重太郎”という人物から名を取りました。
    彼は、誰もが反対するなかで國岡に無償で出資した資産家。あの「信じた人に、静かに力を貸す姿」に、心を打たれたからです。
    会社名にその名を刻むことで、自分自身も「信じられる側」

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    2025年04月16日