【感想・ネタバレ】地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもあった。圧倒的な強さを誇り白人社会を挑発したジャック・ジョンソン、国を背負って闘い黒人の地位を引き上げたジョー・ルイス、そしてベトナム戦争をめぐり反権力の象徴となったモハメド・アリ……26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編。(解説・宮崎正博)

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Posted by ブクログ

事実を並べるだけで、ここまでおもしろいとは。見事。

ボクシングの歴史はもちろん、ボクシングというスポーツと、人種問題・宗教問題との繋がりも見えてくる。

縦に別テーマの歴史を追っているはずなのに、要所要所で横串が通っていく感覚。よく準備された世界史の授業を受けているようだった。

はやく試験受かって、ボクシングやるぞぉ。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

その時々の時代や社会背景がスポーツにも大きく影響していることを改めて感じた。トップアスリートの多くは真摯に努力を積み重ねているのだと思うと、貴賤に関わらず、スポーツに打ち込める環境があり、風潮や政治的背景がその障害とならないことを願いたい。

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2023年06月27日

Posted by ブクログ

百田尚樹『地上最強の男』新潮文庫。

ボクシングのヘビー級チャンピオン26人の人生、その時代と社会を描いたスポーツノンフィクション。

ボクシングの始まりから、歴代のヘビー級チャンピオンの様々な生き様、闘い方や戦歴、エピソード、その時代の社会変化などが淡々とした調子で綴られる。

まるで教科書を読むかの如くで、読み物としては、手放しに面白いとは言えない。

ジョン・L・サリバン、ジョー・ルイス、ジャック・ジョンソン、ジャック・デンプシーなどは、名前だけは聞いたことのあるボクサーなのだが、ジョージ・フォアマン、モハメド・アリとなると微かながら試合を観た記憶がある。

格闘技とスポーツの違いは制約の数によるのだろう。制約が多ければ、よりスポーツに傾き、制約が多ければ多いほどテクニックが要求されるようになるようだ。

ベアナックルでの打撃とグラップリングを交えた格闘技から始まったボクシングは、グローブを着けたルールと時間制限のあるスポーツへと変貌していく。

人種差別、賭博、マフィア、戦争、国家とボクシングを取り巻く状況は時代と共に変化していく。

本体価格950円
★★★★

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

モハメド・アリ以外のチャンピオンについて、ほとんど知らなかったこともあり、感情移入できなくて、寝落ちしそうになること多かった。全試合の記録で、チャンピオンと挑戦者の体重をポンドとkgの併記、これがまた読みづらかった。

まぁ、総じてアメリカの人種差別の歴史を読んだという感。

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2023年09月11日

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