あらすじ
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。
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この本で印象に残ったことは、男性は人を好きになるのではなく、ただセックスをしたいだけ、というような主人公の考えだ。主人公は整形によって段々美しくなっていく過程で男性に言い寄られる機会も増していった。そんな、醜い顔も美しい顔も経験した主人公だからこそ分かることなのではないかと感じた。
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あらすじ 田舎町で生まれ、そのあまりに不細工な容貌ゆえに幼少期から凄惨ないじめや差別に晒されてきた和子。高校時代には、憧れの同級生・崎村に淡い恋心を抱くも、酷虐な裏切りと屈辱を味わわされ、絶望のなかで町を追われる。上京した彼女は、凄まじい執念で金を貯め、全身に及ぶ幾度もの美容整形手術を重ねていく。激痛と恐怖を乗り越え、誰もが振り返る絶世の美女「未央」へと生まれ変わった彼女は、再び故郷の町へと戻る。己の容姿だけで周囲の男たちを狂わせ、かつて自分を絶望の底に突き落とした崎村へと近づいていくが……。
所感・深掘り 美と醜、そして人間の欲望の凄まじさを真っ正面から突きつけてくる、圧倒的な力を持った衝撃作だった。
物語の序盤で描かれる高校時代のいじめの描写は極めて惨く、読むのが辛くなるほどだが、だからこそ主人公・和子の狂気とも言える「美への執念」に凄まじい説得力が生まれている。単なる復讐劇にとどまらず、骨を削り皮膚を縫う美容整形の術式やプロセスの生々しい描写、そして顔が変わるにつれて変化していく彼女の内面や心理状態が実にリアルで、グイグイと引き込まれた。
醜かった頃のトラウマを抱えたまま、美女の「仮面」を被って社会を見下ろす彼女の心理描写は秀逸だ。容姿一つで掌を返す世間の滑稽さと哀しさが描かれる一方で、どれほど外見を完璧に繕っても、心の奥底にある孤独や恐怖は拭えないという切なさが胸に迫る。
かつて自分を踏みにじんだ憧れの人・崎村を射止め、結婚へと至る展開の手に汗握る緊張感と、その先に待ち受ける結末は息をのむほど壮絶だ。
人間の愚かさと美への執着を極限まで描き切り、読み終えた後も「本当の怪物(モンスター)とは何なのか」という重い問いが心に残る、忘れがたい名作である。
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狂気と呼べるぐらいの美への執着心。ヘルタースケルターみがあって面白かった。
結局英介は王子様でもなんでもなかったのがつらい。
"思春期に恋焦がれた憧れのあの人も、付き合ってみればただの男に過ぎない"
Posted by ブクログ
長かったけどずっと面白かった!段々大胆な整形に手を出していく過程がリアルで恐ろしかった。ずっと全て計算のうちみたいなおかしなお姉さんだったのに、英介のことになるとめろめろになったりいっぱい考えて欲しがったり、、過去の和子が本当は抱けた思いなのかなーと少し悲しかった。人間は結局美醜で他人を測っているんだな、、憧れていた人たちが、美貌の前ではみんなくだらない男でなんか嫌だった。助教授が話してた心理学的な美の定義が興味深かった!
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読みやすく、内容が美に関してだったので一気に読んだ。
整形すると次々にやるってこうゆう事かと思った。1ミリ以下の世界で見た目が変わるとか勉強になった。確かに題名のままモンスターだった。
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すごい引き込まれた。
ただ幸せになられるのも納得できない中で、最後の終わり方がとても綺麗に感じた。
恋愛とは全て生殖するために作られただけの感情というのがすごく興味深いなと感じた。
ブスと美人どちら側の視点でも納得できる描写を描ける作者はすごいなと感じた。
解説がとてもカッコよかった。
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主人公が整形をして自信をつけてから言いたいことをズバズバ言えるようになり、他人の容姿に難癖つけてくる人達を一刀両断してくれたのでスカッとした。
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昔読んだ記憶だったが、改めて読んで衝撃の一冊。女性の容姿に関してここまで本質に踏み込んだ作品は過去ないのではないだろうか。読んでいて恐ろしさを感じざるを得ない作品。
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驚かされたのは、男性の作者でありながら 女性特有の生きづらさの解像度が極めて高かったところ。
学生時代の女子グループに存在する陰湿な容姿ヒエラルキーや陰口、男性から無遠慮に向けられる視線の不快感など、これを忠実に書けているのが凄いと思った。
特に「美人の性格が良いのは他者から優しく扱われて育った結果であり、不細工が屈折するのは酷い扱いを受け続けてきたからだ」という指摘は、的を得ていて面白かった。
かといって、読んでいてずっと苦しい訳でもなく、整形をし、誰もが見とれてしまうほどの美人になり、過去に酷い扱いをしてきた同級生や先生に復讐をする様は清々しく気持ちよかった。
この先どうなってしまうんだろうというドキドキもあり、面白い作品だった。
狂おしいほど好きだった人にまた会えることを願って、顔をまるっきり別人に変え、お店まで開いて、すごい執念ではあるが、それが彼女の稼ぐ理由、働く理由、生きる希望、生きる活力になっていたんだろうな〜 それはそれで幸せな気もする。
Posted by ブクログ
器量が悪く産まれた女性の深層心理がとてもリアルに描かれている作品。
自分の中にある無意識下の価値観や、今まで生きてきた中での立ち回り、発言などを改めて考えさせてられた。
ラストシーンに関しては、主人公が今まで生きてきた意味が肯定された気がして個人的によかったなと思った。
高岡早紀さんで映画化されており、そのイメージで読んでいた。映画はまだ観ていないので、そちらも観てみたいと思う。
Posted by ブクログ
全体的にテンポがいい。
特に整形をして綺麗になっていく過程を読んでいて全く苦にならなかった。
最後のエピローグ、色々捉え方がありそう。
主人公は痛い死に方をしておきながら顔が全く苦しそうではなかったから、満たされたと思われるかもしれない。けれど主人公がずっと好きだった人は、死に際に立ち会っていないかのように偽装した。おそらく一緒にいたことをバレたくないと思ったのだろう(_・ω・)_不倫。終盤にかけて体調が悪くなり、殺されるほど愛されたいという願望を持っていた主人公。一生消えることのないスタンプを押したい。けど最終的には押させることができなかった。
結局は報われなかったのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
読みやすく、1日で読み終わった。
美しさとは、愛されるとは、を考えさせられた。
いろいろ語っても、所詮、この世はルッキズムが幅をきかせているのは事実。若くても、年をとっても、美醜はその人の人生に光も影もおとす。
英介は、和子のことを好きでも嫌いでもなかった。あれほど醜かった和子でも。それだけで良かったのになぁ、と思った。
元の顔が醜いからモンスターなのではなく、美しさを求めるあまりモンスターになっていった女性の悲しい物語でした。
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自分がすごく容姿に恵まれてるとは思わないけど、容姿で悩まされることがほとんどなかったことは、恵まれていて当たり前のものではないのかなと感じた。
最後、和子は幸せだったのか。
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主人公がどこまでも可哀想だった。
容姿で分かりやすく得したり損したりする世の中なので、整形して綺麗になるのはいいことだと思う。
だけど、同時に容姿は外側でしかないので、内面までは愛されないことを忘れてはいけないと改めて感じた。
主人公が試すような行動ばかりした男性は冷たく、シェフや水商売のオーナーのように人間として向き合ってきた男性は優しい。
この作品は美容外科の先生が言った「美しさで買える幸せは所詮限られたものだ」という言葉に尽きると思う。
Posted by ブクログ
なんて哀しい話。。。世の中、顔じゃないって言うけどそんなことはないよな。。容姿次第で人生は大きく変わる。ルッキズムという言葉が広がると同時に顔重視な風潮が、なんなら強まってる気がする
Posted by ブクログ
男性作家がここまで女性の心理が書けるなんて、やはりすごい方だと思った。途中、もういいよ!と思える程狂っていく主人公に嫌気がさしてくるが、早く結末が知りたくて一気に読めた。最後は⋯。なんともいえない⋯。読んだ後、誰かに話したくなる作品。
Posted by ブクログ
序盤はあまり入り込めなかった
なぜだろう、ありきたりな惨めな主人公に思えたのかもしれない。
ただ、整形をし始めてからの流れは大変面白かった。自分は整形に興味がなかったが、人が何から美しさを感じ取っているのか気になってしまった。
終盤、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、それとも別の結末なのか非常に楽しく読むことができた。自分を愛してくれた男性との会話は幸せとは何か考えさせられた。整形前の自分を知ってもなお好きでいてくれたあの人は本当に主人公の生き方を愛していたのだと。
人を殺したくなるような恋とはなんなんだろう。
Posted by ブクログ
サクサク読めた。展開がありきたりではあったのと、前半部分の整形するまでが長く感じた。
最後のエピローグがただのハッピーエンドで終わらずよかった。
Posted by ブクログ
整形で美を手に入れるまでの過程が痛いほどわかる小説。整形を経験していない著者が書いたとは到底思えない、そのリアルさがすごかった。
努力をし続ける主人公は素晴らしいけれど、個人的には美に囚われすぎると自己肯定感が低くなると思った。文中に何個か「この顔の形が美しいんだ」という定義が出てくるが、自分がその定義からズレていると「私って醜いのか?」と錯覚しがちになる。
最近のルッキズム風刺画とか、魚目とか、そういう何かに人をカテゴライズして比べるのはしんどいなぁと。
個人的な感情があり少し苦しくなってしまったため星は減らしてますが、整形や美容のリアルを知る、ミステリー作品としてすごくいい一冊だと思います。
Posted by ブクログ
ちょっと胸くそ悪いというか…
「ほんと、全部とは言わないけど世の中わりと顔だよね!」って共感できてしまうのが気分わるい。笑
メチルエタノール事件で英介にはちゃんと失明してほしかったし、さいごは英介の手で殺されてほしかった…(和子と英介のWモンスター)
Posted by ブクログ
最近の奇形界隈のTwitterを読んでる気分が最後まで続いた。2010年頃もいたのかなあ。
この物語に出てくる男性が顔から入って中身を見るでもなく、最後まで顔と性にしか興味が無い人ばかりで暗い気持ちになった。女性が書いていたのなら人間不信になるほど嫌な性体験をして来たのだろうなと思うが、男性とくると自己投影なのか、それとも物語を進めて主人公の悲劇を際立たせるために誇大化しただけなのか。後者に決まってるな。
友達と感想を言い合う前は、えいすけは最後タブチをベッドに寝かせたので、愛は存続していると思ってた。しかし、本当に愛してるのなら面倒事になるなど置いといて、救急車を呼びわんちゃんの生命にかけると言われて納得した。
Posted by ブクログ
主人公は、容姿に優れず、周りから愛されなかった女性。整形し、周囲に復讐する一生涯の話です。
顔に恵まれないことが、こんなに不幸せなことか。顔に恵まれない女性は、こんなにも生きづらいのか。本当に悲しいです。読んでいてつらい気持ちになりました。それでも読む手が止まらず一気読みでした。
ルッキズムや多様性といった概念がコアとなる現代に刺さる一冊だと思います。美容に興味のある女性にオススメです。
Posted by ブクログ
いくら綺麗になったとしても、それは本当の幸せなのか?という気持ちがモヤモヤと残る作品で読み応えがあった。
コンプレックスは誰にでもあるが、ここまでくると少し病的に感じた。
報われて欲しかった。
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鬱屈した自我 不細工な女性として生まれて、卑屈な性格に育ってしまった主人公が、整形を繰り返し美人に生まれ変わる。最初は美しくなること自体が喜びだったのに、子供の頃一切恋を出来なった反動か、初恋の男性に会いに生まれ故郷に戻る。
大人になって初恋の男と言えどもただの男と分かっているにもかかわらず、係わろうとする鬱屈した自我が面白い。