堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ新聞記者の取材に関する執念を題材にした長編サスペンス小説。
未解決事件の連載記事を担当することになった東日新聞社会部のベテラン記者・高岡。
連載の2本目として、群馬県で32年前に起きた当時5歳だった女児誘拐事件を取り上げることにし、前橋支局の協力を得て、被害者家族や事件捜査に関わっていた刑事・富島らを取材する。
だが、取材相手はいずれも拒否の姿勢が強かった。
それでも、高岡は、旧知の間柄にある前橋支局の下田や、女性警察キャップ・橋本の協力のもと、社会部の最年少記者・岩尾という前向きな女性との新たなペアで、あきらめることなく、取材を続ける。
ちなみに高岡の元ペアだった島はコミュニケーション能力に問題があり、情報流失を起こし、連載の取材から外れていたが、物語終盤で事件に絡む人物だったことが露呈される。
高岡の取材活動で犯人と覚しき人物が浮かび上がってくるが、その過程で、「取材から手を引け」という脅迫があり、橋本が襲われ負傷、高岡も協力の姿勢を示すようになった富島と一緒にいたところを狙われる。
過去の事件の謎解きの形式で進められる展開だが、新聞社勤務の経験を全面に押し出した綿密な取材シーンと記者魂を味わえるところに、単なるミステリー小説とは一線を画したこの作品の醍醐味がある。
また、本筋には関係ないような地方での居酒屋の食事シーンや地域の紹介もあり、ちょっとした彩りが添えられていた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「 あいつにとって、マラソンは一人で走るジョギング みたいなものじゃないかと思うんです。ジョギングは一人でも楽しめますよね。他人を気にせず、自分のペースで走るのが楽だろうし、楽しいんだと思います。マラソンも、究極の形はそれじゃないでしょうか。他人の存在が問題になるのは、順位に関係してくるからです。もしもタイムだけが問題なら、敵はむしろ 自分ですよね」
「 時間は作るもんだ。時間がないなんて言ってるのは、無能な証拠だね。仕事ができない人間ほど、残業するものだし」
夢は見ているだけの方がいい。夢のために努力するなど馬鹿げている。夢ではなく、目標を持つべきだ。
解説 麻木久仁子さん→例えが上手い!!
「 一作一作渾身の力で取り組めば、書き上げた時には大きな 充実感を感じると思うが、同時に 虚脱感 というか、燃え尽きたという感覚もあるのではないか。どんな風に気持ちを切り替えるのでしょう」
「翌日からすぐに新作を書き始める。新作を書くことがリハビリだから」と。
それを聞いて私は心の中で思わずつぶやいた。「この人はまるで、1秒の狂いもなく ラップタイムを刻んで走り続けるいわば『書く山城』ではないか!」
ところが その後、編集者たちに囲まれながら、誰彼なく気を配り、和やかな空気を作り出す堂場さんを見て今度は、
「これでは まるで『書く浦』ではないか!」
いやはや。恐るべし堂場瞬一。
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時代は1996年、平成の世である。
バブル崩壊、地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災と、立て続けに信じられないことが起こり、2000年問題とノストラダムスの予言が現実味を増してきたころのこと。
そんなことで、文中でも、“ポケベル、ケイタイ”“ワープロ、Windows95”と、前作より今に近い生活感が描かれている。
ただ、第二部の物語自体は少しスケールが……まあ○○サーガと名のつきそうな三部作の二番目は、スターウォーズ初期三部作だって盛り下がったし(そのかわりキャラで盛り上がったけど)
ラスト付近で第三部への期待が描かれて、続けて読む興味をなくすほどでは無いかも。 -
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ラグビー小説。日本人としてはじめてオールブラックスメンバー入りした早見剛大。かつて日本でプレイしていた仲間とワールドカップで対戦する。
うーん。見どころが今一つよくわからない。早見の過去の話も「どうして彼が日本でなくニュージーランドオールブラックスを目標としたのか?」とか「かつてのチームメイトとの確執が」とかいろいろありそうでこれといってなかった。ただただラグビーという競技についてのあれこれが多かったかな。自分もラグビー嫌いじゃないのでそれはそれで興味深かったけども、小説としての面白みみたいなものとはまたちょっと違ったような。
そもそも早見の一切会見をしないという徹底したスタイルの意味もこれといってなかったような。怪我を別にしたら今作のいろいろな問題というかあれこれは自分の口でちゃんと会見なりで説明したら済む問題だったんじゃないのだろうか??大学いかずにニュージーランドってのだってその時ちゃんと説明しておけば大した確執にもならなかったんじゃないだろうか?ほとんどが早見自身のコミュニケーション軽視による自業自得に感じてしまった。 -
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つい最近、堂場瞬一さんの他の本を読んだので、堂場さんといえば刑事ものだろー!と思って読んだ本。
わたしは警察だったことはないんだけど、リアルゥと思った。
新米刑事の村上くんと、勝手ばかりしている『やばい』刑事影山の変わった形のバディもの。ある事件を解決するまでの本筋はもちろん、新米だった村上くんの成長物語のような気もして、村上頑張れ‥と、最後はいろんな意味でドキドキ見守ってしまった。
あと、彼ら話の中でいろんなご飯屋さんに行くんだけど
どこのお店もことごとくうまそうで、
「あれ?私今ご飯小説読んでるっけ?」と勘違いするほど。
チキンカツカレーが食べたかった〜!
1番好きだったのは、先輩で(...) -
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伊豆大島に左遷されていた敏腕刑事の神谷警部補。突然、雲の上の本庁刑事部長からの連絡で神奈川県警へ。左遷の理由がわからず、シリーズものかと、ずっとモヤモヤしながら読んでいたが、半分過ぎた頃にやっと明かされる。
最近も酷い事件を起こした神奈川県警だったが、この作品でも文句無しのクズ県警を晒している。
この神奈川県警の事件を再調査するために、全国から集められた訳ありの刑事達。そして、それを統率するのが頼りない管理官。チームがバラバラになったのに、最後は一致団結。チーム内での恋愛も。なんか都合良く纏めたような気がする。
事件の方は、これまた真犯人に到達するのだが、警察組織による隠蔽に次ぐ隠蔽と、警察を信じられなくなるような結末。不審だらけの内容だった。