堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020年刊行、作家デビュー20周年あたりに位置する、いわば王道の警察小説となっています。
組織から外れたベテラン刑事と新人刑事が、やがてバディとして機能していく、ストーリーの骨組から王道。
導入のベテラン刑事による無理な逮捕劇に、どこか既視感を覚えます。堂場作品は本作が初読となりますが、その感覚は読み進めるほど強くなる不思議。
刑事の恋人、口うるさい上司、気遣う同僚と そうした登場人物も 意図的に「型」として配置されているように思えてきます。作中の人物同士の距離感や質感が丁寧に保たれているため、過去の警察小説の記憶をなぞるように、この物語へと入り込みます。懐かしさは、既視感の裏返しというよ -
Posted by ブクログ
一之瀬拓真シリーズ6作目で最終回。マニュアルを求めて不平不満ばかりのルーキー刑事も多少成長してきただろうか?
今回は一之瀬刑事の仕事が、結果的に元上司のミスを明らかにしていく。周りの刑事達の一之瀬刑事の批判に繋がり、辛い状況。これにあたらしい上司が絡んでくるが、この上司が出世を求める問題上司。新旧の上司で思い悩む一ノ瀬刑事。内部に敵が多いと、仕事がやりづらいと思う。
捜査の途中から、相手が芸能プロダクションの経営者となってくると、警察内では諦めモード。中堅プロダクション程度でも、実際に警察は揉み消しや上部からの圧力で、捜査を止めるのだろうか。犯人も意外と簡単に自供したし、最終的な黒幕も詰め切れ