無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「自分を殺せ」
同郷の先輩作家はそう語る。
成功した先輩作家が亡くなった。
「すごい未発表作がある」という話しを遺族から聞き、それを探るうちに人付き合いの悪かった先輩作家の知られざる様子が明らかになってくる。
郷里のとある作家志望者にまつわる謎が、先輩作家のデビュー作と絡み合い始め……ミステリーだ。
未発表作を探るミステリー小説は結構多い(個人的な印象です)、が、わりと好きで、これもまずまず楽しめた。
作中作小説は1960〜70年代の学生運動を描いたものだが、これもミステリー小説内の告白文のよう(2時間ドラマであればラストの断崖絶壁で犯人が語るやつ)で、結構行けている。
純文学とかエンタメ系とか、わからないけど面白いものは面白い。
Posted by ブクログ
四十年以上の長い筆歴を持ち、最後の昭和の大物作家という印象さえある作家、岩佐友が鬼籍に入った。『孤立』を大切にし、作家仲間との交流を好まなかったそのベテラン作家は、未発表のすごい原稿があるらしい。同郷で、同じ高校、大学の出身でもあったために、岩佐と数少ない友好関係を築いていた後輩作家の古谷に岩佐の評伝を書く話が持ち上がり、彼と編集者は未発表原稿を探し求めるが――。
作家の書く作家の小説が好きです。小説を書く人間の小説書きの話が好きです。特に様々な一筋縄ではいかない感情が渦巻いているものが。(おそらく)作者は吐き出さずにはいられなかった感情と吐き出すことのできなかった感情のせめぎ合いのすえにそれを生み出し、(おそらく)読者はそこに作者を透かし見てはいけないという気持ちと作者を透かし見てしまう気持ちがせめぎ合いのすえにそれを読み終える。どこか、『虚実』の闘いがあるような気がして。やがて浮かび上がる『真相』は、無理をしてでも一歩先へと進みたい渇望する心を抉るような、痛みを伴うものでした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸