堂場瞬一のレビュー一覧
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ラグビー小説。日本人としてはじめてオールブラックスメンバー入りした早見剛大。かつて日本でプレイしていた仲間とワールドカップで対戦する。
うーん。見どころが今一つよくわからない。早見の過去の話も「どうして彼が日本でなくニュージーランドオールブラックスを目標としたのか?」とか「かつてのチームメイトとの確執が」とかいろいろありそうでこれといってなかった。ただただラグビーという競技についてのあれこれが多かったかな。自分もラグビー嫌いじゃないのでそれはそれで興味深かったけども、小説としての面白みみたいなものとはまたちょっと違ったような。
そもそも早見の一切会見をしないという徹底したスタイルの意味もこ -
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つい最近、堂場瞬一さんの他の本を読んだので、堂場さんといえば刑事ものだろー!と思って読んだ本。
わたしは警察だったことはないんだけど、リアルゥと思った。
新米刑事の村上くんと、勝手ばかりしている『やばい』刑事影山の変わった形のバディもの。ある事件を解決するまでの本筋はもちろん、新米だった村上くんの成長物語のような気もして、村上頑張れ‥と、最後はいろんな意味でドキドキ見守ってしまった。
あと、彼ら話の中でいろんなご飯屋さんに行くんだけど
どこのお店もことごとくうまそうで、
「あれ?私今ご飯小説読んでるっけ?」と勘違いするほど。
チキンカツカレーが食べたかった〜!
1番好きだったのは、先輩で -
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伊豆大島に左遷されていた敏腕刑事の神谷警部補。突然、雲の上の本庁刑事部長からの連絡で神奈川県警へ。左遷の理由がわからず、シリーズものかと、ずっとモヤモヤしながら読んでいたが、半分過ぎた頃にやっと明かされる。
最近も酷い事件を起こした神奈川県警だったが、この作品でも文句無しのクズ県警を晒している。
この神奈川県警の事件を再調査するために、全国から集められた訳ありの刑事達。そして、それを統率するのが頼りない管理官。チームがバラバラになったのに、最後は一致団結。チーム内での恋愛も。なんか都合良く纏めたような気がする。
事件の方は、これまた真犯人に到達するのだが、警察組織による隠蔽に次ぐ隠蔽と、警察を -
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ネタバレ「だけど、山城 以外に走れる人間は」
「1人いますよ」
いきなり聞こえた 第三者の声。ドアが開き 門脇が 監督室の中を覗き込んできた。
「僕が走りましょうか?」
「準備はしてたから」
「俺、裏方をやるって言ったよな」
「裏方 ってそういう意味か?」
「ああ」 照れたように言って、門脇 が含み笑いを漏らした。「当然だろう、チーム なんだから」
「そうか」胸の中に温かなものが流れ出すのを感じた。
自分のためだけに走る。それは決して間違いではないが、それでできることには限りがある。誰かのためを思って走る時、人は一段 強い存在になれるのだ。
今のお前に必要なのはそういう気持ちじゃないのか?今の -
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ネタバレ犯罪現場のグロテスクな描写もない、メディアの今をテーマにした社会派ミステリだった。
前職が新聞記者だったという堂場さんが舞台にしたメディアの世界が生々しく、ノンフィクションを読むような流れで興味深かった。
日本新報甲府支局の記者、南泰祐は体が解けるほどの暑さの中、ほとほと嫌になりながらサツ回りを続けている。
彼は団地で幼い姉妹が絞殺された事件を追っている。若い母親は行方がしれない。
詰めかけたメディアに住民が不満を募らせて目の敵にされるようになっている。これはもう通常に見られる「メディアスクラム」という光景になってきた。
そんな中でも南は何とか実績を作って東京に異動したいと思っている。
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ネタバレ逆境から這い上がろうとする兄弟が別々に育って、20年後に再会した時は全く違った道を歩いていた。
解説では「砂の家」という題名から、名作「砂の器」を引いていた。
だが弟がいることで兄の生き方が際立っている、その足にもつれ込む弟が兄を暗闇に引き込もうとする。
題名からの連想だが、家族の罪が障害になって、そこから抜け出そうとする憐れは兄弟どちらにも重い鎖になっている。
読み始めで先の筋書きを追ってしまう癖で、この兄弟の生い立ちから未来を予想して読んだが思い通りに進んでいった。だが最後になって、思いも寄らない意外な方法で解決した。
父親が経営に行き詰って、一家心中の保険金で負債を弁済しようとした。母 -
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長年ラグビーやっていましたが、フルハウスを知らなかった…まあ、代表クラスのスタンドオフくらいしかできないんでしょうけど。
主人公は日本人で初めてオールブラックス入りしたスタンドオフ。ワールドカップで日本と同じプールに入るが、なぜか取材拒否。その真意は・・・
試合の描写は、経験者なら映像化できるくらいの完成度だと思います。
ただ、物語自体がチョット中途半端感ありです。恋愛、友情に大きく振れることはなく、ラグビーそのものもドラマティックかといえばそこまでではない。
でも、ラグビーという競技の国籍・人種主義ではなく、地域主義というのがうまく伝わるように書いていると思います。