堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争とは何なのか。
実際に体験していない僕らには結局分からないかもしれない。
ウクライナ。イスラエル。
今も世界中で戦争は起こっている。それを「知っている」と「体験している」は到底分かり合えない程の差があるはずだ。
本作はミステリには珍しく戦時中が舞台。しかも終戦の約5ヶ月前の東京大空襲から始まる。この時期の犯罪を扱ったミステリはないように思うが、考えてみれば混沌としてただ生きる事に必死な時期であっても犯罪人はいるだろう。
本作は終戦間際の戦時中から戦後にかけての世相や市井の人々の変容を描きながら、ミステリに仕上げた興味深い作品だと思う。
不変の正義と国家の正義。
国家の正義として信じた役 -
Posted by ブクログ
2年ぐらい前に始まった新シリーズ。
その前に始まっていたラストラインがあまり好きではなく、新しいシリーズはもう読むのは止めようと思って、手を出さなかったが、続いている作品にやたら八神が登場するので、遅ればせながら読んでみることに。
舞台は架空の部署・特殊事件対策課SCU。
八神が捜査一課から異動して来てから、1ヶ月後から始まる。
事件の多様化を踏まえて、設置された部署だったが、捜査一課所属だった八神からすれば、暇極まりない。
新しい同僚たちも一癖も二癖もあり、キャップの結城も気が置けない。
そんな中、新橋駅前で銀行立てこもり事件が起きる。
事務所が近くにあることから、SCUとして初出動する八神 -
Posted by ブクログ
警察のよくあるある小説。国民を守るより自分たちの組織に忠実である警察の問題点が喝破されている。警視庁に勤務してたが、ある事件を契機として伊豆大島に飛ばされた刑事が主人公。暇をかこつなか、ある日突然の辞令、目的も不明ななか、全国から集められたメンバーとともに、警察庁の特殊班に組み込まれる。神奈川県警で扱っていたある事件が冤罪の可能性があり、この被疑者と主人公は過去の事件で接点がある。特殊班のチームとの葛藤、過去の警視庁での縦のつながりが展開していくなか、二つの事件は繋がるのか、真犯人は誰か、の謎解きが進行し、読者は読みながら真相にたどりつく。極めて常識的な展開であり、読みやすいが、扱う闇は晴れな