堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔、87分署シリーズにはまってたけど
なぜか有名なこれを読んでいなかった。
それがなんと、ご自身も警察小説の作者である
堂場瞬一の新訳で登場とは!
ありがたいです。
物語はシンプルな誘拐劇で
大企業幹部の息子と間違えられて
その幹部の運転手の息子が誘拐された。
幹部は企業買収の瀬戸際にあり
そのために用意した金を
誘拐犯に払うかどうかが描かれる。
また、誘拐犯視点の章もあり
そちらは、身代金受け取りの計画と
微妙な仲間割れ、誘拐された少年の姿を描く。
思ったより87分署の連中動かないなぁと思ったら
舞台劇を想定していたのですね。
でも、やっぱりもっと群像劇なのも読みたい。
この本をきっかけに、また復刊して欲しいです。 -
Posted by ブクログ
『小さき王たち』第3部。
高樹家と田岡家の争い、ついに決着。
コロナ禍の2021年。
高樹治郎の孫・健介は、東日新聞の記者として、因縁の新潟支局にいた。
祖父の命を受け…
田岡総司の孫・愛海もまたNBSの記者として、新潟にいた。父・稔の後継者として、地盤を引き継ぐという、祖父・総司の狙いのために…
決着は着いた…
健介と愛海によって。
結局、じいさん同士の喧嘩だった、長い長い。
50年も…
もっと早く決着できていたのではないかと思う…
和希が25年前の田岡の策略に嵌ったまま、立ち直れなかったことが残念すぎる…
あのままなんて…
50年もかけなくても…
なんと執念深いんだ…
結局は田岡総司が権力を得たかっただけなんだろう。総理大臣にはなれなかったが…
高樹の正義が最後に田岡にダメージを与えて欲しかった。稔の落選で…
なんだか…
『ジイさんたち、いいかげんにしてくれ』だろう…
健介と愛海がどう生きるのか、みてみたい。
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Posted by ブクログ
評価を付けるのは難しい作品だった。
緊迫する物語の合間に挟まれる、主人公と周りの人々の食事の描写が、登場人物たちが生きていることを感じさせた。またそのリアルな描写が読者の食欲をそそらせ、どこか現実離れした物語と読者をつなげているように感じた。「食べることは生きること。」食に全く興味がない人も一定数いる中で、主人公がそのタイプではなかったことは大きな救いだっただろう。
読み進めながら、砂の家というタイトルにはどんな意味が込められているのだろう?と考えていた。
もし砂でできた家で暮らしていたら、ざらざらしていて脆く、あまり希望は感じないだろう。しかし解説を読んで初めて、砂の家は意外と脆くなく、壊れても再構築しやすいという特性を知って、物語全体の見え方が少し変わった。
父親が人殺しという環境は同じ中で、主人公と弟・正俊の道を分けたものは何だったのだろう。弱った人間には手を差し伸べてくれる人がいる。ただそれがどんな種類の救いなのか、は運でしかない。日の当たらない道に引き込む人もいれば、日の当たる道に引き込んでくれる人もいる。それを冷静に判断する力をまだ若く、壮絶な経験をした彼らに求めるのは難しいかもしれない。