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Posted by ブクログ
史実とフィクションを織り交ぜて描いた一作。
1934年、日米野球のためにベーブ・ルースらと共に来日したディック・チャンドラーと大リーガーたちの世話役兼通訳として東京大学学院生の京極勝は、友人になる。その後、1960年にディックは、再来日し京極と共に地図を探し求めるようになるが、ディックの来日の本当の目的は別にあるようで……。
野球メインの話かと思いきや、戦争の暗い部分をさらけ出すサスペンスだったことが驚き。
野球とサスペンス好きには堪らない一冊。
*この作品を読んでいるときに元中日ドラゴンズのピッチャーである杉下茂氏の訃報が届いた。杉下氏はこの作品に描かれているプロ野球発足時に活躍していた選手であり、今のプロ野球の礎を作った1人。今のプロ野球があってそれを楽しめているのも先人たちの働きがあってからこそだと作品と杉下氏の訃報を通じて改めて思えた。
Posted by ブクログ
1934年、ベーブ・ルース来日時の全米野球チームの一員として来日したメジャーリーガーと通訳として出会った日本人との物語。
1960年に再会してからの物語ですが、間にはさむ戦争が2人を苦しめることに。
本当に戦争は誰一人のためにならず全ての人の心を苦しめる。
お互いの文化やいいところいっぱい知って取り入れ、交流したいのに、国同士仲が悪くなったりするのは本当に悲しいなと思います。
「想像力不足は罪だ。」
相手のこと、気持ち、こうしたら今後どうなるだろう?そんなことを想像して、行動できたらな。