あらすじ
訟務係として警察官が関わる民事訴訟の対応をする加穂留は、転職組の新人で弁護士資格を持つ新崎と行動を共にすることに。なぜ弁護士が警察職員に? 加穂留の不信をよそに新崎は法廷で活躍を見せるが――
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Posted by ブクログ
以前に読んだ県警の守護神: 警務部監察課訟務係と類似した、警察訟務係を扱った小説。
だが、小説としては「守護者の傷」の方が緻密で予測できない展開は一日の長があった。
違法取調べで敗訴した神奈川県県警は訟務係が控訴の準備をするが、捜査一課上尾刑事に隠された何かがある気配から、警察内部の隠蔽された事実へと水沼加穂留は調査をしてゆく。
警察内部の権力からの捜査妨害、なかなか出てこないある組織の謎、そして長年の因習との闘い。
堂場瞬一ならではの警察小説の面白さを楽しめた。
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途中まで中々面白さがわからず時間がかかったが第二部「R」から一気に読み終わった。水沼親子の関係が最後に理解し合えたのが感動的であった。父親の妻をなくしたあとの生活態度は脱帽であった。
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神奈川県警内部の腐った前時代的な操作手法と考え方に挑戦するメンバーの活躍がキレのいい文体で描かれていて、久々にスカッとする堂場作品かな。これは連作もあるかな。
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訴訟を起こされた警察官を守る訴務課。そんなのがあるのかと初めて知りました。身内というだけで腐った仲間を守る価値があるのか。なるほど、引き込まれました。堂場さんの作品はあまり読んで来なかったですが、食を大切にされているのか描写が詳細ですね。
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スリリングな展開と謎解き。でもキーパーソンが最初から素直に話してくれれば100ページくらいで終わった話かも。捜査一課モノの小説は巷に溢れてるから異動しなくていい。
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警察内部のゆがみをあばいていく一作。もやもやしているところから、徐々に情報が集約されていき、結末を迎えるという、早く先を先を読みたくなる展開はさすが。堂場瞬一氏らしく、いつものように食事のページは濃いです。ただ、主人公のキャラは、残念ながら感情移入できないし、ちょっと嫌でした・・・。
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30歳の水沼加穂留は、捜査一課への配属希望が通らず、警察が訴えられた民事裁判の対応する部署へ。
同じ時期に弁護士の肩書を持つ新崎大也が入ってくる。
なぜ弁護士資格を持つ彼が⁇
彼の行動を追うと不審な動き。
そして、訴えられていた刑事も守るべき相手ではなかったことが…。
新崎が隠していたことがわかったときに警察内部の深い闇が見えてくる。
全体的に派手な動きはないが、加穂留の荒削りながら真正面から向かう姿勢に周りの協力もあり、事件の真相がわかる。
これからの加穂留の成長を期待したいと思う。
堂場さんならではの細かな部分…ところどころで食事場面があるところ、そして服装で季節がわかることが何気なく散りばめられている。
加穂留と父親の関係もさりげなくてちょうどいいのかもしれない。
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訴えられた警官を守るために動く訴務課。
何だか現実味がないような内容ではあったけど、読みやすかった。
新崎のキャラが何だか中途半端に感じてしまったのが少し残念。
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警察の訴務課の水沼加穂留が、警察内部の組織Rを潰す物語。
訴務課という存在自体馴染みがなかったなぁ。別に捜査一課とかも馴染みないけど。
堂場作品は割と読みやすいから好き。
Posted by ブクログ
警察の内部事件で難し面も多く、そこに新崎と言う弁護士が警察に入り、自分で色々と調べていくが、その反面、中がしっくり行かなくなる、加穂留の努力、周りの人たちの協力もあり、事件の真相がわかる。又、父(元警察官)、と娘の和解する日も近くなる。父によく似た娘である。
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単体の警察小説。事件そのものは小説なんで別にいいと思うが、主人公がとにかくイラつく。こういう人が私の現役時代そばにいたら耐えきれない。なんで、ずっとイライラして読んでしまった。珍しい、堂場さんの作品では
Posted by ブクログ
長々と書かれている割に事件がショボいし、主人公の加穂留の魅力のなさは致命的。神奈川県警ならあり得るかもしれんから荒唐無稽とは言えないが、それならもっと闇深く書いてほしいもんだな。