焦土の刑事

焦土の刑事

990円 (税込)

4pt

東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。

1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。

これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。

捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。

高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。

警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。

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  • 焦土の刑事
    990円 (税込)
    東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。 1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。 これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。 捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。 高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。 警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。
  • 動乱の刑事
    924円 (税込)
    一九五二年、サンフランシスコ講和条約発効直前。東京都内の駐在所が爆破された。死者は二名。ひとりは駐在巡査、もうひとりの身元は不明。 刑事の高峰は、共産党過激派の関与を睨むが、秘密主義の公安から情報が流れず、捜査は難航する。高峰は、親友で公安に所属する海老沢に協力を仰ぎ、共同戦線を張って真相に近づこうとする。 だが、あくまで個人への犯罪として捜査する「捜査一課」に対し、事件を利用し過激派の瓦解を目論む「公安一課」という相反する立場が、ふたりの関係に影を落とす。 時代の乱れが、警察という「組織」の矛盾を生み出していく。 戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第二幕!
  • 沃野の刑事
    946円 (税込)
    富む日本、惑う警察。 この国は、守る価値があるのか――。 1970年。大阪万博を控え、高度経済成長で沸き立つ日本。捜査一課と公安一課を対立させたある事件以降、袂を分かった刑事の高峰と公安の海老沢は、それぞれ理事官に出世し、国と市民を守ってきた。だが、かつてふたりの親友だった週刊誌編集長の息子の自殺をきっかけに、再び互いの線が交わっていく。単なる自殺と思われたが、独自に調べを進めるうち、日本全土を揺るがすスキャンダルの存在が、徐々に明るみに出る。尊重すべきは国家なのか、それとも名もなき個人なのか。「警察の正義」を巡り、苦悩してきた高峰と海老沢の答えは――。 戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第三幕!

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焦土の刑事 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2024.03.19
    今も昔も変わらない正義が世の中を守る!
    が、わたしが1分で考えたキャッチコピーです。不自由な社会でも正義を貫いて生きている人がいる。そう思うと胸熱!になれるかな。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    戦争が、全てを変えた。
    まさにその一言かなと思った。
    苦しい状況の中で生きてきた昔の人たちが、本当にすごいとしか言えない。

    0
    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    戦時中、戦後で刑事のあり方、国家の形が変わり、当時の人々の戸惑いを感じられる本。ドキドキしながら、読みました。

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    防空壕の中で女性の遺体が見つかるその後3人、操作が思うように行かなくて刑事は焦る、上からの命令と聞き疑問に思う、戦後民主主義になり少しずつ流れは変わり元特攻隊だった無職の海老沢と2人で事件を解決していく戦前戦後の物語。

    0
    2022年08月05日

    Posted by ブクログ

    「日本の警察」という新シリーズ。
    第1弾は、戦争末期と戦後直後が舞台。
    戦時中の警察と言えば、イメージは特高ばかり。しかし、戦争の混乱期でも刑事警察は存在し、国民を守るべく空襲時など様々な活動をしていたことが綴られる。
    著者の最近の警察小説は、冗長気味の部分が無いとはいえないが、経験の無い太平洋戦争

    0
    2022年06月03日

    Posted by ブクログ

    戦争とは何なのか。
    実際に体験していない僕らには結局分からないかもしれない。
    ウクライナ。イスラエル。
    今も世界中で戦争は起こっている。それを「知っている」と「体験している」は到底分かり合えない程の差があるはずだ。

    本作はミステリには珍しく戦時中が舞台。しかも終戦の約5ヶ月前の東京大空襲から始まる

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    終戦時の東京を舞台にした堂場氏には珍しいタイプの作品です。敗戦を境に世の中の基準が変わることに上手く対応できるできた人とそうでない人の対比や、戦地を体験して価値観が変わってしまった人など、もし自分にはだったらどう感じたのだろうかと考えさせられた。

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    東京大空襲最中の殺人事件。
    一旦は捜査を止められたものの、
    終戦を経て再び動く捜査。
    大変面白かった!
    シリーズみたいなので、他のも読んでみたいです。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台は終戦間近から戦後
    『戦争』が『何を』変えるのか、作り出すのか考えられる作品

    二部制で描かれており
    一部の隠されたものは
    平和な時代しか経験していない私には
    情景が浮かばず、学校で習ったことを繋ぎ合わせ
    そこに、物語の事件を追加していく
    …難しい、読み終えられるか不安になった

    二部の暴かれた

    0
    2022年04月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【320冊目】堂場瞬一さんの作品は「震える牛」しか読んだことがなく、硬い空気感で進むのかなぁと思っていた。

     もちろん時代背景や事件は悲惨で、主人公のひとりである海老沢に降りかかる不幸もまた辛いのだけど、全編を通してどこかエネルギーに溢れていて前向きであり、苦もなくスッと読めた。
     それは、高峰の

    0
    2023年10月22日

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