動乱の刑事

動乱の刑事

924円 (税込)

4pt

3.7

一九五二年、サンフランシスコ講和条約発効直前。東京都内の駐在所が爆破された。死者は二名。ひとりは駐在巡査、もうひとりの身元は不明。
刑事の高峰は、共産党過激派の関与を睨むが、秘密主義の公安から情報が流れず、捜査は難航する。高峰は、親友で公安に所属する海老沢に協力を仰ぎ、共同戦線を張って真相に近づこうとする。

だが、あくまで個人への犯罪として捜査する「捜査一課」に対し、事件を利用し過激派の瓦解を目論む「公安一課」という相反する立場が、ふたりの関係に影を落とす。

時代の乱れが、警察という「組織」の矛盾を生み出していく。
戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第二幕!

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刑事 のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 焦土の刑事
    990円 (税込)
    東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。 1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。 これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。 捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。 高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。 警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。
  • 動乱の刑事
    924円 (税込)
    一九五二年、サンフランシスコ講和条約発効直前。東京都内の駐在所が爆破された。死者は二名。ひとりは駐在巡査、もうひとりの身元は不明。 刑事の高峰は、共産党過激派の関与を睨むが、秘密主義の公安から情報が流れず、捜査は難航する。高峰は、親友で公安に所属する海老沢に協力を仰ぎ、共同戦線を張って真相に近づこうとする。 だが、あくまで個人への犯罪として捜査する「捜査一課」に対し、事件を利用し過激派の瓦解を目論む「公安一課」という相反する立場が、ふたりの関係に影を落とす。 時代の乱れが、警察という「組織」の矛盾を生み出していく。 戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第二幕!
  • 沃野の刑事
    値引き
    946円 (税込)
    473円 (税込) 4月25日まで
    富む日本、惑う警察。 この国は、守る価値があるのか――。 1970年。大阪万博を控え、高度経済成長で沸き立つ日本。捜査一課と公安一課を対立させたある事件以降、袂を分かった刑事の高峰と公安の海老沢は、それぞれ理事官に出世し、国と市民を守ってきた。だが、かつてふたりの親友だった週刊誌編集長の息子の自殺をきっかけに、再び互いの線が交わっていく。単なる自殺と思われたが、独自に調べを進めるうち、日本全土を揺るがすスキャンダルの存在が、徐々に明るみに出る。尊重すべきは国家なのか、それとも名もなき個人なのか。「警察の正義」を巡り、苦悩してきた高峰と海老沢の答えは――。 戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第三幕!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

動乱の刑事 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月19日

    それぞれの正義を貫く2人
    前作では、共に事件に立ち向かっていっただけに、今回バラバラになってしまったことに、ぐっとした気持ちがきた。
    いつか交じ合う日が来るのかな

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月18日

    このシリーズええよ。
    堂場瞬一君のものは、時として冗長過ぎる部分が多いけど、コレはそうでもない。第三弾も早く読も。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月20日

    「日本の警察」シリーズ第2弾。
    刑事警察と公安警察という警察の二つの顔を、高峰と海老沢の二人の主人公を介して浮き彫りにする。
    時は、占領下から脱し日本が独立国として歩み始めた
    昭和27年。駐在所が爆破され、過激派の関与も疑われ、捜査一課の高峰たちの前に、公安が立ちはだかる。
    高峰は、友人で公安の海老...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年05月21日

    一節一節で一呼吸しないと息が詰まる作品

    交番爆破事件
    爆破犯は革命軍
    その革命軍は公安の思惑によって動かされていたのか

    殺人事件の解決を目的とした捜査と
    革命軍の抑制を目的とした捜査の両面から
    描かれていて事件全体の裏が立体的に浮かぶ
    だが、はっきりとした描写が無いので
    多分こうだろう。という終...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年12月21日

    【325冊目】「荒野の刑事」に続く、警察大河小説の2作目。

     筆者の堂場瞬一は元々読売新聞の記者で、今は古巣の依頼も受けて小説の書き方講座みたいなこともしているらしいです。それに関連したインタビューが先日読売新聞の夕刊に載っていました。曰く、ミステリーにおいて新たなトリックや意外な犯人を描くのはも...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月16日

    戦後、共産党及び共産主義に賛同する過激派が企業の組合や学生に裾野を広げる中、駐在所爆発殺人事件を起こす。
    主人公は公安の中堅刑事と幼馴染の捜査一家の刑事の二人。
    犯人を捕まえたい捜査一家、国の安定を求める公安。
    2人の正義がすれ違って行く。

    次回作で二人がおそらく正面衝突しそうなので楽しみです。

    0

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