あらすじ
――社内で自分を見る目が変わったと思う。陰口も耳に入ってきた。
「今時土下座なんかあり得ない」「典型的な社畜」「出世のためなら何でもやるのかよ」
そう、会社のためなら何でもやる。
大手メーカー・タチ自動車は自動運転実験中に衝突事故を起こす。警察は発表しなかったが、数日後、この事故の記事が東日新聞に掲載される。情報はどこから漏れたのか? 総務課係長の伊佐美を中心に「犯人探し」のチームが発足するが……。新聞記者、内部告発者、そして「社畜」。それぞれの正義が交錯する、圧巻の経済小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み進めていくうちに、どんな結末を迎えるかが気になって、一気読みだった。
が、もうちょっと先まで書いてほしかった。
それぞれが自分のやるべき事を善悪をさておいて進めていく、不正を働いた過去の会社人達が読んだら共感できるかも。
やはり自分は完全懲悪みたいな話が好きな、単純な人間だなと…
Posted by ブクログ
自動運転をテーマに、大企業という組織を従業員と新聞記者という2人の目線で書かれている。
自動運転で実際に起きそうな内容で、隠蔽、そして、企業の社会的な存在について伝えようとしている。
終焉の最後の下りが若干無理強いに思えた。
Posted by ブクログ
自動運転自動車の開発のため、実証実験をしている時に事故を起こすが、会社は隠蔽する。しかし、それに」納得しないXが新聞に情を鵜を漏らす。漏洩の犯人探しが時効の原因究明よろも優先して行われる。情報を隠す者、情報を明らかにするも者、漏えい者を探す者、息詰まるはずの展開に息詰まらなかったのは、誰に感情移入して良いかわからなかったからかもしれない。
Posted by ブクログ
序盤、あまり面白くないかなあと思ったのが率直な感想だけど、読み進めるにつれてXが誰なのか気になって気になって一気読み!
誰の正義が社会の正義なのか…
伊佐美の気持ちはぶっちゃけわからないけど、家庭を守るサラリーマンの皆さんはこんな気持ちで働いてるのかなあとも思った。