堂場瞬一のレビュー一覧
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ネタバレ「だけど、山城 以外に走れる人間は」
「1人いますよ」
いきなり聞こえた 第三者の声。ドアが開き 門脇が 監督室の中を覗き込んできた。
「僕が走りましょうか?」
「準備はしてたから」
「俺、裏方をやるって言ったよな」
「裏方 ってそういう意味か?」
「ああ」 照れたように言って、門脇 が含み笑いを漏らした。「当然だろう、チーム なんだから」
「そうか」胸の中に温かなものが流れ出すのを感じた。
自分のためだけに走る。それは決して間違いではないが、それでできることには限りがある。誰かのためを思って走る時、人は一段 強い存在になれるのだ。
今のお前に必要なのはそういう気持ちじゃないのか?今の -
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ネタバレ犯罪現場のグロテスクな描写もない、メディアの今をテーマにした社会派ミステリだった。
前職が新聞記者だったという堂場さんが舞台にしたメディアの世界が生々しく、ノンフィクションを読むような流れで興味深かった。
日本新報甲府支局の記者、南泰祐は体が解けるほどの暑さの中、ほとほと嫌になりながらサツ回りを続けている。
彼は団地で幼い姉妹が絞殺された事件を追っている。若い母親は行方がしれない。
詰めかけたメディアに住民が不満を募らせて目の敵にされるようになっている。これはもう通常に見られる「メディアスクラム」という光景になってきた。
そんな中でも南は何とか実績を作って東京に異動したいと思っている。
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ネタバレ逆境から這い上がろうとする兄弟が別々に育って、20年後に再会した時は全く違った道を歩いていた。
解説では「砂の家」という題名から、名作「砂の器」を引いていた。
だが弟がいることで兄の生き方が際立っている、その足にもつれ込む弟が兄を暗闇に引き込もうとする。
題名からの連想だが、家族の罪が障害になって、そこから抜け出そうとする憐れは兄弟どちらにも重い鎖になっている。
読み始めで先の筋書きを追ってしまう癖で、この兄弟の生い立ちから未来を予想して読んだが思い通りに進んでいった。だが最後になって、思いも寄らない意外な方法で解決した。
父親が経営に行き詰って、一家心中の保険金で負債を弁済しようとした。母 -
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長年ラグビーやっていましたが、フルハウスを知らなかった…まあ、代表クラスのスタンドオフくらいしかできないんでしょうけど。
主人公は日本人で初めてオールブラックス入りしたスタンドオフ。ワールドカップで日本と同じプールに入るが、なぜか取材拒否。その真意は・・・
試合の描写は、経験者なら映像化できるくらいの完成度だと思います。
ただ、物語自体がチョット中途半端感ありです。恋愛、友情に大きく振れることはなく、ラグビーそのものもドラマティックかといえばそこまでではない。
でも、ラグビーという競技の国籍・人種主義ではなく、地域主義というのがうまく伝わるように書いていると思います。 -
Posted by ブクログ
様々な罪を犯した人々を描く
短編12編
印象に残ったのは
〈褒められた男〉
無差別殺人を起こした男が、初めて人に
褒められる
〈ある後悔〉
一族で爪弾きだった借金取りの男を
殺した男。生き続ける限り、自分の罪は
消えることはない
〈暗い復讐〉
重い‥
戦後、こういうことが実際あったのでは?
考えさせる内容だった
〈連鎖反応〉
煽り運転の話
怖い‥昨今の煽り運転、きっかけは
こんな感じではないのだろうか
結末が‥‥
〈推さない〉
アイドルの推し活をする娘と母との
対立。他に方法はなかったのか、
ラストが救いようがない
〈消えない目〉
罪を犯した者は、たとえ法で裁かれなくても
罪は消えることなく