【感想・ネタバレ】虚報のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年01月23日

 元新聞記者の堂場さんは、モデルなしで人物を書きさりげないディテール(細部)を連ねてリアリティを固めていると「あとがき」の解説されている。確かに表現は登場人物の個性をうまく生かして躍動的かつ泥臭い部分まで書かれているのです。
 物語は、新聞ではあまり取り上げて報道しない「自殺」をテーマに上げている。...続きを読む
 取材対象は、ビニール袋集団自殺で練炭や硫化水素を使った自殺と違って、他人を危険に巻き込んでもいないのだから、いずれ話題にも上がらなくなるだろうと、主人公の一人で若手の東日新聞記者・長妻は考えていた。
 長妻は元々長野支局で五年過ごし、かつての同支局の大先輩である本社社会部の市川から声をかけられ取材を継続する。
 今回の事件は、全国で七都県一八人に及んでおり、その根源は呼称「自殺サイト」から波及しサイトの主宰者は、テレビにも出演している大学教授の上山(かみやま)であることが分かり大きな波紋を広げた。
 上山の主張は概ね以下の通り。
 『自殺は、自らを殺すことで。自死は、自ら死を選ぶこと、自死は犯罪ではありません。
自ら命を絶った人を罰することに全く意味がないからに他なりません。
 刑法第二百二条、相手に自殺の意思を抱かせることで自殺教唆が成立する。とあるが、掲示板には「死ね」とは書いていない。
 生きているのが苦痛であるのに、なぜ無理に生きる必要があるのか、安楽死の要件は、ほとんど自死にも当てはまり、人間には自らの死を選ぶ権利がある』
 警察は、上山を自殺幇助の容疑で逮捕した。
 社会部市川と長妻は、自殺サイトの本質を探り記事にするため積極果敢に取材を進めるのです。
 以上が導入部のあらすじです。
 上山氏の主張に反論するのは難しい。しかし、人の生命は儚い、だからこそ大切に生きなければならないと思う。自他の生命について考える良い機会でした。
 この問題の答えは、あなた自身で考えを導き出すことに意義があると思います。

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Posted by ブクログ 2012年08月29日

すっごいおもしろかった。堂場さんの本集めようかなぁ。エンターテイメントって書いてたけど、区別が全然わからないp_q

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Posted by ブクログ 2013年12月19日

鳴沢シリーズでは随分楽しませて貰ったけど、
これがいっちゃんですた。クライマーズハイ、
運命人と並ぶ、私的新聞小説トップスリーでおま。

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Posted by ブクログ 2013年02月11日

久々の堂場瞬一作品。
出張帰りの飛行機に乗る前の売店で手にしました。

刑事・鳴沢了シリーズで随分と楽しませていただきましたが、今回は新聞記者が主人公。
ちょうどこの前に読んだ誉田哲也の『主よ、永遠の休息を』と重なる。
意図したわけではないのだが、そんな風に似たような本と出会うことがある。

自殺教...続きを読む唆なのか、自殺幇助なのか警察と記者との駆け引き、記者同士の駆け引きなど人間模様の描写は変わらず素晴らしいものがあり、著者の書くリズムを思い出しつつ、一気に読み終えました。

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Posted by ブクログ 2012年12月26日

有名大学教授が集団自殺に関与したという週刊誌のスクープ。そこから始まる報道の加熱と追う新聞記者の話。

全体的に重く、読んでいてなんだか息苦しくなってくるのは、それだけリアルだからなのかな。
若手記者・長妻の焦りや不安をひしひしと感じながら読みました。
『虚報』に至るまでの伏線、息苦しかった。
ハッ...続きを読むピーエンドが好きな私にとっては最後は救いでした。

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Posted by ブクログ 2012年09月14日

新聞記者さんのお話。
個人的には上山さんが好き。雰囲気も言ってることも顔も(想像)もいいよー。
ただー市川さんと長妻さんの関係をもうちょっと深く?うーんなんていうんだろう因縁めかせて?ほしかったかも?そこちょっと違和感あった。

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Posted by ブクログ 2012年06月26日

新たな分野の開始?

真実を伝えることに奔走する記者
警察担当や、キャップ、デスクの人間模様と
制作に携わる新聞の現場物語。

新聞を題材にした小説、最近は少ないが
「クライマーズ・ハイ」横山秀夫の小説を想いだした。
堤真一。山崎務。…映画化されている。

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Posted by ブクログ 2012年05月12日

新聞記者の仕事ぶりと、自殺の是非がメインのお話。
サイトを主催する教授は自死と言う。

苦しくて先が見えなくて未来を閉ざす道を選びたくなることもあるのだろうけれど、いつかは先が見えてくると信じて生きている方が良いと思う。
他人の命も自分の命も大切にしようよと言いたい。

功をあせった若手記者が相手の...続きを読む話を信じて記事にするが、裏づけの取り方が甘くて結果的に虚報になるくだりは身につまされる。

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Posted by ブクログ 2018年06月17日

大学教授のサイトがきっかけで発生した「ビニール袋集団自殺」事件を、やり手キャップの市川と担当する社会部の新聞記者の長妻は、たびたび他社に出し抜かれ、追い詰められていくが、やがて独自の取材で起死回生のスクープを放つ…。

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Posted by ブクログ 2017年04月21日

面白くない。主人公の2人に全く魅力がない。若い方の記者に何か光るものがあるわけでもなし、中年の方の記者も一体どこが優れてるのか、コネを持ってる以外に何にも伝わってこない。特に嫌なのがこいつら2人がチームとして全く機能してないところ。先輩が若手を育てようと全くしてないとこが読んでて不快だった。事件も特...続きを読むに盛り上がらないし堂場瞬一の中で最も面白くなかった。ただテーマは興味深いな。あと、「IPアドレスがac.jpだった」とかちょっと調べればわかるのにおかしな事書いてるから興醒めもした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月02日

地方の支局から本社に転勤してきたばかりの長妻は、やり手キャップの市川と組んで「集団自殺」事件を追うことになる。
他社に抜かれることは、記者にとっては負けを意味する。
たびたび他社に抜かれた長妻は、焦りもあって取り返しのつかないミスをおかしてしまう。
取材相手について十分な調査をしたはずだった。
裏を...続きを読むしっかりと取ったうえで記事につもりだったが、内容は事実とは大きく違っていた。
いわゆる「虚報」である。
自殺をキーワードに、報道の最前線で働く新聞記者たちの生き様を描いている。
法の専門家である上山は、何故自殺を肯定するようなサイトを開いたのか。
その謎が、彼の持論である「人には死を選ぶ権利がある」と密接にかかわっている。
長妻には過去に親しかった友人が自殺したという経験があった。
同じ経験をしたとしても、人によって受け取り方はさまざまだろう。
大きな出来事として立ち直れないほどのショックを受ける人もいれば、試練だと思って前向きに受け止め立ち向かっていく人もいるだろう。

自殺は善か、悪か。
けっして善ではないとは思う。
でも悪か?と聞かれると、悪だとは即答できない。
何故なら、当事者にしかわからない理由がきっとそこにはあると思うから。
ただ残された人たちの辛さもほんの少しでいいから考えてほしい、とも思う。
生命は誰のものなのか?
いま生きている私の生命は、私のものであって、私だけのものではない・・・と思う。
いつも支えてくれる両親をはじめとする人たちのおかげで、これまで生きてこれたのだから。
結局のところ、実際にその立場になってみなければ答えはわからないのかもしれない。
「虚報」をめぐる物語よりも、上山が淡々と語る自論のほうが気になってしまった物語だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月09日

久しぶりの堂場瞬一。

新聞社で働いたこちのある筆者が描く、同じく元記者である巻末解説者をして『リアリティ十分』と言わしめる位にリアルな、記者たちのドラマ。

救いのある結末に胸を撫で下ろしてつつも、過去に読んできた堂場作品と比べると、少々物足りないかな……。

★3つ、7ポイント。
2014.12...続きを読む.24.了。


自殺、自死って……、識者や専門家が何を語ろうとも結局は、“残された者”や“残された者になりかかった者”の心情は分からないのだと感じた。

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Posted by ブクログ 2014年10月26日

著者初めての新聞記者が主人公の小説なんだとか。どこまでリアルなのかは分からないが、現実が相当取り入れられているのではないかと思った。

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Posted by ブクログ 2014年06月19日

緊張感が半端ないんです。新聞社ってこんな感じなのと驚いた。集団自殺事件を巡っての他社との攻防、社内でのぶつかり合い、焦り、功名心と人間の持つ感情が痛いほど描かれている。

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Posted by ブクログ 2014年01月29日

物語はまあ面白いのだが,主人公にまったく共感できない。
年長者は嫌なやつだし,若者はマヌケすぎるし。

書かれていることが新聞社のある実態を反映しているのだとすると,「何様のつもりだ!」と言いたくなる。

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Posted by ブクログ 2013年10月11日

テーナは重く、一瞬横山秀夫さんを彷彿とさせられるが、2人の主人公の視点の動きというか、絡みがいまいちなのが残念でした。
最後はまぁ救われるという事でいいのか。

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Posted by ブクログ 2012年11月30日

む〜ん、これまたジャンル分けが難しい(^ ^;
社会派小説...とでも呼ぶのでしょうか。

舞台は某大新聞社。
主役は入社20年目のベテラン記者と
地方から本社に上がったばかりの5年目記者。

とある集団自殺事件をきっかけとして、
「自殺教唆」サイトの存在が明るみに出る。
それを主宰していたのが、テ...続きを読むレビでのおなじみの
法律の権威である大学教授だったので
世間の耳目を集めることになる。

他紙にスクープを抜かれ、あせりながらも
何とか大ネタを掴もうと奔走する二人。
が、年齢もキャリアも立場も違う二人。
お互いになかなか100%の信頼関係を築けない。

そこにさらに「やる気のないダメ社員」だの
「出世競争にしか関心が無い管理職」だの
実に「実際にいそうな人」が絡んできて
足を引っぱったりするのが妙にリアル(^ ^;

さらに警察幹部との禅問答のような情報戦や、
ライバル社の動機社員との確執、
謎の「自殺未遂者」の証言などが絡まり合い、
さらに物語のキーマンの死も重なり...

とにかくお腹いっぱいになるボリューム(^ ^;

でも、一つ一つのエピソードが、セリフが、
ちょっとした描写が隅々までリアルで
目の前で実際に実在の事件を追ってる気になる。

どれほどきっちり取材を重ねたのかと思ったら、
筆者は元々新聞社勤務だったとの由。
細部まで血の通った表現も、宜なるかな。

さらにインターネットやら携帯やらの登場で
「毎日刷って宅配」という新聞の根本的な
ビジネスモデルが立ちゆかなくなっている、
という非常に今日的なテーマも含んでいる。

「新聞が正しいことを書いているなんて
 信じているのは新聞社内部の人間だけだ」
みたいな自嘲的なセリフも、一つのリアル。

主人公が「いつまでこの新聞社にいられるか」と
今後の身の振り方について考えたりするのも
これまた実際に起こっていることであろう。

終盤にかけて、やや展開が駆け足で、
強引な感じがしなくもないのですが...
とにかく、読み応えあり(^ ^

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月03日

新聞記者の話。
長妻には同情してしまった。
でも最後のページに救われた。
死を扱っている話のため全体に暗い感じだが読み進めるのは苦ではない。
読後感はあまり良くない。

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Posted by ブクログ 2012年06月29日

新聞記者を題材にした小説としては、盛り上がりに欠けるかもしれない。事件を追う長妻と市川の活動はひたすら地味で、爽快感はない。

記者のように毎度仕事の対象が変わろうとも、どこかの時点で同じ手続きを経る以上はルーチンワークになる部分があり、各所に少しずつ狂いが生じることで、大きな落とし穴が待っているこ...続きを読むともある。誰でも陥る隙がある、そんな怖さを描き出していて、ビジネス小説としては成功してんじゃないかと。

文章の端々に何となく、業界や購読する大衆なんかに対して拗ねを感じたことだけ気になったかなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月18日

上司部下の関係が自分の過去の関係を思い出した。

功を奏したい気持ちと経験不足のアンバランスが結果、マイナスに働いちゃうんだよね。

っていうことをしみじみ思いながらも作品としてはダラダラした感じ?
そのために題名となる虚報~ラストも何となく薄れた出来事でしかなかった。

警察小説は面白いだけに残念...続きを読むっす。

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