【感想・ネタバレ】虚報のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月14日

東日新聞の敏腕記者市川と新人長妻の、集団自殺事件をめぐる取材と、その結果生じた虚報。細部がよく書き込まれていて、リアリティがあるのだけれども、読み進むにつれてしんどくなってくるのは、市川にも長妻にも、それほどシンパシーを感じることができないせいかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月02日

地方の支局から本社に転勤してきたばかりの長妻は、やり手キャップの市川と組んで「集団自殺」事件を追うことになる。
他社に抜かれることは、記者にとっては負けを意味する。
たびたび他社に抜かれた長妻は、焦りもあって取り返しのつかないミスをおかしてしまう。
取材相手について十分な調査をしたはずだった。
裏を...続きを読むしっかりと取ったうえで記事につもりだったが、内容は事実とは大きく違っていた。
いわゆる「虚報」である。
自殺をキーワードに、報道の最前線で働く新聞記者たちの生き様を描いている。
法の専門家である上山は、何故自殺を肯定するようなサイトを開いたのか。
その謎が、彼の持論である「人には死を選ぶ権利がある」と密接にかかわっている。
長妻には過去に親しかった友人が自殺したという経験があった。
同じ経験をしたとしても、人によって受け取り方はさまざまだろう。
大きな出来事として立ち直れないほどのショックを受ける人もいれば、試練だと思って前向きに受け止め立ち向かっていく人もいるだろう。

自殺は善か、悪か。
けっして善ではないとは思う。
でも悪か?と聞かれると、悪だとは即答できない。
何故なら、当事者にしかわからない理由がきっとそこにはあると思うから。
ただ残された人たちの辛さもほんの少しでいいから考えてほしい、とも思う。
生命は誰のものなのか?
いま生きている私の生命は、私のものであって、私だけのものではない・・・と思う。
いつも支えてくれる両親をはじめとする人たちのおかげで、これまで生きてこれたのだから。
結局のところ、実際にその立場になってみなければ答えはわからないのかもしれない。
「虚報」をめぐる物語よりも、上山が淡々と語る自論のほうが気になってしまった物語だった。

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Posted by ブクログ 2015年10月09日

久しぶりの堂場瞬一。

新聞社で働いたこちのある筆者が描く、同じく元記者である巻末解説者をして『リアリティ十分』と言わしめる位にリアルな、記者たちのドラマ。

救いのある結末に胸を撫で下ろしてつつも、過去に読んできた堂場作品と比べると、少々物足りないかな……。

★3つ、7ポイント。
2014.12...続きを読む.24.了。


自殺、自死って……、識者や専門家が何を語ろうとも結局は、“残された者”や“残された者になりかかった者”の心情は分からないのだと感じた。

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Posted by ブクログ 2012年08月03日

新聞記者の話。
長妻には同情してしまった。
でも最後のページに救われた。
死を扱っている話のため全体に暗い感じだが読み進めるのは苦ではない。
読後感はあまり良くない。

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Posted by ブクログ 2012年05月18日

上司部下の関係が自分の過去の関係を思い出した。

功を奏したい気持ちと経験不足のアンバランスが結果、マイナスに働いちゃうんだよね。

っていうことをしみじみ思いながらも作品としてはダラダラした感じ?
そのために題名となる虚報~ラストも何となく薄れた出来事でしかなかった。

警察小説は面白いだけに残念...続きを読むっす。

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