【感想・ネタバレ】鷹の飛翔のレビュー

あらすじ

「俺は少し休む。少しだけ。でもそれは、また飛ぶための休みだ」
「俺たちを超えて飛べ。鷹の休息が終わったその日に」
平成を駆け抜け、警察官人生の晩年を迎えた二人の刑事が挑む、最後の事件。

捜査一課と公安一課。二人の目で戦後警察の歩みを浮き彫りにする大河サーガ「日本の警察」ついに最終章!

東日本大震災の翌年、2012年夏。都内で起きた四件の殺人。被害者は全員、四半世紀前の都内飛翔弾事件の容疑者だった。
同一犯か、別個の事件なのか。そして犯人の動機は?
捜査一課理事官の高峰、目黒中央署署長の海老沢。病を得、妻との別離の予感を抱え、激変する時代に翻弄される二人の刑事は、それでも警察の未来を見据え、後進に背中を見せ、最後の戦いに挑む。

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Posted by ブクログ

鷹の飛翔、読み終わりました。

この物語では定年退職を目前に控えた高峰と海老沢が、刑事・公安、さらには警備にまたがる事件に向かい、解決に至ります。お話の筋立ては僕の下手くそな要約を晒さずとも読んでいただければと思います。この物語、僕は自身の年齢的なことから、職種・業界は全く違うけれど、まるで自分のことのように没入しながら読みました。

個人的なことですが、この物語を読み終わった今日(2025/09/06)から約1年半余で僕自身、定年退職を迎えます。この残りの日々で、僕ができること、やり残したことはなんだろうと考えています。考えているよりも日々目の前にある課題を解決していくことが大事なのかもしれません。でも、若い頃の、日々の業務に追われていた頃と同じでいいとは思わない。これまでの経験をきちんとなんらかの形で残していくことが、今まで以上に大切なのだろうと思うようになっています。そんな、自分自身の「これまで」と「今」と「これから」がこの物語と重なり合っていたような気がします。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

久しぶりにフラストレーションの溜まらないすっきりとした展開で定年世代として共感できる解決への道筋でした。組織も個人も変わるべき時というのを気づくか無視するか?これからの行方に大きな差が出ると思う。堂場瞬一さん今後もスッキリした作品をお願い申し上げます。

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

著者のいつもの警察物の一作だ。捜査一課と公安一課のそれぞれの頭同士の捜査に対する争いでもあり、同じ年代同士の面子を掛けた犯人逮捕に凌ぎを削る。更にそれぞれに自分の身体や家庭の事情を抱えての仲間だ。読み終えて少し考えた。それは誰が鷹なのかな?と。しかし堂場氏の作品は緊迫感があって面白い!警察物はやはり彼の作品が一番だ!

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

警官シリーズ物のようですが、多分初めて読みました。
定年間近の警察官。それなりの立場ですが、病気や家庭内に事情を抱えた状態で事件に挑んでいきます。
2人の葛藤や気持ちがしっかり書かれていてストーリーより2人に感情移入できる感じ。シリーズの他の話も読みたくなりました。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

第二次世界大戦中からの物語。最終話かな。一気に完読。激動の世の中が伝わった6冊。今後も変わる世界ですが平和な日々を願う。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

東日本大震災の翌年、2012年に都内で起きた4件の殺人事件。
被害者が全員四半世紀前のとない飛翔弾事件の容疑者だったことから同一犯の可能性があり、容疑者としてある人物を特定する。
その事件の決着をつけることが警察官人生の最後となるのか…。

定年前の捜査一課理事官の高峰と目黒中央署署長の海老沢が挑む
胃がんの手術を控えた高峰と離婚の予感を抱えた海老沢の苦悩がありながらの捜査に年齢を重ねた懐の広さを感じた。


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2024年09月08日

Posted by ブクログ

日本の警察シリーズ平成編の第三巻。最終とあるのは平成編のことで令和編があるのか不明だ。
舞台は2012年。海老沢は目黒中央署の署長、高峰は捜査一課の理事官(ナンバー2)になったという設定。
大筋の事件は一つで大した事件とも思えないが二人のやり取りだけで読ませて行く。
しかし本当にこの日本に公安一課のような組織が残っているとは。現実にはこの設定からも10年以上たった。組織が変わったとは思えないがどうなのか。一所轄の所長が定年後の新たな仕事として公安の組織設定をするとはちょっと荒唐無稽に思える。
あと細かいが所轄の刑事課長が新聞記者と会っていただけで左遷される。ほんとか。怖い組織だ。

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

まあ、普通に面白かった。
戦前から平成を警察の視点で貫くシリーズは良かった。

2968冊
今年196冊目

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

公安の立ち位置については私自身
どうするのだろうと思っていた。
威圧的な取り調べや別件逮捕、
24時間張込みなど警察の御法度ごとも増え
組織としての警察の有りようを考えさせられた。

がんで今時、死ににいくという連想は
ちょっと古く感じるし、「歌う」根拠には
弱いかも..

いつものように堂場さんの筆は冴え渡り
捜査の様子や駆け引きには陰りなしです。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

堂場瞬一の警察モノは好きでよく読むが、今回は現場捜査の臨場感やハラハラ感はそれほどなく、公安一課と捜査一課の関係がメイン。元公安で所轄の署長と捜査一課の理事官が極左絡みの事件を追う。同期腐れ縁ながらそれぞれのルーツもあって。手柄はどっちとか、警察内の駆け引きみたいなのも面白い。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

公安と捜一。反する組織に関わる容疑者。時代と共に変化する犯人像や捜査方法。いろいろな問題が見えるし、あるが少し詰込み過ぎかな?

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

チーム、仲間を思う気持ち。それは警察であろうと犯罪者であろうと一緒だ。
人生には大切な仲間が必要と思わせてくれる、
熱い思いの込められた一冊。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

まずはインターネットに書き込むなら、例の政治家の過去を洗いざらい書くべきだった。

・とてつもない大きなことをやる
・しばしば大月に行ってた
・目黒区の政治家をピンポイントで予想もできないやりかたで◯す。
・航空宇宙のイカれエンジニア
これだけ状況が揃ったんだから、山梨から目黒区の会場にロケットを打ち込むんだなとワクワクしてたら、誰もが予想するオーソドックスな方法でアタックするなんて悪い意味で裏切られた。

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2024年11月12日

Posted by ブクログ

目黒中央署の署長海老沢と捜査一課管理官の高峰が、連続して起こった4件の殺人事件が元極左グループの一員だった事から、捜査は捜査一課と公安が関わる事となっていく。
定年間際の署長と管理官は、離婚と胃がんに悩む中年の悲哀をもった男同士でもあった。

年寄りの愚痴と強引さが鼻につき今ひとつ乗り切れない話だった。

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2024年11月09日

Posted by ブクログ

シリーズの最終作になるのでしょう。
事件は元極左の人たちが絡むもので、公安と捜査一課の対立的な軸では必要なんだろうけど、事件そのものの展開にはそれほど惹かれませんでした。
登場人物たちの様々な人間模様こそがメイン。

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

公安出身で今は所轄の署長の海老沢と捜査一課の理事官高峰、2人が主人公のシリーズ。定年間近の2人が抱える悩みや公安対捜査課一課の対立などをしっかり描いていた。事件そのものは割と薄めだった。

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

初回作から読んでて思い入れもあったから2人の成長と警察晩年の哀愁も興味深く読めた。でも捜査自体は初期から上がっていた容疑者を探すだけの単純なモノだったかな。

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2024年09月30日

Posted by ブクログ

2018年から続いている刑事・公安シリーズの6冊目。これでさすがに終わりになりそう。主人公に2人は私よりはちょっと上の世代なんだけど、2人とも全く共感できず結構鬱陶しく思ってたが、最後はますます面倒やった。事件もしょうもない。堂場さん、もっといい作品期待してます

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

「鷹の系譜」の続編。なんか昭和の刑事シリーズとして続いているらしいが、その前は読んでないので不明。要は刑事警察と公安警察の確執を同期の刑事の歩みでみていく小説。よくこんなショボイ事件でここまで描くなあという印象。刑事ものが好きなので読めるが、まあ長い。事件の動機も何かこじつけっぽく、事件自体に魅力が薄いのでそこまで面白みもない。

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2024年08月23日

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