山口周のレビュー一覧
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サステナビリティを制約ではなく戦略として捉えて成長を描く。そのためにどうするべきか世界の豊富な事例をもとに山口周氏と磯貝友紀氏との対談形式で日本企業の在り方を問う。
まず海外の事例は非常に参考になる。SXの成功事例(何を以って成功とするかはやや主観的だが)としてVUCA時代の新たな経営の形を学べる。一方で両氏が日本企業を卑下しすぎ、「海外企業がこうだから日本企業もそうすべし」とやや乱暴な議論が多いように思う。哲学書や思想家の高尚な引用もよいが、国内外の企業がなぜそういう形であるのかもう少し込み入った分析や議論が欲しかったところ。サステナビリティ経営の目指す姿のヒントはもらえる本。 -
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読書法や読書論についての本を、たまに無性に読みたくなります。
本書もそんな動機で手にしました。
本書で新しく得たものは2つ。
①「ビジネス書マンダラ」を自分の職業に当てはめて作ってみようということ。
②リベラルアーツに関して「イケス」と「テーマ」を再確認しようということ。
①については、必読書を中心に、同心円状に著者の勧める本が位置付けられています。そのどれもが「原典・古典的」的な本。
流行りの本は「方法」を手っ取り早く掴むのにはよいですが、その「方法」に流れている理論や思想、物語などへの記述が不十分であることがあります。私の専門分野でも、技はあるけど目的や理論が曖昧なため、十分に成果に -
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ネタバレ仕事で読まなくてはいけなくて読みましたので、難しい言葉も私にとってはたくさんありましたが、興味深い点もたくさんありました。
サステナビリティへの意識が高い企業と、とりあえず流行のようにサステナビリティを掲げておけば良いという企業があり、儲けることも、環境配慮も、両立できなければ長続きしないこともわかりました。
感銘を受けたのは、オランダの認知症の村、ホグウェイ。聞いたことはありましたが、ここまでだとは! 若い子が大学選ぶみたいに、私、おばあちゃんになったらこの施設入りたいんだよね〜っていう話題になるような、すてきな介護施設が増えたらいいなと思いました。国のルールが厳しいから無理、、ではなく、ル -
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ネタバレクリティカルビジネスパラダイム=社会運動・社会批評としての側面を強くもつビジネスのこと
企業のビジョンには顧客を意識したものを掲げることが多いが、ここでは社会課題を提唱する企業を例としてとりあげられていた。
例えばオランダのスマートフォンスタートアップ企業のフェアフォンは、サステナブルな設計でリペアしやすいものを販売している。アップルが正規店でしか修理不可、修理できないものは次の端末へ買い替えを考えると対比がよくわかる。フェアフォンを使うことは、環境理念に共感しているということにもつながる。
そのほかにもGoogleやテスラの企業理念が、
市場に存在する潜在的あるいは顕在的な顧客の不満不安不便 -
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私はある時から衝動的に読書に目覚め、興味や問いの赴くままに、日々本を読み耽っています。それでもふと、「あれ、こんなんでいいのかな?」と思ってしまうことはあります。
独学だ、研究だと自分に言い聞かせながら、どこかで“役に立つこと”を意識してしまう。そんな自分はやっぱり、この時代の常識に絡め取られているのだなと感じます。
独立研究者・山口周さんの『独学の技法』は、れっきとしたビジネス書。
もちろん社会で役に立つことを前提に書かれていますが、ところどころで、「刹那的な興味関心で読むこと」も勧めていて、読んでいて嬉しくなりました。
やっぱり、無目的に、貪るように読書することはものすごく大きな可能 -
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本を読んでいるけど、身につかないと思っていて手に取った本。
だいたい書いてあるようなことは自然としていた。
役に立ったのは、私は常に20冊ぐらい読みかけだったり読んでない本がある状態で、それはどうなかと思っていたけど、本には読む気分のモードがあるから、その気分に合うように常に同時進行で複数の本を読むことがいいらしい。
あと、これはという本をひたすら読むのが良いとのこと。これだけ読めばいいビジネス書マンダラが記載されていて、これから制覇していこうと思う。
・リベラルアーツに関連する本は、役に立つかどうかよりも、面白いかどうかのほうがずっと大事な評価軸。
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Posted by ブクログ
サステナビリティ経営の前線や、各社の事例を中ぐらいの広さ・深さで学べる。個人的には、トランプ第二次政権になって、一時、多くの金融機関が脱退したNZBA(ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス)の仕組みが勉強になった。
「世の中にいいことをすれば中長期的には儲かる」というCSV的な思考は、まあそうだろうな、と思いつつ、紹介されている企業が生存者バイアスが入っているように感じるし(その裏で、綺麗なことを言って多くの企業が倒産したり株価を落としてたりしているでしょう)、「地球にやさしい」という言葉も違和感。人類が地球に与えている影響なんて、地球の体積1%にも満たないことでしょう。せいぜい「人間にとっ -
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勝ちパターンが存在した20世紀後半は異常な時代。負けパターンが存在するということは、不健全で閉塞感のある社会を生み出す。
リスク回避性が高い日本だからこそ、リスクを取りにいく効果は大きい。
職業選択にあたって、地道な努力を続けられるかどうかぎ最も重要な着眼点になるので、自分は何になりたいのか?という質問よりも自分は何がやりたいのか?何をしていると楽しいのか?という質問の方が重要である。
パーソナリティとフィットしていない組織に属したり仕事に就いたりすることは、一見うまく適応してるように見えても本当の幸せは得られない。仮面が剥がれなくなったピエロのようにアイデンティティクライシスに陥ってし