山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者山口周さんは「人文科学と経営学の交差点で仕事をする」戦略をとる。過去作も世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?など印象的な作品が多い。
本書には今ビジネス社会におきている新たなパラダイムの台頭について書かれている。多くの人が「そういうものだ」「仕方がない」と甘んじて受け入れている現状に対して批判的な考察を行い、現状とは異なる「あるべき姿」を提示することで、多くの人が共感する「新しい問題」を生成してビジネスを生み出すのがクリティカルビジネスであると。
そういえばSDGsがどうだと騒がれ出して久しいが、身の回りを見渡せば、ランニングシューズの生地に再生材が使われ出すとか、ストローがプラから紙に変わるとか、ビニール袋が有料になるとかそれらを企業が全面に打ちだすとか、これらは欧州特有の自分有利なルール変更を日本にも押しつけてせてきたり業界保護のためだろう?と穿った見方をしていた自分が恥ずかしい。社会問題を解決するための方策を企業が模索しているのだと、新たな視点が増えた。
但し著者は具体的にこれらをクリティカルビジネスとは言っていない、むしろSDGsを行うのは当然として、18個めの課題を生み出し新しいビジネスを作り出すことをクリティカルビジネスと言っている。
クリティカルビジネスパラダイム台頭の構造的原理
先進7ヶ国のGDP成長率が右肩下がりである事実をとらえ、インターネットの普及等で生産性が飛躍的に上がっているのになぜ成長率は下降の一途なのか解き明かす。資本主義は大きな問題から解決するが、主要国では資本主義が解決する問題がなくなってきており、資本主義と市場原理の限界がきていると。経済合理性限界曲線の外側の社会問題をどう解決するのか。
本書により社会運動とビジネスの交わるところが何処なのか、その思考方法や実践企業を知れて良かった。
2025年1月20日。行きすぎた社会運動の反動からアメリカで第二次トランプ政権が発足した。
「他者への共感する力」が生み出している「遠くの他者」と「未来の他者」への共感の流れが止まらない事を願う。 -
Posted by ブクログ
これからのビジネスの主流と目されるクリティカル・ビジネスの解説書。
成熟社会において、批判的考察を通して、遠くの・未来の他者への共感から、「歓びに充ちた節制と解放する禁欲=joyful sobriety and liberating austerity」(イヴァン・イリイチ)の実践(この言葉が個人的には一番気に入った)など、
社会とビジネスの課題を解決を目指すための、実例とアプローチ方法が多数述べられている。
これからの社会人だけでなく、これまで既に会社人人生を送ってきた壮年層含め、今後の生き方を見つめるのに最適なボリューム感の著作。
まずは行動から。 -
Posted by ブクログ
◾️目的
おっさん化する自身についてセルフチェックするため。最前線に居続けられるおっさんになるためひ。
◾️本質
学び続けよ
◾️感想
おっさんが暴走する理由について構造的に紐解かれていたのは、なるほどであった。そして、なぜ組織が劣化していくかの考察も納得感のあるものであった。
◾️ポイント
・年齢だけでリスペクトするのはNG
・自らの真善美を持つことが大切であり、それを磨き続けることも大切。
・オピニオンとエグジットを使い分けて、闘争する。特にエグジットは明確に有用
・転職などを踏まえた自らをストレスフルにする環境を作ることによって成長できる。 -
Posted by ブクログ
メモ
日本は権力格差指標が高い
リーダーシップは、文脈に照らし合わせる必要がある。フォロワーとの、関係性、もしくは周囲の環境との関係性の中で成立する概念。
6つのリーダーシップスタイル
指示命令
ビジョン
関係重視
民主
率先垂範
育成
是非は文脈=コンテクスト次第
いのべーていな組織はビジョン型が多い。
リーダーの仕事はビジョンを示すこと。
ビジョンに求められるとこ。where、why、how。換気力のあるwhere。共感のえられるwhy。納得できるhow。
イノベーティブな組織
人材の多様性。
常に自分の意見を持ち、口に出すこと
人に意見を求めること。指示待ちと嘆く前に、意見を求める。
多様なバックグラウンドを持つ人が集まることでイノベーションがうまれる。キャリアの単線化はイノベーションにはマイナス。
スペシャリストより、バックグラウンドの多様性。キャリアのどの段階で、どのような経験をさせるのかというキャリアデザイン。
適正と仕事のマッチング
イノベーションは非経済的報酬にドライブされる。金銭的報酬よりも、挑戦的でやりがいのあるビジョン。
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Posted by ブクログ
今に始まった訳ではないが、世の中を生き抜くためには、専門外の領域でも自分の意見を考え、発言できるための教養であるリベラルアーツが必要である。これは、物事の本質、生き方の本質とは何かを常日頃意識して身につける必要がある。これには「人・本・旅」が必要と出口氏が発言している。本は古典になっている名著が良い。『菊と刀』では、西洋を「罪の文化」、日本を「恥の文化」と称しているとのこと。とても納得。コロナ対策時に営業自粛を守らないパチンコ店の話をイタリア人の夫に伝えたら、なぜそれがペナルティーになるのか理解できないと言われたヤマザキマリの話も面白かった。
情報が溢れる現代において、社会の本質を見抜くレンズとなるリベラルアーツを身につけないと人生の迷子になると感じた。