山口周のレビュー一覧
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本書のメッセージは帯にも書かれているが、極めて単純明快。
・自分が得意、好きな仕事なんて分からない(仕事選びの予定調和は無理)
・いろんな事を試して、しっくりくるものを選ぶ。(自分をオープンな状態に保ち、素直に受け入れる)
まず得意な仕事はやる前から分からないので、やっていくうちに試行錯誤して見つかるもの。(得意or不得意どちらでも)また、好きを仕事に、と言うが憧れと混同するケースが多い。憧れは、何になりたいか、を指す事が多いが本来は何がやりたいのかを問う事の方が重要。憧れの職業に就いたとしても、それが好きで得意かは不明であるし、憧れは時代やその時の個人の状況で変異しやすい。それより職業の肩書に関わらずどんな事をしたいのか、を思考した方が軸ができてブレない。
その上でじゃあどう仕事選びしたらいいのか、という問いに対しては、万人に当てはまる答えはないから自分なりの軸(譲れないもの/判断基準)を定めた上で、何事にもオープンマインド臨み納得いくまで色んな仕事にトライしよう、という答えを提示する。
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リーダー論の新しい切り口だと感じた。リーダーには決まった行動パターンがあるのではなく、その時々のコンテキスト(状況)に合わせて、自分の行動を変えることが大切。
部下には、年齢、性別、経験、得手不得手、モチベーションなど、さまざまな違いがある。その一人ひとりのナラティブ(物語)を読み取り、必要に応じて適切な編集を加えることで、本人のやる気を引き出し、ありたい姿へ導くことがリーダーの役割なのだと思う。
そのためには、「なぜ、そうするのか?」を自分自身がしっかり考えることが必要である。目指す「ありたい姿」をイメージ出来なければ始まらない。
考えることが仕事である。 -
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ネタバレすべての出来事は過去に起きている。
古典ラジオファンとしてはいつも深井さんが言っていることだなと思った。何度も聞いている話なので、すんなりと腹落ちしたように思う。
山口さんの本は知ってるけどちゃんと読んでないので読んでみたいと思った。実際、ビジネスマンのトップの人の話だろうと思ってあまり手に取ろうとは思ってなかった。
今回の本で、トップでもビジネスマンでもない自分にも少しできることはありそうだと思えた。例えば、歴史の価値を伝えること。歴史の面白さを教えること。学ぶことは、解ること。解るとはいうことは、自分が変わるということ。自分が変わるということは、自分の行いに対して、一歩引いてメタ認知すること。教科書読んで、わかった気になるだけではダメで、やはり自分と違う価値観の人と繋がって、ぶつかって、振り返ってしないとな。
自分は問いはあるけど、考えが薄い。そしてそれをうまく人に伝えることはできていない。それをまずは、自分の中ではっきりさせ、誰かに伝えることをもっとやりたいなと思った。
最後に、ふとおもったのは、このままだと負ける。いや、勝てるみたいな話は、ビジネスにおいて大切なのは解るが、勝つ負けるってなんなんだろう?勝たなきゃいけないんだっけ?と問いができた。 -
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ネタバレ・社会は高原社会に
・経済マトリックスの外の問題
・問題は解くために作られ続ける
・それ自体が報酬となるコンサマトリーな仕事
・人生を生きる価値のあるものにする
・自分の中のアーティスト衝動をうごかす
・ビジネスで自分のアートを作る
・一時的でない本当の価値を作る
・無駄や浪費の中に衝動を探す
・労働の喜び=人が喜んでくれる
・責任のある消費、応援の意味の消費
・幸福感受性の低下
・フローな状態=コンサマトリー
・余暇は労働なしには成立しない
・不確実性が大きすぎると挑戦できない
・you're part of the problem -
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【まずは美術館へ行ってみようか。】
でいいんじゃないですか。
そこで見て、感じて言葉にする。これが美意識につながる。
そもそも、美意識を鍛える理由なんて、、、
犯罪を犯さないようにするため。だったり、
人生を評価する自分のモノサシ(審美眼)を持つこと。だったり、
目の前でまかり通っているルールや評価基準を相対化できる知性を持つこと。だったり、
なんとでも言えますよ。
その中で自分にとって、正解のないことについて何が良いかを判断する力を持つこと。これこそが美意識を鍛える理由だと著者は力説する。
美意識は誰かの押し付けに従ってる限り培われない。意思決定基準を外部から内部へと転換する必要がある。 -
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リーダーシップ論は行為論ではなく意味論である。リーダーシップは周囲の関係性の中から生まれるもの。
文脈=コンテキストを読解し、編集することで、行為にポジティブな意味づけを与えるナラティブを提供できるリーダーを目標とする。文学はその意味で最高らしい。
言語以外の要素も大事で、心理学者のアルバート•メラビアンの研究によれば他者の感情を理解するうえで影響を受ける割合は、言葉7%、声の調子38%、
表情や仕草55%!!!
これはかなり普段の姿勢から意識しないといけない。忙しさによる不機嫌なんて最悪だ。
特に繊細な人になればなるほど敏感に感じとるだろう。
コンテキストを個人、組織、社会の視点で捉えることが大事。
最初に読んだリーダーシップ論がああしろ、こうしろ、これをするな、みたいな行為論でなく運が良いと思った。
「いまここ」における文脈を感じとりながら編集する姿勢がリーダーに求められる。IBMを建て直したガースナーの話しはわかりやすかった、タイミングとシークエンス(順序)が大事。俗に「何を言うかよりも誰が言うか」なんて言われるが、それも人と人との関係性の土台を築くことで響き方を変えられる可能性が高い。
話は変わる。著者の書物は読みやすくて好きなのだが、最近かなりSNSで政権批判を繰り返しているのを見て何だか気持ちの良いものではなかった。本書の「私たちを取り巻くマクロコンテキスト」の章を読んでその意図がわかった。批判的であること、反抗的であることをやめてしまった社会は停滞してしまう。「反抗は社会資源である」と考えおり、それを実践しているのだろう。 -
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この本は、「時間」という有限な資本を、いかに自分の幸福を高める資本へ投資していくかを体系的に整理した一冊である。
特に印象に残ったのは、時間の使い方をシンプルなフレームワークで説明している点だ。複雑になりがちな人生の意思決定を、誰でも実践できる形に落とし込んでおり、とても理解しやすかった。また、人生を「春・夏・秋・冬」のライフサイクルで表現し、それぞれのフェーズで何を優先し、どのような行動を取るべきかを整理している点も非常に分かりやすかった。
本書を通じて最も学んだのは、優れたアウトプットは、それまでに積み上げた「資本」の量によって決まるという考え方である。目先の成果だけを追うのではなく、自分の資本価値を高める行動に積極的に時間を投資し、挑戦を重ねることが長期的な成果につながることを改めて認識した。
また、挑戦や失敗は若いうちほど価値が高いという考え方にも共感した。年齢を重ねるほど失敗の影響は大きくなるため、リスクを取れる時期に積極的に行動することが重要であると感じた。
さらに、学習だけでは本当の能力は身につかず、実際の経験を通じて初めて知識が自分の力になるという点も印象的だった。本を読むだけではなく、自ら行動し、訪れ、見て、聞いて、体験することで、自分の資本を積み上げていくことの重要性を再認識した。
この本を読んで、時間を「消費」するのではなく、将来の幸福や成長につながる「投資」として使う意識を、これまで以上に持ちたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレパリのBOOKOFFで見つけて購入(3€)。先ずは人生をPJと捉え、その構造を整理したチャート(時間資本を人的/社会/金融資本に振り分け、それがウェルビーイングへと結実する)は分かりやすく、常に自分が今使っている時間が何れの資本形成に役立っているのかを振り返る良いフレームになる。このフレームの大前提として、「そもそも何をゴールと設定するか」が決定的に重要でありこれが難しい訳だが、こればかりは他者の思考に触れ、自分と向き合い仮にでも設定する他ないと理解。若い内から何れかの資本形成のみに傾倒し時間を使うということは、このゴール設定を後回しにしているとも解釈できる。また、人生のステージを4つに分け、夫々に於いて求められる役割が異なると整理している点も納得度が高い。どれだけ優れた人であっても、人生を経る中で求められる役割が変化するということは自明であるにも関わらず、これを受け入れられないというのは、非合理的な苦悩である。もともと経営学に親しんできた身からすると、紹介されている理論自体の目新しさはないものの、幾つか新たな語彙に出会うことができた。例えば「流動性知性 / 結晶性知性」。前者が若い内にピークを迎える、所謂汎用的な頭のキレを意味するのに対し、後者は文脈に依存する(situated)経験や思考から生み出される知性を意味し、これは40代頃にピークを迎えるとのこと。自分に置き換えてみると、20代は流動性知性を駆使してコンサルで経験を積み、20代後半〜30代前半にかけてはこの経験との掛け算で生きそうなアカデミアの世界に身を投じ、知性の結晶化に備えている状況。新たな語彙を獲得できると、言語化ができるというより、自分の思考や行動を説明する切り口 / 観点が増えて面白い。
総じて、各人のゴール次第なのであるが、現代に於いて今の自分の居場所が数十年間に渡ってそのゴールに直結するということは、想定し難いのではないか。常に自分の居場所を批判的に検証し、自分のゴールに結びつきそうな幾つかの選択肢を念頭に置き、少しずつ時間配分を変えていく(=ポートフォリオを組む)ということを、今後数十年間に渡って継続するしかないのだろう。
以下、特に印象に残った箇所
・「人的資本と金融資本はつながっていない」という点に注意してください。これは何を意味しているかというと、金融資本を生み出すのは主に社会資本であって、人的資本は間接的にしか影響しない、ということなのです(p.58)
・ライフ・マネジメントにおける意思決定において、真に問題となるのは「勇気」でも「度胸」でもなく、「自分の居場所の趨勢についてどれだけ論理的に考え抜くか」という「思考の累積量」なのです(p.135)
・今から2500年前、中国、春秋時代の思想家、孔子は「論語」において次のように語っています。これを知るものはこれを好むものに如かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず(p.176)
・重要なのは「強み」ではなく「特徴」を抽出する、ということですが、ではどこに着眼すれば、私たちは自分の「特徴」を捉えることができるのでしょうか?本書の枠組みに沿って考えれば、「調達困難な資源や能力」とは「時間資本を大量に投下しないと獲得できない資源や能力」のことですから、ひとつの考え方として、着眼するべきなのは「長く続けてきたこと」だということになります(p.192)
・「自分の時間を切り売りする」というビジネスモデルに依存する以上、市場価値が上昇すれば、同時に機会費用も増大する、という循環問題からは脱却できません(p.210)
・サイモントンの研究によれば、確かに、科学者や芸術家が、生涯で最も優れたアウトプットを出す時期は、生涯で最も多くのアウトプットを出している時期と重なっています。しかしまた同時に、その時期は、その科学者や芸術家にとって、「最もダメな作品が生まれる時期」でもあることがわかっているのです(p.226)
・そうではなく「目指しても仕方がないもの」、「狙っても意味がないもの」を目標にすることを「罪」と言っているのです(p.281)
・そもそも「経験」とはどのように定義されるのでしょうか?省察の構造を研究したD・A・ショーンは「予測しなかった結果に出会うことができる機会」と指摘しています。人は、予測しなかった結果に出会ったときに、それまで暗黙的になされていた自分自身の行動を表に出して、批判的に振り返ります(p.305)
・キャテル自身は2つの対照的な知能について「流動性知能は抽象的な問題を解決する脱文脈化された知的能力であるのに対し、結晶性知能は、人が生きる中で文化的適応と学習によって獲得した知恵に相当する」と説明しています(p.333) -
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「頑張っているのに、しっくりこない。」そんな感覚を持ったことはありませんか。
仕事では成果を求められるし、言われたことはきちんとやっている。それなのに、ときどき「このままでいいのだろうか」と感じる。
私はこの本を読んで、そのモヤモヤの正体を少し言葉にしてもらえた気がしました。
山口周さんの『ニュータイプの時代』は、「これから必要なのは正解を出す人ではなく、問いを立てる人だ」と語る本です。
学校でも会社でも、私たちは長い間「正しい答えを早く出すこと」を求められてきました。でも今は、AIを含めて答えを出せる存在がどんどん増えています。
では、人間にしかできないことは何なのか。
著者は、それは「意味を見つけること」だと言います。
特に印象に残ったのは、「未来は予測するものではなく構想するもの」という考え方でした。
確かに最近は、先を読むことばかり考えていた気がします。失敗しない選択、損をしない選択、正しい選択。
でも本当は、「こうなったら面白そうだな」と考えるところから新しいものは生まれるのかもしれません。
また、本書では「とにかく試すこと」の大切さも繰り返し語られます。
これにも強く共感しました。
頭の中で完璧な答えを探しているうちに、結局何も始まらないことは少なくありません。まずやってみる。失敗したら修正する。その繰り返しの方が、ずっと現実的です。
読んでいて、日本は昔からこうした「ニュータイプ」が生きづらい国だったのかもしれないとも感じました。
空気を読む。
周囲と合わせる。
出る杭にならない。
それは日本の良さでもありますが、一方で「それって本当にそうなの?」と問いを立てる人を遠ざけてしまう面もあったように思います。
最近読んだ『私が間違っているかもしれない』では、自分の正しさを疑うことの大切さを学びました。本書はそこから一歩進んで、「だったら自分はどんな問いを持つのか」を考えさせてくれます。
読後に残ったのは、「正解探しを少し休んでもいいのかもしれない」という感覚でした。
今の仕事や生き方に少し窮屈さを感じている人。
頑張っているのに何か満たされない人。
そんな人にこそ、一度読んでみてほしいワクワクする一冊です。 -
Posted by ブクログ
oldタイプ(20世紀的優秀さ)
従順、論理的、勤勉、責任感の強い人
Newタイプ
自由、直感的、わがまま、好奇心の強い
これからの時代はNewタイプが評価されるし、「豊かな人生」を送れる、という本
うーん、、正直、言い過ぎでは?と思う。
確かにNewタイプのような人が活躍する場面も、昔より多いのかもしれない。でも、みんながみんな、Newタイプの会社は成り立たないような。
この本では、oldタイプを否定して、Newタイプを絶賛してるけど、何事もバランスだよなぁと当たり前のことを思ったり。
以下メモ
・モノが過剰になり、「問題」が希少になる現代。
問題を発見し、意味を創り出す能力が必要
・昔は、海外との差が明確に提示され、目標が見えた。これからは自分で未来をどうしたいかのビジョンを持つ
・「役に立つ」で戦うのではなく、「意味」で戦う
・子ども時代から「我慢する」を教え込まれるが、生物の生存戦略は「戦う」か「逃げる」