【感想・ネタバレ】「仕事ができる」とはどういうことか?のレビュー

あらすじ

「スキルのデフレ化とセンスのインフレ化」はあらゆるジャンルで進行している! 『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)の楠木建と『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』(光文社新書)の山口周が「仕事ができる」の正体を求めて新時代の仕事論を語り尽くす。仕事ができる人――本書でこの言葉の定義は「この人ならなんとかしれくれる」、もっと言えば「この人じゃないとダメだ」「余人をもって代えがたい人」である。プログラミングができる、英語が話せる、財務分析ができる――「あれができる・これができる」と言っているうちは半人前。スキルを超えたセンスにこそ「仕事ができる」の正体がある。スキルを伝授しようとする本は無数にある。しかし、センスの問題に正面から向き合った本は稀少だ。ほぼすべての人がセンスの重要性について薄々は気づいているにもかかわらず、である。本書はスキルとセンスの相克をテーマに、日本のビジネスシーンで「スキル優先、センス劣後」の状況が起きる理由から、「何がセンスを殺すのか」「センスを磨くとはどういうことか」まで、「仕事におけるセンス」の問題について2人が縦横に論じる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・仕事ができる。は顧客に価値を与えられる。人に頼りにされる。これはスキルの延長線上にはない。マイナスからゼロへ。ゼロからプラスはセンス。平均点にお金を払う人はいない。
・スキルとセンス。「明らかにプレゼンテーションのスキルがあるにもかかわらず、話がものすごくつまらない人」がいる。「プレゼンテーションの構成や方法は出鱈目なのに話に大いに引き込まれる人」もいる。
・スキルは安心感がある、センスというと人々は不安になる。ただ役に立つ(便利)ことから意味があることにすでに世の中は移行している。
・解決がスキル、問題設定がセンス。環境変化では問題設定が。
・「私は直観派」「私は論理派」っていう分類自体が眉唾物です。どちらもある人とどちらもない人、あっさり言えば「できる人」と「できない人」に二分されるのではないか。
・「個性の時代」とか「多様性の時代」などと言いながら、一方で「スキルが大切です」というのは、一歩引いて見ればけっこう矛盾を含んだ話なんですよね。
・分析、調査は仕事ができない人にとって吸引力がすごい。
・仕事ができる人の共通項として、もちろん仕事は情熱を持ってやるんですけれども、一方で仕事をしている自分を客観視しているというか、「ま、しょせん仕事だよな」という、ちょっと醒めたところがある気がする。 「ワークライフバランス」。仕事ができる人には、仕事人である以前に一人の人間、生活者であるという意識が伝わってくる人が多いように思います。
・センスに序列をつけてる時点でセンスない。
・「常に機嫌よくしていて挨拶を欠かさない」
・偉い人というのは貸しが多い人。仕事ができる人は気前がいい人が多い。
・「スキルとセンス」についても同様のことが言える。言うまでもなく、「部分」を十全に成立させ、機能させるためには「スキル」は必要だ。逆に言えば「スキル」が必ず具体的な個別活動と紐づく以上、「スキルは部分化する宿命」にある、ということだ。したがって、いくら「部分」の機能を向上させたからといって、それで「全体」がうまく成立し、機能するとは限らない。俯瞰的な視野からシステムの弱点をつかみ取り、時流に合わせてシステムを改変していくには「全体」を大きな枠組みとしてそのままに捉える「センス」が不可欠になる。

学びが多すぎて泣きました。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「センス」と「スキル」、、、仕事ができる、できないをユニークな切り口で分析している。
野球好きの私としては、個人的に山本昌とイチローの逸話が面白く、わかりやすい例えでした。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

世の中はどんどん変化しているのに、人間のマインドは全然変わらない。天才2人がこのギャップを分かりやすく対談している。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ


スキルは教科書的な向上させ方が確立されている。センスはそれがない。スキルは外部からセンスは内面から。その特性からスキルは供給が過剰になり、センスは不足する。市場価値の原理によりスキルはデフレしセンスはインフレする。スキル、センス両者とも必要だがセンスの身につけ方は自分で確立するしかない。

0
2024年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「仕事ができる」とはどうゆうことか?
全部教えてくれる。。。

■役に立つのは「スキル」、意味があるのは「センス」
・役に立つスキルは、ユニクロ
・「意味があるかどうか」はユニクロの10倍の価格のデザイナーファッション
・昔は役に立つことが大事だったが、「意味」は人によって違う。
→問題は解決すればするほど、「量」から「質」へシフトする。

■身の置き場所が非常に重要
・努力すれば成功する、は間違っている。
・野球のプロは1軍登録選手300人、陸上だと300位は評価されない。
・戦うフィールドは非常に重要

■仕事ができるかどうか、自己の評価の必要は一切ない
・どうしても自己評価は甘くなる。だいたいが過大評価になる。
・自己を客観視する事は、顧客の立場で自分を見る事。
→仕事ができる人は、常にこの視点が自分の思考や行動に組み込まれている。

■部分最適化・スキルフルな人にならない
・最終成果を見落として、目先の事に目が行ってしまう。
・会社がもっと業績を上げるためにはが、英語・プログラミング・などスキルに目が行ってしまう。
・組織全体をトップからプロキシの考え方で下へ下へとおろしていくのは、洗練されたマネジメント。

★飛行機のCAがカレーとチキンでカレーが切れる。
→多くの人に謝る。→お詫びのスキルを上げる×【部分最適化】
→チキンとカレーの配分比率を変える。そもそも期内職への期待を考えるとカレー1本でいいのでは?
【全体感】

・みんなが部分最適化になってしまうのは、経営能力の問題
・担当者レベルの仕事では、部分最適化が必要だが、経営者は全体を見なければならない。

■センスと意欲
・センスはあるけど意欲はない 
 →一番リーダーに向いている。楽して勝とうとするので、全員幸せになる。
・センスがあって意欲もある 
 →対象を支える参謀が向いている。
・センスはないけど意欲はある。
 →一番問題。玉砕覚悟の突撃をさせて部下を殺す。
・センスも意欲もない
 →きっちり管理して現場をやらせる。

■プロの仕事・TODOのつながり「順序」が恐ろしく凄い。
・箇条書きにして「これを全部やれ」×
・「まずこれだけやろう」〇→やる事の順番がロジックで出来ている。
・単なる優先順位ではなく、どうゆう戦略で順序だてて動くか。

(原田氏のマックの立て直し)
・従来は作り置き→オーダーを受けてから作るスタイルに大きな投資・負担をかけて変更
→全店一斉に切り替え。→そのタイミングで100円マック。→多くの人が「美味しくなったことを実感」
→そこからメニューをヘビーで単価が高いものに変えていく。→カロリー、オイリー、体に悪いと言われながらも一番売れる。
→うまく利益が回りだしたところで不採算店を閉じる→業績が一気に回復。

■戦略とは
・必殺技ではなく、筋が通った独自の戦略ストーリー
・山本昌投手、イチローの方が球が速い。
「速い球を投げるのがプロではなく、速く見える球を投げられるのがプロ」
・配球の組立で50歳まで現役

■競争がある中で、何故成功するか?
・収益の背後にあるストーリー 流れがある。論理でつながっている。
・全てを一度にやるのではなく、「ここだけを徹底的にやる。後はほおっておいていい。ここが何とかなれば、あとは何とかなるから。」
・ストーリーがあるから人がついてくる。数字や目標では人はついてこない。
・ストーリーがある中に、色々な要素が組み込まれる。(同じ情報を取得しても活かし方が変わる)
(DXがいい。ではなく、DXをストーリーのどこに組み込み、どう変わるか)

■話を聞いてもらう行為で、それぞれが意味を形成する。
・パワポを使わずに伝える。(パワポは並列箇条書き思考を促進する)直列が大事。
・パワポはセンスを殺す。

■仕事ができる人の思考はインサイド・アウト
・情報は不完全でも、まずは自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドが見えている。
・知らない事もたくさんあるが、後からとりに行けばいい。

■キャリアプラン
・お笑い芸人がひたすら漫才の練習をする。→分かりやすい努力で陥りやすい。
・お笑い芸人としての戦略を考える。→正解がないが自分自身をどうプロデュースするか。

■人間らしさはデータでは見えない矛盾
・松下幸之助
・妾がずっといて一緒に事業を作ってきた奥さんをないがしろに
・儲けに対する異常な執着
・過去の成功パターンに執着して重要な意思決定が出来ない。
・自分の子供に会社を継がせたくて迷走

■一流の人は自分が小さい
・二流:自分が二流だとわかっている。
・三流:そうゆう意識がない
・一流:評価自体がどうでもいいし、気にしない。人間理解は平面的ではない。

■オープンハウス荒井社長
・「いろいろあるけど要するに」というフレーズで結論がすっと出てくる。
・問題を抽象化、論理化してしまう。
・センスのない人は細かい具体的な話を色々する。一向に本質に至らない。
・「これってこうゆうことじゃないか」→「本質はここだからこうやったら解決する」=「要するに」
・センスの優れた経営者は、日常の仕事の中でこの往復運動を呼吸のようにやっている。
→未知の新しい事象が日々起こっても、ディープラーニングで膨大なストックが支える。「いつか来た道」

★センスがある
=具体と抽象の往復運動を物凄い振れ幅とスピードでやっている。
→優れた人はぶれない・意思決定が速い。

■どこが自分の土俵か
・スキルは色々な所で使えるが、「センス」はその場限り。間違えると空回り
・土俵を見つけるのは場数。だんだんわかってくる。
・自分の強みはこれだ×
・色々な事にトライして、結果を直視。

■上手なインプット
・何を知りたいのか、が分かっている。

0
2024年01月15日

Posted by ブクログ

役に立つことはスキル。意味があることはセンス。まさしすその通りで、スキルの積み上げの先に価値があるのでは無く、何を解くべきかわからない課題を時間軸をもって解決するのがセンス。センスを磨いていきたい。

0
2023年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「仕事ができる」とはどうゆうことか?

■役に立つのは「スキル」、意味があるのは「センス」
・役に立つスキルは、ユニクロ
・「意味があるかどうか」はユニクロの10倍の価格のデザイナーファッション
・昔は役に立つことが大事だったが、「意味」は人によって違う。
→問題は解決すればするほど、「量」から「質」へシフトする。

■身の置き場所が非常に重要
・努力すれば成功する、は間違っている。
・野球のプロは1軍登録選手300人、陸上だと300位は評価されない。
・戦うフィールドは非常に重要

■仕事ができるかどうか、自己の評価の必要は一切ない
・どうしても自己評価は甘くなる。だいたいが過大評価になる。
・自己を客観視する事は、顧客の立場で自分を見る事。
→仕事ができる人は、常にこの視点が自分の思考や行動に組み込まれている。

■部分最適化・スキルフルな人にならない
・最終成果を見落として、目先の事に目が行ってしまう。
・会社がもっと業績を上げるためにはが、英語・プログラミング・などスキルに目が行ってしまう。
・組織全体をトップからプロキシの考え方で下へ下へとおろしていくのは、洗練されたマネジメント。

★飛行機のCAがカレーとチキンでカレーが切れる。
→多くの人に謝る。→お詫びのスキルを上げる×【部分最適化】
→チキンとカレーの配分比率を変える。そもそも期内職への期待を考えるとカレー1本でいいのでは?
【全体感】

・みんなが部分最適化になってしまうのは、経営能力の問題
・担当者レベルの仕事では、部分最適化が必要だが、経営者は全体を見なければならない。

■センスと意欲
・センスはあるけど意欲はない 
 →一番リーダーに向いている。楽して勝とうとするので、全員幸せになる。
・センスがあって意欲もある 
 →対象を支える参謀が向いている。
・センスはないけど意欲はある。
 →一番問題。玉砕覚悟の突撃をさせて部下を殺す。
・センスも意欲もない
 →きっちり管理して現場をやらせる。

■プロの仕事・TODOのつながり「順序」が恐ろしく凄い。
・箇条書きにして「これを全部やれ」×
・「まずこれだけやろう」〇→やる事の順番がロジックで出来ている。
・単なる優先順位ではなく、どうゆう戦略で順序だてて動くか。

(原田氏のマックの立て直し)
・従来は作り置き→オーダーを受けてから作るスタイルに大きな投資・負担をかけて変更
→全店一斉に切り替え。→そのタイミングで100円マック。→多くの人が「美味しくなったことを実感」
→そこからメニューをヘビーで単価が高いものに変えていく。→カロリー、オイリー、体に悪いと言われながらも一番売れる。
→うまく利益が回りだしたところで不採算店を閉じる→業績が一気に回復。

■戦略とは
・必殺技ではなく、筋が通った独自の戦略ストーリー
・山本昌投手、イチローの方が球が速い。
「速い球を投げるのがプロではなく、速く見える球を投げられるのがプロ」
・配球の組立で50歳まで現役

■競争がある中で、何故成功するか?
・収益の背後にあるストーリー 流れがある。論理でつながっている。
・全てを一度にやるのではなく、「ここだけを徹底的にやる。後はほおっておいていい。ここが何とかなれば、あとは何とかなるから。」
・ストーリーがあるから人がついてくる。数字や目標では人はついてこない。
・ストーリーがある中に、色々な要素が組み込まれる。(同じ情報を取得しても活かし方が変わる)
(DXがいい。ではなく、DXをストーリーのどこに組み込み、どう変わるか)

■話を聞いてもらう行為で、それぞれが意味を形成する。
・パワポを使わずに伝える。(パワポは並列箇条書き思考を促進する)直列が大事。
・パワポはセンスを殺す。

■仕事ができる人の思考はインサイド・アウト
・情報は不完全でも、まずは自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドが見えている。
・知らない事もたくさんあるが、後からとりに行けばいい。

■キャリアプラン
・お笑い芸人がひたすら漫才の練習をする。→分かりやすい努力で陥りやすい。
・お笑い芸人としての戦略を考える。→正解がないが自分自身をどうプロデュースするか。

■人間らしさはデータでは見えない矛盾
・松下幸之助
・妾がずっといて一緒に事業を作ってきた奥さんをないがしろに
・儲けに対する異常な執着
・過去の成功パターンに執着して重要な意思決定が出来ない。
・自分の子供に会社を継がせたくて迷走

■一流の人は自分が小さい
・二流:自分が二流だとわかっている。
・三流:そうゆう意識がない
・一流:評価自体がどうでもいいし、気にしない。人間理解は平面的ではない。

■オープンハウス荒井社長
・「いろいろあるけど要するに」というフレーズで結論がすっと出てくる。
・問題を抽象化、論理化してしまう。
・センスのない人は細かい具体的な話を色々する。一向に本質に至らない。
・「これってこうゆうことじゃないか」→「本質はここだからこうやったら解決する」=「要するに」
・センスの優れた経営者は、日常の仕事の中でこの往復運動を呼吸のようにやっている。
→未知の新しい事象が日々起こっても、ディープラーニングで膨大なストックが支える。「いつか来た道」

★センスがある
=具体と抽象の往復運動を物凄い振れ幅とスピードでやっている。
→優れた人はぶれない・意思決定が速い。

■どこが自分の土俵か
・スキルは色々な所で使えるが、「センス」はその場限り。間違えると空回り
・土俵を見つけるのは場数。だんだんわかってくる。
・自分の強みはこれだ×
・色々な事にトライして、結果を直視。

■上手なインプット
・何を知りたいのか、が分かっている。

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

具体と抽象をバランスよく行き来するのはセンスのひとつ。本質をつく仮説を検証していくことで無駄な絨毯爆撃は不要となる

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2021年12月07日

Posted by ブクログ

価値基準が役に立つコトから意味あるコトへと変換する中で、問題解決についても、量から質へと転換しつつある。そんな中で、どの問題を解くのか、直観でアタリがつけられるセンスが非常に重要であり、そのセンスの内容を様々な好事例とアンチパターンから読み解く経営書。

センスがない場合は、「作業の誘惑」に負ける。小さなことに気を取られ、最も大きな問題に正面から立ち向かっていないケースなど。逆に、センスある人は、優先順位や取り組む手順が徹底されている。要は時間軸を持って、ストーリーとして戦略を語れるかという点である。

センスの特性としては、センスがあるかないかは客観視しづらいということ。特にセンスがない人はそのことに一生気付かない。また、センスは全方位のものではないので、自分の土俵をわかることもセンスのうち大切。様々な土俵(バッターズボックス)にたち、どこが自分のフィールドかを実感することが大事だ。

逆にセンスを阻害するものとして、偉い地位を維持しようとすることだったり、CEOがChief Executive Tantoshaとして作業に集中して「横串おじさん」になっていたりするとまずい。エリートは、わかりやすい努力をすれば上にいける世界を求めがちで、その弊害がこの社会には残っている。

センスを磨くには、具体と抽象を往復し、抽象レイヤーの思考を鍛えること。後天的に磨ける部分が多い。ただ、努力に逃げてはいけない。島田紳助も練習するなと言ったように、戦略づくりに時間を割くべきだ。尚、センスとは事後性が高く、振り返ればあのときの経験が活きた、というもの。なので、読書のようにすぐに結果が出ない投資であることを念頭に置きたい。最後に、自分はこう思う、が先に来るコトも大切。そこの意思を持ち続けることが重要だ。

その他メモ
・リベラルアーツ、自分の価値基準を自分以外の人にわかりやすく話せる
・Willingness to Pay - Cost = Profit

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

ビジネス関係の書籍の中では最初に読んで欲しい本。

自分はこの本を読んで「センス」に対する解釈が大きく変わった。

2人の会話形式で書かれているため、読みやすい。

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2021年06月20日

Posted by ブクログ

良書。

「役に立つ」はスキル、「意味がある」はセンス
センスは後天的に習得するもの
センスとは「具体と抽象の往復運動」

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2021年05月19日

Posted by ブクログ

再読だけど、また考えさせられることがあって読んでよかった。

・仕事ができるとは、どちらかというとスキルよりセンスの問題。
・仕事ができない人はTO DOリストで考える(タスクが並列)。できる人は、やるべき順序も含めて考える(物事の因果関係を意識している)
・部分だけではなく全体を見ている。
・具体と抽象を往復しながら両面で考えている。
・けっきょく意思の力。

みたいなことが述べられている。

目的意識の有無なのだろうと理解している。
その事業を通して(所属する組織の取組みを通して)何を実現しようとしているのか、その目的意識を持っている人は、実現に寄与するアクションを考えて実行するし、そうでない人は言われたこととか目の前のTO DOをこなす(具体とか部分に終始する)だけである、ということだと思う。経営者で言っても、社会をどうしたいとか会社をどうしたいとかどんなサービスを手掛けたいなどの意思(と実行力)がある人はできる(具体的な事象から本質を見抜いて効果的な打ち手を導き出せる)人で、そうでない人はできない人ということだと思った。

自分は当然前者でありたいと思っているけど、簡単ではない。
(いきなり他責になってしまうが)所属する組織が自分たちの実現すべきこと、存在意義を定義できていないと思う。だから、所属員は目的意識を持って働いている人はほとんどいない気がするし、いてもバラバラだと思う。(自分たちの実現すべきこと、存在意義を定義できていて、共有できている組織なんて、なかなかないのではないかという気もする。)
自分が組織の存在意義を定義することを引っ張っていければかっこいいけどそんな実力はないし、自分一人だけでも目的意識を持って取り組もうとも思うけどけっきょく楽な方に流されたり挫けたりそもそもなにが目的なのか見出せなくて、いまいち楽しくない。

愚痴みたいになってしまった。

で、本の内容とは離れるけど読んでみて思ったのは、自分は本当は社会に対して何を実現したいとかどんな付加価値を提供したいとかはけっきょくないのではないか。誰かと楽しいことをして、そこそこ感謝とか信頼されたり面白いやつだと思われたいだけだなどうやら、と思った。
そんなふうな発見があったことが、読後の成果でした。

見方によってはとても甘い考えだと思うけど、そんなような欲望を叶えられる働き方を手に入れたい。フリーランスの生き方を模索してみようと思った。

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2021年05月11日

Posted by ブクログ

「自分自身はどこだったら勝てるのか。それをもう意図的に自分らしさを磨いていくということが、ほかの人には努力にみえないかもしれないけれども、そっちの方が本当の努力なんだと。」という、島田紳助氏の話が印象的でした。分かりやすい努力をしていると安心するけれど、そもそもマーケットや戦略を立てないで進んでいくのはどうなのかという視点に納得。。
そしてそれはただ周りを伺って考えることではなく、出来合いの価値基準でなく自分自身で形成された価値観があることが前提だと。めちゃくちゃ難易度は高いけれど、自分と社会を見つけて考えまくって動きまくって行かねばと刺激を受けました。おふたり、本当に面白い!

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2021年04月26日

Posted by ブクログ

スキルではなく、センス!
それに尽きるのだなと、しみじみ感じながら読み進めていた
言語化出来るものや、スキル・知識が重視される傾向がある社会に一石を投じる良書。

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2021年01月29日

Posted by ブクログ

もう少し仕事ができるようになった時に読むと、さらに味わい深そう。
センスとはなにか、を著者らの経験や出会った人たちの言葉などから対話している本。

いま時点では、
・良し悪しと好き嫌い
・どこの土俵で戦うか
・点ではなくストーリー
あたりが大事だなという感想。

0
2025年06月26日

Posted by ブクログ

自分の中のモヤモヤが見事に言語化されていると思った。職場の後継者を作るというミッションを与えながらも、自分が指導することは直接の解とならず、というのはこの本のフレーズで説明がつくなと思った。では、どうすれば良いのだろう。結局、自分自身が仕事を楽しんで、より良い自分になろうとし続けること、それを観ている後進が必ずやいる、と信じて、より良い自分に向かって精進すること、これが全てのように思えた。連休に良い読書ができて良かったです。

0
2025年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ


野球のプロは一軍登録選手
300人だけど
陸上選手の300位は評価きれない
→戦うフィールドは非常に重要

マック 原田氏
従来は作り置き→多額の投資→注文されてから作るスタイル→全支店で!このタイミングで100円マック→多くの人が美味しくなったと実感
マックは体に悪いとわかりながらも売れる

トーリーがあるから人がついてくる
数字や目標では人はついてこない


▪︎キャリアプラン
正解がないが自分自身をどうプロデュースするか

優れた人はぶれない
意思決定がはやい

努力していると安心する

自分が生きるポジションを理解して
身を置くこと

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

やはり楠木さんの書籍は面白い。
スキルばかり追い求める風潮に対して、スキルだとコモディティ化してしまう。スキルはセンスとやりたいことがある時に有用な手段であって、もっとセンスを重要視するべきと説く。
巷に転がる静的なベストプラクティスを「シナジーだ」「サブスクだ」と単発で飛び付いてそこから何をやるかを並列にリストアップしていくストーリーなきアウトサイドインではなく、何がやりたいかというたぎる思いを出発点にして必要なことを時間軸と勝ち筋のストーリーをもった戦略の中で組み立てていくインサイドアウトによって動いていくべきであり、抽象化して要約しつくした本質を見抜いて勝つために何をすべきかがわかるのがセンスである。ということ。

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2021年08月04日

Posted by ブクログ

スキルとか資格とか振り回されている人にオススメです。最後はセンスを身に付ける技術があると言うことで1周回ってきてしまいますが考え方の整理にはなると思います。

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2021年07月18日

Posted by ブクログ

外で読むには少し恥じらうタイトルですが…
流石の内容。読後感も清々しい。春の日の午後の読書にうってつけ。
センスは、正体不明で、いわく言い難く、優劣も付け難い。そのためこれまでなんとなく存在を感じつつも、科学的経営アプローチではなかなか議論に登らなかった。先進国の経済発展が爛熟を迎えて、課題よりも解決が溢れるようになると、課題を発見する力としてのセンスが注目されるようになってきた、という事か。
普段から戦略や企画を練る立場して、世界のどこかできいたようなアイデアをパワポでキレイに箇条書きするだけで悦に入ってた自分を恥じたい。
ありきたりな施策でも実行順序とストーリーこそがオリジナルなもので、そこをつかむのがセンスなんだろうな。
今のところセンスは数値化できなさそうだけど、海外でMBAがありきたりになってMFAなんかが流行ってることを考えると、早晩数値化されマウント合戦も始まるんだろうな。そしたら、アテネフランセとか流行るんだろうな。ビジネスチャンス。

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スキルないよりあった方がいいけど、スキルだけではこれからは厳しい時代になるのだろうと、自分の仕事に対する姿勢を考えさせられる本でした。

この本のテーマ「センス」。
センスを磨くためには、自分の頭で考えながら仕事していくことが大切なんだろうなと思った。
例えば、
この仕事の目的は?
どうして上手くいかなかったのか?
今回のケースはあの時の失敗から学んだ、あの考えが応用できるかもしれない。
そうか!これはあの本に書いてあるあのことを抽象化すると同じことが言えるかもしれないぞ
・・・のような。

自分のセンスが発揮できる場所を選ぶことが必要だし、それはモチベーションの高く仕事できるところなのだろう。
具体と抽象。目の前の仕事に真剣に取り組むことも、全体を俯瞰してみることも、両方必要ということだと捉えた。

レゴ、カルロス・ゴーン、お詫びのスキルがひたすら上達する客室乗務員など面白い話が複数あった。
対談形式で時々クスッとなることもあり読みやすく、有意義な読書時間となった。

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2021年02月28日

Posted by ブクログ

タイトルが気になったので手に取った一冊。

会社全体を見た視点から話すことが多く、担当としてというよりは経営者視点の考え方だと感じました。

中でも印象に残ったのは、仕事ができる人は自分が小さいという論点です。客観的に自分を見つめ、他者を理解しているからこそ良いパフォーマンスができるというのは、周りのできる人を見ても確かにそうだな…と感じた。

スキルにのみ固執するのではなく、周囲に気を配りながら気長にセンスを養っていきたいと思います。

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2020年12月26日

Posted by ブクログ

ニュータイプの時代などの多くのベストセラーを出す山口周氏と一橋ビジネススクール教授の楠木健氏の2人が仕事におけるセンスについて自身の経験や知見から語り尽くした一冊。

仕事におけるセンスとスキルの違いについて様々な観点から考察されており、第一線で活躍され、柳井氏や永守氏などとの一流の2人だからこそ知り得るエピソードなどをもとに漠然としたテーマを深掘りされており非常に興味深い内容でした。

弱い人、不安な人ほど法則を求めることや人間はわからないものにはモチベーションを感じないことなどセンスを高める上での具体的な行動パターンや
順番のアートやインサイド・アウトとアウトサイド・インなどと言った用語を使っての説明など仕事につながるセンスというものについて多様な観点から勉強することができました。
また、自分が小さいことや意志が先に来ることなどセンスがいい仕事のできる人に共通する部分も学ぶことができました。

そんな本書の中でもファーストリテイリングの柳井正氏が経営のセンスに気付いたエピソードやネットフリックスの成功から見た事業の本質が初めから変わっていないことなどは印象に残りました。

本書を読んで仕事の核心に迫る内容で、時代によってセンスとスキルのどちらを求められているのかをしっかりと見極めることが大事であり、そのもとで自分の土俵で上手く力を発揮していくことが大事なことであると感じた一冊でした。

0
2020年12月16日

Posted by ブクログ

センス⇄スキルの対比について描かれた本。

センスは人生のインプットの蓄積であり、事後性の高いもの。
最初からこれと決めつけて磨きにいっても(磨き方に型がないが、、、)、それが自身の本質に根付いているとは限らない。
それでも試行錯誤する中で、自らの内から生まれてくるのがセンス。
そのセンスで仕事の方向性を決めていくことでしかよい仕事はできないと、この本では説かれている。

スキルは体系化された、あくまでも具体的な、ある種の答え。
ただ、体系化されている時点で少し古い。
目の前の現象に対しての答えにはならないし、あくまでも応用する必要がある。
その応用のためにはセンスで方向性を決めてあることが大前提となる。

センス(抽象)⇄スキル(具体)
この2つの間を自分なりに、行き来し続けて、センスを磨くのが仕事ができるためのコツ。

■感想
スキルがすごく重視される。
目の前の課題が解決されるかのように、スキルを絶対視する人がいる。
3C、SWOTって分析のための分析?それって必ずしないといけないの?
と疑問に感じることが正直あったが、スキルよりもセンスだよ
と山口さんと楠木さんが言い切ってくれ、違和感を肯定してもらえた気分になった。

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

上司が貸してくれた。
2人のインテリおじさんが会話形式で「仕事に必要な能力は何か」について語ってる本。
横文字が多いのが鼻についたけど、本人たちはきっとそれが当然の世界で生きてるんだろうなってのはわかった。
「イイ仕事をするにはスキルよりもセンスが大事」って考え方には完全同意です。
仕事にセンスを感じられる人が好きだし、自分もセンスを磨いていきたいなって常々思ってます。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

楠木建氏と山口周氏の対談形式の仕事についての話。
全章通して仕事におけるセンスとスキルの考察を討論している。

誰もが知っている企業の代表者の行動や対話術を取り上げたり、時代の流行の在り方にも及ぶ。

仕事が出来る人になりたい、稼げる人になりたい、出世して肩書きが欲しい。
世の中の仕組みや現存する会社や組織の有権者の中、それをどう落とし込んで行くか考えていない、そう言われているかのようだった。

見習うべきも並んではいるものの、周囲あってのセンスとスキル。
コレをやっておけば絶対安心とか間違いがない。
そうしたものがあれば良いけれど、全体をみると正解なんてないのかあったとしても正解は変化する。

どこかのコンサルがしきりに叫ぶ「仕組み」「課題解決」はずっと同じではない。

最後にある、おわりにという章は山口周氏の後書き。
ここで作曲に喩えてある辺り、読み切って良かったと思えるもの。

自分を肯定しながらも、他者のニーズに応えて行く。
いつの世もそれを上手に出来た人が充実できるのだと思う。
それには時短や手間要らずとかはないと覚悟も必要。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

働くこと、生きること、プライベートでも全てが【センス】や【感性】だな~と、調度思っていたのでその点でフィット感がありました!!

日本電産・永守氏の人への関心の高さと記憶力の部分が一番印象に残りました。

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2021年10月01日

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仕事ができるは、この人じゃないとダメな存在になること。
スキルはコモディティ化し、センスが求められる。

センスは、「仕事でモテる」こと。
スキルを高め、分析して得られるものではない。
モテる人を洞察し、真似てみることが第一。

センスを高めるには、具体と抽象の往復運動が有効。(それでだおじさん)
往復運動を繰り返すことで、見慣れた風景が増え、速やかな思考・判断が可能になる。

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2021年01月06日

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ネタバレ

 結局のところ「どれだけ失敗が許容されるか」がセンスの醸成には必要だということだと思う。
 学力はあれどセンスがない人がいる。この本はそれを起点として楠木 建 氏, 山口 周 氏がそれこそセンスを発揮して論じていくという内容である。
 この本を読んで気づいたのは、センスとは収集された大量の知識や経験を未来に向かって再構成するチカラだということである。学校教育が知識の高を問うことが多く、それに基づいて会社等の組織は人の優劣を評価している場合があるが、センスが極端に無い人が起こす悲劇は後を立たない。お二人共その悲劇の犠牲者だったり犠牲者の近くにいる立場であることからその構造についてよく考えている。
 この書籍では幾人かが紹介されている訳だが、センスがある方々ということで白土謙二氏、原田泳幸氏が紹介されている。結論から言うとおふたりともグラフィックレコーディング(グラレコ)を書いているのだがこの本の内容を知ってから描くのとそうでないのでは相当内容が変わったのではないかと思っている。
 白土謙二氏の時代を読むチカラ、原田泳幸氏の会社立て直しのためのシナリオ構成力。それぞれに必要な専門知識はもとよりその周辺に関する肌感覚、そしてそれを時間軸をつかって再構成することができるか。何かを作る・立て直すということに深くコミットし、多くの失敗を通じて学ぶことなのだろうと推察する。

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2021年01月02日

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楠木さんと山口さんは他の本でも面白い観点から物事を見ていくので、仕事をどういう観点で見ているのか気になった。この本も対話形式で面白く、スラスラと読みやすく、一気に読み進められる。

仕事ができるとはスキルがあることじゃないんだと。可視化や言語化できない何か、センスがある。センスが磨かれて、センスが活かされている人が仕事ができる人。実際、センスを感じる人が仕事ができるというのは、感覚的にとらえるとき、結構あると思う。
スキルはコモディティ化する。
あなたが身に付けるべきはスキルではない。センスだ。
センスは先天的なものじゃない。後天的に身に付け、磨くことができるものである。

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2020年11月13日

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