【感想・ネタバレ】Slowdown 減速する素晴らしき世界のレビュー

あらすじ

人口、経済、情報、テクノロジー、債務・・・・・・
スローダウンはすでに始まっている!

オックスフォード大学の地理学者が
膨大なデータと事実(ファクト)で明らかにした
「加速時代の終焉」と「世界の安定化」

読者が突きつけられる
「直感に反する現実」と「人類の未来」とは?


山口周解説
――本書は現代人を振り回す「全ては加速している」という迷信を解除してくれる

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Posted by ブクログ

人口、経済、情報、テクノロジー、債務etc...地球の気温を除くあらゆるものがいかにスローダウンしているかを様々なデータを通じて紹介している本。特にテクノロジーにおけるイノベーションの減速は肌感覚として強く実感できる。解説の山口さんがいう現代に生きる人々を惑わす「全ては加速している」という迷信を解除してくれる良著。ニックランドに始まる加速主義は、実際に世界は減速しているからこそ技術至上主義者に魅力的に映るのかもしれない。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1900年から2000年の期間があまりにも変化の激しい時代だった。だから僕らはこの期間を生きているためにこれがずっと続くだろうと思っている。しかし、僕らの普通はほとんど起こりえない時代を生きたためにおかしくなってしまってる。変化の激しい時代も終焉を迎え、資本主義から新しい時代へと移っていく。公正と安定がより増す時代である。また今まで起こったようなとても大きなイノベーションはもう起きない。これから起きる変化は起きても小さな変化である。変化が小さいために、人間は退屈になってしまう。だから、娯楽やスポーツ、音楽、芸術がより発展していくように思う。そこにITは大きな役目を果たすだろう。消費資本主義は終焉を迎え、これからは競争ではなく協調が尊重されていく。そんな社会の中で主役となるのは、男性ではなく女性である。今まで求められてきた男らしさやリーダーシップではなく、女性のような協調性が求められていく。今まで人間は外部環境を変えることに努力してきた。しかしこれからは、内部(人の考え方や態度)を変えていくことになる。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

当たり前のように言われている、あらゆるものが加速している、加速は良いことである、という事を多くのエビデンスを使って否定している本。
あらゆることがスローダウンしていて、スローダウンこそ良いことであるとの、気づかなかった視点を与えてくれる。
最近東京に転勤になって改めて感じたことが、全てにおいて便利になりすぎている。明らかに行き過ぎ。災害などでその生活が維持できなくなった時、耐えられるのか非常に疑問。この本を読んで、都市圏の生活こそ一番にスローダウンすべき案件だと感じた。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

読み始めてから読み終えるまで、とても時間がかかりました。減速したのは「飽きたから」というのが私のこの本に対する態度だったと思いますが、世の中の捉え方を変えるきっかけにはなりました。
"経済と人口は急速に減速していたにもかかわらず、社会の進歩は加速していた" と書かれていた第12章は、身近な例と思えたからか、より印象に残りました。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

加速主義的な発想とは異なる視点の提供。
人口の減少は自明。これに伴い経済も減速。技術(データ量)に対する考察は別の角度もあり得る。
減速する中で何が起こるか。

・絶対量だけでなく変化率を見る

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2023年01月04日

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