鈴木英治のレビュー一覧
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扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。
1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨みと関東公方としての覚悟、それとかの有名な嘉吉の変のリンクが自然で良い。
2.清き流れの源へ:大人しい茶々丸というのが新鮮だったが、途中の豹変の過程が不明瞭で違和感。
3.天の定め:北条に抗い続けた晴氏。子への非情さと情の狭間で揺れ動く心情がよく描かれている。
4.宿縁:他と一線を画す荒山氏らしい独特な作品。源義家から -
Posted by ブクログ
1巻目よりは落ち着いた出足です。
功兵衛は 殿の手紙を届けなければいけないのだが
上屋敷にも近づけない。
読売屋の布美から 用心棒がわりに 糸吉共々
置いてもらえることになった。
功兵衛の腕のたつのは わかったけど 江戸の探偵というほど 頭がいいのかな?
論理的に物事を整理できる ってことなんでしょうか?
鈴木英治さんのご馳走は さばの味噌煮から天ぷらに移ったようですね。
まあ 美味しそうに書かれています。
こんなところで もたもた人の事件を解決していて
幽閉されてるお殿様は 大丈夫なんでしょうか?
お殿様は まあ仕方ないな!って江戸にずっといるつもりなんでしょうか?
なんだろうなあ! -
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気の早い人が 書いた本みたいですね。この作者の
口入屋用心棒は大好きで読みました。あれはこんな早口な感じでもなかったんですが。この江戸の探偵では
叔父の五左衛門が 切腹に見せかけられて殺される。攻兵衛は それをかいめいして
剣の腕前と 頭の切れを認められて 殿の小姓に抜擢される。
この殿は 行動が先ばしって 周りのことに気がつかないために 座敷牢に幽閉される。殿は小次郎というくちの聞けない老人に 文を託す。文を渡してすぐ老人は切られて死ぬ。
この殿からもらった手紙をよみ 功兵衛は江戸に向かう。
なんか行き当たりばったりで大丈夫か?
この話し
鈴木英治さんの本は 食べ物が粗末だけど 美味しそう! -
購入済み
面白いんだけど
1巻が出てから4年、そもそも人気がなくて1巻で終わったのかと思ってたシリーズ。
そしてまだ監察医ではない。
世話になってる薬種問屋の店主が相次いで毒を盛られ、それを必死で救おうとしている内に、自身の過去に決着を付けていく。
ラストでようやく監察医としての依頼を受けて、次巻から監察医編がスタートするのかな?
次巻…いつ…?出るの…? -
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購入済み
鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^) -