あらすじ
一人娘のおさちをかどわかされた岩田屋恵三の屋敷から、老中首座・堀江信濃守の悪行を裏付ける帳面が何者かの手によって盗み出された。娘の無事を願いつつも必死に帳面を探す恵三に、やがて魔の手が伸びる。一方、おさちの行方を追って品川に向かった湯瀬直之進は、おさちと刻を同じくして姿を消していた浪人者の消息を掴む。直之進は江戸で暗躍する人さらい一味の隠れ家を突き止め、おさちたちを救い出せるのか!? そして消えた帳面の行方は!? 書き下ろし大人気シリーズ第四十九弾!
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Posted by ブクログ
いつの間にかシリーズ第49作。長くなりましたね。
前回から続いた拐かしの決着がつきました。
まだまだ話は続くようですが、用心棒稼業をいつまで続けられるかという、今後の展開にも関わる重要な判断をそろそろしなくてはならない時期に来ているようです。
Posted by ブクログ
米問屋岩田屋恵三の娘おさちが拐されて、用心棒をしていた湯瀬直之進が探索にでる(犯人は人攫いの墨兵衛)
岩田屋は老中首座堀江信濃守と共に犯してきた悪事を全て控えを残していたのだが、義賊「猿の儀介」に帳面が盗まれた
儀介とは、出羽笹高大名高山儀之介の仮の姿だが、堀江信濃守の宿敵の老中結城和泉守から命じられて帳面を盗んだのだ
高山儀之介は、堀江信濃守より一万二千両と過分な公儀普請の金を用立てさせられ潰されそうになり、猿の儀介として盗みをしていたのだが、なぜか湯瀬直之進達に受け入れられている(そもそも悪人の岩田屋の用心棒をする湯瀬)
全部のシリーズに共通するのだが、江戸のあらゆる事件を、秀士館師範代・湯瀬直之進と倉田佐之助、荒俣菫子、同心の樺山冨士太郎が解決する作品です