あらすじ
秀士館再建の普請がようやく始まった梅の季節、上野北大門町で米問屋を営む岩田屋恵三の一人娘おさちが何者かにかどわかされた。南町奉行じきじきの命を受けて、その行方を追い始めた定町廻り同心の樺山富士太郎は、おさちの周辺に幾度となく姿を見せていた浪人者の存在を突き止める。一方、おさちの身を案じる湯瀬直之進は、黒頭巾で面体を隠した得体の知れぬ男たちから襲撃を受け……。悪名高い岩田屋の娘をかどわかしたのは一体誰なのか、そしてその目的とは!? 書き下ろし大人気シリーズ第四十八弾!
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Posted by ブクログ
口入屋用心棒シリーズ、久々の58巻目。
主人公たち二人の息を呑む剣戟シーンに始まり、互いに理解し合い、無二の親友となり、家族も持った。
その後のお話。
このくらい話を重ねてくると、久々に読んでも登場人物のキャラが浮き立ってまるで古い友人を眺めているよう。
今回は悪名高い米問屋の、娘でありながら心優しいおさちの誘拐騒ぎ。
その事件で前に用心棒をしていた関係で湯瀬直之進。
事件解決に動く。これは前半部。