あらすじ
中西道場一門の無念を思うと湯瀬直之進の胸は張り裂けんばかりに痛んだ。道場主・悦之進以下六名の主従は中西家を取り潰しに追い込んだ者を探索する途中、殺し屋・土崎周蔵の手に掛かり、返り討ちにされたのだ。見す見す周蔵を逃してしまった直之進は線香を手向けながら、改めて六人の御霊に復讐を誓うのだった。好評書き下ろし長編時代小説シリーズ第八弾。
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Posted by ブクログ
登場人物の性格や考え方などがしっかりと文章や登場人物の会話の中で、丹念に描かれているので、人物像のイメージがいきいきとしてくる。
今回は、親しく付き合っていた道場主とその仲間たちをいっぺんに六人も殺される事件に、見かけたことからいつまでも、自分を責める湯瀬直之進。
同じように心をそわせる平川琢ノ介と弥五郎。たまたま一人で捜査をしていた弥五郎が、その犯人に惨殺される。
ある大掛かりな事件をそれぞれの立場から捜査を続け追い詰める。
佐之助と元直之進の妻との恋も描かれる。
人物像がしっかりしてるのでとても生き生きと物語を生きる。