中村融のレビュー一覧

  • 黒魚【クロウオ】都市

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    海面上昇が進み、水没や内戦で多くの国家が消滅した近未来を舞台にしたSF小説。4人の登場人物と謎の放送(?)を小刻みに替えながら話は進むが、現在とはまったく違った世界観やテクノロジー、風俗など矢継ぎ早に繰り出されるアイディアについていくのがやっとで、小説として楽しめるようになったのは中盤を過ぎてからだった。歳のせいか最近のSF小説はこの傾向が強くて、新作を読むのを躊躇してしまう。ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。

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    2021年01月03日
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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    イスラエルSF&ファンタジー界の中心的人物らによる
    SF短編選集。
    原文が英語の作品[*1]あり、
    ヘブライ語→英語→日本語[*2]、
    あるいはロシア語→英語→日本語[*3]という重訳もあり。
    訳者あとがきを含めると700ページを超す大部。
    収録作は、

    ■ラヴィ・ティドハー「オレンジ畑の香り」
     The Smell of Orange Groves(2011年)[*1]
    ■ガイル・ハエヴェン「スロー族」
     The Slows(1999年)[*2]
    ■ケレン・ランズマン「アレキサンドリアを焼く」
     Burn Alexadria(2015年)[*2]
    ■ガイ・ハソン「完璧な娘」
     The Per

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    2020年11月01日
  • Genesis 白昼夢通信

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    SF。短編集。シリーズの2年目。
    前年よりは好みの作品は少ないけど、このシリーズ大好き。
    珊瑚のシリーズ短編、門田充宏「コーラルとロータス」が一番好み。
    水見稜さんの作品を初めて読めたのも収穫。
    石川宗生さんも相変わらず独特の雰囲気で好印象。

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    2020年08月07日
  • 死んだら飛べる

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    様々な作者の飛行機に関する短編オムニバス集。同じテーマでも、それぞれテイストが違うところが面白い。
    しばらく飛行機に乗る予定がなくてよかったです。

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    2020年03月16日
  • 太陽系最後の日

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    異星人視点での人類の立ち位置が描かれていて想像力が掻き立てられます。表題作「太陽系最後の日」と「守護天使」(後の「幼年期の終り」)面白いです。

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    2020年03月07日
  • Genesis 白昼夢通信

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    東京創元社の書き下ろしSFアンソロジーGenesisの2作目。収録作の中でいちばんかっこいいタイトルをそのまま表題に据えるという方針は潔くて好き。
    これに限らず創元社の自社のSF 短編新人賞出身者に発表の場を積極的に提供しようという姿勢は応援したい。
    収録作の中では石川宗生「モンテスリウム」がわりと好みだったが、全体的にあまりしっくりこなかった。読みやすいアンソロジーではあると思う。

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    2020年01月23日
  • エターナル・フレイム

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    ★4としたいのはやまやまだけど、これを★4にしたらそれは見栄になってしまう。
    難しいんだよ。
    面白かったけど。
    『クロックワーク・ロケット』読んだ後で変えるかも。

    お恥ずかしいながらSFマガジンでグレッグ・イーガンの作品を初めて読み、
    これは私の好きなタイプ、
    と早速一冊の購入を決意。
    調べると見覚えのあるタイトル、『エターナル・フレイム』が。
    以前テレビでカズ・レーザーが好きと言っていて、一瞬興味が湧いた本だ。
    というわけで購入。
    購入後三部作の真ん中だと気づく。
    まあでも一作品は一作品だから大丈夫だろう…、
    と思ったけどあまり大丈夫じゃなかった。

    ”物理法則が違う”とは書いてあったけど

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    2020年02月10日
  • 宇宙への序曲〔新訳版〕

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    英米民間の惑星間協会。原子力(プルトニウム)ロケットを発射するには「アメリカは狭すぎる(人口密度が多い、何かあったら大変)」と危険を意識して、オーストラリアに基地。執筆'47年~想定'74年。真空管時代、機器の全部が。「電子計算機」は地下。チップ1つで数十万以上のダイオード(原義は「二極管」)備える21世紀は「想像を遥かに超えた未来」。しかし現実は情報工学以外は空想を遥かに下回る。原子爆弾を頂点とする民間人無差別爆撃に及んだ第二次大戦の教訓を活かそうと目指した「世界政府」は(空想の世界以外では)実現せず…

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    2020年05月05日
  • ゴッド・ガン

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    奇想の SF 短編集。
    ほの暗い印象を受ける話が多かったですね。
    好みは「地底戦艦〜」「ブレイン・レース」あたり。
    ファンタジーと行った方が良い短編もいくつか入っていますが、SF の論理に沿った話がちゃんと科学っぽくて良かったです。

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    2019年01月19日
  • 人生論

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    正直難解・・・数回読んでゆっくり理解かな。角川や新潮版の方がとっつきやすいかも。
    愛に関する記述は素晴らしい

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    2018年10月09日
  • 人生論

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    年齢が63歳ということもあり、とてもわかりやすかった。
    なるほど「やっぱりそうだんだ」という確認にも似た気持ちです。
    生きるとはそういうことなんですね。

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    2018年04月20日
  • 狩人よ、故郷に帰れ

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    the black destroyer, like a Panther and the other SF creature. l want to make an another black destroyers long story .

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    2017年02月21日
  • 宇宙への序曲〔新訳版〕

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    クラークの長編一作目。
    1951年に書かれたんだからすごいよなー、と思う。

    主人公の設定がやや微妙な気がしたが、
    人類初の月面着陸有人飛行の過程がとてもリアルで、
    その出来事後に生まれた私でも、
    この一大事業への緊張感を感じた。

    しかしながらその一方、
    リアルさを追求した引き換えなのかもしれないが、
    物語としての盛り上がりにはやや欠ける。
    夢中になって読む、という感じではないかな。
    まあクラークらしいのかな…。

    そんな理由で☆3。

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    2016年05月29日
  • 狩人よ、故郷に帰れ

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    中村融編「宇宙生命SF傑作選」は、以下6篇収録。
    ・リチャード・マッケナ「狩人よ、故郷に帰れ」
    ・ジェイムズ・H・シュミッツ「おじいちゃん」
    ・ポール・アンダースン「キリエ」
    ・ロバート・F・ヤング「妖精の棲む樹」
    ・ジャック・ヴァンス「海への贈り物」
    ・A・E・ヴァン・ヴォークト「黒い破壊者」

    宇宙生命を取り扱う作品ときくと、どうしても映画「エイリアン」のように、宇宙に進出した人類とグロテスクな容姿をした生命体との手に汗握る攻防…という作品が連想されます。しかし、本書でそのような作品はヴォークトの「黒い破壊者」のみ。それ以外は、編者があとがきで言及するように生態学(エコロジー)に焦点をあて

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    2015年11月15日
  • 龍の刻

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    数々の冒険を経て大国アキロニアの王となったコナンであったが、数千年の時を超えてよみがえった古の大魔術師ザルトータンの邪悪な魔術により囚われの身となってしまう。
    しかし、ザルトータンは蛮人コナンの強靭な生命力を甘くいていたのだった。
    そしてコナンの逆襲が始まる。

    ハワードによるコナンシリーズ唯一の長編である本作は、大規模な合戦シーン、邪悪で恐ろしい魔術、人知を超えた超自然的存在、凶悪な怪物、美女、冒険と剣戟といったヒロイックファンタジーで必要なものは全て詰まっているといったサービス満点の作品である。
    冒険活劇を求める読者にはお勧めだが、人間ドラマや深い感動を求める人にはちょっと向かないかもしれ

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    2015年01月26日
  • 太陽系最後の日

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    2009年5月25日 初、カバスレ、帯なし
    日本版オリジナル短編集
    2014年3月8日 伊勢BF

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    2014年03月09日
  • メデューサとの出会い

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    2009年10月25日 初、カバスレ、帯なし
    日本版オリジナル短編集
    2014年3月8日 伊勢BF

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    2014年03月09日
  • 黒い海岸の女王

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    これがヒロイック・ファンタジーの原点なのか。ふむふむ。


    第三者の感想など挿入していないところが、まるで遠い昔から言い伝えられてきた神話や物語のような冷淡・残酷・不可思議がつまっているように感じました。

    付録にあたるのか、後半のハイボリア時代については理解できるような
    できないような別世界で実感がいかなかったのですが
    BBCで制作されたメソポタミア黎明期からラムセス2世・3世あたりの
    ドキュメンタリーを見て、はじめて得心がいきました。

    猿まで退化したり、大陸の形が変わるほどの天変地異は
    ないですが、ずーっと日本は日本だった国の者には想像もつかない
    国々、民族の移り変わりが実際にあったのだ

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    2012年09月20日
  • 太陽系最後の日

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    SF読んだの久しぶり。二年前に買ったまま放置してた。クラーク氏死後に再編された短編集。冒頭の「太陽系最後の日」がやはり一番面白い。

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    2012年03月04日
  • 人生論

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    途中でうんざりしてきましてどーんとすっトバして、むすびと解説を読んでヨシとしました。
    またいつか読む時が来るかな。来ないだろうなあ。

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    2011年10月30日