中村融のレビュー一覧

  • キャプテン・フューチャー最初の事件
    #日本SF読者クラブ ℍ・G・ウェルズやジュール・ベルヌの作品なら古典として読めば面白い。キャプテン・フューチャーは古典というには、まだ新しすぎるだろう。
     その80年前のスペースオペラの名作を「リブート」したのが今作。ドローン、遺伝子工学、テラフォーミングなど現代の科学やアイテムによる裏付けがある...続きを読む
  • 宇宙への序曲〔新訳版〕
    宇宙船が月に発射されるまでの期間を、歴史学者の視点から追っていく話。
    クラークらしく、人物の所感とか動機とかの部分に重きが置かれている。ちょうおもしろかった、クラークは良いなあ〜〜〜。

    基本は淡々と出来事が進んでいく。でも、ときにイベントや事件が起こる。ハッセル、ウィルクスのくだりはそれぞれ胸にく...続きを読む
  • エターナル・フレイム
    グレッグ・イーガンの〈直交〉三部作の第二巻『エターナル・フレイム』を読み終わった…。なんという余韻…。これはある宇宙の物理学史であるとともに、性別とは何であるか(何であると考えたらいいか)を問いかけてくるな。すごイーガンの極地だと思うんだけど、これでまだ完結してないのである!

    この〈直交〉宇宙にお...続きを読む
  • 人生論
    パラグラフライティングで記述されているので、その見本になる。まず、その章での主張が提起され、それについての考察があり、章末には結論がある。そして、それは次章へ論理的に接続され、章を追うごとに次第に主張が強固なものとなっていく。
    理路整然と持論を展開していることに感心させられる。自分なりの注釈が書ける...続きを読む
  • 猫のパジャマ
    この胸に迫る郷愁はなんなのでしょう。アメリカ人でもなきゃそんなに年齢を重ねてるわけでもないのに、泣きたいような懐かしい気持ちになるのです。
  • ゴッド・ガン
    「馬鹿と天才は紙一重」を地でいった英国SF作家の短編集。思わず「くだらねーw」と一蹴してしまいそうなネタを膨らませ、読者の少年心に訴えかける作品が持ち味。

    「神を殺すための兵器を生み出す科学者」や「極限まで巨大な音で演奏するオーケストラ集団」など冒頭から面白設定の話が続くが、ラスト3話はどれも必読...続きを読む
  • アロウズ・オブ・タイム
    科学としての話はいつもの通りエキサイティングな内容で、もちろん大満足でした。著者の、生命と科学的思考力、数学的美しさへの愛情・畏敬が感じられる作品でした。
    ですが本作では小集団が発展した帰結として発生する政治的な話が多く、その点がむしろ根気がいる部分でしたね。。

    私達の世界から考えうる別の定理を出...続きを読む
  • 2001:キューブリック、クラーク
    長年、この映画に関するドキュメントがあれば…
    と思っていたがその願いを十分に叶えてくれただけでも
    十分なのに、見たことのない写真や初めて知ることが
    満載で、映画のファンは読むべき一冊。
  • 万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集
    目次
    ・アンリ・マチスのポーカー・チップの目
    ・草原
    ・歓迎と別離
    ・メランコリイの妙薬
    ・鉢の底の果物
    ・イラ
    ・子ねずみ夫婦
    ・小さな暗殺者
    ・国歌演奏短距離走者
    ・すると岩が叫んだ
    ・見えない少年
    ・夜の邂逅
    ・狐と森
    ・骨
    ・たんぽぽのお酒
      イルミネーション
      たんぽぽのお酒
      彫像...続きを読む
  • 時が新しかったころ
    陰鬱ミステリや血塗れハードボイルドから離れて、ロマンティックでファンタジーなシロモノを素直に楽しんでみた
  • ゴッド・ガン
    日本オリジナルの短編集。巻末の解説にもあるが、ベイリーの短編は一つのアイデアを著者の豊かな想像力で膨らませて、見事な作品に仕上げている。難しいアイデアではなく、もし◯◯が△△だったらというifを広げている感じだ。例えば、表題作は、もし神を殺せる銃があったらだし、「邪悪の種子」は、もし不老不死になった...続きを読む
  • アロウズ・オブ・タイム
    「直交」三部作完結篇。もっとひねった終わり方かと思っていたが、意外と素直に大団円を迎えた感じだ。今回は、私にはチンプンカンプンのサイエンス部分が少なく、三部作随一の読みやすさだった。これまで辛抱して読んできて良かったー。

    ま、理屈がわからないのは前作と同じなんだけど、今度は「未来からのメッセージ」...続きを読む
  • エターナル・フレイム
     『直交』三部作の第2。われわれの宇宙とは物理法則が符号がちょっとばかり違う宇宙。そのような宇宙を設定すると、われわれの相対論的宇宙と違って、時空をかなり簡単に図示できるのがメリットなのだが、この数学と物理学、私は十分わからないまま読んでいる。それでも物語は面白いと思えるからまあいい。それで挫けてし...続きを読む
  • エターナル・フレイム
    読んだぞ、とにかく。おもしろかったよ、そう言っていいのかどうかわからないけど。だって、サイエンス部分が前作「クロックワークロケット」をしのぐ難しさで、ほとんどチンプンカンプン。科学的な議論が始まると、そのくだりは無念無想の境地で字面だけ追い、人間ドラマ的部分(「人間」じゃないけど)にさしかかると我に...続きを読む
  • エターナル・フレイム
    青木薫訳『量子革命』を連想。これの架空世界版みたいな。プラス、過激なフェミ論争のネタ満載。その観点でも読書会したら面白そうだが、いやちょい怖いかも。
  • 猫のパジャマ
    なんというか物悲しさがブラッドべリの作品には漂っていて、特に「雨が降ると憂鬱になる(ある追憶)」がずしんと来ました。特別収録エッセイ「連れて帰ってくれ」でなんとなくその理由がわかったような気がします。挿画は長崎訓子氏。
  • 時が新しかったころ
    同タイトルの短編が表題の短編集かと思ったら、長編でちょっと腰が引けてました(面白くなくなってたらどうしよう)。
    結論。
    もうこの姉弟かわいすぎるだろ!!!
    短編の勢いが殺されることなく、新しいエピソードも自然で良かった!
    ディードレももちろん可愛いけど、お兄ちゃん欲しさにがんばるスキップ。かわいい…...続きを読む
  • 時が新しかったころ
    予想以上によかったです!!
    この本が書かれたのは、1983年。私が生まれた年ですよ!
    なので、主人公の生きる時代は1998年になってます。未来小説なのに、すでに過去という。ちょっとしたBack to the Future気分ですね。
    “未来”では、タイムトラベルが可能になって、ある古代生物専門のホロ...続きを読む
  • 時が新しかったころ
    とても可愛いお話だった。
    ただせっかくのタイムマシンが白亜紀に来る為とちょっとした時間移動にしか使われなかったのは残念だったかな。でもそれも最後のオチで素晴らしい使われ方をされていたから個人的には相殺どころがお釣りがくるくらいだと思っている。
    最後のページを読んだ時は読んでるこっちがときめいてしまっ...続きを読む
  • 時が新しかったころ
     白亜紀後期の地層から人間の化石が発見される。タイムマシンに乗ってその時代にやってきた調査員カーペンターはそこで男女二人の子供を見つける。さらに彼らは自分たちは火星の王女と王子で、地球に誘拐されてきた、と語り……

     読後の感想から言わせてもらうと「やられたー!」という感じです(笑)。考えれば分かり...続きを読む