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発進から六世代かけ、直交星群の反物質を扱う技術をも発展させた〈孤絶〉の科学者たち。ようやく故郷の惑星を救う目処がつき、帰還の途につくことに。だが、「時の矢」の反転で航宙に危険が増すくらいなら、母星が破滅してもかまわないと主張する帰還反対派もあらわれていた。対立が激化する〈孤絶〉で、未来からのメッセージを受けとるシステムの建設計画が発表される。稼働すれば、未来の事象のすべて、〈孤絶〉と故郷の運命もわかるというが……。わたしたちとは異なる時空の法則から構築された奇妙な宇宙で、奔放にアイデアをかけめぐらせた〈直交〉三部作、堂々の完結篇!
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Posted by ブクログ
「直交」三部作完結篇。もっとひねった終わり方かと思っていたが、意外と素直に大団円を迎えた感じだ。今回は、私にはチンプンカンプンのサイエンス部分が少なく、三部作随一の読みやすさだった。これまで辛抱して読んできて良かったー。
ま、理屈がわからないのは前作と同じなんだけど、今度は「未来からのメッセージ」というワクワクする要素が中心なので、難解さが気にならなかった。もし現実にそういうことが可能な技術が開発されたとしたら、一体どうなるんだろう。ここの「孤絶」社会は、きわめて規模が小さく、外界とほぼ隔絶した特殊な状況にあるわけだが、その中で繰り広げられる議論や策動、各人の葛藤が身に迫って考えさせられる。
やはりイーガンには人間性に対するゆるぎない信頼があるのだなあと、これはあらためて強い印象を受けた。特に理性・知性というもの、そこに基盤を置いた科学=真理の探究の営みこそが、ヒトを人間にするのだというメッセージを感じる。
Posted by ブクログ
グレッグ・イーガンの直交三部作ラスト。
相変わらず難しいんだけど、前二作に比べるとまだ理解できるかな。
ストーリーやキャラも前よりは深みがあるような。
ただ、母性への帰還はこの三部作においてかなり大きなイベントだと思うのだけど、最後にさらっと描かれるだけで、いいんでしょうか。勿体ないような気が。
頭のいい人が考えることはわからない。
未来からのメッセージという謎のシステムがメインだけれど、多分これはストーリー的必要性よりも、理論が書きたかったんだろうなー。
物理法則が異なる世界を思いつきストーリーに落とすという仕事はすごいとは思うのだけど、私は小説が好きな文系人間なので、どうしても物語的に物足りなさを感じてしまう。
でもイーガンもおそらく小説的面白さよりこの世界を描きたかったのだと思うので、理論も含めて楽しめる人が評価してくれればそれでいいのだと思う。
その試みは面白いと思うし、とても好感を持つ。
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小説・文芸
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