アロウズ・オブ・タイム

アロウズ・オブ・タイム

小説・文芸
2,530円 (税込)

12pt

4.5

発進から六世代かけ、直交星群の反物質を扱う技術をも発展させた〈孤絶〉の科学者たち。ようやく故郷の惑星を救う目処がつき、帰還の途につくことに。だが、「時の矢」の反転で航宙に危険が増すくらいなら、母星が破滅してもかまわないと主張する帰還反対派もあらわれていた。対立が激化する〈孤絶〉で、未来からのメッセージを受けとるシステムの建設計画が発表される。稼働すれば、未来の事象のすべて、〈孤絶〉と故郷の運命もわかるというが……。わたしたちとは異なる時空の法則から構築された奇妙な宇宙で、奔放にアイデアをかけめぐらせた〈直交〉三部作、堂々の完結篇!

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アロウズ・オブ・タイム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2段組み500ページが3冊、物理説明も難しくハードルの高い作品ではありますが、SF好き、新しいものやちょっと不思議なことが好きな人にはおすすめ。

    0
    2021年11月18日

    Posted by ブクログ

    科学としての話はいつもの通りエキサイティングな内容で、もちろん大満足でした。著者の、生命と科学的思考力、数学的美しさへの愛情・畏敬が感じられる作品でした。
    ですが本作では小集団が発展した帰結として発生する政治的な話が多く、その点がむしろ根気がいる部分でしたね。。

    私達の世界から考えうる別の定理を出発点に話が展開し、ここまで話を膨らませて小説としても完結させるという、恐ろしいほどの才能の著者。
    感謝に堪えないですし、今後も楽しみにしています。

    0
    2019年01月12日

    Posted by ブクログ

    「直交」三部作完結篇。もっとひねった終わり方かと思っていたが、意外と素直に大団円を迎えた感じだ。今回は、私にはチンプンカンプンのサイエンス部分が少なく、三部作随一の読みやすさだった。これまで辛抱して読んできて良かったー。

    ま、理屈がわからないのは前作と同じなんだけど、今度は「未来からのメッセージ」というワクワクする要素が中心なので、難解さが気にならなかった。もし現実にそういうことが可能な技術が開発されたとしたら、一体どうなるんだろう。ここの「孤絶」社会は、きわめて規模が小さく、外界とほぼ隔絶した特殊な状況にあるわけだが、その中で繰り広げられる議論や策動、各人の葛藤が身に迫って考えさせられる。

    やはりイーガンには人間性に対するゆるぎない信頼があるのだなあと、これはあらためて強い印象を受けた。特に理性・知性というもの、そこに基盤を置いた科学=真理の探究の営みこそが、ヒトを人間にするのだというメッセージを感じる。

    0
    2017年03月14日

    Posted by ブクログ

    グレッグ・イーガンの直交三部作ラスト。
    相変わらず難しいんだけど、前二作に比べるとまだ理解できるかな。
    ストーリーやキャラも前よりは深みがあるような。

    ただ、母性への帰還はこの三部作においてかなり大きなイベントだと思うのだけど、最後にさらっと描かれるだけで、いいんでしょうか。勿体ないような気が。
    頭のいい人が考えることはわからない。

    未来からのメッセージという謎のシステムがメインだけれど、多分これはストーリー的必要性よりも、理論が書きたかったんだろうなー。

    物理法則が異なる世界を思いつきストーリーに落とすという仕事はすごいとは思うのだけど、私は小説が好きな文系人間なので、どうしても物語的に物足りなさを感じてしまう。
    でもイーガンもおそらく小説的面白さよりこの世界を描きたかったのだと思うので、理論も含めて楽しめる人が評価してくれればそれでいいのだと思う。
    その試みは面白いと思うし、とても好感を持つ。

    0
    2021年05月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物理法則も生物学的にも異なる世界の科学者たちの冒険譚。図解入りで世界観を説明したりと難しげだけれど、旧概念の束縛とか政治で苦労しちゃったりするのはフツーかな。
    最後の最後にえらくさっぱりとハッピーエンド的にもっていかれて拍子抜けした。

    破滅が予見された時に方舟的なもので一部が助かる、異星人や遠い未来の超科学で回避できてしまうというよくある展開ではないのはすごいのかな。

    0
    2017年02月26日

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