中村融のレビュー一覧

  • 猫は宇宙で丸くなる【電子書籍版/4篇収録】

    猫が好き

    猫が好きなので選びました。
    この手のストーリーは若い頃ハヤカワSFなど好きでよく読んでいたので、懐かしかったです。
    個人的にはもう少し可愛い猫が沢山出てくる物語が好みですが。
  • 太陽系最後の日
    Eテレの「100分de名著」のアーサー・C・クラークの1回目「太陽系最後の日」を見て、とても面白そうと思い読んでみた。全部で9の短編と1つのエッセイがおさめられている。どれもおもしろくて、未知の未来の状況を垣間見るわくわく感に、ひさびさに浸った。小松左京の短編を読むおもしろさ、10代後半の新鮮な感情...続きを読む
  • キャプテン・フューチャー最初の事件
    遥か昔「未来少年コナン」の後番組だったアニメ第一話を観て、すぐに母にハヤカワ文庫をねだってから幾星霜。どんなもんかなあと手をつけたが、しっくりとくる筋立てに最後まで楽しめた。グラッグのくだりが、今のリブートならではで納得いくと同時に、さらに好きになった。
  • キャプテン・フューチャー最初の事件
    キャプテン・フューチャーもレンズマンもジョン・カーターも読んだことがなかった。(アニメも観てない)

    で、今回のリブート作はフラットな気持ちで読めたのだけど、唐突なデネブ生物の登場が、そういう都合なのね、というのも最後に気付くことになる。

    途中に登場する光子帆船の名前が「リイ・ブラケット」で、何で...続きを読む
  • キャプテン・フューチャー最初の事件
    9歳(小学校4年)の時だった。埼玉県K市のとある古本屋でキャプテン・フューチャーに出会ったのは。3冊100円だかそのくらいの値段で、表紙もない『透明惑星危機一髪!』を手に入れ、読めない漢字に手こずりつつも、手に汗握る冒険に熱中した。本書は同じような体験をした作者による完全新作だ。80年も前の作品を現...続きを読む
  • 死んだら飛べる
    人は二本足で立った時から、次に空を飛ぶことにあこがれてきた。
    同時に、二本足になったことで感じる「不安定さ」を「不安感」という感情に置き換えて、遺伝子にインプットされてしまった。
    「足元の無い」状態の「落下」に対する不安感は誰にでもあり、ある人は「刺激」として喜び、ある人は「恐怖」として忌み嫌う。
    ...続きを読む
  • 2001:キューブリック、クラーク
    名作「2001年宇宙の旅」の製作過程が克明に記された文章は翻訳の具合で読みづらさは散見するも数々の資料に基づいた当時の雰囲気を垣間見れるので楽しくなる。ああ、あのシーンにはこんな苦労があったのか、キューブリック監督とスタッフやキャストの間に軋轢や親交が交錯する歳月が綴られる。もう一度観たい、もちろん...続きを読む
  • 死んだら飛べる
    飛行機に関するアンソロジー。どれも良かったけど、「第五のカテゴリー」と「落ちてゆく」はあまり合わなかった。お気に入りは「高度二万フィートの悪夢」と「ルシファー!」かな。 作品群にはホラーがあり、戦争物があり、ミステリがあり、SFがあり、ファンタジーもゾンビもあり…こうみると、飛行機というだけでも幅...続きを読む
  • 死んだら飛べる
    これたぶん「トワイライトゾーン」で見たよね、と思われるマシスン『高度二万フィートの悪夢』は、やっぱり秀逸だなあ。

    筒井康隆『五郎八航空』も入れていただきたいところ。
  • 2001:キューブリック、クラーク
    「人生が無意味であるからこそ、人はみずからの意味を創りださずにはいられない。」スタンリー・キューブリック / 「ひょっとしたら、この惑星におけるわれわれの役割は、神を崇めることでなく、神を創りだすことかもしれない。」「ふたつの可能性が存在する - 宇宙にいるのはわれわれだけか、それともそうではないの...続きを読む
  • メデューサとの出会い
    SF。短編集。
    エッセイは興味ないのでスルー。
    短編のテーマは"太陽系めぐり"とのこと。
    SF短編のお手本というような、本格的でかつ分かりやすい、良作揃い。
    「メイルシュトレームII」「太陽からの風」「地球太陽面通過」「メデューサとの出会い」など、情景描写が印象的な作品が多い。
    特に「メイルシュトレ...続きを読む
  • 真紅の城砦
    アキロニアの前王の首を物理的にちょん切って、その玉座についたキンメリア人のコナンさんは、
    「たりぃよー、ねみぃよー つうか女抱いて酒飲んで蛮族率いて近隣の村襲ってた頃がいいよー」
     とかぶちぶち言ひつつデスクワークにいそしんでゐた!!
     一方その頃前政権の末裔は、嘗ての覇権を取り戻すべく、謎の商人に...続きを読む
  • 魔女誕生
    魔女の名前がサロメ。他の魔道士の皆さんと同じく、魔女サロメさんは水晶球によって通信する。
     そんでサロメさんはどっか東洋の魔道士の人に拾はれ、そこで傀儡の女王になるつもりがお転婆さんなので返される。
     かっこいい。
     古代遺跡の描写がかっこいい。
  • 黒い海岸の女王
    スペースインドぞうのいろいろが、そこそこ面白い。あと、東アジアをモデルにしたところが何となく蔑視はされてない感じ。
     キンメリアのコナンさんは、実はハーフだったらしい。なかなかかっこいい。
  • ゴッド・ガン
    秀逸の一言に尽きる。

    ドラマが展開して心揺さぶられるSF、ヴェールに包まれた全体が明かされるまで、波乱に満ちた仰々しい物語が徐々に進んでいくSFなどもあるが、これは特大のアイディア1発で真っ向からガツンと殴られるような、そんなSF。表題作『ゴッド・ガン』なんぞ出オチもいいトコの超短編なのだが、それ...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    な ん じ ゃ こ り ゃ(爆)

    奇想のSF作家・ベイリーの面目躍如と言うべきか、良くも悪くもベイリー節満載。SF初心者は近づくな危険!(笑)
    同じくベイリーの短編集「シティ5からの脱出」を読んだときとほぼ同じ感想なんですけど、ワン・アイディアを徹底的に突き詰めた、非常に純度の高いSence of...続きを読む
  • アロウズ・オブ・タイム
    物理法則も生物学的にも異なる世界の科学者たちの冒険譚。図解入りで世界観を説明したりと難しげだけれど、旧概念の束縛とか政治で苦労しちゃったりするのはフツーかな。
    最後の最後にえらくさっぱりとハッピーエンド的にもっていかれて拍子抜けした。

    破滅が予見された時に方舟的なもので一部が助かる、異星人や遠い未...続きを読む
  • 万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集
    短編集。SF。ファンタジー。ミステリ。ホラー。幻想。
    多様なジャンルの作品を詰め込んだ一冊。
    『火星年代記』収録の「イラ」「夜の邂逅」「やさしく雨ぞ降りしきる」は再読。初読のときより楽しめた。
    好きな作品も嫌いな作品もあり。やはりSFが好き。ホラーもなかなか。
    全体的な満足度は☆3くらいだが、「万華...続きを読む
  • 万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集
    レイ・ブラッドベリの自選傑作集。
    怪奇小説、SF、心温まるようなものまで。たんぽぽのお酒は、選り抜きとはいえ文庫で読めるのはこれくらいなんじゃないでしょうか。
    レイ・ブラッドベリの入門に最適な一冊です。
    私は今まで二冊程しか読んだことがないので、メキシコものを読んだのは初めてです。

    特に気に入った...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    SF。短編集。
    こういう刺激的な短編小説、大好きです!
    「大きな音」「ブレイン・レース」「蟹は試してみなきゃいけない」「邪悪の種子」が好き。
    なかでも、「ブレイン・レース」がベスト。異星人メディカルSFだけで終わらず、ホラーとしても面白い。