齋藤孝のレビュー一覧
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読書習慣のない人向けの読書勧誘書。初心者が押さえておくべき基本的な心構えと具体的な方法論が載っている。
読むべき本として推奨しているのが、「精神の緊張を伴う読書」である。というのも筆者は「思考力を鍛える」ことを読書の目的として考えているからである。
そんな多少重みのある本を読み進めれば当然だが、わからない箇所に出会うことになる。そこで、筆者は“わからない”を“わかった”にするために「ためる読書」が必要だと説いている。
わからない文章に出くわしても、わからないなりに格闘し、無理そうなら、いったん次の文章へ進みまた読み返してみる。その反復運動を継続して、いつしかわからなさを克服したとき(わかった!)、読書のレベルが一つ上がったことになる。
わからなさをスルーせず、溜めて、摩擦力を昇華させることが緊張感ある読書との向き合い方なのだ。
基本的な心構えではあるが、「ためる読書」は初心者に限らない広く通用する態度であると感じた。 -
Posted by ブクログ
名著。驚くほど発見がある。これが1800年代に書かれたとはとても信じられない。
この本で指摘されているような課題感は現代日本にそのまま当てはまる。
彼の思考が本質的だったと言うことと、日本人が本質的にはほぼ進歩していないと言うこと両方の意味がある。
この本を読みながら驚いたのは、現代でも議論されそうな論点について簡潔に合理的に答えを出していること。
・論破しようとする議論は不毛で、合意を目指す以外の目的の議論は意味がない
・文明の段階を野蛮、半開、文明に分け、半開(日本)の定義は「文化はあるが改善を知らない。真似は得意だが工夫を知らない。合理性がない」
・徳と智恵のちがい
など、
その先進性と鋭い思考は本当に天才だと思う。
日本人は大半が優秀だけど突出する人がいない、みたいなことを言われたりすることがあるが逆で、
大半は愚鈍だか、たまに諭吉のような突出した人が現れる、そしてそう言う人に引き上げられることで日本は国体を保てており、大半の愚民はそれに流されるだけ。
今の日本の理解のため、本質的な文明のあり方についての理解を深めるため、100回読むべき。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人前に出るとあがってしまってうまく喋れなかったり、楽器の演奏が練習の半分くらいしか発揮できないので、自然体でふるまうにはどうしたら良いのか知りたくて読みました。
前半は自然体とはどういうものか説明し、その自然体の作り方や鍛え方のトレーニングを紹介しています。
後半は、「レスポンスする身体」をキーワードに、欧米のコミュニケーション技術の例を交えながら実践的な話をしています。
前半の自然体を作る基礎となるトレーニングを紹介していますが、どうやら学校などで訓練するのを想定しているのか、2人ペアでやるような運動を紹介していてなんせ1人くらしの私にはハードルが高いです。
あと説明が難しくて、ユーチューブなどを参考にしました。つまり、あまりオリジナルなトレーニングを紹介しているわけではなく、伝統的な舞踊や武道の動きや、有名な体操を紹介しているというものです。
とはいえアレクサンダーテクニークなどのメソッドがあると知り、興味を持ちました。
前半はちょっと読むのが疲れますが、後半はコミュニケーションのゲームなども面白く読めました。
一番学びになったのが、欧米流のパブリックな身体技法のところ。欧米ではコミュニケーションの形式(握手など)がしっかりあり、体に技として染み込んでいるかたちがいくつもあるので、半公共的な関係の取り方がうまい、とあり納得した。
リアクションもそうですが、ZOOMでの挨拶の方法とか、自分のオリジナルの技を持っておくのも良いと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレゲーム、YouTube、SNS、就活期であるにも関わらずダラダラと無駄な時間を過ごしてる自分がいやで、せめて、その時間を読書しようと思い、たくさんの本を買い、その最初に読んだこの本。
読書の概念が大きく変わった。
読書は最初っから全部の文字を読まなくてもいい、自分の心が踊った部分を読めばいい、3色ボールペンで主観と客観の切り替える力、3分が想像以上に長いこと。(実際に測ってみました。ほんとに意外と長かった。笑)他にも色々。
実際に読み始める前は1文字ずつ読んで、100ページいかないところで、少し飽きていました。笑
しかし、読んでいくうちに、書いてある事を早速取り組んでいったら、楽しく読み終えることができました。
今までとは違い、一冊読み終えることに対し、あまりプレッシャーを感じることがなくなったと思います。
改めて読書を始める自分が、最初に読んで良かったと思える本でした。
このレビューも、この本に書いてある通りに、マイナスのことは一切書かず!ポジティブな事を書きまくってます!笑
楽しかった。おわり。次の本を読みたいと思います。 -
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一気に読んだ。読書がいかに大切か、著者の熱い思いがひしひしと伝わってきた。この本に学生時代に出会っていたら、私の人生はもっと豊かだったに違いない。と後悔さえ感じるほどだ。読書で心が豊かになるというのは、知識を得ることだけで無く、追体験や著者と対話できる面白さを感じられることだ。
著者は、しきりに「心が浅い」と述べている。私は子どもに関わる仕事をしている。昨今の子供たちは、本当にわかりやすく面白いものにしか興味を持たないように思う。だから、難しいめんどくさいものには挑もうとしない傾向がある。このまま大人になったら、生きていけるのか?とさえ思う。本当に読書のよさを推し進めたい。
1番印象に残った部分は『どんな言語でも読解力を圧倒的に習熟すれば、その後にどんな言語で書かれた文章でも、適切な訳さえあれば理解できる。』である。日本しっかり学ぶことがこれからの日本を変えていくのでは?と感じた。
本書は、分からなければ飛ばして読んでもいいし、会話だけを読むという方法もある。読書のハードルを下げ、立ち向かわせてくれる、そんな本である。 -
Posted by ブクログ
60歳向けの本では有りません。何歳であろ
うとも「その時をおろそかに生きない」人
に向けたエールを送る本です。
著者の齋藤氏も60歳を迎えました。一昔前
なら隠居生活に入るところではありますが、
人生100年時代と言われる現代では全く違
います。
むしろ自分自身にミッションを与えて、今
まで気になっていたことに挑む良い機会で
あると捉えています。
それこそが前に向かって進む原動力となり
ます。
ただ毎日テレビなどを観てのんびりと過ご
すのではなく「これが私のミッション」と
思い、成し遂げようとする人生こそ、素晴
らく充実感にあふれたものであることを知
らされる一冊です。 -
Posted by ブクログ
「本を読もう」と決心しても難しくて途中
で読むのを止めてしまい、ますます読書か
ら遠ざかってしまう人がいます。
本の中身は千差万別であって、「この分野
を極めよう」と思って有名な書を手にとっ
ても、とても難解なことはあります。
そうなのです。入門編から上級編まで色々
あるのが本なのです。
この本では、ジャンル別、作者別に最初の
一冊にするべき本と到達点として読むべき
本を紹介しています。
「思想、哲学」のジャンルならこの本、「
化学、宇宙」ならこの本、そしてニーチェ
なら、ドフトエフスキーなら、と幅広いで
す。
新しい分野への知識欲がある人には最適の
一冊です。 -
Posted by ブクログ
1.新1万円札になると話題になって一気に書店で見るようになりました。
試験や仕事が落ち着いてきたので読むことにしました。
2.渋沢栄一とはどんな人間なのか、著者として残した論語と算盤はどのような本なのかを1冊にまとめてあります。また、最終章には、渋沢と関わりのある人をピックアップし、人間関係から渋沢について述べています。
反幕府を意志をもっていたにもかかわらず、幕府の側近になったり、官僚として名を馳せたにもかかわらず民間企業を活性化する救世主にもなったりしています。渋沢は常に金儲けによって日本を豊かにするだけではなく、いかにして道徳観、倫理観をもって生活していかなくてはならないのかを諭してます。この本で概要を把握できるかと思います。
3.間違いなく人生で尊敬する人ランキング3位以内に入るを見つけました。みんなが読んでるからというくらいの軽い気持ちで読んでみたらやられました。日本がどうすれば良くなるかを誰よりも考え、実行してきた人です。ゼロから物事を作ることはとても難しいことです。それを何十社も手掛け、まさに、今の日本経済の基盤を築いたといっても過言でありません。自分もここまで精力的には動いていないことを強く反省しました。
ここまで動いてもっと自分の力を発揮していきたいとおもいます。 -
Posted by ブクログ
余計なお世話かもしれないですが、書名の
「潜在力を引き出す”瞬間”をつかむ力」と
した方が良かったのでは?と思いました。
何となく、よくある「一瞬で◯◯」という
ような胡散くさい本と一緒にされてしまう
ような気がしてしまいました。
実際はさすが齋藤先生、共感できる内容で
す。
よく「フロー状態」という言葉があります。
ザックリ言うと「ノッている状態」です。
それはどんな状態の時に訪れてくるのでし
ょうか。
好きなことをしていれば時間を忘れてしま
うこともありますが、仕事でもあり得るの
です。
大谷翔平君の影響もあると思いますが、最
近は大きな夢を持って、そこに邁進するこ
とが自己実現というのが正しいあり方、と
思われている節があります。
しかしこれは大きな間違いと著者は言いま
す。
むしろ遠くにある夢ではなく、今ここにあ
る日常の中に特別な一瞬を見出すことこそ
自己実現の本当の意味と主張します。
ニーチェの「これが生きるということか。
よし、もう一度」、ですね。
日々、前のめりに生きていれば誰にでも掴
むことができるのです。そんなヒントを与
えてくれる一冊です。