齋藤孝のレビュー一覧
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<印象に残った部分>
・古典を丸々一冊読めなくても気にしなくていい。「パラ読み」でも何かをつかませてくれるのが古典。
→最初から読み始めて挫折することが多かったので、目から鱗だった。自分の仕事上、生活上の問題、課題に活かすことが重要なのであり、丸々読む必要はない。
<感銘を受けた古典>
・自己本位:自分を立脚点にして動く。やりたいことは、自力で作り上げるよりほかにない。(私の個人主義 夏目漱石)
・アンラッキーなものを受け止めて、そして自分の運命として押し上げていくのが、本当の幸福。人生の分かれ目をどう捉えるか、意識の選択の大切さについて語る。(シーシュポスの神話 アルベール・カミュ)
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齋藤氏の著作を色々と読んでいると分かると思い
ますが、主題となる項目が枝分かれしていて
他の本ではその枝分かれの内容を改めて読むこと
ができます。
ならばこの本は読むに値しないか、ということでは
なく改めて気付きを与えてくれます。
しかも他の本の焼き直しではなく、言葉を変えて
より最近のエピソードを交えて、我々に語りかけ
てくれます。
そもそも「頭のいい人」とはどのような人か。
それは知識のキャッチボールができるか否かから
始まり、インプットだけではなく知的なアウトプッ
トができてこそ「頭がいい」と著者は主張します。
そんな知的な目標へと導いてくれる一冊です。 -
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全て言うことが腑に落ちるというか、興奮した。読書することの意味がこんなにあるなんてと驚いた。今のネットばかり見てる人たちに読んでもらいたい。
メモとりながら読むのもいいよって言っていた。思いついたことや考えたことを書くと思考力が上がるらしい。実際僕も本を読みながらメモしてるからよかった。
面白いというか助かると思ったのが、知識を得るための読書で何冊読めばいいかということを示してくれたところ。ひとつのテーマごとに5冊でランクA、20冊でランクS、2000冊で研究者レベルだそうだ。いずれは何かしらで研究者レベルを目指したいものだ。
あとベストセラーを読むのも大事と言っていた。僕はあまりそう -
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著者:齋藤 孝
ネットで文章を読むとき、私たちは読者ではなく、消費者。読書は「体験」。実際、読書で登場人物に感情移入しているときの脳は、体験しているときの脳と近い動きをしているという話もある。
体験は人格形成に影響する。読書は人に「深さ」をつくる。深さは全人格的なもの、総合的なもの。
深い話、質問が出来るのは、教養が大事。カギとなるのは、物事の「本質」を捉えて理解すること。
読書の楽しみはその本のワールドをじっくり味わうこと。いわば「 味読」。深い世界に触れて、それを楽しむ心が必要。
思考力のある人は、感情をよく動かしている。頭と心、両方必要。だから、思考力を深めるには「感情をのせて読む」こと -
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本を読まない近年の学生におすすめしたい本だと教授に言われ、手に取った。
本を読むと人生変わるよ!!!!といったことが書かれており、本を読むだけで人生が変わるなら読むか!!と思ってしまう、わたし。
衝撃を受けたのはツッコミを入れながら読むという方法。本を読むとき、ただ脳に文字を流し込んでいたが、ツッコミを入れることで思考しながらの読書が可能になった。今までの読書とは違い、読書後に感想がスッと出てきて感動を覚えた。
紹介された本はどれも魅力的で、早速本棚に登録した。読書から離れていたが、本の読み方や選び方を参考にし今日から毎日1時間本にどっぷり浸かろうと思う。人生変えちゃうぞ〜 -
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ネタバレこれはよくある新書ではない。稀に存在する奇跡的な新書と言っても過言ではない。齋藤孝の脳の中を覗いてみた感じ。明らかな良書。
「MY古典の勧め」というタイトルにしたらもっと分かりやすいかな。それだけではなく書の後半は齋藤孝ズ古典が一部紹介されているから『古典力』というタイトルかもしれない。
齋藤孝ズ古典は、(説明に書いてある派生書を含めると)100書以上紹介されており、それだけで読み応えがあるのだが、この本を活かすためにはやはり紹介された書を読んでいかなければならないだろう。
古典を読むのに硬っ苦しくなる必要はなく、現代訳、解説書から読んでもいいし好きなところから読めばいい。
簡潔に言うとこ -
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「自省録」とは、古代ローマ帝国の五賢帝の最後で
あるマルクス・アウレリウス・アントニヌス
によって書かれた哲学書です。
「自然に従って生きる」ことを最も大切な根本的な
生き方であると考えるストア哲学が中心となって
いて、生きる指針を求めています。
そんな自省録は現代でも学ぶべき内容に溢れて
いて、まさに「人生を生きたらいいのか」という
疑問に答えてくれます。
特に周りの視線ばかり気にするなよ、という
メッセージが多い気がします。
「美しいものは、それ自身で美しく、賞賛を自分の
一部とは考えない。
人間は褒められても、それによって良くも悪くも
ならない。
エメラルドは褒められなければその -
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ネタバレ今まではエンタメとして読書を楽しんでいたが、今年からは「読むだけでなく、アウトプットも大切にしよう」と思い、感想文を書くようになった。そんなタイミングで出会ったのがこの本だった。
たくさんのおすすめ本が紹介されており、気になったものをいくつかメモした。
この本の中で特に印象に残ったのは、「この世を過ごすうえで、深くてすごいものに出会うだけでも、もう時間がないと気づきます。薄っぺらい、浅いものに付き合っていられないわけです」という言葉。
まさにその通りだと感じた。
「あと10年早く、この本に出会えていたら」とも思ったが、今の自分だからこそ心に響いた言葉だったのだと思う。
また、「驚くべきこと -
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「ワードセンス」とは語彙力ではありません。
もちろん語彙が豊富であることが前提では
ありますが、その言葉を選択するセンスを
表します。
その一言で「そうそう、それ!」「確かに」と
皆が納得し、腹にストンを落ちる。
そういう言葉選びです。
ネット上のコメントや芸人の「返し」など、
思わず「うまい!」と唸らされる言葉が多く
溢れています。
単に笑いを取るだけではありません。
その場にいる人たちと場を共有できる喜びが
良い「ワードセンス」には備わっていると言えます。
周りを幸福にする力、それが「ワードセンス」です。それを磨くことができる一冊です。 -
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読書は、自己形成や正しい倫理観の育成、会話力の向上に役立つ。現代では読書は「当然読むべき」ものから「読まなくてもいい」ものに変化してしまった。硬い文体の難しい本は嫌われ、本を買う習慣がなくなったことがそれに拍車をかけた。今日本では、読書文化が急速に衰退している。それに伴って日本の底力も低下している。今こそ読書力を日本人が身につけるべきだ。
読書力とは、「精神の緊張を伴う読書」を習慣づけて当たり前に行えることを指す。読書力は適切な本を継続して読みこなすことで鍛えられる。読書力の判定基準は、「文庫系百冊新書系五十冊」を四年で読めるかどうかである。
文庫は名作文学が多く、自己形成としての読書が -
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◎読んだ目的
不機嫌でいることや、自分の人生を卑下してしまう癖を直したかったため。
◎印象に残った3つの言葉
①「不機嫌さは、能力の欠如を隠すための仮面」
耳が痛いが、確かに“うまくいかない自分”を守る防衛反応のような気がする。
②「自己卑下は、プライドへの過剰な欲求から生まれる」
謙遜に見えて実は承認欲求の裏返し。卑下ではなく、自分を客観視する姿勢を持ちたい。
③「不機嫌が許されるのは、赤ん坊か天才だけ」
多くの人は“上機嫌力”を鍛える必要がある。日常の小さな場面で、自分を笑い飛ばす余裕を持ちたい。
◎この本を読んでからの行動
できるだけ上機嫌でいるよう心がける。
不機嫌を「能力の -
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◎要点
① 知性とワクワク感は本来切っても切れない関係にある。
② 既知と未知の知識がつながる瞬間、人は最大の幸福を感じる。
③ 知性を持つ幸せとは、成長を実感できること。
◎印象に残った言葉
「知性が『よく生きる』ための能力そのもの」
「勉強したのに暗くなるのは本末転倒」
知的な営みとは、上機嫌で自分を高めること。
◎今後への活用
・“学び”を義務ではなく、好奇心からのワクワクとして楽しむ
・気になったことはすぐに調べる
・カフェでの作業時は2時間を限度とし、時間を圧力として活用する
知性とは、楽しみながら成長する力。
学ぶことを「喜び」に変えてくれる一冊でした。