齋藤孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「遅読」のすすめ
著:齋藤 孝
出版社:SBクリエイティブ
SB新書 698
ゆっくりと味わうように読むことを、味読、何度も繰り返して暗唱することを、素読という
絶対的遅読肯定論、情調的遅読肯定論かとまず思いました。本という構造物を、論理的に理解するという、アプローチではないので、ご注意を。
一方、読みにくい本、分かりにくい本を読むときは、遅読ならざるを得ないこともあるかと思います。
5つあると書かれていても、4つしか明示されていない
複文、重文のオンパレードになっている
入り組んだ参照や、複雑な関係代名詞を使っている
主語と述語がとてつもなく離れている
解説なしに、業界用語が使われている
逆に、複雑に定義された用語が、いたるところにあらわれる
こうした、いじわるな本、わかりにくい本、不合理な本を理解するための努力も、遅読というのでしょうか。
まあ、分かりやすいのと、脳に残りやすいとは、別だとは思います。
気になった点は、以下です。
◎ 大切なのは、多く読むことでなく、その本をどれだけ自分の中に入れることができたかである
◎ 危険なのは、本当は理解できてなくても、わかったという気になってしまうことである
◎ 原文を読むことと、要約を読むことは、読むは同じでも、得られるものはまったく違う
? 時間や手間を省こうと思わないで、時間をふんだんにかけて、深く体験する
〇 読み手を引きとめるひと言にであうことがある
? 最も人間的な喜びというのは、活字をみて興奮することである
〇 じっくりと読むことで、著者の思考の型のようなものが自然と自分の中に浸透してくる
〇 自分の心の声を引き出しながら、考えること、が、読書の本質である
◎ いつでも、自分のペースで読める
〇 読書が深く思考する行為になる
△ 同じ本を繰り返しよめば、自分の成長が分かる
△ 若いときには、心に響かなかった本も、一気に理解できるようになる
◎ 読んだことを即、アウトプットすることで、自分のラインナップをふやす
◎ 読むスピードを決めるのは、読者ではなく、本の方だ
◎ 実用書や新書については、速読と遅読の2つのギアを使う
遅読向きの本というのがありましたので、賛同したものを以下に
源氏物語
歎異抄
カラマーゾフの兄弟
戦争と平和
帯にあった気になる単語は、以下です
精読、味読、再読、重読、音読、そして、没入、です
渡邊康弘氏 の 没入読書 と、併読するのも、いいかもしれません。
目次
はじめに
序章 なぜ「遅読」が必要なのか──コスパ・タイパ時代の落とし穴
第1章 遅読とは何か──速読の対極にある「深く読む技術」
第2章 遅読をすると何が変わるのか──遅読の効用
第3章 遅読の具体的な方法──「読む」を鍛える技術
第4章 遅読に向いている本とは──ジャンル別・おすすめ本
第5章 遅読力を鍛え、読書の質を高める──実践的読書習慣
おわりに
ISBN:9784815635503
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:950円(本体)
2025年07月15日 初版第1刷発行 -
Posted by ブクログ
ネタバレ単なるテクニックの箇条書きではなく、実際の優れたインタビューを引き合いに出して「この質問のこういうところが素晴らしい」という例を挙げながら説明してくれている点が非常に分かりやすかった。
現在の文脈に沿いつつ相手の世界に本質的に切り込める質問が理想的であること、転換点や1番苦労したポイント等を聞き出せば本質が見えてきやすく相手も気持ち良く喋ってくれるということ、過去の話題からキーワードを見つけ出し度々引き合いに出すことで会話が充実しやすくなるということ、有益なコミュニケーションのためには相手のことや相手の業界の最低限の予習が必要であること等が特に印象的だった。 -
Posted by ブクログ
教養を身につけることの本質的な価値について考えさせられた。
教養を知れば、自分が頭でっかちになることはない。
一見矛盾しているように思えるが、本当の教養とは知識を蓄積することではなく、自分の無知を自覚することなのだと理解した。少しだけ何かを知っているからこそ、相手から教えてもらえる余地が生まれる。この謙虚さこそが学びを深める鍵なのだろう。
また、「そうだったのか」という驚きや発見を「タウマゼイン」と表現する。知識が増えるほど、世界の見え方が変わり、予想外の展開に出会う機会が増える。この感動の連続が人生を充実させる。
毎日一つでも新しいことを学ぶこと。それを自分の仕事に関連付ければ、収入にもつながる。しかし、金銭は二の次だ。あくまで人生の充実が目的であり、お金はその結果としてついてくるものである。
SNSでの無駄な時間の浪費はなるだけしない。歴史の偉人から学ぶことの方がいい。他人の近況を眺めるよりも、時代を超えて残る知恵に触れる方が、自分の人生を変える可能性は高いだろう。
本一冊がどれだけの価値を持っているかはその人次第である。同じ本を読んでも、受け取る価値は人それぞれ異なる。結局、教養とは外から与えられるものではなく、自分の中で育てていくものなのである。 -
Posted by ブクログ
①中古で買ったから、前の人が読んだ赤鉛筆の跡が残っていた。中間管理職に就く、少し大人の方に語られる内容も多い本書。強面のお父さん世代が、今の時代との付き合い方を模索してこの本を読んだのか。と思うと、どの世代になっても悩みは尽きないのだと親近感を感じた。
② 漱石の「自己本位」について触れられていた。
他人や時代に預けていた判断を、自分の内面に取り戻すこと。最近「近代的自我」について聞く機会もあり、まさに漱石もこのテーマについて悩んでいたのだと、興味深かった。
深みがある人の具体例を並べたのちに、「自己本位」、自分の考えを持つことが大事だと述べて締めくくられている。あまりにも纏め方が鮮やか。 -
Posted by ブクログ
齋藤氏らしからぬ書名ではありますが、
それは内容もシンプルであるが故なのでしょう。
定義とはスバリ「〇〇とは〇〇である」と言い切って
いるものを指しています。
普通は数学であれば定義は一つであり、
不変ですが例えば「人間とは」と問われたとして
当然「〇〇である」と言い切れるものではないと
思います。
しかし過去の偉人はその答えを出しているのです。
有名なドストエフスキーの言葉に「幸福は幸福の
中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中
だけにある」というように、「定義付け」されて
いるのです。
それらの著名な「定義付け」を集めた一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ低学年、学級文庫に購入。
声を出すって気持ちいい!
口を動かして、心も頭も元気よく!
★引用(まえがき この本の使い方 より)
音読って楽しい!
ぼくは、子どものころから音読が大好き。
声に出して読むと、その文章にこめられている力が
自分にのりうつってくる感じがするんだ。
~省略~
先人たちの言葉には、先人たちのたましいがぎゅっと
入っている。イメージで言うと冷凍保存されていいる感じかな。
声に出してその言葉を読むと、たましいや思いが解凍されて、キミの血や肉になっていく。
早口言葉や回文。
ぎなた読みなど、
声に出すて思わずわらって
しまうものがあるよ。
リズムが良よい日本語は、
ノリノリで読もう!
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文学の名文
セリフ・いいまわし
ことばざ・四字熟語 -
Posted by ブクログ
本当に齋藤先生にはお世話になっております。
最近計算してみたのですが私の読書スピードだと年間良くて50冊。80歳まで同じペースでずーっと読み続けたとして1500冊読む事になります。1500冊。正直な話、たったの1500冊?と、あまりの少なさにショックを受けてしまいました。1500冊だと、読みたい本は読みきれないし、あんまり興味のない本に関わっている時間はないな、と言う思いが強くなりました。かと言って本はある程度読んでみなければ面白いかどうか、自分に合っているかどうかわかりません。
そんなわけで齋藤先生や、池上彰さんや、出口治明さんのような良書をたくさん教えてくれる方々には大変感謝しています。
私には理系の良書を選ぶ能力は殊更にありませんので今回は特に私にうってつけの本でした。
ありがとうございます。