齋藤孝のレビュー一覧
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アウトプット前提のインプットに切り替えていこうぜ!というのがメインメッセージだが、これが今の自分にはぴったりで確かに〜!と膝を打った。学生の頃は何に使うのかもよく分からない知識をとにかく、受験に出るからという理由で必死に詰め込んでいただけだったので知識の定着に時間がかかっていたのだ。社会人になってから実感したのは必要な場面で必要に駆られて勉強するとかなり吸収が速いっぽいということ。
現代社会はSNSや検索エンジンの普及などで毎日インプット過多になっている。理想はインプットした知識を変換したり、掛け合わせたりして、新しいアイデアや自分にしか作れない価値をアウトプットすること。だが、日本人の気 -
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非常にキャッチーな題名です。
世の中には本を読みたいと思っているけれど
なかなか実行に移せない、読み始めたとして
も、最後まで読み通せない、という人が一定
数はいるかと思います。
そんな人に送るこの本は、平易に書かれてい
て、あっさりと読み切ることができ、なお
かつ「次の本」へと歩みだすきっかけを
与えてくれること間違いなしの一冊です。
本の中には埋蔵金のようなものが隠されて
いると著者は言います。埋蔵金は掘り当てた
人のものであり、書き手のものではありま
せん。
どのページから埋蔵金を見つけるかは、人
それぞれです。年齢や人生経験に応じて、
自分だけの埋蔵金を掘り当てる。それが
読書 -
購入済み
簡単に使える一冊。
とても、よくわかりました。忘れやすいので、しっかりと頭に叩き込みたい内容でした。知仁勇で、さらに頷けるところがすごい。次は、アウトプット。
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ネタバレ 購入済み
文は人なり
一部ご紹介します。
・豊かな日本語を声に出して読めば、それがそのまま「自分自身の語彙」になっていく。引用は「教養のアウトプット」である。
・少しでも気になることがあったら、すぐ「検索」する。
・インターネット上のレビューは「使える語彙」の宝庫。「まとまった情報」としてのレビューには、集合知という価値がある。
・知識を掘り下げたいときは、専門書やネットを使う。
・短い文章の中にも、人格は確実に現れる。「文は人なり」。語彙と思考はセット。
・「歌詞」「映画」は、語彙を身に付ける上で、最上の教科書。
・洋画の「字幕翻訳」には、翻訳と語彙の妙が詰まっている。
・語彙が豊かになると、コミ -
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齋藤氏の本であるから、どうやったらネット依存
から抜けられるのか、などというようなノウハウ
本では当然ありません。
一日のうち一時間でも、ネットから距離を置いて
読書なり沈思黙考する時間を取らないと、そのう
ち大変なことになるよ。そして、ネット断ちした
ことにより得られる世界はこんなに素晴らしいの
だよ。
と「習慣」を変えることにより、人生や運命を
変えることができる、と教えてくれる指南本です。
世の中の情報量は爆発的に以前より増えているの
に、自分の知識はそれほど増えていない、と感じ
ている人。それはやはり自分の興味ある分野の
情報ばかりを偏って取り入れているからです。
その要因はや -
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知性という能力を人生に活用したい人におすすめ。
【概要】
●知性とは何か、なぜ必要か
●知性を追求するスタイルを完成させるため、5つの知性のあり方を紹介
・夏目漱石:自己本位
・福澤諭吉:自己管理
・西郷隆盛:胆力
・西田幾太郎:知・情・意・体
・柳田国男:「常民」への視線、折口信夫:直感に基づく仮説
【感想】
●現代社会を生き抜いていくために必要不可欠な「知性」。問題の原因を見極め、対処する力である。
●「はじめに」で16頁が使われ、ここに「知性」を理解するためのエキスが多く詰まっている。知性を活かすために必要な考え方や習慣はとても役に立つ。
●どうすれば知性を高められるか、歴 -
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大人のための全技術シリーズ第3段にして完結編。
「本質を理解して過不足のない文章を書く力。それこそが『書く力』だと考えています」(『はじめに』より)
「『文章で人を動かす力』を自分のものにすること」が社会人にとって最も必要だと、著者は力説する。
優れた文章にはその人の人格や温かみまでが表れるのだ。
当事者意識を持ち、巨視的な視点と個としての視点を併せ持つこと。
文章構成のプロセスの要点。
①テーマを見つける。
②3つのいいたいことを見つける。
③それを結びつけて文章にする。
パソコンとインターネットこそ文章力向上のためのツール。
人の話を聞いてメモをとりそれをつなげて文章にする訓 -
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齋藤孝・鳥飼玖美子氏の対談本である。
英語に関連する本は、数多く出ているが、どうしても
①英語教育・政策批判
②英語指導の具体
どちらかに偏りが多かった気がする。
この本は、①②のバランスが実に良い。
鳥飼氏が否定的な意見を述べようとすると、齋藤氏が違う角度から提案をし、逆に齋藤が奇抜過ぎるアイデアを出すと「お願い、それはやめて」(p.94)と
遠慮なく制する。
鳥飼氏と齋藤氏。専門領域は異なるが、二人の関係性が非常に良い。
対談本としての長所が随所に表れている。
とりわけ「三章 小学校編」は必読だ。
小学校で重視すべきことは「ペラペラ感」だと指摘する。
では中学校は。同じでよいわけがな -
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「世界史的に見ても非常に研究価値のある希有な物語、それが日本の近現代史です」
著者は冒頭から力強く語る。
だが、意外とわかってるようでわかっていないのも事実。
歴史の授業は、明治維新が終わる頃に3学期を迎えてしまう。
先生が駆け足で流すようにしか教えてくれなかったことも、その理由の一つだろう。
400年近くもの間、15代の将軍に渡って続いた江戸時代が終わったのは、わずか150年前。
ちょんまげから文明開化。
戦争の時代から経済の時代へ。
勤勉。
真面目。
自己犠牲。
そして一致団結。
藩がすべてだった人たちが「日本国民」となり、その特性を活かして生き抜いてきた近現代。
波瀾万丈