【感想・ネタバレ】「文系力」こそ武器であるのレビュー

あらすじ

単に「理系になれなかった人」が「文系の人」なのではない。実は専門性を持たないように見える文系人間が、この社会を動かしている。
「理系」はお金を生み出し、社会に貢献しているが、「文系」はお金を生まず、たいして社会の役に立たないとみなされることがあるが、本当にそうなのだろうか。実は文系人間には、文系特有の強み「文系力」があるのだ。「文系力」とはいかなるものなのか、また、これまで「文系力」がいかに私たちの社会を大きく動かしてきたのかを明らかにする。
理系偏重時代にあって、今後ますます求められる「文系力」とはいかなるものか。またその文系力をいかに鍛えるかを明かす。あなたの中に眠る文系力こそ、最強の武器になる!
まえがき 眠っている「文系力」を呼び覚まそう
第1章 なぜいま、「文系軽視」の時代なのか
第2章 文系人間、理系人間とは何者か
第3章 理系にはない文系の強み
第4章 社会から求められている文系の力
第5章 「文系力」が世界を変える
第6章 「文系力」を磨く読書法

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Posted by ブクログ

「文系」「理系」という言葉は日常で普通に使われていますが、改めて「文系/理系であるとはどういうことか」を理解することが出来ました。

読んでみると、文系か理系かの区別に意味はなく、どちらの能力も併せ持つ必要があるんじゃないかという気になりました。厳密な手続きで仮説を検証し、真理に近づく理系の力と、幅広く物事を知っておき、それをうまく機能させる文系の力。

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2020年10月20日

Posted by ブクログ

なるほど、と納得できることばかりだった。ただ闇雲に文系、というものを賛美するのではなく、その定義や持っている強み、求められる資質、そしてそれを高めていく方法が体系的にまとめられている。伝えたいことが論理の流れに沿ってスッと入ってくるあたり、さすがだなと思った。
これまで曖昧に感じていた文系らしさ、というものを言葉で整理してくれた一冊。

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2019年03月14日

Posted by ブクログ

維新の人たちは理系文系問わずオールマイティーであったとのこと。現在の優秀な経営者は自分を武器にどの分野でも活躍できる。サントリーの新浪さん、バスケットの川渕さんなど。自分も武器を見つけることにしたい。

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2018年01月25日

Posted by ブクログ

■要約
「文系であることに自信を持てない文系人間」が世の中に溢れている。このことに問題意識を持った著者が「文系力」とは何かを語ることによって、文系人間の生きる道を示しているのがこの本。
文系は理系に比べ専門性が薄いものの、多様な本を読み様々な経験を積むことによって「相場」を知り、「勘」を養うことができる。また「雑談力」「再生要約力」「質問力」に優れているため、話し合いを円滑にするなど管理・経営者に向いている面がある。
反対に、読書をまったくしない・積極的に話せない・言語能力に乏しいようであっては文系人間ですらなくなってしまう。理系に比べ専門性がない分、そのような能力を保持している必要がある。

■感想
「文系」と言われると本書冒頭に書かれている通り、「数学が苦手」というネガティブな印象を自他共に抱いている人が多い。
しかしこの本を読んでみるとむしろ文系にできることの方が多いように見えてくる。専門性がなくともジェネラリストとして多種多様な場面で活躍することができる。

ここで自分が大事だと感じたのは、100%文系(理系)の人がいるわけではなく、どちらの面がより強く出ているかということ。
文理系と言われる心理学や経営・経済学をはじめ、体育系や芸術系の方がどちらよりの人間なのか、プロフェッショナルタイプなのかジェネラリストタイプなのか冷静に分析することができる。また同じような業界でも専門性を高めるべきか、それとも知見を広めるべきなのか、考える際の参考にすることができる。

「文系力」というものが改めて言語化されることにより、曖昧で明文化されていない能力について考えなおすことができた。

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2017年12月17日

Posted by ブクログ

文系ならば、やはり本を読みなさいということですね。そこから、判断力やコミュニケーション力といった文系力の武器が磨かれる。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

文系こそが社会を牛耳る。「総合力」が大事だと。米アップル社の故・スティーブ・ジョブズも「ゼネラリスト」という意味で文系だったとも。その文系が勝つためにはとにかく読書せよ!とのことだったので、個人的にこれから読書量を上げていきたいと思うのであった。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

文系とは理系になれなかった人たちだ、というバイアスがあると思う。確かに大抵の場合がそうであり、数学から逃げてきた人たちもいるだろう。しかし、文系に与えられた時間は理系に与えられた時間よりも多く、その時間を読書に当て、社会について知ることで、総合力が磨かれていくのだと思う。実際、社長や企業の幹部などは文系が多い。

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2019年11月25日

Posted by ブクログ

理系に囲まれた職場にいて日々圧倒されている中、文系の自分がするべきことは何かと悩んでいたが、尊敬する齋藤孝先生がドンピシャな内容の本を書いていたのでとりあえずささっと読んでみた。
・文系人間とは・・・曖昧で捉えづらいものへの関心が高く、社会全般に興味を持つ。その根本には言葉と人間への関心がある。
求められるもの・・・ファシリテーターとして組織のコミュニケーションを活性化させること。また、コミュニケーション力は斎藤孝の中では以下の3つと定義。
①雑談力
②意味を正確にやり取りできる言語能力
③クリエイティブなコミュニケーション
・文系人間の果たした歴史的功績・・・概念を言語化すること(ハイデッガーやニーチェ、孔子など)。グレーゾーンでの立ち回り(恋愛とか)。大局的な判断力。メンタル力(明治維新の武士)。ライブ空間での全体的なマネジメント能力。などなど。
・文系力を磨くためには・・・読書の精読、多読。名著を読み込むことで偉人を味方につける。新書を多読することでいろんなジャンルの基礎を知る。

結局は本を読めという安定の結論で終わるのだが、コミュニケーション力を上げるための豊富な情報収集が必要というところは改めて納得。確かに自分のしている仕事は何かの依頼、集約といった部分が多いものの、そのお願いを受けている人たちがどんなシステムにしたら楽になるかという点を常に想像力を働かせる。意見を引き出すために、いろんな人と相手の興味のあるジャンルを交えながら話し合う。そして、それらの判断材料に基づいて組織の最適解となるふ行動をとることで少しずつ組織全体を強くしていく。そういったことが求められるんだろなうな。頑張ろう。

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2018年06月03日

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