【感想・ネタバレ】なぜ日本人は学ばなくなったのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年10月31日

かつての日本人と比較し、現代の日本人特に若者は向上心、何かに対するリスペクトがなくなり、自発的に学ぶ姿勢が失われ、自分にとって快適な空間、情報にだけアクセスしようとする傾向に筆者は強い危機感を持っている。
この原因の1つにインターネットの普及によって、誰もが簡単に自分が欲しい情報にアクセスし、知識を...続きを読む得ることができるようになったことが挙げられる。

わたしは日本の高校生が海外の高校生に比べて向上心や出世欲、チャレンジ精神が低く、安定を求める傾向があるというデータが気になった。
生き方の選択肢が増え、自由や多様性が尊重される時代、なんで日本人は安定を求めるんだろう?

誰かがやっているから自分もやろう、自分だけ浮かないように周りを意識して、周りに合わせよう、人と違う道を進むのは怖いという日本人的な思考が影響?
プラスそもそも自分が何をやりたいのか分からないという人、夢や目標がない人が増えているような気がする。

筆者も言っていたように学ぶ機会が昔に比べて少なくなった(読書や先輩社員との飲みなど学ぶ機会を自分で作ろうとする人が減った)こと、物質的、経済的に昔に比べて豊かになり、そんなにガツガツ生きなくてもそれなりに生きていれば不便がないくらいの生活ができるようになったことが背景にあると思った。

何かを学ぶことは自分の成長であると同時に、誰かの幸せにもつながる。
やらなくてもなんとかなるけどやったほうが自分のためになるなら例えめんどくさくてもやってみる。自発的に取り入れた知識や経験にこそ価値があると思うし、そうやって得た知識や経験を誰かのために役立てられる大人になりたいと思った。

 

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Posted by ブクログ 2018年05月06日

まあ、そんなものだけど、
そういうテーマに挑んだところがいいね。

資格を獲るだけが勉強になってる。
バカバカしい限りだ。

勉強って、自分を信じられるようになるために、
するんだけどね。

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Posted by ブクログ 2020年08月12日

 教養がいかに大切かが分かった。夏目漱石や、著名人が出てきても、名前は聞いたことがあるで終わってしまう。教養を身につけなくては不味いと思わせてくれる本である。

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Posted by ブクログ 2013年05月15日

若い時には読書をしていなかった。もっと早く本を読んでいたらよかったのにと後悔している。

若者文化で、特に最近のヒップホップから始まりズボンを腰下までずらすファッションに?だった。
明確な答えが有った。

白人文化への憧れから、黒人文化への移行。黒人文化が悪い訳では無い。安定した仕事につけない不安...続きを読む、まずしさから黒人文化への接点がある。
学習していないので、言葉ではなく単語のヒップホップでしか表現出来ない。

ロックの悪影響には、胸が痛む。客観視すると確かに、カウンターで否定するアメリカ文化の悪影響だ。楽に快感を得られるロックは、有害と表現されても納得してしまう。
アメリカ文化の大切な要素は取り入れず、楽な事しか取り込まなかった時代に自分が生きている事を知っただけでも、読書をした意味はある。

斎藤 孝は、自分の生涯の先生になるだろう。

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Posted by ブクログ 2012年12月31日

中高生にも読めるように語尾が、ですます調になっています。また、いかにも教科書や入試に出そうな感じな文章だなという印象を受けました。しかし、書かれている内容はなかなか納得できるものでありました。学問へのリスペクトがなくなってきているという指摘。モンスターペアレントなどにみられる先生への尊敬の欠如や、少...続きを読むし驚いたところでは就職の際の学歴不問という募集についてもなるほどと思わされました。確かに、学歴だけでは十分な評価はできませんが、学問をある程度頑張った、もっといえば学問を身につけた人へのリスペクトがないんじゃないのかという指摘には少し考えさせられました。

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Posted by ブクログ 2012年10月28日

勉強は、明日に希望を持つためにすること!
もっと早く出会いたかった本です。
勉強しない大学生活を送ってしまったなあ

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Posted by ブクログ 2022年07月26日

2022/07/26
齋藤孝さんの本面白い。ただ頭ごなしに勉強しろって言うんじゃなくて歴史も踏まえてメカニズムを解説してくれるからいい。検索万能社会についての文章が自分の核心をつかれてるようでドキっとした、、よし、本を読もうと思った

モンスターペアレントとそういう人の他人に対する敬意の無さってつな...続きを読むがりがあるというのが、なんか自分に身に覚えがありすぎてウッ…となった、、

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Posted by ブクログ 2022年02月12日

現代の日本に対して、何も疑問に思うことなく過ごしてきた若者ですが、齋藤孝さんから見た現代社会は昔と比べると質の低い学力・自己形成力の風潮が漂っているのですね。私は学ぶことを続けたいと更に気持ちを持つことができました。

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Posted by ブクログ 2018年10月17日

明治大学文学部教授の著者が、今の世の中、学習をしない若者達へのメッセージ。もっと、みんなで考えてみよう!というメッセージ。

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Posted by ブクログ 2013年09月23日

日本人のアメリカ化は深刻だな。
そして自分もその中の一人というのをかなりかんじました。 肝心なことを忘れているな。

日本人が伝えてきた「学ぶ心の伝統」を自分も伝えていかなければならない。 まずは自分が学ぶ精神を改めてから…

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Posted by ブクログ 2013年08月07日

日本の近代教養主義の復権を願う内容です。
『読書論』で語られていた、宗教的道徳観を養うのは難しい日本において、
読書により様々な思想に触れる習慣が精神性に大きく影響を与えた
というのはなるほどなぁと思いました。
少しリンクする部分もある学びについての考察です。
歴史的背景も交えながら日本近代の学びの...続きを読む在り方について考察されています。
かつてはすべての学問として哲学・思想が基礎となっていたんですよね。
知に対する憧れを取り戻せたら、日本の未来も変わるかも。

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Posted by ブクログ 2012年09月15日

・日本人=勤勉?
かつては、日本人と"勤勉"は必ずセットだった
現在では学ぶ意欲が衰退し、"おバカ"をウリにする番組も目立つ状況
世界的に比べても、明らかに学力は下降している

生きる力は、学ぶ意欲とともにある
バブル経済の1980年代に日本人の学びへの意識が...続きを読む変わってしまった

・リスペクトの精神
なぜ学ばなくなったのか、それはリスペクトの精神が失われたから

リスペクト:
自分より優れたものがあることを認識し、それに畏怖や畏敬の念を持つこと
何かに敬意を感じ、あこがれ、自分自身をそこに重ね合わせていく心の習慣

リスペクトの精神が失われ、バカでもいいじゃないか、という空気に
開き直り社会、バカ工程社会、ノーリスペクト社会に

・垂直志向から水平志向の世の中へ
かつての日本 = リスペクト社会
 教師・意思・親・先人に対する尊敬・感謝の念
 学ぶことへのリスペクト = 学びへのあこがれ

現在の日本 = ノーリスペクト社会
 尊敬・感謝の喪失
 モンスターペアレンツ、ペイシェントの出現
 勉強嫌い、活字文化の衰退、読書離れ

・やさしさを重要視
真善美を求める、正義を突き詰める、天下国家を論じる考えから、
やさしさが価値を持つようになった

やさしさはカウンターカルチャー
親が子供を鍛え、社会が人を鍛え、厳しさのなかで何かを生み出す価値観、
だれもが努力し、我慢し、作り上げてきた資本主義社会に対抗して、
それを受け入れられない若者を中心に広がってきた

人に対しても、自分に対してもやさしく、本当の自分を見失わない生き方を求める
永遠に若者でいたい症候群、責任を大人として引き受ける意識が希薄になる

・学びをうばったアメリカ化
戦前はアメリカよりもヨーロッパ、ロシアの影響を強くうけていたが、
戦後はライフスタイル、思想的にもアメリカ文化に支配された
特にロックがその普及に大きく貢献した

アメリカの若者文化はカウンターカルチャーであり、
無から何かを生み出すのではなく、現在あるものへ対立する考え

伝統的な知 = ヨーロッパの古典主義への対抗
文化、知的遺産、教養への対抗意識

アメリカ人には1日でなれるが、フランス人には1日ではなれない
思想的な教養が要求される敷居の高さ

一方で、アメリカのフロンティアスピリット、インディペンデントな気概という
文化の優れた面は取り入れられなかった

教養主義を失い、中途半端にアメリカ化し、
寄りかかる柱を失ってしまい、金銭至上主義へ走ってきた

・自己形成から自分探しへ
自己形成
 学びの積み重ねによる自己形成
 旧制高校的教養主義
 垂直願望
  自己を掘り下げる、自己を向上させる、構築する

自分探し 1980年代~
 自分への不安感から瞑想
 水平願望
  どこかで幸運で出会いがあり、自分が一気に変わる

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Posted by ブクログ 2012年08月27日

「教養」という言葉自体に対して、日常生活とは遠く、空論のように私ですら直感的に思ってしまうこと…これは確かにレベルが落ちているのだろうなぁ。流行の勉強会も、知への欲求というより、スキル獲得が主流に思えます。難しい(?)哲学には手が出ないとしても、大きな社会観や問題意識は持ち続けたいものです。

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Posted by ブクログ 2012年07月22日

第5章:薄い人間関係を志向する若者たち
興味深かった。

教養を身につけることは、今の社会を知ること。
自分たちを知ること。
これからの未来を考えることにつながると思う。

薄っぺらい話しかできない人間にはなりたくない。

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Posted by ブクログ 2012年04月29日

大学生の知的レベルの低下が叫ばれて久しい。しかしそれよりも日本人の知的レベルが落ちいているのではないかと著者は言う。特に強調するのが、読書量の低下である。自分もそれほど大学時代に本を読んだ方ではない。しかし、明らかにそれとは比較にならないくらいまわりの人は本を読んでいない。
 さらに思考能力のレベル...続きを読むの低下も著しいように思う。そもそも議論・討論・対論の方法さえ未熟である。論理力が弱いことも感じる。
 今の日本の学校教育に必要なのは書く力と技術、議論する力と技術、読書力である。これらは教える方にも技量が求められるが、皮肉なことにこれらの能力を一番持っていないのが日本の教師である。書く力がないから書かせっぱなし、論理力がないから議論を恐れて教えっぱなし(教えてもいないが)、読書も浅い読み方である。
 せめて読書会を週1回でも開いて、本の中身について論争させるだけでも知的欲求の向上には役立つだろう。

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Posted by ブクログ 2012年02月03日

旧制高校に憧れた著者は現代のアニメとロックに明け暮れ、「教養」を軽視する若者を「バカ」と切り捨てる。
しかし、その奥底には日本を思い、若者に学ぶ喜びを知って欲しいという、熱い想いを感じ取ることができる。
あとがきの中にとても共感する言葉があった。
「占いや他人からのはげましだけに頼って、心の天気の心...続きを読む配ばかりしていても、本当の晴れは来ない。心の晴れは、技がもたらす。」
「空気は読むものでなく、つくるものだ」
「自分を支えてくれる『技』を磨き、その技で他の人を幸福にすることを生きがいとしてくれたまえ」
日々、大学教員として、学生を鍛え、直接向き合えない人のために本を書き続ける著者の言葉だから、心に刺さる。

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Posted by ブクログ 2012年01月01日

人間関係の希薄化
読書量の減少

とにかくこの2つが大きな理由として挙げられるということが書かれてある。
自分も学ばなくなった世代に入るのだと思う。

楽な道に体を向けるのではなく、日々の努力、挑戦を胸に刻み生きていきたい。

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Posted by ブクログ 2010年12月12日

なんというか、今までもやもやしてたものが若干取れた気がする。

昔の学生は遊ぶよりそれこそ「学」ぶ「生」徒だったんだと。
戦後アメリカの文化、ロックとかが入ってきてみんな自分を律するより楽なほうに逃げていった。
最近の「がんばらなくてもいいや」風潮はアメリカ化された結果なんだと。

うちの大学は滑り...続きを読む止めで入ったから、志望大学より偏差値は低め。
他の大学がどうか分からないけど、少なくとも大学生になって
授業中に「おしゃべりやめなさい」だとか注意されたくない。
で、単位も「ダメだろーなー」と思って出したレポートで取れる。
こんなんでいいの?と思った単位は数知れず。
ゼミの友人とも授業中以外でゼミの内容について語ることもなかった。
もっと知識と知識でぶつかれる友人がほしかったな。
お互い十分調べて議論でぶつかる、みたいな。

ま、受験期だらだらしてたから仕方ないか。
人生がやり直せるとしたら、高校時代に戻ってちゃんと受験勉強したい。
もっと偏差値高い大学入ってぬるぬる進級できるような所じゃない大学でちゃんと勉強したい。

それと、経済的にというのもあるけど親が絶対4年で卒業しろというのがプレッシャーだった。
もう1年行けたらドイツに1年留学してたかもしれない。
8月に短期留学したとき、ドイツの大学生は余裕があるというか、柔軟な学び方をしてると思った。
休学して自費で日本に来る人もいた。
日本人でそういう人がいないわけじゃない。

でも少なくともうちの大学は就職内定率上位校の面子があるのかそういう雰囲気がない。
ちゃんと進級して、ちゃんと学校のいうとおりやればいいところに就職できるよ。
どうも大学側(特に就職課)からそう言われてる気がしてならない。
イラッとしたから就職課にはほとんどお世話にならず自力で就活した。
うん、確かにみんな大学入るのは就職のためだけどさ。
でも悩む時間ってのが少しはあってもいいんじゃない?
それが4年間のうちに入ってるならちょっと短いと思う。

もっと本読もう。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

学ぶことへの意欲が減ってきているのは、本当にそう思う。

子どもたちを見ていると塾に通っていたとしても
"やらされている"感が満載である。

読書量がどれほど大切か。
これが分かるのは読書をしている人だけであって、本に触れていない人は一生気付かない。

知らないことを知った時、無...続きを読む関心でいる怖さ。
自分には関係ないと思ってしまう人は自分を含め、たくさんいるんだろうなと思った。

自分のためだけではなく、"人のために"行動できる人は素敵だなぁ。

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Posted by ブクログ 2018年01月12日

今の若い世代が本を読まない、学ばないという現実に向き合うと共に、今度は自分どの様に、次の世代への手伝いが出来るのか?が問われているのだと思っている。

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Posted by ブクログ 2017年08月31日

あこがれを持ち、学び続けること。学ぶことに対しての尊敬の意を忘れないこと。
あこがれを持ち勉強に励み続けることによって自分の軸もしっかりとしていき人としてどっしりと構えられる。現代の若者によくある一生モラトリウム、ということもなくなる。
皆で同じ定位置に留まって安心し合うような、お互いを慰め合うよう...続きを読むな関係じゃ駄目だ。志を高く持って、上へ上へと目指していかなければ。

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Posted by ブクログ 2014年02月07日

「学ぶこと」に対する「リスペクト」がなくなってしまったという指摘は納得できます。この国の未来に対する強い危機意識が、著者にこの本を書かせたのではないかと思いますが、「あとがき」で取り上げられている子どもたちの読書や学習に対する熱気を伝えるエピソードには、まだこの国には希望があるということを感じさせら...続きを読むれます。

ただ、大正教養主義を「リスペクト」する著者自身の好みが強く反映されていて、ドイツ哲学やロシア文学を学ぶべきだとされていますが、これには全面的には賛同できないとも感じました。もっと多くの、それこそどんな対象からでも、私たちは学ぶことができるのではないでしょうか。著者が批判的に言及している、戦後の日本が受け入れてきたアメリカの大衆文化や「ガンダム」などのサブカルチャーにも、学ぶことはたくさんあるはずだと思います。

もちろん、そうした可能性を著者が否定しているわけではありません。「スラム・ダンク」の友情論についての本を書いたこともある著者が言いたいのは、アメリカのロックや日本のサブカルチャーにも優れたものはあり、そこから多くのことを学べるのは確かだけれども、そのことを理由にして、他の学問や文化から学ぶべきものなどないといった態度を取るのは間違いだ、ということなのかなと理解しています。

ただ、やっぱり著者自身の「教養」観に基づいた懐古的な話が多いので、そこに抵抗を感じる読者も出てくるのは仕方がないという気がします。

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Posted by ブクログ 2013年06月06日

知へのリスペクトの低下を嘆くあまり、序盤から多少強引だなァと思う展開が気になる。ロックが嫌いなのは分かるが、アメリカ文化の輸入によって、まず既存の主流文化への抵抗から「時間をかけてやっと得られる教養」を志向しなくなり、そのうえ代わりにすぐ得られる快楽を選択するようになった、てのが特によく分からない。...続きを読む

でもこういう熱いひとが現状を嘆いてくれないと何も変わらない。知識がなければ、不利益を被ることを知ってほしい。その啓蒙のための入門書としてであれば使えるような(文章はさすがに読みやすい)。

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Posted by ブクログ 2013年02月23日

齋藤先生の言う学びのベースは読書にあるわけですが、確かにデータとしてこれは少なくなっているなぁというのと、実際に自分が大学生の時とかもそうだし、今の周りの人も本を読まなくなっているのは事実。
昔の教育システムに回帰するのも現実的ではないと思うので、そこはもう少し理想から離れたヴィジョンを見たかったで...続きを読むすね。

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

『そもそも学ぶとは、野生動物のように自ら知識を狩りに出かけ、貪欲に吸収することです。こうして知を得ることは、友人に伝えずにはいられなくなるような興奮を伴うものです。』
本当に勉強している人は、きつさよりも先の目の輝きがあると思う。(高校のときの前田君とか)
『読書とは自分の中で行う、偉大なる他社との...続きを読む静かな対話』『「情報」ではなく「人格」として書物を読む習慣を身につける』良い言葉だと思った

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Posted by ブクログ 2012年04月10日

「かつて「日本人」と「勤勉」はセットであった。」
そうだそうだ、と思いながら読んだ。
「自分は未熟である。だから勉強という修行を積むのだ・・」
そうだそうだ。
「・・教養を重んじていない次の世代に対して、
 足腰の弱さのようなモノを感じている・・」
フムフム。
「勉強にエネルギーが出せないだけではな...続きを読むく、ナンパする
 エネルギーも持てないわけです。」
ちょっと言い過ぎかも・・。
「ものごとには、深さと高さがある」
「・・我慢強く掘り下げ、よじ登り、積み上げる・・」
そうすることによって生きる手応えが格段に大きくなる。
読み終わって、少し活を入れてもらった気分になった。

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

本屋で衝動買いしました。■「学ぶ=読書」の図式に違和感この本ではあたかも学ぶこと=読書すること、であるかのように記述されています。それだけではないのではないか、と少し違和感を感じました。著者自身もこの違和感を持っていたのか、あとがきで若干それを釈明している節がありました。■「アメリカ化」が教養主義の...続きを読む衰退をもたらした不完全な「アメリカ化」が教養主義の衰退をもたらしたと指摘があります。これは、たしかにそういう側面もあるのかもしれないと考えさせられます。

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Posted by ブクログ 2011年12月25日

勉強不足等で若者が頼りない存在と写るのはいつの時代のことでもある。日本人は元来身体的に学び、教養と呼ばれる頭で考える学びに対しては歴史が浅く、現代に至っても身につけきっていないのではないだろうか?また果たして将来的にも身につけられるものなのだろうか?マルクス主義に行ったり、カルトに走ったりするのはど...続きを読むこか身体的な学びを欲している(頭だけではダメだと思っている)のではないだろうかと思った。この本で身体的な学びということが分かってよかったと思う。

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Posted by ブクログ 2011年08月08日

■日本人
1.-日本人は戦後、米国の若者文化の影響を受け、音楽によって簡単に快楽を昧わうことを覚えた。そのことが、本を読ん
で自己形成するという地道な活動を困難にした。

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

「日本人は、一昔前までは教養が大切にされて、多くの人が本を読んでいたのに、今の若者はなぜ本を読まないのか」ということが語られている本。
齋藤氏の嘆きや憤慨が伝わってきて、やたらと熱い。

ただ、現状がどうなっているかという分析と、どういう流れで今のようになったのかという筆者の推測があるのみで、じゃあ...続きを読むどうすればいいのかという提言はまったくされていないという投げやりさはある。「とにかく本を読め」という結論らしい。
でも、本を読まない人は、そもそもこの本だって読むことはないから、その人たちのところに筆者の主張が届くことはないだろう。

齋藤氏の主張には、とても共感出来るところが多いのだけれど、それでも、この本の内容はかなり片寄った意見だと思うし、アメリカについてや現代の若者について、明確な根拠にもとづいていないイメージで、勝手に決め付けている部分がかなり多い気がする。

自分の考えでは、今の日本は、この本で言われているほど絶望的な状況でもないし、その時代に合わせた形で適応をしているというだけで、現代人が昔の人に比べて劣っているということではないのだと思っている。
昔の人のほうが良く知っていたこともあれば、今の人のほうが良く知っていることもある。それは優劣の問題ではなく、どの時代のどの国民にもある、特性ということだと思う。
本を読まなくても、その分、実体験や、他のメディアから読書以上のことを吸収する人もたくさんいるだろうし、それが出来る時代だとも思う。

でも、齋藤氏がこの本で語っていることの真剣さは伝わってくるし、その危機感も非常に納得がいくところが多い。実効性はともかく、とても好感がもてる本だ。

ある時期を境にして、日本には「バカでもいいじゃないか」という空気が漂いはじめました。ある種の「開き直り社会」ないしは「バカ肯定社会」へと、世の中が一気に変質してしまったのです。(p.16)

フランスの政治学者トクヴィルは、もともとアメリカ人は書物を有する国民ではなかったと指摘しています。それに、互いの権利を承認するための訓練は不要、哲学も不要、国民性に見出されるあらゆる違いも捨象でき、アメリカ人には一日でなることができる、と述べています。
ではフランス人に一日でなれるかというと、それは無理です。デカルト、パスカル、モンテスキュー、ラブレー、ラシーヌ、ルソーといったものに対する教養がなければ、フランス人とはいえない。そういう敷居の高さが、一員になろうとするときのヨーロッパにはあるわけです。(p.78)

こういう若者の変化を見て、前の世代の人々が「教養のない人が増えてしまった」と絶望していたのが30年ほど前。現在では、嘆く人すらいなくなってしまいました。教養という尺度で日本のこの30年間を振り返ると、極端に劣化してしまったことは間違いありません。「無教養」、より正確には、「自らの無教養に対する羞恥心のなさと開き直りの態度」は、そのまま「バカ」と言い換えることができるでしょう。(p.155)

読書にかぎらず、高い山の切り立った崖を登るような努力やエネルギーを必要とすることは、若いころに経験しておくべきなのです。対象をリスペクトするがゆえに、難解であることを承知で立ち向かい、多くのことを根気よく調べ、深く考えながら、あるいは議論しながら少しずつ理解していく。こういう経験が、その後の糧になるのです。(p.168)

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