あらすじ
本当の大人は、いつまでも子どものような素直な気持ちを持っているもの。
これからを生きる大人に伝えたい、忘れないでほしい大切なことをまとめました。
「自分は間違っていない」と過信してしまったり、はたまた「どうせ自分には無理だ」と決めつけてしまったり。
大人になると、どうしても頭が固くなってしまう人が多くいます。
社会人になりたての20代から、重責を担う50代まで。
これからを生きるすべての大人に贈る、いつまでも軽やかでいるために、今一度心に留めたい大切なこと。
【CONTENTS】
1章 「自分」を見つめる
自分の弱点を忘れない/こだわることを忘れない/自分の知識、経験を一度は疑うことを忘れない
2章 「他人」を認める
周囲を頼ることを忘れない/相手の長所を見ることを忘れない/時間を守ることを忘れない
3章 「これまで」を振り返る
初心者だった自分を忘れない/不思議に思うことを忘れない/人を傷つけたことを忘れない
4章 「これから」を想像する
いつまでも好奇心旺盛でいることを忘れない/「人生は有限」であることを忘れない/これからの自分をイメージすることを忘れない etc.
そのほか、コラム「まだ大人になりきれていなかったあの頃の私」や著者がおすすめする「大人だからこそ読んでおきたい厳選10冊」もご紹介。
【著者プロフィール】
齋藤孝
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。ベストセラー作家、文化人として多くのメディアに登場。著書に『大人の対応力』(ワニブックス)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)など多数。著者累計出版部数は1000万部を超える。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
斎藤先生の本は、自分自身納得できることが多く、その通りだと思います!
と心の中で頷けるので好きです。
学生という立場で一度授業をうけてみたいなと本を読むたびに思います。
書かれていたことを仕事で実践することで、より好転していくだろうなと想像できます。
ひとつひとつを自分のものにしていきたい。
Posted by ブクログ
「〇〇記念日」を、ぜひみなさんにもおすすめしたい
とのことで、私も今年に入ってから褒められたことを〇〇記念日として複数年日記に書き始めました。
来年また見た時に思い出して自分のことを少しでも認められたらいいなと思います!
Posted by ブクログ
毎日忙しい日々を過ごしている大人は
たくさんいます。
ここでいう「大人」とは、大学を卒業
したばかりの若者でも有り、十分な
キャリアを積んだ50歳代の人も含まれ
ます。
つまりどんな大人でも忘れてはいけな
い大切な物事があるのです。
他者への感謝の心、初心を常に忘れない
フレッシュさ、未来を見据えるビジョン
などを持つ大切さ、などです。
「そんなことは分かりきっている」と
思ってしまいがちですが、「では、
自分は実践できているのか」と考えて
しまう指南に満ちた一冊です。
Posted by ブクログ
大人だからこそ忘れないでいたい45のこと
――齋藤孝さんの本から学んだ、生き方のヒントたち
年齢を重ねるほどに、私たちは多くの知識と経験を手に入れる。
けれど、それと同じくらい「大人だからこそ忘れてしまいやすいこと」もある。
齋藤孝さんの『大人だからこそ忘れないでほしい45のこと』は、そうした“人としての根っこ”をもう一度思い出させてくれる一冊だ。
以下は、その中で特に心に響いたエッセンスを自分なりに噛み砕き、文章にしたものです。
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1. 自分自身と向き合う
弱点を隠さない。
人は自分の弱さを知ることで、むしろ強くなれる。弱点は悪ではなく、使い方次第では人生最大の資源になる。それを隠すのではなく、表に出し、エネルギーに変えていけるかが問われている。
一方で、長所や強みも忘れてはいけない。
自分の“いいところ”を意識するだけで、植物のように自然と伸びていくもの。過去に人から褒められたことを大切にして、自分を育てる力にしていこう。
「自分にはこだわりがある」ことは、美意識があるということだ。
ただし、すべてにこだわる必要はない。どこに美意識を注ぎ、どこは流すか。この線引きができることも、大人としての余裕に繋がる。
そして、自分軸を持つこと。
流行や他人の意見に流されるのではなく、自分自身のセンサーで“いいもの”を見抜く眼力を養っていくこと。そこに判断の基準がある。
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2. 感情と上手に付き合う
イライラした時、どう自分をなだめるか。
怒りや不安に支配されるのではなく、冷静に立て直せる方法を持っておくことは、精神的な安定をもたらす。
知識や経験は時に自分を曇らせる。
「こうに決まっている」と思い込まずに、一度疑ってみる。思考停止ではなく、思考の柔軟性こそが、大人の知性だ。
そして、グレーを受け入れることも大切。
白黒はっきりつけたくなる場面ほど、一呼吸おいて“曖昧さ”を許容する心の余裕を持とう。
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3. 人との関わりの中で育つもの
明るい人のまわりには、自然と人が集まる。
不機嫌な空気を感じたら、まず自分の機嫌を整えよう。大人は、自分で自分の機嫌を取るもの。
周囲を頼ることを怖がらない。
甘えることは悪ではない。適度に頼り、好意をきちんと返す――それが信頼を築く鍵になる。
日常の会話も、大切な人生のスキル。
会話力は場数が育てるもの。成功も失敗も重ねることで、人とのやりとりに“こなれ感”が出てくる。
そして、こまめな返事を心がけよう。
気の利いた一言、スピード感のある返信は、相手への誠実さを伝える。
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4. 感謝と祝福を忘れずに
「おかげさま」という言葉を心に持つ。
すべてに感謝しなければと思うと苦しくなる。でも「おかげさまで」「ご縁で」という言葉なら、肩の力を抜いて人と繋がれる。
他人の成功を祝うこと。
素直さを忘れずに、まずは“とりあえずやってみる”姿勢で学ぶこと。やってみたことを伝えることで、さらに人間関係が深まっていく。
他人の長所を見る目を養う。
どんな人にも必ず良いところがある。そのバランス感覚が、成熟した視点をつくる。
好き嫌いがあってもいい。でも、それを周囲に感じさせず、公平に接する姿勢を持つこと。
それが、大人の品格。
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5. 時間は人生そのもの
時間を守るということは、相手を尊重するということ。
遅刻をしない、他人の時間を奪わない。その姿勢に、誠実さがにじみ出る。
また、自分の話をするよりも、他人の話に耳を傾ける。
聞く力は信頼を呼び、有益な情報を引き寄せる力にもなる。
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6. 学びと行動の連動
真似ることは恥ずかしいことではない。
一流の人は人から“学ぶ”姿勢を持っている。大切なのは、真似る中に自分らしさを加えていくこと。
冗談を言える人は勇者だ。
相手を楽しませることに恐れず、人との間に“笑い”を生み出せることは、大きな魅力になる。
人を守る姿勢も忘れずに。
自分のミスには厳しく、他人のミスには寛容に。他人の落とし穴を予測し、フォローする。それが信頼される人の条件。
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7. 原点を忘れない
今の私たちがあるのは、先人たちが“井戸を掘ってくれた”から。
その事実に思いを馳せ、感謝を込めて今を生きよう。
初心者だった頃の気持ちを忘れずに。
素直で夢中だったあの頃の感覚が、人生の節目に力をくれる。
童心に帰って、思いっきり遊ぶことも時には大事だ。
やってみたいことにすぐ飛びつく、その“軽さ”が人生の楽しさを広げる。
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8. 感謝の循環を生きる
両親、育ててくれた人への感謝を、行動で返す。
過去を思い返して湧き上がる感謝を、次の誰かに届けていく。そうして、感謝の循環が生まれる。
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9. 知的好奇心と学びを止めない
不思議に思うことをやめない。
驚きこそが、知の探求のはじまり。
「なぜ?」と疑問を持ち、「どうして?」と人に聞けることは、好奇心の証だ。
専門家ほど「わからない」を知っている。
本物の知識人は、わかることとわからないことの区別がついているもの。
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10. 成長と挑戦の精神
人は、成功体験によってしか前進できない。
だからこそ、小さな成功を重ねる努力を惜しまないこと。
すべては流れゆくもの。
他人に何かを期待しすぎず、与えたら忘れるくらいの心持ちでいよう。
後輩や部下を育てることも、自分の成長の一部。
若い人には寛容に、広い心で関わることが、育てるという行為の第一歩だ。
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11. 軽やかに、深く生きる
変化を恐れず、自ら道を切り拓くこと。
苦手を克服するには、まず“最高のものに触れる”ことが鍵になる。
面白そうなものには飛びつく。
その軽やかさが、人生を鮮やかにする。
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12. 知と体験をつなげる
読書は、偉大なる他人の人格に触れる行為。
知識を得るだけでなく、それを人に伝えることで、初めて“自分のもの”になる。
適度な緊張感のある場所に身を置くと、人はグンと伸びる。
「ほどよいプレッシャー×リラックス」が、最強の成長モードだ。
“わざわざ”することの価値も忘れない。
手紙を書いたり、会いに行ったりすること。時間や手間をかけることでしか得られない喜びがある。
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13. 自分を信じて、未来へ進む
「ラクする方法を考える」ことは、自分のエネルギーを守るための知恵でもある。
余ったエネルギーで、新しい挑戦に手を伸ばせばいい。
人生は有限である。
だからこそ、今しかできないことに集中しよう。
そして、「今日の自分が人生でいちばん若い」。
年齢に縛られず、どこまでも学び、どこまでも変わっていける。
偶然を歓迎しよう。
“とりあえず出かける”ことで、思いもよらない出会いがやってくる。
孤独を恐れず、静かな時間を大切に。
人は本当の意味で一人になれる時に、自分自身と深く出会える。
Posted by ブクログ
ひとつのトピックが簡潔でとても読みやすかったです。例として有名人の逸話が書かれているところがあり、豆知識を知ったようで面白かったです。フットワークの軽い人になりたいです!
Posted by ブクログ
●ストロングポイントを伸ばす
「弱点はあるけど強点がない日本語」という点に
ハッとさせられた。
【行動】
ー〇〇記念日をつくる
ー褒められたことをメモ
ー成功体験もメモ
ー自画自賛を意識
一方で 自分を疑う意識も必要
Ex)ごんぎつね
●こだわり&気にしないのバランス
●自分の軸を持つために眼力を鍛える
●‘意味もなく’上機嫌
●痛み分け 落とし所 グレーゾーンが良い
●「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」
●場数を踏む→こなれ感
才能より場数
●スピード感のある返事を大事に
●おかげさまで これも何かのご縁で
●言葉こそが最大の凶器
過ぎたるは猶及ばざるが如し
●ソクラテス 驚きこそが知の探求
●今日が1番若い!
●ご出身は?と海外の人に聞いてみる
Posted by ブクログ
初心を忘れない。本を読む。知を探究する。わざわざすることも大事。でも省エネも大事。
忘れていることを教えてくれた本でした。おすすめ本を読もうと思う。