齋藤孝のレビュー一覧
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著者は明治大学文学部教授。三色ボールペンの人。
著者流の読書術を説明した最初の「取扱説明書」の部分が面白い。
ただ「面白かった」「つまらなかった」というだけの読み方からは卒業し、 読んだことから考えやアイデアを得て何かに応用できる形で自分に刻んでおく、理解の切り口を手に入れるという読み方を推奨している。要するにアウトプットのための読書。
そのために著者は一冊の本から一つのキーワードを見つけ出し、「概念化」(××力という言葉をつける)と一文「引用」をしている。概念化は難しくても引用ならできそう。
しかし一冊すべて読むことはなく、”パッと目に入る感覚でそのページに縁があるかどうか判断する”というの -
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斉藤孝さんの本はこれで2冊目。
結論、細谷功氏の本(地頭力を鍛える)とこの本でいう地アタマはかなり違うなと、また受験や資格の勉強などを学習者向けの本だなと読んで思いました。
この本の中では、地アタマを定義せずに「いかに知的に勉強をするのか?」というのにフォーカスされていたと思います。
全体として、「勉強法」の話です。
特に筆者自身が勉強(教授として常に学び・人に教えるという立場での)をする中で自分に合ったオリジナルな方法を生み出し、それを紹介した本でした。
印象的だったのが3点、
古典(ニーチェ/孔子など過去の偉人)の著者の生き方から影響を受けているなという点、
学者(南方熊楠/白川静/ -
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ネタバレ斎藤孝による、身体論の話。中心感覚、丹田について、今では異なってしまっていること。
自然体とは本来自然ではなく、下半身はしっかりした上で成り立つ修練が必要な上での自然体であること。
下半身は力強く、上半身は柔らかく。
四股立ち 足先を真横に向け、膝から下を地面に垂直に、腰を十分に下ろす。腿の裏側とお尻の筋肉を引き締め、足の指で床をつかむようにする。
肩入れ 腕をつっかえ棒のようにして、股関節、わき腹、肩甲骨をストレッチ。
普段の姿勢で意識下できない身体感覚をあえて非自然的な姿勢をとることによって意識化するねらいがある、相撲は密着していこうとする下への方向性が強く、バレエは情報に伸びていこうと -
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[売却済]
奥付:2004/8/20 第21刷
雑談多いな~、という印象。もちろん本論に入るための前ふりなのは分かっているが、本論と前段がきっかりピントが合っていない感じがした。
p.36 「文/理を超えた基礎的な力である三つの力は
・<まねる(盗む)力>
・<段取り力>
・<コメント力(要約力・質問力含む)>」
p.38 「学生たちには、積極的に学会に出て、自分の発表をするだけではなく、人の発表に対してもしっかりコメントや質問をしてくるように言います。そうしたコメントをする力が、あとになって自分の研究に生きてくるからです。」
p.42 「文書によるまとめは、当日の会議の時間を節 -
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出来る人は「真似る力」「要約・質問力」「段取り力」に優れている。
という所から、全ての分野においての上達方法のヒントを提示しています。私個人の主観ですが、「真似る力」「要約・質問力」「段取り力」という始めに提示された上達のキーワードの具体的な上達論が記されていたら、より内容の濃い本になったのではないかと思いました。内容は上記3点の枝葉の内容や具体例に終始されており、それはそれで興味深かったのですが、もっと「真似る力」「要約・質問力」「段取り力」についての具体的な内容・直接の上達のヒントが知る事が出来れば濃密な読書になったのではないかと感じました。 -
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最初の5分ぐらいで、「言いたいことは全部わかった」という気がしてくる本。
でも最後まで読んだのは、たったこれだけのことをどうやって一冊の本にするのか、という興味があったから。
喫茶店で仕事や勉強をすると、適度に人目があるからだらけずにすみ、いられる時間に限界があるから一種の緊張感が生じて能率があがるよ。煎じつめればそれだけなんですが、これを一冊かけて、あからさまな繰り返しをせずに論ずる腕前は大したものです。まさしくブリリアントカットのカフェ活用論でした。
しかし、心にフックをたくさん持って、懸案事項をかけておけ、という話はいいなと思いました。
未解決の事案がたくさんあると思うより、成し遂げる課 -
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現象学(1章~4章)と弁証法(5章~7章)を中心に思考のワザについて述べられています。
「否定を前向きに捉えるには、自分という人格と、考え出した企画との間を切ること」との考え方は勉強になりました。
また、「プライドは「今の自分」ではなく「伸びていく自分」に対して持つべきもの」というのも納得でした。
現象学:自分の意識をクリアにする。ゼロベース思考に近い?
物をよく「観る」。なぜ?を繰り返す。
ブレーンストーミングを提唱したアレックス・オズボーンのチェックリスト
1.転用:新しい使い道は?他分野への適用は?
2.応用:似たものは?何かの真似は出来ないか?
3.変更:意味、色、機 -
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斉藤考著「フロイトで自己管理」角川ONEテーマ21(2008)
*自分の無意識下にあるものへの気づきの方法のひとつとして、こうした客観的な視点を持つことが出来れば、占いに一喜一憂したり、深くはまり込んだりすることなく、ある一定の距離を保つことができる。
*自分をされけだすことは、成長につながる。
*受け入れられなかった現実を受容できると、気持ちのわだかまりは氷解しなににしても、ふっと肩の荷がおりるような、心が楽になる感覚がある。
*決められた時期に、決められた場所にいること、それを一番優先順位のたかいこととして考える。そこに一切の疑問をさしはさまずに実践する。これは、これは行動規範の1つの軸に