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Posted by ブクログ
斎藤孝4冊目。今回のテーマは「困難にぶち当たった時にどうやって乗り越えてゆくか」という方法論。本書ではその方法として、フッサールから続く哲学の問題解決法"現象学"とプラトン、ソクラテスから西洋で綿々と続いている解決法"弁証法"の二つの方法の実用的な使用方法を解いて行きます。
まず現象学から。人がものを見る時は物そのものを見るのでなく、その物に纏わりつく概念を見がちである。例えば、りんごを見たときにそれがりんごであると結論付けて終わりだ。そのりんごの赤が濃いだとか薄いだとか、凹みがあるかどうか、などは考えない事が多い。そうではなく、りんごそのものしっかり観察しましょうというのが現象学。問題が起こった時に、経験値から考えられる解決法をぱっと考えて終わりでなく、さらに本質からわかる事な無いかを考える。一見思いつかないような解決方法を幾つも幾つも考え出してみようというもの。
もう一方の弁証法は、相反する反対意見を互いに否定しあったのちに、その二つの考えを取り入れたさらに上位の解決法を導き出そうというもの。例えると、AとBの意見があった時に、どちらかを潰しあうのでなく、A、B双方の考えを取り入れ更に良いものとしたCを導き出そうというもの。
本書は論の構造が上記のようにしっかりしていてとても読みやすい本でした。じぶんには目から鱗なところも結構多かったです。
Posted by ブクログ
偉大な思想家たちの思考法を、ワザ化して習得し、現代社会版に焼き直して自分のものにしていくという発想が面白い本。
そう考えると、哲学者や思想家などの小難しい思考法が「ライフハック」に見えてくる不思議。
【気にいった内容】
自分に応用して自分を変えること、現代に応用して実社会の役に立たせることこそが大切です。(P27)
今は知らない情報に出会った時は、インターネットなどで検索さえすればたいてい出てきます。
ですから「知っていること」は大した価値を持ちません。
そこで差をつけるのはとても難しいのです。
重要なのは、検索しても出てこない「ワザとしての思考法」です。
それを試行錯誤しながら「身につけていること」です。(P29)
Posted by ブクログ
思考をワザ化する方法を、現象学と弁証法に基づいて解説。
現象学では、思い込みをかっこ( )に入れて保留する。先入観をやめる
ということ、フッサールの言葉で「世界は主観的であり、客観的世界は存在しない」と言い切るほど、現実は一つでないから多元的に重層的に物事を観ることをうたっている。
一方弁証法は、一つの命題と反命題があれば、お互いを否定するのではなくより良い高い次元を目指す方法。
なので、矛盾や否定を受け入れる事、相反する考えを足がかりにしてアイデアを出すこと、なとをうたっています。
実際問題、頭でわかっていてもそれを実行にうつさなければ意味がないので、この二つの方法論を常に意識して物事をとらえ判断できるように
していたきたいと思います。
Posted by ブクログ
現象学(1章~4章)と弁証法(5章~7章)を中心に思考のワザについて述べられています。
「否定を前向きに捉えるには、自分という人格と、考え出した企画との間を切ること」との考え方は勉強になりました。
また、「プライドは「今の自分」ではなく「伸びていく自分」に対して持つべきもの」というのも納得でした。
現象学:自分の意識をクリアにする。ゼロベース思考に近い?
物をよく「観る」。なぜ?を繰り返す。
ブレーンストーミングを提唱したアレックス・オズボーンのチェックリスト
1.転用:新しい使い道は?他分野への適用は?
2.応用:似たものは?何かの真似は出来ないか?
3.変更:意味、色、機能、音、におい、形を変えたら?
4.拡大:高さ、長さ、厚さを大きくしたら?価値や材料を追加できる?
誇張したら?時間や頻度は?
5.縮小:小さく、軽く、弱く、短く、低く出来ないか?
濃縮、省略、分割は?何か減らすことができないか?
6.代用:人、物、材料、製法、動力、場所を代用できないか?
7.再利用:要素、形、配置、順序、ペースを変えられないか?
8.逆転:前後、左右、上下、順番、役割などを転換したら?
9.結合:合体、ブレンドしたら?発想や目的を組み合わせたら?
・個性は変えられないが、能力は変えられる
弁証法:意見と反対意見を対立に終わらせず、高い次元の意見に磨き上げる。対話法。否定を問題解決の足がかりと捕らえる前向きさが必要。
正・反・合を繰り返していく
正:ひとつの命題
反:正に反対するまたは矛盾する命題
合:両者をひとつ高い次元にまとめたもの
(妥協案ではない)
ディベート、ディスカッションとは異なる。
ディベート:第三者によって勝敗を決める
ディスカッション:必ずしも賛否を問われない。(意見交換のみ)
3つの法則
1.量から質への転化、または質から量への転化
(逆上がり、自転車に乗れるようになる)
2.対立物の相互浸透
対立や矛盾は発展し、変化する相対的なものだ
(固定されて変化しない絶対的なものと考えない)
3.否定の否定
Aというのは、ここがだめじゃない??(否定)
→じゃあこうしたら、そこは問題ないですね(否定の否定)
一人弁証法が出来れば言うことなし。
考える力を飛躍的につける「仮説実験授業」
1.問題提起
2.仮説と討論
3.実験による証明
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ビジネス・実用
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