あらすじ
できないのは、その人の能力のせいではない。「物事がうまくいかないのは、段取りが悪いからだ」と考えることで、対処法が違ってくる。自分にあった段取りのスタイルを見つけて、すべての活動に当てはめていけば、仕事も家事もいきなりうまくいく。自分の中にある「段取り力」を育てることで、社会を生き抜く力を身につけよう。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
段取り力がないことを痛感する機会が多いので読む
段取りという要素が自分の人生の中で上位に来ることはなく蔑ろにしていた。しかし、段取りをいかに上手くすることが自分のためになるということ、何かをやり遂げるには段取りにより良い工程を選ぶことが重要。
何かを達成するために必要な要素として段取り力を蔑ろにしてはいけない。うまく行かなかった時に、それが自身の勉強不足に起因するものとばかり考えすぎる。しかし、実際はそこでは無く段取りが悪いことが原因であることも。その前提をまずは持つ必要がある。
そのことを認識すると、成功には必要な要素であることを自覚し、段取りへの執着が出てくる。そしてそれを鍛えるには想像力を鍛える訓練や習慣が必要だ
Posted by ブクログ
段取り力、つぎにつながるしごと、だんどりのやなさん、一を聞いて十を知る、くわはら、先読み、菅沼予想して打つ、坂本ほめられたグリザイユ
一芸に秀でた人は他のことをやっても大丈夫だ、とよく言われる。つまり一芸に精通すると、その内部の段取りが分かってきて、物事がうまくいくための段取りはこういうふうにするんだということが、身に染み込んでいるので、他の事にもそれが応用できるのだ。
企業では、自分の年収の3倍の利益をあげなければ、雇っている意味がないと言われる。会社を運営するためにはコストがかかっている。社員は自分がもらう給料の3倍の利益を稼ぎださないと、給料分の働きをしたことにならないのだ。「あなたは1カ月に給料の3倍の利益をあげているか」と問われた時、果たして自分が「はい」と言えるのか、という危機意識を当たり前に持つのがトヨタ式のやり方である。
「段取り力」とは手作業という意味合い以上に、イメージトレーニングの側面が強いと思う。「こうなったら、こうなる」ということが頭の中で考えられる。
「建築家は、自らの思う建築概念の実現と地理的条件、力学的条件、技術的条件、法規による規制、経済的制約といった現実の諸条件の双方を考えながら、その状況における最適な解答を見つけていきます。このせめぎ合いの中で、概念に形が与えられるのです。」(p142) これが段取りを組む時の重要なプロセスだ。まずは自分が作りたいもの、理想形がある。これなくして、段取りを組むのは難しい。しかしそこにはさまざまな制約や条件がある。収納上手な人は、片づいた状態のイメージがあり、そこから逆算して、現実のそれぞれの家の条件や制約に応じて、どういう手が打てるか考えるのである。つまり両側からアプローチしていくわけだ。一つはある種の理想形、もう一つは現実の諸条件、そのせめぎ合いの中から生まれてくるのが形である。
マニュアルを構築する立場、マニュアル作りを見通す力
段取り力とは全体を通してみる予測力のこと
なく、「1回できた」を繰り返せば、100回できるようになる、というふうに考え方を変えていく。すると見通しが立つ。
その意味では段取り小説というか、段取りが一つの魅力であり、セクシーでさえある物語だ。 段取りがいいということは、気持ちがいい。デートの段取りがよいというだけで、女性にとっては気分がいいもののようだ。ちなみに私は苦手だが、段取りのいい男性は非常にモテる。頼りがいがあるというのだろうか。
段取り力を鍛えるために今なんのためにこれをやってるのか
ものに埋もれていくことが一種の精神安定
サーブやフォアは毎回打つ
だんどり力とは時間的な順番を作るというよりむしろ重みづけが中心になる
三脚をたてるように重要なポイントを押さえる
けりをつけるとは後戻りしないところまで進めて仕事をおえる
90ふんブロック
意見をいう暇があればアイデアを出せ、反対意見をいうなら代替案をだせ
遊びや余白スペース、
培っただんどり力があると認識して異動すると共通するものが見えてくるから舌没しなくてすむ。仕事はかわってもだんどり力に自信があれば次の仕事をポジティブに迎えられる
核となる経験フィールドがあるとするとそこに経験を重ねていくことで一定の法則が現れる。それが培われただんどり力だ。法則かされたものは技になる。
ぶしょがかわっても仕事がかわっても技かされただんどり力を応用して全てを行っていけばいいから怖くない。異動して仕事がかわったからまたゼロから出発だと思うのと、経理で培っただんどり力があるからそれを応用すればよい
と考えるのでは大違いだ
だんどり力で伝えたいことは、大筋をはずさないことと優先順位を間違えないこと
突発的な事件や出来事を楽しめるタイプ
最大の鍵になるポイントに最大のエネルギーを注ぎ込むのが成功の秘訣
メリハリつけることがだんどり力
だんどりの一番重要なポイントは与えられたものの順番をいれかえて自分なりに組み替えるということ
そもそも!自分のエネルギーを、どこに投入すればよいのかその大枠を決める血からがだんどり力
素材はなにか、手順はなにか、仕上げはどうするか
大枠を押さえて優先順位を決めるのがだんどり力を鍛える大事なポイント
相手のすきに焦点を定めて最大のエネルギーを注ぎ込むの
仕込みの意識のあるなしがだんどり名人としろうとの分かれ道だろつ
だんどり力を身に付けるためには裏の段取りを見通せるかどうか
余計なことを考えないのは仕事が速く上手に出きる人の特徴
Posted by ブクログ
できる、できないは才能の違いではない。段取力の違いだ。10年程前、大学生の時に読んで、段取の大切さを知ったが、社会人になって改めて読み直しても学ぶべき点がすごく多い本だった。
Posted by ブクログ
クリエイティブな仕事とは、付加価値を生む仕事だ。新しい価値が生まれるところにエネルギーを注ぐべきであって、価値を生まない下準備のところでいくら頑張っていても結果に反映されないのなら、仕事とは言えない。
納期という考え方は非常に有益だ。いつまでに終わらせなければいけない、という期限なしには改善は難しい。納期があることで初めて他のことでも無駄を減らし、ブラッシュアップしていくことができるのだ。
だから「段取り力」を鍛えるやり方としては、今何のためにこれをやっているのか、ということを意識して口で言う、あるいは自分で意識化するということだ。人にそれを聞くようにしてもいい。
今回、この本で「段取り力」を取り上げたのは、「段取り力」が自分1人の利益のためではなく、自分の周りの人たちにも利益をもたらす素晴らしい力だからだ。そういう人が1人いるだけで、その人の周りの人はエネルギーを上手に放出でき、楽しい時間を過ごすことができる。それが「段取り力」の効用である。
最大のカギになるポイントに最大のエネルギーを注ぎ込むことが、成功の秘訣である。、その人の能力いかんというよりは、そのエネルギーの使い方次第であろう。
「段取り力」によってそれ以上の資質を引き出すことができると考えると、未来に対して希望が持てる。状況が力を引き出しそれが何度か繰り返されていくと、その力が本物になっていく。
ヴィジョンがA、素材がBとすると、単純な話、このAとBの両方からトンネルを掘っていくやり方が一番間違いのない王道だ。「段取り力」をどうやってつけるかと言ったとき、ヴィジョンと素材がきちんと対応しているのか、に目を向け、両方をつないでいくのが「段取り力」の鍛え方だ。
Posted by ブクログ
いわゆる自己啓発本とはちょっと一線を画す内容。 能力の差なんてそんなになくって、段取りがうまいかどうかが結果に大きく結びついているのだ、と。 齋藤先生の授業も本も大好きなんで、多少評価が甘めになってしまっているきらいはありますが、中長期的な視点を持って人生に取り組む、ということも「段取り」として考えれば、この考え方はすべてに応用できます。 そして、いろいろな著名人のエピソードを織り交ぜているだけに説得力がある。こういう本をまとめるために、彼はものすごい料の資料を紐解いているはずなんですが、それを感じさせないスッキリ感です。大抵、たくさんの資料を見るとあれもこれも使って結局言いたいことは何だったの?見たいな本ってけっこう多いじゃないですか。そういうのをバッサリいけるんですよねぇ。 また、いいものを読ませて頂きました。
Posted by ブクログ
後半に読み進めるにつれて、実用性の高い内容になっていく。
著者によると、「物事がうまくいかないのは能力が低いからではなく、段取りが悪いから」ということらしい。そして「誰にでも、自分に合った段取りのスタイルがある。それを見つけて全ての活動に当てはめれば、物事はうまくいく」ということらしい。
実在の著名人や物語の登場人物などにみられる「段取り」について、数多くの例が解説されている。自分に当てはまらない例が続くとちょっと退屈する。万人にとって「最初から最後まで役に立つ」という本ではないが、「必ず1つは役に立つ部分がある」本だと思う。「自分が得意な分野で発揮できているのは、どの段取りのスタイルかな」、「このスタイルを他の場面に当てはめるにはどうしたらいいかな」あるいは「もし何か別のスタイルを試すならどれかな」などと考えながら読んでみることがおすすめ。
Posted by ブクログ
どんな人でも段取り力はある。仕事はできなくても、趣味には素晴らしい根気強さと成果を発揮すのも、一種の段取りである。趣味や、過去の仕事で培った段取り力を、他の経験に反映できる人が、段取り力がある人といえる。
また、段取りが良い人は、エネルギー配分を明確にしていて、達成すすべく目標を明確にし、それを解決するために力を注ぐようにしている。その際、目標解決となる下準備も大事ではあるが、付加価値を生まないものに時間をかけすぎてはならない。
しっかりした切り口を持つのも重要である。切り口があれば、自分にとって必要な資料がどういうものか分かるので、 100冊資料があっても、そのうち自分の切り口に関係があるものは 3冊だけだと分かる。何かをやるときは、いつも「自分がどういう角度で、何に向かうのか」意識していることが大切だ。視点や切り口を明確にすると、段取りがシンプルになって労力が削減される。
Posted by ブクログ
段取り 私の父がよく使う言葉です
それもあってか、本屋さんで見た時に齋藤孝さんの本だし読んでみようと思いました
どちらかと言うと、段取り苦手
思い立ったらやりたいタイプ
でしたが、だんだんと仕事の内容の変化や子育てをする中で段取りって大切だなって思うようになりました。
今回も3色ボールペンでメモと取りながら読みました
特に何のために何をしているかを常に意識する
これが大切だと思いました
少しずつだけど、段取りが無意識頭の中で繋がるような人になっていきたいです
Posted by ブクログ
★勉強になったこと
・簡単にはできない目標を設定する
・うまく行き始めたらそこで休まない。
・仕事は90分ごとなどで区切る。
・マニュアルを作れる側となる
・最低限決めなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことを抑える
・自分の領域のみでなく、複数の事柄を組み合わせて段取りできることが今後重要
Posted by ブクログ
早い話が仕事が出来るようになりたくて手に取ったこの本。
特に苦手意識を持っていた段取りという行為に対して「自分にも出来るかも」と思わせてくれる本だった。
「苦手と思っている人でも絶対に得意な段取りの分野があり、そしてそれは他分野にも応用可能」という主張に最も勇気付けられた。
「段取りが出来るだけで全て解決」など大きく出たなと思わされる箇所もあったが、この手のHow toに触れてこなかった者としては出会えて良かったと感じる本。
メイキングビデオに段取りが表れるという興味深かった。
Posted by ブクログ
新年度を迎えるにあたり、雑事に追われるので、ヒントになればと読んでみました。自分自身、実践していることも多く共感することばかり。私の場合、TO DOリストを携帯電話とデスクに置いていて全体を俯瞰することがよい段取りに繋がると感じました。
Posted by ブクログ
何をするにも段取りがしっかりしていればなんとかなるものです、という本。だけど、その「段取りのよさ」というのが大事で、そもそも技術の上達というのは段取り力の向上なんだなぁと思った。
すべてに当てはまる「汎用性」と云う意味においては、いままで斉藤孝さんの本を読んだ中ではベストの一冊だなぁと思います。斉藤孝一杯でてるけど何を読んだらいいの? といわれたら(そんな人おらへんやろー)間違いなくこの『段取り力』を推します。
ただ、野村監督における「考えて野球せい」であり、教育心理学における「意図の明確な指導」である問題なので、目新しさはないです。
が、「段取り」に特化したまとめ方は秀逸です。役にたったたたないはともかくとして、一度通過しておいていい一冊。
Posted by ブクログ
段取り力を鍛えるためには、結局は経験とか他者を分析するしかなく、この本を読んでも身につけることはできない。訓練する方法が示されているのみ。江夏の21球に段取り力を見出すのはちょっと強引かと思う。
Posted by ブクログ
齋藤孝氏が「段取り力」に言及した本。
「人にはあまり差はない。段取りのいい人と悪い人がいるだけ」
「段取りがよければすべてが上手く行く」と、かなり思い切った論調の本。しかし、読んでいるうちに「確かにそうかも」と思えてくるから不思議。何をするにせよ一定の段取りは発生する訳で、その段取りをきっちり(コツを押さえて)できるかできないかが、直接成否を分ける。
マッピングコミュニケーション、「3・3・3」の方法、偏愛マップ等、筆者が推す段取りスキルも紹介されている。トヨタやアポロ13号、リタ・ヘイワースに至るまで、「段取り」の観点で語る事例紹介も興味深い。
何となく理由の分からない読みにくさのようなものを感じた。ただ、ざっと読み返してみてもそれほど悪い部分は特定できす…。自分の読解力の問題か、もしくは「段取りこそすべて」と断じてしまう論調に無意識に抵抗を感じてしまったか。
Posted by ブクログ
・自分にあった段取りを組み立て、改善していく。
・給料の3倍、会社はコスト払っている。稼いでるかどうか、付加価値や利潤を生んでいるかどうかで、自分の仕事の評価を判断する。
・段取りは経験を積み重ねるごとに項目を精査する。大枠はきめて、計画にゆとりがある方が良い。ラフな骨組みをつくり精神を安定化させてから、細かいところを調整する。その後チャートにする。チャートは更新していく。
・何のためにこれをやっているかを意識して口に出す書き出す。
・集中には時間がかかるので、シャットアウトする時間を作る。
Posted by ブクログ
前半で見本となるような段取りを紹介。後半で段取り力の実践や鍛え方を紹介。「裏段取りを意識する」、「倍率を変えるように物の見方を変えてみる」あたりは、仕事や日常生活で意識してみたくなる。
Posted by ブクログ
段取りの大切さについてトヨタ、安藤忠雄、ホテル経営、清水宏保等、具体例を沢山挙げて説明されているので、とても分かりやすい。
自分の得意な分野の段取り力を、他に応用することがカギ。
Posted by ブクログ
「段取り力」によって、物事の8割はきまっている。
『ドン・キホーテ』
騎士道小説を読みすぎて妄想で頭がいっぱいになり、現実感覚を失ったと思われている。およそ「段取り力」のイメージとかけ離れた男だが、彼の行動力で現実が動いていく。その点において、彼は新しく現実を作り出す大変な「段取り力」の持ち主だった。段取り力があったから冒険にでかけられたのである。
段取り力を鍛えることで、無駄な脳のエネルギーを減
Posted by ブクログ
優れた作品、成果は段取り力にあるというのが著者の意見。分からなくはないが、何でもかんでもそれに結びつけるのは、違和感もあり。
ただ、段取りは物事を取り組む上で重要であることは間違いなく、本の中で取り上げられている各例の秀逸さの要因の一つとして段取りはあげられるのだろう。
Posted by ブクログ
ヴィジョンと素材を結ぶ回路をつなぐことは段取り力を鍛える。と著者は言う。自分はどちらかといえば「素材主義」だと感じたので、「ヴィジョン主義」で物事を捉える訓練をしてみようと思う。そして自分仕様の段取り方を身に付けたいものだ。また、3色ボールペンによる情報整理術は採り入れてみようと思う。
Posted by ブクログ
人の能力はそれほど違わない。差が出るのは段取りのいい人と悪い人がいるだけだ、という最初の一行で、これは我が子に読ませたいと思い購入。今からでも遅くないと思ったのです。読んでくうちに、子供については、何か相談されたら、「あのね、物事は段どりが大事なんだよ」と言うにとどめ、まずは自分の仕事に応用すべきと悟りました。・・最近どうも波にのらないのです。
思えば、勉強、家事、仕事、すべて段どりで決まるのかも。段どりとは、物事を進める上での「枠づくり」と言えそうです。その枠も可変可能な遊びの部分も作っておくのがミソ。
メモ p138 *3の力~「書くための段取り」の章にあるのですが、たいていの商品は3種類。例えば洋服もSML。斎藤氏おなじみの三色ボールペンも、重要・まあ重要・自分にとって面白い、の三種類に分け本や資料を読む方法です。
メモ2 p144 *仕事の段取り~90分単位で一日を分ける。だらだら仕事をしていると切迫感がないので、例えば1日12時間仕事を(ここらへん8時間と言わないところが斎藤氏)するとして最初の5時間はサボッてしまう。なるほどそうです。あとはフォーマットを作る。・・確かに同じ仕事も2回目、2年目は効率よくできる。
メモ3 p174優先順位も大切。じぶんなりの優先順位をつける。
p203最終理想とそのための素材の有効なつながりをつける。
Posted by ブクログ
とにかく、ウザいぐらい「段取り力」のキーワードの連呼。
特に定義を明確にせず、第一章〜第二章から、企業やスポーツ選手などの成功事例の本を読書感想文のように並べ、それが一流の「段取り力」だ、と書き立てる。
著者の言う「段取り力」の定義がこの時点では明確ではないので、出現の度、いちいち思考が止まってしまう。
第四章からようやく、「段取り力」とは何か、に触れており、ここからは比較的すんなり読めた。
内容はとても良いと思う。
「段取り力」というキーワードの出現回数の半減と、構成という段取りが良ければと、少し残念に思う。
Posted by ブクログ
【内容/まとめ】
内容に関しては大きく分けると二つ挙げられる。①、状況をいかに造るか、②状況をいかに変えるか、である。学び方に関して、前者はハード、後者はソフトと言える。
①、Creating circumstances
筆者は段取り力を、マニュアルを作ることと捉える。つまり、「表」に出て来た商品や料理に関し、その作り手になりきり、その「裏」を主体的に考えることと同じだという。その背後にどのようなコンセプトがあり、どのような素材を用いて出来上がったのかを考え、それを自分で構築していくためにどうすれば良いかを説明する。具体的には、時間設定を行うことと優先順位をつけることのなど、ある程度の拘束を意図的に創りだし、その空間でエネルギーをビジョン=目標に注力することの大事を教える。ここで重要なのは、そのようにして出来た「自由な制約」は創造性を増すためにも必要だと言う主張であろう。「私たちは時間に縛られない自由な感覚をつねに求めているが、しかし段取りよく物事が進むと気分がよく、自由な感じを味わえる。」(p145)は至言。
②、Changing environment
しかし段取り力は、マニュアル化されてしまう=安定化するとエネルギーの注力が弱まり変革や創造性に乏しくなる恐れがある。 そこで環境や質的変化を加える必要があるのだが、その際に重要なのは屋台骨は残したまま過去の経験を蓄積することの大事である。ハードを残したまま質的変化=新しいソフト入力を行なうことで仕事処理力が高まる。更には完全なスケジュールを造るのではなく適度な「遊び」=余裕を仕込んでおくことも、問題の発生時に危機対応をし易くすることから重要である。案外、そこから新たな視点や切り口が得られることもある。
【感想/評価】
本書の内容を言い換えると三角形の相似に似ている。ある比率に応じて大ききを変えられる伸縮性のある三角形の作図が本書のテーマ。つまり他の仕事でも適用可能な土台となる、小さい三角形それ自体を造ることに焦点を当てており、その三角形の形が綺麗か否かの芸術性=すなわちコンセプトや設定の突飛さ、切り口の斬新さには踏み込んでいない。
また、本書で言われていることの内容自体に全く新しさは感じないが、行動に意味を持たせ目的(=ビジョン)と手段(=素材)からより合理的な行動をとることの重要性を、筆者なりに分かり易く説明することが特徴である。内容自体は中学生から読めるのではないか。
Posted by ブクログ
才能や環境のせいにしてしまうのでなく、段取りが悪かったからうまくいかないんだと考えると対処法が違ってくる。
羽生の場合、旅館に着いたら、部屋を散らかすように、自分にあった段取りのスタイルを見つける事。
真似て、盗む対象である段取りを自分に固有の文脈にアレンジできて、はじめて、技を盗んだ事になる。
働いているかどうかはなく、稼いでるかどうか、付加価値や利潤を生んでいるかどうか。
あるものを仕上げるために徹底的に無駄を省き、その余ったエネルギーをクリエイティブな活動に叩き込む。
納期を設定する事によって、初めて他の事でも無駄を減らし、ブラッシュアップしていくことができる。
やる前に頭の中で一応その手順を考えておく。
こうなったらこうなるを頭の中で予測できる。
清水の場合、どこを意識して鍛えたいかを自分自身で考え、メニューをつくった。それは人に言われたメニューで練習すると、筋肉の使い方までは分からない。意識が大事。
最初に迷わず、出来ることや、仕分けできることからやっていく。
いい仕事をする為には、お互いの段取り力を、理解し合う。
仕事で部署が移動になっても、自分の段取りのスタイルを持っていれば、ゼロからの出発ではなく、スタイルを応用することができる。
段取り力には制約がある素材型と最終刑をイメージしたヴィジュアル型がある。
Posted by ブクログ
段取力。それはものごとを進める上で必要不可欠な能力。
成功者は、その分野に関わらず段取力をもっているとのこと。
実際の事例や、少しのテクニックもはいっていて読みやすい。
自分の中で解釈して、仕事につなげて行こうと思った。
特に三章以降は実際に段取力を
つけるためには…のノウハウがあるのでメモします。
第一章ではTOYOTAや建築家、ホテルマンの段取力の事例
段取において締切の重要さ、
イメトレ、経験、目標、素材の認識の重要さ。
ポパイの場合は、編成方針から大枠を組み立てて、アイディアや出会いの、入る余地を残す段取力で成功している。
実際に段取力をつけるためのテクニック。
まずは、整理整頓。わかるものから仕分けする。
重要なものからはじめる。
書く段取は、大枠を固めてそこから必要な、情報を収集する
文章をよむときは三色ボールペンを使って項目わけをして情報を整理する
筆者は重要な情報を赤
青はまあまあ重要
緑は自分にとっておもしろいところ
仕事の段取力は、仕事や用件をブロックで区切る時間割を作る
90分が集中力の限界?
いい仕事するにはお互いの段取力がどんなタイプなのかを知ること
段取力を鍛える為には、すでに出来上がっている成功している物の背景を学び、その成功までの段取を予測する。
フォーマットで、やるとよい。
アイディアも段取がないとでない。
ゴールが設定されているか、素材が設定されているかどちらかの軸を決めるだけでも変わる。
メイキングビデオ見るのも段取力強化するにはいいらしい。
Posted by ブクログ
本棚の奥の方から出てきたので読み返してみましたが、分かりやすいですね。
段取りの大切さ、日々痛感しています。
段取りが悪いと、自分の仕事が激増して、眠れなくなります。
Posted by ブクログ
業績を上げている組織、個人が取り入れているノウハウ=『段取り』を紹介しながら、段取り力の重要性と身につけるためのポイントが書かれている。
段取りとは、マニュアル通りにやることではなく、個人個人にとって最も効率的に物事を進めるためのノウハウであり、自らが考えて作り上げていくもの、というように私は捉えた。
『残念な人の…』とも共通している部分があると思う(本書は残念でない人を例に挙げているわけだが)。
私自身、仕事をする上で、もう少し段取りを意識してみよう。
Posted by ブクログ
・納期を設定すると無駄がなくなる。
・目指す最終形と納期があれば納期から逆算して大失敗がないよう主なところを押さえていく。
・仕事や用件をブロックで区切ることが効率的に仕事を進める上で重要。
・90分のブロックが適当。
・真似て盗むには段取力が深く結びついている。真似て盗む対象は段取力であり、技を盗むことである。それを自分に固有の文脈にアレンジできて初めて技を盗んだことになる。