【感想・ネタバレ】段取り力――「うまくいく人」はここがちがうのレビュー

あらすじ

できないのは、その人の能力のせいではない。「物事がうまくいかないのは、段取りが悪いからだ」と考えることで、対処法が違ってくる。自分にあった段取りのスタイルを見つけて、すべての活動に当てはめていけば、仕事も家事もいきなりうまくいく。自分の中にある「段取り力」を育てることで、社会を生き抜く力を身につけよう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

段取り力、つぎにつながるしごと、だんどりのやなさん、一を聞いて十を知る、くわはら、先読み、菅沼予想して打つ、坂本ほめられたグリザイユ

一芸に秀でた人は他のことをやっても大丈夫だ、とよく言われる。つまり一芸に精通すると、その内部の段取りが分かってきて、物事がうまくいくための段取りはこういうふうにするんだということが、身に染み込んでいるので、他の事にもそれが応用できるのだ。

企業では、自分の年収の3倍の利益をあげなければ、雇っている意味がないと言われる。会社を運営するためにはコストがかかっている。社員は自分がもらう給料の3倍の利益を稼ぎださないと、給料分の働きをしたことにならないのだ。「あなたは1カ月に給料の3倍の利益をあげているか」と問われた時、果たして自分が「はい」と言えるのか、という危機意識を当たり前に持つのがトヨタ式のやり方である。

「段取り力」とは手作業という意味合い以上に、イメージトレーニングの側面が強いと思う。「こうなったら、こうなる」ということが頭の中で考えられる。

「建築家は、自らの思う建築概念の実現と地理的条件、力学的条件、技術的条件、法規による規制、経済的制約といった現実の諸条件の双方を考えながら、その状況における最適な解答を見つけていきます。このせめぎ合いの中で、概念に形が与えられるのです。」(p142) これが段取りを組む時の重要なプロセスだ。まずは自分が作りたいもの、理想形がある。これなくして、段取りを組むのは難しい。しかしそこにはさまざまな制約や条件がある。収納上手な人は、片づいた状態のイメージがあり、そこから逆算して、現実のそれぞれの家の条件や制約に応じて、どういう手が打てるか考えるのである。つまり両側からアプローチしていくわけだ。一つはある種の理想形、もう一つは現実の諸条件、そのせめぎ合いの中から生まれてくるのが形である。

マニュアルを構築する立場、マニュアル作りを見通す力

段取り力とは全体を通してみる予測力のこと

なく、「1回できた」を繰り返せば、100回できるようになる、というふうに考え方を変えていく。すると見通しが立つ。

その意味では段取り小説というか、段取りが一つの魅力であり、セクシーでさえある物語だ。 段取りがいいということは、気持ちがいい。デートの段取りがよいというだけで、女性にとっては気分がいいもののようだ。ちなみに私は苦手だが、段取りのいい男性は非常にモテる。頼りがいがあるというのだろうか。

段取り力を鍛えるために今なんのためにこれをやってるのか

ものに埋もれていくことが一種の精神安定
サーブやフォアは毎回打つ

だんどり力とは時間的な順番を作るというよりむしろ重みづけが中心になる
三脚をたてるように重要なポイントを押さえる

けりをつけるとは後戻りしないところまで進めて仕事をおえる

90ふんブロック

意見をいう暇があればアイデアを出せ、反対意見をいうなら代替案をだせ

遊びや余白スペース、

培っただんどり力があると認識して異動すると共通するものが見えてくるから舌没しなくてすむ。仕事はかわってもだんどり力に自信があれば次の仕事をポジティブに迎えられる

核となる経験フィールドがあるとするとそこに経験を重ねていくことで一定の法則が現れる。それが培われただんどり力だ。法則かされたものは技になる。
ぶしょがかわっても仕事がかわっても技かされただんどり力を応用して全てを行っていけばいいから怖くない。異動して仕事がかわったからまたゼロから出発だと思うのと、経理で培っただんどり力があるからそれを応用すればよい
と考えるのでは大違いだ

だんどり力で伝えたいことは、大筋をはずさないことと優先順位を間違えないこと

突発的な事件や出来事を楽しめるタイプ

最大の鍵になるポイントに最大のエネルギーを注ぎ込むのが成功の秘訣
メリハリつけることがだんどり力
だんどりの一番重要なポイントは与えられたものの順番をいれかえて自分なりに組み替えるということ
そもそも!自分のエネルギーを、どこに投入すればよいのかその大枠を決める血からがだんどり力

素材はなにか、手順はなにか、仕上げはどうするか

大枠を押さえて優先順位を決めるのがだんどり力を鍛える大事なポイント

相手のすきに焦点を定めて最大のエネルギーを注ぎ込むの
仕込みの意識のあるなしがだんどり名人としろうとの分かれ道だろつ
だんどり力を身に付けるためには裏の段取りを見通せるかどうか

余計なことを考えないのは仕事が速く上手に出きる人の特徴


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2023年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 どんな人でも段取り力はある。仕事はできなくても、趣味には素晴らしい根気強さと成果を発揮すのも、一種の段取りである。趣味や、過去の仕事で培った段取り力を、他の経験に反映できる人が、段取り力がある人といえる。
 また、段取りが良い人は、エネルギー配分を明確にしていて、達成すすべく目標を明確にし、それを解決するために力を注ぐようにしている。その際、目標解決となる下準備も大事ではあるが、付加価値を生まないものに時間をかけすぎてはならない。
 しっかりした切り口を持つのも重要である。切り口があれば、自分にとって必要な資料がどういうものか分かるので、 100冊資料があっても、そのうち自分の切り口に関係があるものは 3冊だけだと分かる。何かをやるときは、いつも「自分がどういう角度で、何に向かうのか」意識していることが大切だ。視点や切り口を明確にすると、段取りがシンプルになって労力が削減される。

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2022年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「段取り力」によって、物事の8割はきまっている。

『ドン・キホーテ』
騎士道小説を読みすぎて妄想で頭がいっぱいになり、現実感覚を失ったと思われている。およそ「段取り力」のイメージとかけ離れた男だが、彼の行動力で現実が動いていく。その点において、彼は新しく現実を作り出す大変な「段取り力」の持ち主だった。段取り力があったから冒険にでかけられたのである。

段取り力を鍛えることで、無駄な脳のエネルギーを減

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2018年01月10日

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ネタバレ

【内容/まとめ】
 内容に関しては大きく分けると二つ挙げられる。①、状況をいかに造るか、②状況をいかに変えるか、である。学び方に関して、前者はハード、後者はソフトと言える。

①、Creating circumstances
 筆者は段取り力を、マニュアルを作ることと捉える。つまり、「表」に出て来た商品や料理に関し、その作り手になりきり、その「裏」を主体的に考えることと同じだという。その背後にどのようなコンセプトがあり、どのような素材を用いて出来上がったのかを考え、それを自分で構築していくためにどうすれば良いかを説明する。具体的には、時間設定を行うことと優先順位をつけることのなど、ある程度の拘束を意図的に創りだし、その空間でエネルギーをビジョン=目標に注力することの大事を教える。ここで重要なのは、そのようにして出来た「自由な制約」は創造性を増すためにも必要だと言う主張であろう。「私たちは時間に縛られない自由な感覚をつねに求めているが、しかし段取りよく物事が進むと気分がよく、自由な感じを味わえる。」(p145)は至言。

②、Changing environment
 しかし段取り力は、マニュアル化されてしまう=安定化するとエネルギーの注力が弱まり変革や創造性に乏しくなる恐れがある。 そこで環境や質的変化を加える必要があるのだが、その際に重要なのは屋台骨は残したまま過去の経験を蓄積することの大事である。ハードを残したまま質的変化=新しいソフト入力を行なうことで仕事処理力が高まる。更には完全なスケジュールを造るのではなく適度な「遊び」=余裕を仕込んでおくことも、問題の発生時に危機対応をし易くすることから重要である。案外、そこから新たな視点や切り口が得られることもある。

【感想/評価】
 本書の内容を言い換えると三角形の相似に似ている。ある比率に応じて大ききを変えられる伸縮性のある三角形の作図が本書のテーマ。つまり他の仕事でも適用可能な土台となる、小さい三角形それ自体を造ることに焦点を当てており、その三角形の形が綺麗か否かの芸術性=すなわちコンセプトや設定の突飛さ、切り口の斬新さには踏み込んでいない。
 また、本書で言われていることの内容自体に全く新しさは感じないが、行動に意味を持たせ目的(=ビジョン)と手段(=素材)からより合理的な行動をとることの重要性を、筆者なりに分かり易く説明することが特徴である。内容自体は中学生から読めるのではないか。

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2012年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

才能や環境のせいにしてしまうのでなく、段取りが悪かったからうまくいかないんだと考えると対処法が違ってくる。
羽生の場合、旅館に着いたら、部屋を散らかすように、自分にあった段取りのスタイルを見つける事。
真似て、盗む対象である段取りを自分に固有の文脈にアレンジできて、はじめて、技を盗んだ事になる。
いているかどうかはなく、稼いでるかどうか、付加価値や利潤を生んでいるかどうか。
あるものを仕上げるために徹底的に無駄を省き、その余ったエネルギーをクリエイティブな活動に叩き込む。
納期を設定する事によって、初めて他の事でも無駄を減らし、ブラッシュアップしていくことができる。
やる前に頭の中で一応その手順を考えておく。
こうなったらこうなるを頭の中で予測できる。
清水の場合、どこを意識して鍛えたいかを自分自身で考え、メニューをつくった。それは人に言われたメニューで練習すると、筋肉の使い方までは分からない。意識が大事。
最初に迷わず、出来ることや、仕分けできることからやっていく。
いい仕事をする為には、お互いの段取り力を、理解し合う。
仕事で部署が移動になっても、自分の段取りのスタイルを持っていれば、ゼロからの出発ではなく、スタイルを応用することができる。
段取り力には制約がある素材型と最終刑をイメージしたヴィジュアル型がある。

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2011年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・納期を設定すると無駄がなくなる。

・目指す最終形と納期があれば納期から逆算して大失敗がないよう主なところを押さえていく。

・仕事や用件をブロックで区切ることが効率的に仕事を進める上で重要。

・90分のブロックが適当。

・真似て盗むには段取力が深く結びついている。真似て盗む対象は段取力であり、技を盗むことである。それを自分に固有の文脈にアレンジできて初めて技を盗んだことになる。

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2011年05月14日

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