齋藤孝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
文章を書く、ということが苦痛になっている人は多いだろう。しかし電話からメールの時代になり、文章を書く機会はますます多くなってきている。どうしたら人の心を動かす文章が書けるようになるのか。なによりも「凡庸を恥とする」心構えが必要だと筆者は言う。一般論や、耳障りの良い結論を書いてしまうのであればそれはわざわざ読む価値のない文章になってしまう。そこを乗り越えることが、その人にしか書けない文章、時間を割いて読むだけの理由がある文章を書くコツである。うまく文章をまとめてしまう段階を越えて、凡百の文章の中で光を放つためには敢えて火中の栗を拾うような、スリリングなライティングを試してみるのが良い。せいぜい炎
-
Posted by ブクログ
マイブーム「読書とはなんぞや」を知るための読書、第九弾。
読書して、それをどう表現するか。
それを考えて鍛えていきたいんです。
本書は、おそらく、中高生をターゲットにした読書感想文のハウツー物。
簡単な言葉をつかってわかりやすく書かれています。
ですが、大人が読んでも、参考になる部分、多いと思います。
(私が子どもっぽいだけ?笑)
「感想文を書くことは、『ものごとを決断する』力の訓練でもある。自分で判断して選びとっていく訓練。」(p.68)
一冊の本の数百ページの中から、自分の琴線に触れたもの選び、その中から特にビビっと来たものを挙げて、それについての自分の思いを述べる。
何を書く -
Posted by ブクログ
今汝は画れり(かぎれり)=自分の限界を決めつけるな。
過ちてこれを改めざる、これを過ちと謂う。
ほっておくと不機嫌に見えるので、意識して上機嫌に振舞う。
プレゼント感覚で何かをしてあげる=自分の運動としてあげることを面白がる
学んで思わざれば則ちくらし、思うて学ばざれは即ち危うし=正しい学び方=学ぶことと考える事のバランスが大事
暗誦すれば宝物が得られる。ニーチェのツァラトゥストラを暗記する
座標軸を作って比較する
切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し。(切磋琢磨)=どれも磨く、という意味。面倒だけれど面白い=一緒に競う仲間がいて磨かれる=受験は団体競技だ
専門家 -
Posted by ブクログ
頭がいい=勉強ができる。テストでいい点が取れる。ではなく、生きていくうえで必要な能力しての「地アタマ」を鍛えるための勉強法や古今東西の偉人の勉強方法を紹介している。
著者は生きているうえで必要な基本の力を3つ上げている。
・まねる力(技を盗む力)
・段取り力(物事をなす大切な手順を理解し、組み立てる力)
・コメント力(質問力を含む)
知的な人は直感的
本質をがしっとわしづかみにしていまう。
知的な人は自由である
感情と思考が分離可能なので、感情にとらわれない。
そして視点移動を自由に行い思考に飛翔感がある。
知的な人は勇気がある
ひたむきに、恐れず、既成概念に戦いを挑む。
知的ない人は柔軟 -
Posted by ブクログ
斎藤孝は二冊目。「古典力とは古典を活用する力だ。」本書でいう古典は、国語の古典だけではなく、古今東西の人類の叡智の塊全てを指している。
私たちの生きている現代は大量の情報に満ちていて、その大河から適宜水をすくって使う。いらなくなれば川に戻す。これは大変便利だが、自らの精神の核を形成することにはなりにくい。
自らの精神の形成。若者が自分探しをするように、大人でも自分のアイデンティティを失うことがあるように、私たちは自己を、自らの精神の強固さと健全さをいつも追い求めている。しかしそのためには出会いが必要だと斎藤は言う。「この出会いがなければ今の自分はない」というような出会いが。そんな出会いを手 -
Posted by ブクログ
新入社員の面倒を見ないといけないサラリーマンあたりを読者層に想定されて作られた本。
あとがきにフォローはあるけれど、書名はちょっとヒドイ。あと、「若者=ゆとり世代の大学生」という括りも少し違和感がある。
ただ、中身は20年間大学生に接してきた経験と、実際にで行ってみたこと成果などが書かれていて、参考になることも多い。
特に、第6章は「若者による若者のトリセツ」、つまり「こういうふうにしてもらえば、私たちはもっと頑張れる」ということ若者自身の意見としてアンケートをまとめた形で書かれていて、「声にできない声」みたいなのが「見える化」されてる点は、とても良いと思う。