齋藤孝のレビュー一覧
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 メモの効用とは何か
第2章 まずはメモ初心者からはじめよう
第3章 「守りのメモ」から「攻めのメモ」へ
第4章 クリエイティブなメモ力を習得しよう
第5章 達人たちの「鬼メモ力」
第6章 「鬼メモ力」実践編
<内容>
学生はもちろん、ビジネスマンも絶対必要な「メモ力」。斎藤先生は最終系を「鬼メモ力」と名付けたところがうまい。そして、第6章で学生のメモ力が発表されているが、なかなかすごい。やはり、一度は徹底的にやるに限る。
自分の所の生徒も「メモ力」は悲惨で、過半数はメモが取れない(だから授業中に寝てしまう)。この辺をこの本からどのように伝えようかと考えた。 -
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『「あきらめる」というと、ギブアップする「諦め」のイメージが強いですが、仏教用語から来る「明らめる」の意味もあります。
「明らかに見きわめる」ことです。たとえば、私たちは思い通りにならないことがあると、くよくよしたり、不満を言ったりしますよね。そこには、なんとかして自分の思い通りにできないか、という思考があります。思い通りにしたいと考えるから苦しむのです。
思い通りにならないことは、思い通りにならないものなのだと「明らめる」。意に沿わないことも「明らかに見きわめる」姿勢で受け入れようとする。そうすると、それはもう「思い通りにならないこと」ではなくなるのです。
明らかに見きわめられるよいになると、自然な事の流れに逆らうような無理をしなくなります。迷わなくなるので、判断が早くなります。今までよりも楽に、たくさんの物事をこなしていくことができるようになります。』
自分自身の棚卸しにちょうどよい。
ものすごく何か強烈な気付きを与えてくれるわけではないけれど、究極的に人生について問うべき問いは「誰と生きていたいか」「何を所有したいか」「どういう時間を過ごしていきたいか」の3つに集約されることにあらためて気付かされた。 -
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「ストップウォッチを使うだけで、仕事は速くなる」という提案はすごいなあ。
いくら仕事がはかどるといっても自分ではやりたくないな。
しかし、来客があったときに、ストップウォッチを手元に置いておくというのはいいかもしれないな。
相手のプレゼン最中にチラチラ見ると効果的かもしれない。こっちはこんなに忙しいんだ、もっと要点をかいつまんで話せという意思表示。すごく嫌味な奴だと思われるだろうけど。
あるいは上司からダラダラと指示を受けている最中とか。
やるやらないは別として、また著者のデリカシーのなさや傲慢さは別として ( あんたが頭が良くて世渡り上手でそれを自慢したがっているのはよくわかったよ、と言わせるような感じがこの著者にはあるな)、話のネタや仕事のヒントがたくさん入っているのは間違いない本。 -
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レビューで自分の考えを磨く
立ち位置1割、要約7割、意見2割
引用を活用する
比較ベースの思考法
似ているものの差違を探す
分解して対比する
言いたいこととその前置きや対比
別次元のものの共通点を探す
実践しなければ意味はない
本を読んだことを知識として理解するだけではダメ
実際に使いこなして技化できるか否か
買った本の元をとるには
読んだ中身や印象に残ったフレーズを人に話すこと
コスパは古典がナンバーワン
ファストリーディング
30分で、もし自分が推薦文を書くとしたらで
引用から三つ選ぶ
自分にとって重要な部分を高速で選択する
速読とは違う
意思決定力を磨くには、
自分が一定の領域で責任者になること
ファストシンキング
直感力は経験の賜物
今までどんな意思決定をしてきたか
スローシンキング
想定内を増やすこと
その二つを組み合わせる
会議にはデータ、視点、アイデアを揃える
視点はデータをどう見たのか、
アイデアはそれでどうするのか。 -
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「「コメント力」は、当意即妙に切り返すだけでなく、相手が作ってきたものに対してどんな一言を言うのか。それによって相手の人生を前進させる推進力にもなる。」
内容が散漫としているような印象を受け、本の世界に入っていくのに苦労したが、エピローグのこの一文は良かったかも。
また、『ムーミン谷の住人』『エースをねらえ!』など、読んだことがなく興味を持てる本がちらほらあったので、読む本を選ぶ参考にしたい。
ともすれば小手先の技術についてちまちまと書かれているようにも見えるが、しかるべき方向に相手の背中を押してあげることができるようになる一助になるかも知れない。
先日読んだ『伝え方が9割』もそうだった。お互いが気持ちよく仕事ができる、お互いが幸せになれる、お互いが楽になれる技術。しっかりと磨いていきたい。 -
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理系に囲まれた職場にいて日々圧倒されている中、文系の自分がするべきことは何かと悩んでいたが、尊敬する齋藤孝先生がドンピシャな内容の本を書いていたのでとりあえずささっと読んでみた。
・文系人間とは・・・曖昧で捉えづらいものへの関心が高く、社会全般に興味を持つ。その根本には言葉と人間への関心がある。
・求められるもの・・・ファシリテーターとして組織のコミュニケーションを活性化させること。また、コミュニケーション力は斎藤孝の中では以下の3つと定義。
①雑談力
②意味を正確にやり取りできる言語能力
③クリエイティブなコミュニケーション
・文系人間の果たした歴史的功績・・・概念を言語化すること(ハイデッガーやニーチェ、孔子など)。グレーゾーンでの立ち回り(恋愛とか)。大局的な判断力。メンタル力(明治維新の武士)。ライブ空間での全体的なマネジメント能力。などなど。
・文系力を磨くためには・・・読書の精読、多読。名著を読み込むことで偉人を味方につける。新書を多読することでいろんなジャンルの基礎を知る。
結局は本を読めという安定の結論で終わるのだが、コミュニケーション力を上げるための豊富な情報収集が必要というところは改めて納得。確かに自分のしている仕事は何かの依頼、集約といった部分が多いものの、そのお願いを受けている人たちがどんなシステムにしたら楽になるかという点を常に想像力を働かせる。意見を引き出すために、いろんな人と相手の興味のあるジャンルを交えながら話し合う。そして、それらの判断材料に基づいて組織の最適解となるふ行動をとることで少しずつ組織全体を強くしていく。そういったことが求められるんだろなうな。頑張ろう。
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ネタバレ「言葉は身の文(あや)」という。言葉はその人の品性、知性、教養を一瞬にして曝け出す。だから、語彙力はできるだけ高めた方が良い。日本人の語彙力の低下の原因は、素読文化の減衰にあり、素読は語学習得の一番の近道というのが著者の主張。そういえば、中学・高校時代(1980年前後)には、徒然草、源氏物語、方丈記、平家物語、奥の細道などなど暗唱させられた。今ではそのような課題は出されないのだろうか?
本書では、教養を感じさせる様々な語彙が紹介されている。なんとなく分かっているようでも、使いこなせないものも多い。
泣いて馬謖(ばしょく)を斬る/邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)/衒学的(げんがくてき)/河岸を変える/怠け者の節句働き/水は方円の器に従う/金棒引き/憤せずんば啓せず。悱せずんば發せず/死せる孔明生ける仲達を走らす/髀肉の嘆(ひにくのなげき)/託つ。。。「語彙のアウトプット」の練習をしなければと実感。
特に印象に残ったのは、夏目漱石は日本の語彙を大きく変えた人物のひとりだということ。中世以降、次第に大きくなった話し言葉と文語との乖離を小さくする取組み(言文一致)が日本の文化社会にどのような影響もたらしたのかは、あまり考えたことはなかった。江戸時代からの庶民の識字率の向上と併せて、文学や学問が広く庶民に広がる役割を果たしたことは間違いない。それだけでなく、洋書を通して入ってきた外来語(特に学術用語)は、それに相応する日本語訳が「発明」され、日本の学術レベルを先進国並みに引き上げたことも重要だ。日本が近代化するうえで大きな革命をもたらした一因だ。
さらに、それまで国(藩)ごとに異なっていた日本語を統一したことは、「日本人」としてのアイデンティティを確立したことも重要だ。
同様な例は、「ドイツ語の祖」とも言われるマルチン・ルターである。ルターは、宗教改革に繋がる「95箇条の論題」をヴィッテンベルクの Castle Church に貼り出したことで有名だが、大きな功績は、それまでラテン語で書かれていた『聖書』をドイツ語に翻訳し、一般庶民も聖書に触れることができるようにしたこと。ヨーロッパ史に大きな転換をもたらしたのは言うまでもない。
タイトルがいう「語彙力こそが教養」はあまり適切と思えない。明治期に発明された「教養」は、英語の culture から来ていることから、その知識をcultivate(耕す=展開する、応用する)ことができて初めて教養と言える。知識や語彙力だけでは不十分。そう意味で少し不満は感じるが、一読すれば、語彙が持つ深みや重みも垣間見ることができる著書である。軽薄な単語を多用しつつ、通じ合えることで仲間意識を確認し合っているような若者に対して、一石を投じる良書だと思う。