齋藤孝のレビュー一覧
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伝えるのと伝わるのは違う。
1分間という、時間に区切りをつけ、なぜ1分間なのかという点から、その限られた時間の中でフォーマットを用いることで有効的に伝える事ができることをわかりやすく説明している。それを実践として繰り返す事で自分自身のスキルにつながる。
○川のフォーマット
現在の認識→新たな認識へ
○言語によって喚起されたイメージが共有されると興奮が生まれる
→聴き手に話す内容以上のインスピレーションを抱かせるような話。映像を直接見せるのではない。言葉を通じて頭の中のイメージを交換することが大切。
○経験喚起力
聞き手は自分に関わる問題しか聞く耳を持たないし、定着しない。そのための情報を掘り下 -
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ネタバレ何故本を読むのか?ものごとをどう捉えるか、その考え方や姿勢を確立する。深い部分で心の支えになったり、考え方や生き方を教えてもらったり、自分の軸をつくってもらったりすることに意義がある。
こういう学問分野があるということを提示するのが、教育の役割
この世には生きるだけの価値がある
自分の生きてきた世界は狭いのでは、自分や自分を取り巻く世界の価値観は絶対ではない
難解な文章は理屈より先に、感情を探る→評論というものは、自分の感情や価値判断を正当化するために書かれている
ものごとを合理的に判断するには、情報の精査と考え抜く姿勢が欠かせない
活字は、人の心を深く掘り下げ細やかに描く -
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現代語訳なので、とても読みやすい。若くして長崎、大阪で学んだことが礎になったことがわかるが、理解力が高く、勉強熱心であったことが伝わってくる。さらに、横浜に行ってオランダ語が通じないことを知って英語を学び始めたり、自らアメリカ渡航を志願したり、ウェブストル辞書を買ってくるといった積極的な行動が、その後の活躍につながったのだろうと想像できる。
1854年、21歳の時、窮屈な中津を出ることを目的に、兄の共で長崎に行き、蘭学を学び始める。翌年、中津に返す計略を受けて江戸を目指すが、大阪の兄の助言で緒方の下で学び始める。23歳の時に兄が死亡したため家を継いだが、母親の許しを得て大阪に戻る。1858年 -
- カート
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試し読み
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明治大学文学部教授の齋藤孝さんが書いた、言葉の選び方や使い方、相手によって使うべきではない言葉や、よく間違われる慣用句などを集めた実践本。
言葉はよく、自分の頭の中で思っていることを相手に共有してもらうための便利なツールと言われているが、使い方を間違ってしまうと、思っていることが伝わらないどころか、逆の意味になったり、気を使っているつもりなのに相手を怒らせたりしてしまうこともある。
特に日本語は『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』など、紛らわしく難しい言葉があるうえに、二重敬語や丁寧になりすぎると、まどろっこしい文になったり逆に相手に伝わらなくなってしまう。
本著は内容や例文からして、社会人一