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「小さな対象だけを扱う」「日付を書いておく」「論理的思考を封印する」――本書では、ゲーテの“ことば”をヒントにして、知的で豊かな生活を送るための具体的な技法を学ぶ。
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Posted by ブクログ
問題を細分化する、日付をつける、心の聖域をもつ、古典から学ぶ… ゲーテのことよく知らなかったけど、才能、時代全然違うのに考えること、内容はなるほどと感じ意外。 2018.9.6
何か壁に突き当たったときに具体的にどういう行動をとるべきなのか、ゲーテの言葉を引用しながら齋藤氏がとても解りやすく示してくれています。 ゲーテに関する本をまともに読むのは初めてだったのですが、最初に読んだのがこの本でよかったです。 「人間が自分に与えることのできるもっともおどろくべき教養は、他の人は...続きを読む自分のことなど求めてはいない、という確信である」 まえがきにあったゲーテの言葉ですが、この言葉で救われる人がどれだけいるだろうと思いました。 対象は小さく分けてうまくエネルギーを使うこと。 人生は有限だから合理的なのは最高を知ること、それには古典に学ぶこと。 自分の専門、使い尽くせない資本をつくること。 書かれている中のほんの一部ですがどれもはっとさせられました。 この本から得たものが多過ぎてとても書ききれそうにないのですが、「ある種の欠点は、その人間の存在にとって不可欠である」というゲーテの言葉から始まる章が、今の私にとってはとても響くものでした。齋藤氏は「今の社会は、癖を愛そうという風潮があまりない」と語っています。 ゲーテは癖を愛せとまでは言っていないし、自分の欠点を正当化してはいけないけれど、少しは許すことも必要なのかもしれません。その方が生きやすそうだなと思いました。 人は変わろうと思わないと変われないので、人生のこのタイミングでこの本に出会えたことに意味があってほしいと思いました。
ゲーテってこれまでまったく触れたことがなかったんだけど、齋藤先生の本なら、ということで手にとったわけです。いや、これは当たり。数百年前にここまで真理に到達していたんだったら、もっと早く読んでおけばよかったよね、と思うことが綴られている。今の自己啓発書に書いてあることのだいたいはこれでカバーできている...続きを読む。結局真理は何百年たってもさほど変わるものでなく、それを補うとか、説得力を持たせるために著者の実績なり語り口が必要になるのだなということがわかるわけです。
結局、成果を出したければ小さいことからやれ!と書いてあって全くもってその通りです…となりました。ちょっとやる気出た、やります。はい。 ちゃんと古典文学だったり、クラシック音楽絵画、一流とされるものをもっと自分に取り入れたくなった。古典の一流に触れることで、自分の中に基準ができる。世界に愛せる領域が...続きを読むふえる。アウトプットも変わっていく気がする。自分に資本を作るイメージ。 特に意識していなかったけれど、自分にも短い人生でその実感がある。読書に傾倒した小中学生時代の自分に感謝。アカペラも古典から現代まで生演奏を聴きまくった結果、本当に良いものとそうでもないものの区別もつくようになった気がする。 他に印象に残ったものは下記。 - ちゃんと師匠について学んだ方が質が高く、早い。最近は独学の方がすごいという風潮があるがいかがなものか。 - 自分を限定して生産し続けると成果が出やすい(誘惑に負けて手広くやると成果は出づらい)。 - 日本語はタフ(もともと中国語と大和言葉を混ぜてできた言語。カタカナがあり、外国語を飲み込んでいける)。 - 20年前は、「ものを知らないのが恥ずかしい」という風潮がまだあったとのこと。確かに、今はみんな堂々と知らない、わからないと言う。大学生すら本を読まないと斎藤先生は嘆く。たしかに、なんなんだこの世界は。いや私もそうだったな…反省。
ゲーテの言葉を借りながら人生を生きるうえでのヒントを提示している ふむふむ、高尚で近づきがたい印象をもつゲーテもこのように取り上げられると身近に感じられて良かった 「自分の立ち位置がわからなくなったとき、なにか壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。」と前書で述べられていたが、内容はそこまで簡...続きを読む単に享受できるようなものではないと感じた これは私個人のレベルの問題かもしれないが とはいえ色々気づきを得たことは間違いない ✏この世において、劃期的なことをするためには、周知の通り、2つのことが肝心だ。 第一に頭がいいこと、第二に大きな遺産を受け継ぐことだ。(ここでいう遺産とは金銭的なものを指さない) ✏圧倒的な才能の前では、すべてを投げてしまいたい衝動に襲われる。(中略)そこそこの才能があったとしても、それで自分の道を断ってしまうのは哀しい。強烈な刺激は受けても、支配されないくらいの距離感をもつことだ。 ✏つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だとも言える。正・反・合の弁証法的のようなものだ。 ✏「何かに心を奪われる瞬間」を技化する
ゲーテの本は、「若きウェルテルのなやみ」や、「ファウスト」くらいしか読んだことがないと思うが、ゲーテは、いろんな学問を勉強して、いろんなことをしていたことがこの本を読んで初めて知った。「最高を知る」というのは普段意識してないが、やってみようと思った。
ゲーテを一から学べる本、と言うよりはゲーテを基礎にして斎藤隆さんの考え方を知る本です。 本として読みやすく、参考になる部分が多くありました。 本文中にもあるように「性に合わない人や物とも付き合う」ようにしたいと思うようになりました。
著者の齋藤氏曰く、ゲーテは人類最高のレベルの資質を 持った人間であるといいます。 詩人、脚本家、演出家、劇場の設計もしたという。 さらに科学者としても研究を行い、政治家でもあった そうです。 それゆえゲーテの残した言葉には重みがあります。 現代においても「ゲーテとの対話」は非常に役立つ アドバイ...続きを読むスにあふれています。 そんなゲーテの言葉を「聞くように読んで」理解できる 一冊です。
齋藤孝 「 座右のゲーテ 」 「ゲ ーテとの対話」から 上達論の要素を抽出して、わかりやすく解説した本 考えているだけで一歩も前に進まないとき *まずは扱う対象を小さく区切っていく *そうしたやり方に熟練してきたら 、少しずつ大きな目標へと広げていく *一回寝かせてから再度取りかかる 最も偉大...続きを読むな技術 *自分を限定し 、他から隔離するものをいう *そのいっぽうで 、吸収面は幅広く目を開いていく *当たったら続ける →作り上げた作品には執着しない 人生は有限という考え方 *どうせ情熱を注ぐのであれば 、よりいいものに注ぐべき *異なる時代 、異業種こそが刺激の宝庫 *書物は新しい知人〜自分の読む範囲が限られてしまうと世界は広がっていかない *他人の評価を気にしない 癖にはエネルギ ーがある〜ある種の欠点は その人間の存在にとって不可欠である〜癖は文学から学べ 本当の意味での仕事とは 、人から割り当てられた労働以外のものである
今回、初ゲーテとなりました。(間接的ですが…)第一印象はゲーテがいてくれてよかったとおもいました。そして齋藤先生にも感謝です。 一番こころに突き刺さった言葉は 使いきれないほどの~があればよい です。日常で新しいものであったり、あれもしたいこれもしたいといろいろなことに手をだし、結局すべてが中途半端...続きを読むなんてこともある、そんな私にはグサッときました。 全体を通し、まずは今の自分と将来の自分に線引きし、二つの線を見つめ直し行動したいと思いました。
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座右のゲーテ~壁に突き当たったとき開く本~
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