無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
何か壁に突き当たったときに具体的にどういう行動をとるべきなのか、ゲーテの言葉を引用しながら齋藤氏がとても解りやすく示してくれています。
ゲーテに関する本をまともに読むのは初めてだったのですが、最初に読んだのがこの本でよかったです。
「人間が自分に与えることのできるもっともおどろくべき教養は、他の人は自分のことなど求めてはいない、という確信である」
まえがきにあったゲーテの言葉ですが、この言葉で救われる人がどれだけいるだろうと思いました。
対象は小さく分けてうまくエネルギーを使うこと。
人生は有限だから合理的なのは最高を知ること、それには古典に学ぶこと。
自分の専門、使い尽くせない資本をつくること。
書かれている中のほんの一部ですがどれもはっとさせられました。
この本から得たものが多過ぎてとても書ききれそうにないのですが、「ある種の欠点は、その人間の存在にとって不可欠である」というゲーテの言葉から始まる章が、今の私にとってはとても響くものでした。齋藤氏は「今の社会は、癖を愛そうという風潮があまりない」と語っています。
ゲーテは癖を愛せとまでは言っていないし、自分の欠点を正当化してはいけないけれど、少しは許すことも必要なのかもしれません。その方が生きやすそうだなと思いました。
人は変わろうと思わないと変われないので、人生のこのタイミングでこの本に出会えたことに意味があってほしいと思いました。
Posted by ブクログ
久しぶりに、齋藤孝さんの本。
そうだよね〜と納得する部分が多かったです。
納得部分を下に記します。
8.独創性などない
ゲーテの主張は、先人たちの影響なしにつくったものなどない。先駆者たちの作品を模倣し、継承したという意識を持つのが正統。自分の独創性と考えるのは思い上がり。
シェークスピアの『ハムレット』やゲーテの『ファウスト』は、既にあるフォークロア(伝承)をアレンジして名作に仕上げている。
紫式部の『源氏物語』は、中国にあった話をいろいろと取り入れた作品。現代では、作家たちが『源氏物語』をベースに様々な作品を作り上げている。
“オリジナリティ”という幻想にとらわれて、近代の人々は先人たちの成果を勉強しないクセがついてしなうのではないかとゲーテは懸念した。
ゲーテが200年前に批判した潮流が、今の日本に強く現れている。今の大学生は「教養がなくたってかまわない」、「知らないことは恥ずかしいことだ」と思わなくなった。本の選び方も、「いいものを読め」ではなく、「好きなら何でもいい」になり、「本なんか読まなくていい」とさえ考える大学生もいる。
これは、ある一定レベル以上の知能を有する人向けの言葉なのかもしれません。でも、教養欲しいなぁ…わが子にもあってほしいなぁ…。
ただ、古い物を学んで、今に生かす手法は、どんな仕事でもありますよね。文学や芸術ばかりではなく…。天才ばかりではなく、凡人にとっても必要な事です。
その後、本文で色々続きます。いちいち納得します。
ピカソは、実はデッサン力が素晴らしく、その後、キュピズムなど崩した画法に向かっている。基本がしっかりしているのである。ヘタウマをもてはやす思考もいかがなものか。などなど…。
17.読書は新しい知人を得るに等しい
ゲーテの述べる読書は、一般的ではないかもしれない。最初は書物の思想に吞み込まれ、書き手の説や考えに染められる。しばらく経ち意味がわかるようになると、自分との違いもはっきりしてくる。差異を求めて読書する人は稀かもしれない。
女性や中年男性は、読書に共感を求めることが多いと聞く。読書に求めているのは、自分が知らなかったことを知る喜びや感動ではなく、自分に中になるものを再現し確認し、書物によって、自分を肯定してもらいたい読書。
自分の趣味に合う本は、心に全く抵抗感がない本。もちろん読書は娯楽でもあるが、自分の読む範囲が限られていまうと、世界は広がっていかない。
齋藤孝さんは、作家名を伏せて小説を読んでも、女性の描写を見れば、それが男性作家のものか女性作家のものか区別がつく。男の書く女性像は偏っていて、現実離れした「男の幻想」が色濃く投影かれている。
そのため、ある種の刺激を求めて、若い女性作家の本を読んでいる。
・『蹴りたい背中』綿矢りさ、第130回芥川賞受賞作
・『蛇にピアス』金原ひとみ、第130回芥川賞受賞作
心は、年を取るにしたがい狭くなる。今までの自分や価値観を守ろうとするために、違和感のあるものを否定して排撃する。それはノーマルな反応だが、「普段の自分なら読まない」本を読むと、少し縮こまった心の筋肉が柔軟さを取り戻すはず。
本当に私の読書は、共感を求めての読書が多いなと思います。
Posted by ブクログ
結局、成果を出したければ小さいことからやれ!と書いてあって全くもってその通りです…となりました。ちょっとやる気出た、やります。はい。
ちゃんと古典文学だったり、クラシック音楽絵画、一流とされるものをもっと自分に取り入れたくなった。古典の一流に触れることで、自分の中に基準ができる。世界に愛せる領域がふえる。アウトプットも変わっていく気がする。自分に資本を作るイメージ。
特に意識していなかったけれど、自分にも短い人生でその実感がある。読書に傾倒した小中学生時代の自分に感謝。アカペラも古典から現代まで生演奏を聴きまくった結果、本当に良いものとそうでもないものの区別もつくようになった気がする。
他に印象に残ったものは下記。
- ちゃんと師匠について学んだ方が質が高く、早い。最近は独学の方がすごいという風潮があるがいかがなものか。
- 自分を限定して生産し続けると成果が出やすい(誘惑に負けて手広くやると成果は出づらい)。
- 日本語はタフ(もともと中国語と大和言葉を混ぜてできた言語。カタカナがあり、外国語を飲み込んでいける)。
- 20年前は、「ものを知らないのが恥ずかしい」という風潮がまだあったとのこと。確かに、今はみんな堂々と知らない、わからないと言う。大学生すら本を読まないと斎藤先生は嘆く。たしかに、なんなんだこの世界は。いや私もそうだったな…反省。
Posted by ブクログ
ゲーテの言葉を借りながら人生を生きるうえでのヒントを提示している
ふむふむ、高尚で近づきがたい印象をもつゲーテもこのように取り上げられると身近に感じられて良かった
「自分の立ち位置がわからなくなったとき、なにか壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。」と前書で述べられていたが、内容はそこまで簡単に享受できるようなものではないと感じた
これは私個人のレベルの問題かもしれないが
とはいえ色々気づきを得たことは間違いない
✏この世において、劃期的なことをするためには、周知の通り、2つのことが肝心だ。
第一に頭がいいこと、第二に大きな遺産を受け継ぐことだ。(ここでいう遺産とは金銭的なものを指さない)
✏圧倒的な才能の前では、すべてを投げてしまいたい衝動に襲われる。(中略)そこそこの才能があったとしても、それで自分の道を断ってしまうのは哀しい。強烈な刺激は受けても、支配されないくらいの距離感をもつことだ。
✏つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だとも言える。正・反・合の弁証法的のようなものだ。
✏「何かに心を奪われる瞬間」を技化する
Posted by ブクログ
齋藤孝 「 座右のゲーテ 」
「ゲ ーテとの対話」から 上達論の要素を抽出して、わかりやすく解説した本
考えているだけで一歩も前に進まないとき
*まずは扱う対象を小さく区切っていく
*そうしたやり方に熟練してきたら 、少しずつ大きな目標へと広げていく
*一回寝かせてから再度取りかかる
最も偉大な技術
*自分を限定し 、他から隔離するものをいう
*そのいっぽうで 、吸収面は幅広く目を開いていく
*当たったら続ける →作り上げた作品には執着しない
人生は有限という考え方
*どうせ情熱を注ぐのであれば 、よりいいものに注ぐべき
*異なる時代 、異業種こそが刺激の宝庫
*書物は新しい知人〜自分の読む範囲が限られてしまうと世界は広がっていかない
*他人の評価を気にしない
癖にはエネルギ ーがある〜ある種の欠点は その人間の存在にとって不可欠である〜癖は文学から学べ
本当の意味での仕事とは 、人から割り当てられた労働以外のものである
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。