あらすじ
さあ、ボールペンを手に取って国民的名作に三色線を引いてみよう。あなたの国語力を急上昇させる感動ポイントや読み方のコツをカラーで解説! テスト、受験、読書感想文に役立つ「読み方」を徹底的に指南。
※本書は、二〇〇七年四月、小社より刊行された単行本『三色ボールペン名作塾』に加筆・修正のうえ再構成し、改題して文庫化したものが底本です。カラー端末でご覧いただくことをお勧めいたします。
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Posted by ブクログ
三色ボールペンを使った読書術を提唱している著者が、近代日本文学の名作を実例に、小説を読む楽しみを伝えている本です。取り上げられている作品は、芥川龍之介『羅生門』、宮沢賢治『よだかの星』、太宰治『駆込み訴え』、中島敦『山月記』、梶井基次郎『檸檬』、中原中也『汚れっちまった悲しみに……』、三島由紀夫『金閣寺』、志賀直哉『清兵衛と瓢箪』、夏目漱石『こころ』、川端康成『雪国』の10作品です。
さっと本書に目を通した限りでは、三色ボールペンを使うことのメリットは必ずしもはっきりとは見えてこないような気がします。著者の方法にしたがって読書をしようと考えている人で、実際に本に線を引くのに躊躇してしまう、という読者であれば、本書の実例を見ることで思いきって本を汚してしまってもいいんだ、と思えるようになるのかもしれません。